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2018/3/24 Billboard Chart

time 2018/04/05

3/24付

★1位のダウンロード数が...ついにこの日が来た

★HOT100で10曲以上同時にチャートインしたアーティスト15組&エントリー曲数ランキング

★クリス・ステイプルトン、エアプレイでは意外にも初の第1位

★ドロレスに捧げる

★スタジオ・アルバムすべて200万位以上のセールス。その陰でアルバム・セールスの凋落

★アルバムチャート第2位のセールスがたったの7000枚

★デヴィッド・バーン、ジューダス・プリースト、ジミヘンがTOP10に初登場

 

 

3/24付。今週のビルボード・シングル・チャートから。

 

今週も第1位はドレイクの「God’s Plan」。8週連続で第1位です。週間ストリーミング数ランキングで歴代11位となる7290万ストリームスでストリーミング・チャートも8週連続第1位。デジタル・ソングス・チャート6週目の第1位。ラジオ・ソングスは3位から4位でした。

 
さて、寂しいお話を。前にもいつかこうなるとお伝えしましたが、今週のデジタル・セールスはこの曲が1位で49,000ダウンロードでした。デジタル・セールス1位が5万を割ったのは2005年12/31付マライア・キャリーの「Don’t Forget About Us」以来です。iTunesストアが2003年からスタートし、ニールセンがそれに合わせてデジタル・セールスの集計を開始しました。ビルボードでは2005年2/12付からHOT100の集計要素になっています。この週の1位がグリーン・デイの「Boulevard Of Broken Hearts」で31,000DLでした。これが1位の最低記録ですが、おそらくこの記録も下回る日が来てしまうでしょう。これからHOT100はエアプレイ+ストリーミングの時代でデジタル・セールスがHOT100チャートに影響を及ぼす時代は完全に終わりました。

 

デジタル・セールスは2004年から2012年まで毎年伸びてきました。2012年は1年間で13億3600万ダウンロードが記録されました。その後下落に転じ5年連続前年比マイナスなんですが2016年が7億2404万、2017年が前年比マイナス23%の5億5482万。今年もこれまで前年比マイナス27%で推移しています。一方ストリーミングの伸びはすごく、昨年は前年比プラス43%の6180億3000万ストリームスを記録しています。

 

今週はロジックがニュー・アルバム『Bobby Tarantino II』のリリースに伴って29位に上昇した「Everyday」(ロジック&マシュメロ)を筆頭にHOT100に10曲がエントリーしています。同一アーティストがHOT100チャートに同時に10曲以上エントリーしたのはこれが51回目。アーティストでは15組目となりました。もう全然珍しくありません。15組全部紹介しましょう。

 

Beatles: 1964 – 5 weeks
Beyonce: 2016 – 2
Justin Bieber: 2015 – 4
David Cook: 2008 – 1
Drake: 2013 – 1, 2015 – 7, 2016 – 12, 2017 – 3
Future: 2015 – 3
J. Cole: 2016 – 1
Kendrick Lamar: 2017 – 2
Lil Uzi Vart: 2017 – 1
Lil Wayne: 2011 – 1
Logic: 2018 – 1
Migos: 2018 – 1
Ed Sheeran: 2017 – 1
Taylor Swift: 2010 – 1
The Weeknd: 2015 – 1, 2016 – 2

 
同一アーティスト同時HOT100エントリー曲数ランキング:
1位 24曲 ドレイク 2017/4/8
2位 21曲 ドレイク 2017/4/15
3位 20曲 ドレイク 2016/5/21
4位 18曲 ザ・ウィークエンド 2016/12/17
4位 18曲 ドレイク 2016/6/4
6位 17曲 ジャスティン・ビーバー 2015/12/5
7位 15曲 ドレイク 2016/6/11
8位 14曲 ミーゴス 2018/2/10
8位 14曲 ケンドリック・ラマー 2017/5/6
8位 14曲 ザ・ウィークエンド 2016/12/24
8位 14曲 ドレイク 2016/5/28
8位 14曲 ドレイク 2015/10/17
8位 14曲 ドレイク 2015/3/7
8位 14曲 ビートルズ 1964/4/11

