1月, 2016年

あのヒット曲<908>Styx

2016-01-29

【季節で想い出す・・・あのヒット曲】《908》

38年前、1978年のちょうど「今頃」、

全米ヒット・チャートで、8位に上昇していたのが、

この曲でした。

 

彼等にとって、

1975年の「Lady」(邦題「憧れのレイディ」)

に続く、2曲目の全米トップ10ヒット!

 

7枚目のアルバム「The Grand Illusion」

(邦題「大いなる幻影」)からカットされた、

ピアノ序曲。

しかし、

2分25秒あたりから、曲調がガラッと変わって

彼等の「本領」を発揮する、絶妙な構成の

1曲ですね!

 

この週に、最高位8位を記録。

邦題は「???」でした・・・。

 

さあ!↓をクリックして「あの頃」へ

Flashback!!!

 

https://www.youtube.com/watch?v=e5MAg_yWsq8

 


2016/1/30 Billboard Chart

2016-01-28

1/30付。今週のビルボード・シングル・チャートから。

 

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http://item.rakuten.co.jp/americanpie/defb002404302/

今週も第1位はジャスティン・ビーバーの「Sorry」です。ストリーミングで5週連続第1位。デジタル・セールスは3位から4位、ラジオ・ソングスは6週目の第2位(最高位)でした。

 

ジャスティン・ビーバーは第3位にもランクインしています。UKでは6週目の第1位となっていますが、アメリカでは4週連続第3位の「Love Yourself」です。こちらはデジタル・セールスで2週連続第1位、ストリーミングは2位、ラジオ・ソングスで12位から6位とHOT100での3曲連続1位を狙っています。ストリーミング・ソングス・チャートではジャスティンが1位、2位を独占しました。2013年1月26日にスタートしたチャートですが、同一アーティストによる1位2位独占は5組目です。(イギー・アザリア=5週、マックルモア&ライアン・ルイス=2週、マイリー・サイラス、メーガン・トレイナー=1週)

 

ところで、アルバム『Purpose』からの最初のシングル「What Do You Mean?」(最高位1位)ですが、今週は8位からダウンして第10位にいます。初登場以来ずっとTOP10内にとどまっているのですが、初登場以来TOP10連続週数がこれで20週となりました。ビルボード記録は21週(ニッキー・ミナージュ「Starship」12年最高位5位、マルーン5「Sugar」15年2位)です。あと1週...

 

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http://item.rakuten.co.jp/americanpie/sny517386/

アルバム『Blackstar』が1位に初登場したデヴィッド・ボウイですが、HOT100にも4曲がエントリーしました。

 

40位 Lazarus(初登場)
42位 Space Oddity(再登場、最高位73年15位)
45位 Under Pressure / Queen & David Bowie(再登場、82年29位)
78位 Blackstar(初登場)

 

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http://item.rakuten.co.jp/americanpie/vlryvmctr0200a/

HOT100では今週24位、カントリー・ソングス・チャートでは10週目の第1位を記録したトーマス・レットの「Die A Happy Man」ですが、妻ローレンに捧げる歌なんですね。カントリー・ソングス・チャートで2桁の1位週数を記録した曲はこれで18曲目となりました。また入れ替わりが激しいカントリー・エアプレイ・チャートでは5週目の第1位を記録しました。このチャートで5週間の1位は2009年のレディ・アンテベラム「Need You Now」以来。記録はティム・マックグロウ「Live Like You Were Dying」の7週間第1位です。このチャートは1990年にスタートしました。またカントリー・エアプレイ・チャートで、キース・アーバンの「Break On Me」(HOT100では72位上昇中)が12位から10位に入り、35曲目のTOP10ヒットとなりました。このチャートでは歴代8位のTOP10曲数です。

 

1位 61曲 ジョージ・ストレイト
2位 54曲 ティム・マックグロウ
3位 51曲 アラン・ジャクソン
4位 49曲 ケニー・チェズニー
5位 42曲 トビー・キース
6位 41曲 ブルックス&ダン
7位 36曲 リーバ・マッキンタイア
8位 35曲 キース・アーバン
9位 34曲 ガース・ブルックス

