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2016/8/13 Billboard Chart

time 2016/08/12

★HOT100で2位にいきなり初登場!

★カニエ・ウエスト、マイケル、フランキーを抜いて歴代10位

★ブリトニー、8/26発売

★出所して6日間でアルバム・レコーディング、2位初登場!

★祝!ELO、35年ぶり全英第1位!

 

8/13付。今週のビルボード・シングル・チャートから。

 

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今週も第1位はシーア・フィーチャリング・ショーン・ポールの「Cheap Thrills」。2週連続第1位です。126,000ダウンロードでデジタル・ソングス・チャートは2位変わらず。ラジオ・ソングスは3位から2位、ストリーミングは6位から7位です。

 
第2位はいきなり初登場。メジャー・レイザー・フィーチャリング・ジャスティン・ビーバー&ムーの「Cold Water」が飛び込んできました。ダンス・エレクトロニック・ソングス・チャートでは13位から一気に今週1位になっています。169,000ダウンロードでデジタル・セールス初登場1位。ストリーミングも初登場1位。ただラジオ・ソングスが49位から25位と急上昇しているものの、合計ポイントでシーアを抜けず、初登場1位とはなりませんでした。

 

メジャー・レイザーのディプロはジャスティン・ビーバーのNo.1ソング「What Do You Mean?」や「Sorry」をてがけたプロデューサーで、スクリレックスとジャックUというユニットでも活動して、こちらでも「Where Are You Now」でジャスティン・ビーバーがフィーチャリングされていました。またメジャー・レイザーがDJスネイクと組んだ大ヒット曲「Lean On」でデンマーク出身のムーがフィーチャリングされていました。「Lean On」はYouTube再生回数が15億回を超えました。この曲はそのジャスティン・ビーバーとムーがフィーチャリングされた豪華曲になっています。

 
初登場2位はこれまで2曲記録したアーティストが最多曲数でしたが、この曲でジャスティン・ビーバーは、「Boyfriend」、「Sorry」に続いて3曲目の2位初登場となり2位初登場曲数では単独1位となりました。またTOP10内初登場は6曲目となって男性ソロ・アーティストではエミネムの10曲に次いでリル・ウェインと並んで2位タイとなりました。TOP10内初登場曲数はオール・アーティストではテイラー・スウィフトの12曲が最多です。

 

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今週40位には42位からアップしたスクールボーイQ・フィーチャリング・カニエ・ウエストの「THat Part」が入りました。「That Part」ではなく、「THat Part」なんですね。カニエ・ウエストにとっては40曲目のTOP40となって、これまでマイケル・ジャクソン、フランキー・ヴァリと39曲で並んでいましたが、彼らを抜いて男性アーティストではHOT100チャートで歴代10位となりました。

 
男性ソロ・アーティストTOP40ヒット曲数ランキング

 

1位 80曲 Elvis Presley
2位 69曲 Lil Wayne
3位 57曲 Elton John
4位 53曲 Drake
5位 46曲 Stevie Wonder
6位 45曲 Jay Z
7位 44曲 James Brown
8位 42曲 Chris Brown
9位 41曲 Marvin Gaye
10位 40曲 Kanye West

 

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44位には53位からアップしたエリック・チャーチの「Record Year」が好調です。この曲は5枚目のスタジオ・アルバム『Mr. Misunderstood』からの2曲目のヒットで、カントリー・ソングス・チャートで5位から2位、カントリー・エアプレイ・チャートでは7曲目の第1位となりました。ファースト・シングルの「Mr. Misunderstood」がともに最高位15位だっただけにこの曲のヒットでファンも一安心ですね。

 

ところで先週17位にブリトニー・スピアーズの久々のシングル「Make Me」が初登場しました。今週は52位にダウンしています。8/26発売の9枚目のスタジオ・アルバム『Glory』からのカットです。

1981年12月2日ルイジアナ州ケントウッド生まれ。34歳になりましたか。98年に「…Baby One More Time」でデビュー。最高位1位を記録。アルバム『…Baby One More Time』は全米で1060万枚のセールスを記録して彼女の最大のアルバム・セールスとなっています。全米で記録したアルバム、シングルのセールス合計は7000万枚以上。8枚のスタジオ・アルバムはすべてTOP5以上でNo.1が6枚。この6枚ともすべて初登場で1位を記録しました。

シングルではHOT100に登場した曲が「Make Me」まで34曲。No.1が5曲。リアーナの「S&M」でフィーチャリングされて1位になったのでこの1曲が入っているんですね。そのうち初登場1位が2曲あります。2008年に1位になった「Womanizer」は96位から1位という当時の1位へのジャンプアップ記録(現在では歴代2位)でした。ダンス/クラブ・ソングス・チャートでは「Gimme More」、「Break The Ice」、「Pretty Girls」なども1位を記録して合計9曲のNo.1があります。今回はどんな曲がヒットするか期待しましょう。