 

https://item.rakuten.co.jp/americanpie/mernb002637902

51位から45位にはクリス・ステイプルトンの「Broken Halos」がアップしています。今週カントリー・エアプレイ・チャートで35週目にして初のNo.1に輝きました。ACMアワード、CMAアワードなどの受賞歴やカントリー・アルバム・チャート、アメリカーナ/フォーク・アルバム・チャートでの1位やTOP3独占などの割には実はシングル・ヒットはほとんどありません。この曲が最大のヒットです。この曲がカントリー・エアプレイ・チャートでの6曲目のエントリーなんです。しかもサード・アルバムがリリースされていますが、この曲はセカンド・アルバム『From A Room: Volume 1』からのカットなんです。ヒップホップ・アーティストがストリーミングで稼いでアルバム・リリースと同時に何曲もチャートインするのとは対照的にカントリーやロック・アーティストはHOT100では派手なチャート・アクションはありませんが1曲にかける思いが強いです。

 

54位にはバッド・ウルヴズの「Zombie」が初登場しました。44,000ダウンロードを記録してデジタル・セールス・チャートで27位から一気に第2位になりました。この曲は94年エアプレイ・チャート最高位22位、オルタナティヴ・ソングス・チャート(当時モダン・ロック・チャート)で6週間第1位を記録したクランベリーズの大ヒット曲のカバーです。今年の1/15に46歳で亡くなったクランベリーズのリード・ヴォーカル、ドロレス・オリオーダンに捧げる曲となっています。バッド・ウルヴズのフロントマン、トミー・ヴェクストがこの曲をレコーディングしてドロレスに送ったところ、ドロレスもこの曲に参加したいとのことで、1/15にロンドンでヴォーカルをレコーディングしたところだったんです。でもそのあとドロレスが亡くなってしまいました。今回はバッド・ウルヴズとしてリリースし、その収益はドロレスの3人の子供に寄付されるとのことです。

 


https://item.rakuten.co.jp/americanpie/bmch600a

84位にはテイラー・スウィフトの「Delicate」が初登場しました。3/11にオフィシャル・ビデオがリリースされました。アルバム『Reputation』から4枚目のシングルです。これでテイラー・スウィフトはHOT100登場が76曲目となり、レイ・チャールズを抜いて歴代単独10位の登場曲数となりました。またアルバム『Reputation』は実売で200万枚のセールスを突破しました。テイラー・スウィフトはスタジオ・アルバム6枚全部が200万枚以上のセールスを記録したことになります。アルバム・セールスで実売では過去2年で200万枚を超えたのはこのアルバムだけなんです。このアルバムは2017年11/10にリリースされ、発売第1週で121万6000枚のセールスを記録しました。このアルバムの前に200万枚を記録したアルバムは2015年11/20にリリースされたアデルの『25』で、こちらは発売後3日目に200万枚を突破し、1週間では338万枚のセールスを記録しました。現在945万枚のセールスとなっています。10年前の2007年には1年間で100万枚のセールスを記録したアルバムが29枚、そのうち200万枚超が8枚ありましたが、昨年は100万枚超は『Reputation』とエド・シーランの『÷(Divide)』だけでした。アルバム・セールスの推移は20年前の1997年が7億9010万枚、その後2001年から2011年を除いて前年比マイナスに転じ、2007年が5億50万枚、2017年が1億6630万枚となっています。

 

 

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3/24付。今週のビルボード・アルバム・チャートから。

 


今週の第1位は先ほどもご紹介しましたが、ロジックの7枚目のミックス・テープとなる『Bobby Tarantino II』です。119,000EAU、実売は32,000枚でした。今回もストリーミングが1億2300万を記録してこれが82,000枚のセールスに換算されての第1位です。前作のミックス・テープ『Bobby Tarantino』は2016年7月にリリースされて最高位は12位でした。その後3枚目のスタジオ・アルバム『Everybody』が初の第1位となり、今作はそれに続く2作連続の第1位となりました。『Everybody』からはアレッシア・カーラとカリードをフィーチャリングした「1-800-273-8255」が大ヒット(最高位3位)。グラミー賞にもノミネートされました。今回はアルバム・リリースで10曲が同時にHOT100に入るなど人気絶好調です。