 

 

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HOT100にはまだ入ってきていないんですが、エルトン・ジョンの2/5にリリースされるアルバム『Wonderful Crazy Night』からのファースト・シングル「Looking Up」がアダルト・コンテポラリー・チャートで20位に初登場しました。実はエルトン・ジョンはこのチャートではタイトル・ホルダーなんです。この曲で1970年12月26日付で初登場した「Your Song」以来71曲目のエントリーとなりましたが、登場曲数71曲、TOP10ヒット39曲は歴代1位。1位獲得曲数15曲はカーペンターズと並んで歴代1位タイです。登場曲数歴代TOP10は以下のとおりです。

 

1位 71曲 エルトン・ジョン
2位 64曲 バーブラ・ストライサンド
3位 58曲 ニール・ダイアモンド
4位 53曲 エルヴィス・プレスリー
5位 50曲 ジョニー・マティス
5位 50曲 バリー・マニロウ
7位 49曲 ケニー・ロジャース
8位 48曲 フランク・シナトラ
9位 46曲 ハーブ・アルパートとティファナ・ブラス
10位 45曲 ディオンヌ・ワーウィック

 

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ところで1/30付は、HOT100にとって記念すべき週なんだそうです。
HOT100がスタートしたのが、1958年8月4日。それから数えてなんと今週は3000週にあたります。大体ですが、26400曲がエントリーし、そのうち12100曲がTOP40に入り、4600曲がTOP10ヒットとなり、1位が1049曲記録されました。ビルボードがいろいろな記録を出していましたので一部をご紹介します。

 
* オール・タイムNo.1ヒット: The Twist / Chubby Checker
* のべ登場週数歴代1位: 1714週 リル・ウェイン
* 1位平均週数: 2.86週
* HOT100登場曲数最多アーティスト: 207曲 グリー・キャスト(2009-13年で記録)
* TOP10曲数最多アーティスト: 38曲 マドンナ
* 1位獲得枚数最多アーティスト: 20枚 ビートルズ
* 同一アーティストによる同時チャートイン曲数: 17曲 ジャスティン・ビーバー(2015.12.5付) 2位は14曲でビートルズとドレイク

4000週を記録するのは2035年のようです。
ちなみに1977年10月1日のHOT100=1000週目の第1位は「Star Wars Title Theme / Meco」でした。

 

 
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1/30付。今週のビルボード・アルバム・チャートから。

 

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先週までに760万枚のセールスを記録して初登場以来7週連続で第1位を続けていたアデル『25』ですが、今週は2位にダウンしました。代わって初登場で1位に飛び込んできたのが1/10に69歳で亡くなったデヴィッド・ボウイの1/8にリリースされたアルバム『Blackstar』です。181,000EAU、実売は174,000枚でした。このアルバムが初の全米第1位のアルバムとなりました。このアルバムはアメリカ、UKをはじめ、日本、フランス、スペイン、ドイツなど20ヶ国で1位を記録。またiTUNESでは69ヶ国で1位を記録したとのことです。

 

アルバムチャートは実売のセールスに加えて収録曲のダウンロードやストリーミング回数も加味してランキングされています。EAUは換算枚数をあらわしています。

 
今週のTOP10内初登場はありません。

 

今週はデヴィッド・ボウイのアルバムが200位までに合計10枚エントリーしました。

 

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http://item.rakuten.co.jp/americanpie/prl419293

4位には2002年にリリースされた『Best Of Bowie』が再登場。94,000EAU(実売51,000枚)のセールスは前週比約68倍で、これまでの最高位(2002年70位)をはるかに上回り、9枚目のTOP10アルバムとなりました。あとの8枚は以下の通りです。

 