 
ところで、ビルボードHOT100が誕生したのが1958年8月4日。今年で58年たちました。HOT100の前にはメインとされるチャートがいくつか分かれていましたが、1位から10位までランキングを付けて発表された最初のチャートが『Best Sellers』チャート。正確には『Best Selling Retail Records』チャートで1940年7月27日付からスタートしています。ただ、その前にもチャートがあるのですが、30年代からのチャートというのは曲名だけでアーティスト名が載っていないものでした。初めてチャートにアーティスト名が記載されたのが1938年10月22日付。『Record Buying Guide』というチャートで、順位は付けられていません。ジョエル・ホィットバーンのレコード・リサーチ社から出ているこの当時のチャート本に付けられているランキングは、レコード・リサーチ社の独自の判断でつけられているものが含まれています。また、ランキングといっても曲が上から並んでいて、その曲のコメントが書かれていて、その中にアーティスト名が登場するというものでした。ただ、この順番が毎週変動するため、チャートとして認識されています。

 

余談ですが私は30年代からのチャートを集めていて、『Record Buying Guide』から『Best Sellers』、『Juke Box』、『Jockey』、『TOP100』、『HOT100』、『HOT100 Airplay』などの毎週のチャートをすべて集計して2年後にオールタイムTOP100を出すべく、毎日少しづつ入力しています。仕事が終わってからの作業なのでゆっくりしか進みませんが、45年分は入力が終わっているのであと35年分頑張ってみます。私自身がどんな曲が80年間オールタイムTOP100を構成するのかを知りたいための集計作業なので、整合性や合理性はありません。私のちょっとした楽しみの一つなんです。

 

 

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8/13付。今週のビルボード・アルバム・チャートから。

 

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今週の第1位は12週目の1位となったドレイクの『Views』です。85,000EAUのセールス。11週間の1位を記録したテイラー・スウィフトの『1989』を1位週数で抜きました。次は13週でサウンドトラック『Frozen』が控えてますが、この先1位から落ちたりまた上がったりで1位週数を増やせるか注目です。

 
アルバムチャートは実売のセールスに加えて収録曲のダウンロードやストリーミング回数も加味してランキングされています。EAUは換算枚数をあらわしています。

 

今週のTOP10内初登場は1枚です。

 

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第2位に初登場したのが、グッチ・メインの2011年『The Return Of Mr. Zone 6』以来5年ぶりのスタジオ・アルバム『Everybody Looking』です。68,000EAU、実売は43,000枚でした。1980年2月12日アラバマ州バーミンガム出身の36歳。過去最高順位は2010年の『The Appeal: Georgia’s Most Wanted』の4位でしたからこのアルバムで更新しました。実は彼は2013年9月に銃の所持、マリファナの所持などで逮捕されて、刑務所へ。予定より4ヶ月早く5/26に出所したそうですが、その24時間以内に新曲「First Day Out Tha Feds」をリリースし、このアルバムは出所後たった6日間でレコーディングしたそうです。

 
第6位にはシーアの『This Is Acting』が11位からアップしました。初登場が今年の2/20付の第4位でしたが、その週以来のTOP10返り咲きです。「Cheap Thrills」のトラック・セールスも寄与していると思いますが、ABC-TVの『Good Morning America』に出演したり、iTUNESで6ドル99セントセールをしたりでTOP10返り咲きです。

 

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先週2位に初登場したニードトゥブリーズの『HARD LOVE』ですが、今週はなんと52位まで落ちてしまいました。1963年8月17日に2つに分かれていたアルバム・チャートが統一されてから2位以上からの最大の下落幅だそうです。これまでは今年の5/7付で2位から40位へダウンしたデフトーンズの『Gore』の38ポイントダウンが最大だったとか。

 

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ところで、8/13付のUKのアルバム・チャートではELOの『All Over The World – The Very Best Of Electric Light Orchestra』が1位になりました。このアルバムは2005年に発売されたもので、これまでの最高位は6位。それが、昨年11月の『Alone In The Universe』のリリース、それに伴う33年ぶりのワールド・ツアー、UKでは02アリーナ4公演すべてソールド・アウトだったそうで、人気は再び高まっていたところに、6月のグラストンベリー・フェスティヴァル出演で順位を上げ、遂に今週1位に上り詰めました。ELOの全英アルバム・チャート1位は、1979年『Discovery』、1981年『Time』以来、35年ぶり3枚目の第1位です。

 
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今回から、UKシングルチャート、キャッシュボックス、ミュージック・ベンダー、レコード・ワールドで1位になった曲はそれぞれの曲名の後にその記号とその週数が記載されています。詳しくは画像をクリックしてください。中身の画像もあります。

 

その他にもTOP10チャートを掲載した以下の2冊も発売中です。

 

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ひたすら・・・歌い出しがタイトル!の全米トップ40ヒットを聴く飲み会

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