 
アルバムチャートは実売のセールスに加えて収録曲のダウンロードやストリーミング回数も加味してランキングされています。EAUは換算枚数をあらわしています。

 
今週はTOP10内初登場はあと4枚です。

 

第2位に初登場したのが、リル・ヤッティのセカンド・アルバム『Lil Boat 2』です。64,000EAU、実売はなんと7,000枚。実売1万枚以下で第2位はこれまでないと思います。これもストリーミングの時代を象徴する出来事ですね。デビュー・アルバム『Teenage Emotions』は昨年6月に最高位第5位を記録しました。クオリティ・コントロール・レーベルでのリリースですので今回もこのレーベルからミーゴスのクエイヴォ、オフセットとリル・ベイビーが参加しています。他にも2チェインズ、リル・ピンプなどこれからの活躍が期待できるラッパーが参加しています。

 

https://item.rakuten.co.jp/americanpie/nns565710

第3位にはソロでは初のTOP10入りとなったデヴィッド・バーンの『American Utopia』が初登場しました。63,000EAUでほとんどが実売ですので、実売では今週第1位でした。通算12枚目のチャートインです。ソロ・アルバムとしては2004年『Grown Backwards』(最高位178位)以来です。この間、いろいろなアーティストとのコラボ・アルバムを発表してきました。2009年にブライアン・イーノと『Everything That Happens With Happen Today』(最高位174位)、2010年にファットボーイ・スリムと『Here Lies Love』(最高位96位)を、そして2012年にセント・ヴィンセントと『Love This Giant』(最高位23位)をリリースしました。これまではこの『Love This Giant』が唯一のTOP40アルバムで過去最高順位でした。ご存じ元トーキング・ヘッズの中心メンバーで83年の『Speaking In Tongue』は最高位15位を記録。83年(82位)、84年(99位)と2年連続で年間TOP100に入りました。「Burning Down The House」(最高位9位)が大ヒットしています。

 

https://item.rakuten.co.jp/americanpie/epic580483

第5位にはこちらもこのアルバムで過去最高順位を更新したベテラン・ロック・バンド、ジューダス・プリーストの『Firepower』が入りました。49,000EAU、実売は48,000枚です。18枚目のスタジオ・アルバムで2014年の前作『Redeemer Of Souls』(最高位6位)に続いて2枚目のTOP10入りとなりました。2018年ロックの殿堂にノミネートされ、ファン投票では5位に入りました。上位4組(ボン・ジョヴィ、カーズ、ダイアー・ストレイツ、ムーディー・ブルース)はそのまま殿堂入りが決まりましたが、あと一組はニーナ・シモンに決まり、ジューダス・プリーストは惜しくも今年の殿堂入りを逃しました。でも来年はきっと。そんな中、1974年のデビューからのオリジナル・メンバーでギタリストのグレン・ディプトンが10年前からパーキンソン病を患っていたことが発表されました。3/13からワールド・ツアーが始まっていますが、これには参加しないことも合わせて発表されています。

 

https://item.rakuten.co.jp/americanpie/snyl581419

第8位にはジミ・ヘンドリックスの未発表のスタジオ録音を収録した『Both Sides Of The Sky』が初登場しました。13曲入りでそのうち10曲が未発表曲です。1968年から1970年までの間に録音されました。未発表スタジオ音源からのリリースは2010年の『Valleys Of Neptune』(最高位4位)、2013年『People, Hell And Angels』(最高位2位)に続いて3枚連続でTOP10入りです。ジミ・ヘンドリックスは1970年9月18日に27歳で亡くなりました。生前は1967年、68年に合計3枚のスタジオ・アルバムをリリースし3枚ともTOP5入りを果たしています。亡くなってからはこのアルバムでスタジオ・アルバムではアメリカでは12枚目のリリースです。ライブやコンピレーション、オフィシャル・ブートレッグも含めると没後50枚以上のアルバムがリリースされています。

 

オフ会映像

ひたすら・・・歌い出しがタイトル!の全米トップ40ヒットを聴く飲み会

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