21位 The Rise And Fall Of Ziggy Stardust And The Spiders From Mars(これまでの最高位73年75位)
57位 Hunky Dory(75年93位)
65位 The Platinum Collection(初登場)
68位 Nothing Has Changed.(16年57位)
90位 Let’s Dance(83年4位)
134位 Aladdin Sane(73年17位)
143位 Low(77年11位)
151位 The Next Day(13年2位)

 
ところで、ニュー・ヨーク市長のビル・ラブラシオ氏は1/20を“デヴィッド・ボウイの日”に制定しました。ニュー・ヨーク・シアター・ワークショップで上演していたデヴィッド・ボウイによって書かれた舞台作品『ラザルス』のカーテンコールで宣言されました。

 
ところで、今年もテネシー州マンチェスターのグレート・ステージ・パークで第15回ボナルー・フェスティヴァルが開催されます。その出演アーティストが発表になりました。今年も東京ドーム55個以上が入る広大な農場で6月9日から12日までの4日間開催されます。

 

おもな出演アーティストです:
Pearl Jam, Dead & Company(元グレイトフル・デッド・メンバー、ジョン・メイヤーなど), LCD Soundsystem, J. Cole, Ellie Goulding, Macklemore & Ryan Lewis, Tame Impala, Chvrches, Halsey, Sam Hunt, The Chainsmokers, Ween, M83, Death Cab for Cutie, Haim, Miguel, Chris Stapleton, Big Grams (Big Boi + Phantogram), Tyler the Creator, Jason Isbell, Lamb of God, Blood Orange, Grace Potter, Father John Misty, Kamasi Washington, Waxahatchee, Vince Staples, Leon Bridges, Grace Potter, Third Eye Blind, X Ambassadors など100組以上のアーティストが出演します。

 

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全米ヒットじゃなくてもお探しします。

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共同通信社刊 あめりかん☆ぱい佐藤直人編・著『ビルボード年間チャート60年の記録 1955-2014』は、現在発売中です!サンプルページを掲載しています。

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あのヒット曲<907>Madonna

2016-01-28

【季節で想い出す・・・あのヒット曲】《907》

29年前、1987年のちょうど「今頃」、

全米ヒット・チャートで、2位に上昇していたのが、

この曲でした。

 

来月、10年ぶりの来日公演を控えている

「聖母」・・・。

彼女にとって、

11曲目の全米トップ10ヒットであり、

5曲目の全米NO.1ソング!

 

3枚目のアルバム「True Blue」から、

4枚目のシングルとして送り込まれた、

ダンス・ポップ・ナンバーでした。

 

この翌週、

Billy Vera&The Beaters「At This Moment」

を倒して、王座奪取。

しかし、

その翌週には、Bon Jovi「Livin’ On A Prayer」に

その座を譲りました・・・。

 

イントロの囁きが「コボちゃん」と聞こえるのは、

私だけ???

 

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https://www.youtube.com/watch?v=snsTmi9N9Gs

 


あのヒット曲<906>Stevie Wonder

2016-01-27

【季節で想い出す・・・あのヒット曲】《906》

43年前、1973年のちょうど「今頃」、

全米ヒット・チャートで、1位に輝いていたのが、

この曲でした。

 

彼にとって、

この10年前、1963年の「Fingertips Pt.2」

に続く、2曲目の全米NO.1ヒット。

 

大きな転機となった、15枚目のアルバム

「Talking Book」から、リード・シングルとして

カットされた、稀代の名曲ですね!

 

イントロのドラムの後にやって来る、

それまで聞いたことのない「シンセの絡み」で、

人生観が変わってしまった音楽ファンも

多い事でしょう!

 

この週、

Carly Simon「You’re So Vain」

(邦題「うつろな愛」)を倒して、

王座奪取!

邦題は「???」でした。

 

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Flashback!!!

 

https://www.youtube.com/watch?v=0CFuCYNx-1g

 


あのヒット曲<905>Foreigner

2016-01-26

【季節で想い出す・・・あのヒット曲】《905》

31年前、1985年のちょうど「今頃」、

全米ヒット・チャートで、2位に上昇していたのが、

この曲でした。

 

彼等にとって、

7曲目の全米トップ10ヒットにして、

初の(唯一の)全米NO.1ソング!

 

5枚目のアルバム「Agent Provocateur」

(邦題「プロヴォカトゥール」)から、

リード・シングルとしてカットされたナンバー

でした。

 

ニュージャージー・ミサ聖歌隊や、

Jennifer Holliday、Tompson Twinsを

バック・コーラスに擁した、壮大なスケールの

名曲!

 

この翌週、

Madonna「Like A Virgin」を倒して、

2週連続NO.1を記録。

また、

全英シングル・チャートでもNO.1に

輝きました。

 

残念な事に・・・邦題は「???」。

悔やまれます・・・。

 

さあ!↓をクリックして「あの頃」へ

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https://www.youtube.com/watch?v=raNGeq3_DtM

 


Bay City Rollers ㊙日記(157)

2016-01-25

1978年

December 6th Wed. ⑧

 

(続き)

 

ではまたインタビューになって

今度はみんな小さいころ何になりたかったっていうQ

 

Damian 「Doctorになりたかったなぁ・・・

それとかTechnician、Engineerだな。」

 

Ian 「牧師になりたかった!!」

 

ここで一瞬し~~んとしらけムード。。。

そしてみんな笑いだしちゃった!

 

Colin 「ぼくはPilotだな」

 

Terry 「大学の講師だヨ」

画面に出ていた訳を忘れたため

私のヒアリングで判断したので確信できない・・・

 

Andy 「Police Man!」

 

うふっおっかしいナ!

 

今度みんなそれぞれのかっこうしたら

おもしろいのに・・・

特にIanなんて・・・キャッ!!

 

781206-23

 

さてここで曲なのですが

なんとなんと日本初公開の

「It’s A Tall Order」という曲なのでス。

 

前にサークルの会報にアメリカ・カナダでのシングルと

書いてあった曲。

 

すごくいい曲なのデス!!

ノリノリのかんじで気に入ってしまった♡

とっても彼らに合っているカンジだな

 

New Albumに入ればいいのに・・・・

 

次はインタビューで

「小さい頃どんな遊びをしていたの?」というQです。

 

でもこのインタビューをBackに彼らが

目黒雅叙園で花火をやっていた場面が出ていたので

訳を読んでいたつもりなんだけど

花火の方にも目がいっていたので

これもあまり覚えてないの。。。

 

そこで私のHearingからまた判断すると

 

初めにDamian

はじめに何だか言ってるケド聞き取れないのだ。

 

そのあとに

「I used to play Marballs,you know?・・・・and Football」

 

とか言ってました。

 

このMarballsっていうのは、よくわからないんだけど

もしかしたらドッジボールのことかなぁ・・・?

なんて思ったりして。

辞書に載ってないのデス

 

781206-24

 

次はIan

はじめに、やっぱ何だか言って笑っているの。(わからん!!)

 

IanもそのあとMarballsって言ってます。

 

Colinは要点をいうとローラースケートみたい。

「・・・・・・can’t remember・・・・」

とか言ってるから

「小さいころのことだから、よく覚えてないよ」

とでも言ってるのでしょう。

 

Terryはパイの投げっこみたい・・・

う~~~イギリスらしいあそび~~~

 

Andyもごちゃごちゃ言ってるんだけど

最後の方でFootballっていうコトバが

聞えてきました。

 

なにしろ花火やっているときの彼らの笑い声が

まざってうまく聞き取れないの。。。

 

(とか言って、そうでなくても聞き取れなかったりして)

 

曲は「Rock’n Roll I’m Coming Home」でス!

 

(続く)

 


新旧お宝アルバム!#29「On The Border」Eagles (1974)

2016-01-25

2016.1.25

新旧お宝アルバム #29

On The BorderThe Eagles (Asylum, 1974)

2016年はこれまで洋楽ファン、特に70年代に一生懸命洋楽を聴いていたシニアの洋楽ファンには辛い日々が続いています。1/8、69歳の誕生日に最新アルバム『★』リリースで華々しい復活を見せたその翌々日にある意味シアトリカルな形で逝ってしまったデヴィッド・ボウイ。そのショックが癒える間もなく、今度はアメリカン・ロックのシニアリスナー達を襲ったイーグルスグレン・フライの67歳での死去。いずれもあまりにも急な、そして早過ぎる他界の報に思わず耳を目を疑った方も多いでしょう。

今週の「新旧お宝アルバム!」は、そのグレン追悼のためにイーグルスのアルバムを取り上げますが、彼らのアルバムの中でも、初期のカントリー・ロック然とした作風からカントリーの域に留まらない、名実共にアメリカン・ロックシーンの屋台骨を背負うことになる『呪われた夜(One Of These Nights)』(1975)以降大きく変貌する直前のバンド状況を記した重要なアルバムでありながら、何故か他のアルバムに比べると陽の目を見ることの少ない1974年の名盤『On The Border』をご紹介します。

On The Border (Front)

イーグルスの代表作というと、あなたはどのアルバムを挙げるでしょうか。自分の大学時代の洋楽サークルなどでもアルバムの人気投票を行うと、イーグルスといえばどうしても『ホテル・カリフォルニア(Hotel California)』(1976)が大体ダントツの知名度と人気を持って選ばれることがほとんど。昔からのイーグルスに親しんだシニア・リスナーでも、リンダ・ロンシュタットらのカバーで有名な「デスペラード」を含む『ならず者(Desperado)』(1973)や『呪われた夜』を挙げる方が多いでしょう。間違ってもこの『On The Border』が挙げられることはまずないのでは。

ことほどさようにこの『On The Border』というアルバムは、ある意味「わりを食っている」アルバムですが、下記の3つの理由でイーグルスのキャリアの中で大きなターニング・ポイントとなった、極めて重要なアルバムなのです。

1.イーグルスに取って初の全米No.1ヒットを含むアルバムであること。

リンダ・ロンシュタットのバック・バンドとなったことでメジャーブレイクのチャンスを手にしたドン・ヘンリー(ボーカル、ドラムス)とグレン・フライ(ボーカル、ギター)は、ポコ出身のランディ・マイズナー(ベース)、フライング・ブリトー・ブラザーズ出身のバーニー・レドン(ギター、マンドリン、バンジョー)を加えて1972年『Eagles(イーグルス・ファースト)』でデビュー。グレンジャクソン・ブラウンとの共作「テイク・イット・イージー」のヒット(1972年最高位12位)で華々しいスタートを切ったイーグルス、その後も「魔女の囁き(Witchy Woman)」(同9位)のトップ10ヒットはありましたが、彼らが全米No.1ヒットを勝ち取ったのは、この『On The Border』収録の「我が愛の至上(The Best Of My Love)」が初めてでした。

ドン、グレンJ.D.サウザーのペンによる、失われてしまったがかつては確かに存在していた恋人との素晴らしい愛を思い、振り返り、悔やむという、恋に悩む者の心に響く歌詞を持つこの美しいバラードで全米1位を獲得したイーグルスは、この時クリエイティビティ面でも、バンドメンバー間の結束という意味でもピークに向かうアップトレンドを突き進んでいた時代でした。1位のヒットを飛ばすということは、それに「メインストリームを代表するアーティストの一人」という勲章を得ること。その意味からこのアルバムは彼らのキャリアで最重要の位置を占める作品と言ってもいいでしょう。

On The Border (Insert)

2.イーグルス最盛期のメンバーが初めて全員顔を揃えてほぼ全員がリードボーカルを取ったアルバムであること。

不動の4人でファースト、2作目の『ならず者』を発表してきたイーグルスが、この『On The Border』収録の「地獄の良き日(Good Day In Hell)」のスライド・ギターのために呼んだドン・フェルダー(ギター、スライド・ギター)を、正式に5人目のイーグルスとして追加。これで、イーグルスの商業的・クリエイティブ的な頂点になる『ホテル・カリフォルニア』のメンバーが全員揃ったことになり、最盛期のメンバーが出揃ったという意味でもこのアルバムは重要です。

そのドン・フェルダーは後に「ホテル・カリフォルニア」の有名なギター・ソロでバンドでの存在感の頂点を打つのですが、彼が加入のきっかけとなったスライド・ギターは、同じ『ホテ・カリ』収録の「駆け足の人生(Life In The Fast Lane)」(1977年最高位11位)で新加入のジョー・ウォルシュが超絶のプレイを見せたことが、その後のドン・フェルダーとメンバー間の不仲の原因となったことは誠に皮肉なことと言わねばなりません。

またこのアルバムではドン・フェルダー以外の各メンバーがそれぞれ作曲とリードボーカルを綺麗に分けあっており、グレンが2曲(「過ぎた事/誓いの青空(Already Gone)」「James Dean」)、ドンが3曲(「恋人みたいに泣かないで(You Never Cry Like A Lover)」「On The Border」「わが愛の至上」)、ランディが2曲(「Midnight Flyer」「Is It True?」)そしてバーニーが1曲(「My Man」)を担当しています。また、グレンドンのダブル・リード・ボーカルで「地獄の良き日」とトム・ウェイツ作のバラード「Ol’ 55」を歌っており、バンドの結束感を如実に物語っています。

Already Gone

3.カントリー・ロックサウンドからハードなロックサウンドに大きく舵を切った、イーグルスのその後の路線を確定したアルバムであること。

イーグルスはファーストアルバムと2作目『ならず者』を、オール・アメリカンのイメージを持たせながらもイギリス人のプロデューサー、グリン・ジョンズレッド・ツェッペリン、フー、ハンブル・パイらのプロデュースで有名)を起用、ヒットに繋げました。しかし彼らは明らかにバンドのサウンドを次のレベルに持って行きたかったのだと思います。その一つの現われが、エッジの聴いたスライド・ギターを弾くドン・フェルダーの新加入、そしてプロデューサーに60年代からB.B.キングジョー・ウォルシュなどR&B、ロックの各分野で力強いサウンドメイキングに定評のあったビル・シムジクを迎えたことでしょう。

デビュー以来、当時70年代前半アメリカ・ロック・シーンのメインストリームであったカントリー・ロックをスタイルとしてきたイーグルスのメンバー、特にドングレンの二人に取って、更に大きくバンドとして成長するためにサウンド面の変革は不可欠であったはずです。そんな中、前2作の成功でカントリー・ロック・フォーマットを継続しようとしたグリン・ジョンズとバンドが対立、よりエッジの効いたサウンドを求めたバンドがジョンズを解雇し、シムジクを起用したというわけ。

シムジクのプロデュースとよりハードな路線を求めるバンドの意欲は、後のジョー・ウォルシュ参加曲を思わせるようなハードなエレクトリック・ギター・サウンドが顕著な「On The Border」「地獄の良き日」に明らかであり、全面にバンジョーがフィーチャーされたこれまでのイーグルス路線の「Midnight Flyer」とバラードの「Ol’ 55」「我が愛の至上」を除き、全ての楽曲でエレクトリック・ギターの音が全面に出されています。つまりここから『呪われた夜』『ホテル・カリフォルニア』『ロング・ラン』に続くハードなロック路線が始まったのです。

上記のような本作の歴史的意義もさることながら、このアルバムを構成する楽曲はバラエティに富んでいながら、アルバム全体の作品としてのバランスには素晴らしいものがあります。

On The Border (Back)

従来のイーグルスのロック的側面を象徴する突き抜けるような爽やかロックサウンドの「過ぎた事/誓いの青空」「James Dean」「Is It True?」、しめやかなバラードで聴くものの感動を呼ぶ「我が愛の至上」やトム・ウェイツの渋ーいバラードを完璧なコーラスワークでゴージャスなイーグルス作品に仕上げている「Ol’ 55」、バーニー・レドンのバンジョーワークが軽快なカントリー路線の「Midnight Flyer」、バーニーがこの前年ドラッグ過剰摂取で26歳の若さでこの世を去ったカントリー・ロック界のレジェンド、グラム・パーソンズを偲びながらせつせつと歌う「My Man」、そして新しいイーグルスを象徴するハードな「On The Border」「地獄の良き日」。デビュー作のひたすら爽やかカントリー路線や、『ならず者』の西部のならず者を描いたコンセプト・アルバム路線から、一気にアルバムとしての多様性が顕著となっており、初めて聴く人でもいろんな側面を楽しめる出来になっています。

実は自分がイーグルスのアルバムで最初に買ったアルバムがこの『On The Border』。当時、こんなにいいアルバムなのにあまり評判にもなっておらず、No.1ヒットの「我が愛の至上」も日本ではあまりラジオでもかかっていなかった記憶があります。このアルバムの一般的なリスナーに取っての位置づけは今でもあまり変わっていないようですが、グレンが他界した今、彼がドンと共に新しいイーグルスを模索していたこのアルバムを聴いて、当時の彼の情熱に思いを馳せる、そういう聴き方も彼への追悼としてふさわしいのではないのでしょうか。

<チャートデータ>

ビルボード誌全米アルバム・チャート 最高位17位(1974.6.1付)

RIAA(全米レコード協会)認定ダブル・プラチナ・ディスク(200万枚売上)

Already Gone(過ぎた事/誓いの青空)

ビルボード誌全米シングル・チャート(Hot 100)最高位32位(1974.6.29付)

James Dean(ジェイムス・ディーン)

同 最高位77位(1974.10.12付)

The Best Of My Love(我が愛の至上)

同 最高位1位(1975.3.1付)


あのヒット曲<904>Ace Frehley

2016-01-25

【季節で想い出す・・・あのヒット曲】《904》

37年前、1979年のちょうど「今頃」、

全米ヒット・チャートで、14位に上昇していたのが、

この曲でした。

 

ロック・グループ、Kissのメンバーが、

1978年に個々のセルフ・タイトル・アルバムを

発表。

この曲は、「Ace Frehley」からカットされ、

4人のメンバー名義の中で、最大のシングル・ヒットと

なりました。

 

この翌週から、

2週連続最高位13位を記録。

 

オリジナルは、

1975年、イギリスのグループ、Helloによるヒットで、

全英シングル・チャートで、最高位9位をマーク

しています・・・。

 

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https://www.youtube.com/watch?v=L-4vMQOOiUY

 


あのヒット曲<903>Daryl Hall&John Oates

2016-01-22

【季節で想い出す・・・あのヒット曲】《903》

34年前、1982年のちょうど「今頃」、

全米ヒット・チャートで、4位にランクインしていたのが、

この曲でした。

 

彼等にとって、

7曲目の全米トップ10ヒットであり、

4曲目の全米NO.1ヒット!

 

10枚目のアルバム「Private Eyes」から、

タイトル・ナンバーに続いてカットされた、

セカンド・シングルでした。

 

この翌週、巨大ヒット、

Olivia Newton-John「Physical」を倒して、

金星獲得!

しかし、その翌週には、

次の巨大ヒット、

The J.Geils Band「Centerfold」

(邦題「堕ちた天使」)に、

その座を引きづり降ろされました・・・。

 

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https://www.youtube.com/watch?v=ccenFp_3kq8

 


Karla Bonoff@Billboard Live Tokyo

2016-01-21

Linda Rostadtが楽曲を取り上げたり、’70年代より女性シンガー・ソングライターとして人気を博してきたKarla Bonoff

但し2010年8月、Bryndleも含めて、長年の音楽パートナーであったKenny Edwardsが急逝・・・

しかし悲しみを乗り越え、音楽活動を続行、日本にも来てくれています。

今回はお馴染み女性ギタリスト、Nina Gerberとのデュオ!!

会場はこれも近年はお馴染みのBillboard Live Tokyo

1月20日のセカンド・ステージです。

IMG_5551

少し前にGlenn Freyが亡くなったこともあってでしょう。BGMとしてEaglesが鳴り響く中、開演予定時刻21:30を回ってライトダウン!!

但し今回は後ろのカーテンは開いたまま・・・

Karla Bonoff、Nina Gerber登場です。

いつも黒っぽい衣装のKarlaさんとジーンズにシャツのNinaさん

それぞれアコースティック・ギターとエレクトリック・ギターを抱えて

軽快に、I Can’t Hold On♪でスタート!!

オープニングの多いナンバー、Karlaさんのよく通る声は健在!!Ninaさんのギターも効果的です。

続いて「1977年にBonnie Raittに書いた曲・・・」と、Home♪、これもライヴではお馴染みです。

Karlaさん、今度はピアノに移動して、New World♪

そして、The Letter♪

「1980年に東京音楽祭で初めて日本に来た・・・つい昨日よ・・・」

そう言って、お客さんの笑いを誘って、Restless Nights♪

じっくり聴かせました。・・・

Karlaさん、再び中央へ、

「Jackson Browneのトリビュートに参加したの・・・彼のファースト・アルバムから・・・」

と言って、Something Fine♪

Ninaさんがアコースティック・ギターを奏で、Karlaさんは歌に専念

続いてそのギターをKarlaさんが奏でて軽快にカッティング、Please Be The One♪

ギターを渡す前にチューニングし直していたNinaさんの姿も印象的でした。・・・

再びピアノへ・・・

曲はCarry Me Home♪

よく歌われますが、まだレコーディングされていないナンバー

続いて、Isn’t It Always Love♪、こちらはライヴでお馴染み、軽快なサビの部分も印象的です。

ここで、Ninaさんにスポット、John Lennonのナンバー!!と言って・・・

Imagine♪

アコースティック・ギターによる美しいインストゥルメンタル・ナンバーに!!

場内で歌う人もいましたが・・・最後はNinaさんの方から

「みんなで歌って!!」

そう言っていました。

尚、この間、Karlaさんは静止してピアノについたままでした。・・・

ステージの方も後半、「たばこのパーラメントのCMに使われた・・・」

勿論、All My Life♪

今ではたばこのCMも見かけないでしょう。・・・

「Linda RonstadtのHasten Down The Windの1曲目・・・」

こちらもお馴染み、Lose Again♪

Karlaさんの美しい声は健在!!

そしてピアノのソロから、お馴染みのイントロへ

Someone To Lay Down Beside Me♪

Linda Ronstadtがやはり同じアルバムで取り上げた人気曲!!

大喝采のうち、いったん終了となりました。

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アンコールは、やはり2人で登場、今度は前方で、ギターを抱え・・・

「Jackie DeShannonの曲、Searchersも歌った・・・」

勿論、When You Walk In The Room♪

2人だけとはいえ、ロックしていました。

Karlaさんは謝辞を言って、そして・・・

The Water Is Wide♪

やはり最後はこれ・・・

今ではすっかりポピュラーとなったイギリスのトラディショナル・ナンバー!!

でも日本でこの歌を浸透させたのはKarlaさんかもしれません。・・・

心洗われる気分で、場内もしっかり聴き入って・・・

70分のステージはここに幕となりました。・・・

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アルバムこそ多くないものの、本当にいい楽曲を書いて、声もいいし、ピアノも流暢に、ギターは軽快に・・・

Karla Bonoffも過小評価されているミュージシャンかもしれません。

今回、BGMにEaglesが使われていたことは、明らかにGlenn Freyに対するトリビュートでしょう。

彼はKarlaの3枚目のアルバムに関わっていました。・・・

Kenny Edwards、Andrew Gold、そしてGlenn Frey・・・

彼女と関わってきたミュージシャンは逝ってしまいましたが、その分もいつまでも元気で美しい歌を・・・そう心から願っています。・・・

 

 


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