ラジオ番組企画&制作&音楽全般のプロデュースの株式会社 ヤング・スタッフ

2018/7/28 Billboard Chart

time 2018/08/16

7/28付

★「In My Feelings」驚異のストリーミング!2週目なのに前週比+62%で新記録達成

★週間ストリーミング数ランキング

★初登場以来連続TOP10週数ランキング

★「The Middle」ダンスだけでなくACでも第1位

★「Meant To Be」はカントリー・ソングス・チャート最長1位タイ

★「Jumpsuit」は2週で第1位、オルタナティヴ

★No.1ヒット・メーカー、ベニー・ブランコ、アーティストとしてもHOT100に初登場

★『Scorpion』ストリーミングはものすごいけれどCDは13,000枚しか売れていない

★『Mamma Mia!: Here We Go Again』初登場で『Mamma Mia!』やアバのアルバムも!

★2018年上半期セールス・レポート:やはりストリーミングがすごい

 

7/28付。今週のビルボード・シングル・チャートから。

 

https://item.rakuten.co.jp/americanpie/rpblb002882802

今週も第1位はドレイク「In My Feelings」。2週連続第1位です。UKでも今週第1位になりました。この曲を使って自分でビデオを作ってアップする。これが今流行っています。このビデオを視聴すると、オリジナルの「In My Feeling」が使われているため「In My Feeling」のストリーミング数にカウントされるというシステムでストリーミング数を稼いでいます。まさにあのバウアーの「Harlem Shake」(2013年3/2-3/30,5週連続第1位、2013年年間第4位)状態なんです。7/10にインスタグラム・コメディアンのシギーがこれを始めてからこの『#InMyFeelingChallange』が大流行。『Harlem Shake』が2013年3/2の週に記録した1億310万ストリームスを抜いてしまいました。今週前週比なんとプラス62%の1億1620万ストリームスでストリーミング・チャート2週連続第1位です。オフィシャル・ビデオがリリースされていない状態でこの数字です。おかげでデジタル・セールスも好調。115,000ダウンロードでこちらも2週連続第1位。このチャートで10万ダウンロードを超えたのは5/5付でアリアナ・グランデの「No Tears Left To Cry」(100,000DL)以来。ラジオ・ソングスでは29位から14位へ急上昇しています。これでHOT100では26週連続ラップ・ソングが1位を独占。

 

週間ストリーミング数ランキング

1位 1億1620万 In My Feelings / Drake (2018/7/28)
2位 1億 310万 Harlem Shake / Baauer (2013/3/2)
3位 1億 170万 God’s Plan / Drake (2018/3/3)
4位   9760万 Harlem Shake / Baauer (2013/3/9)
5位   9280万 God’s Plan / Drake (2018/3/10)
6位   8450万 Look What You Made Me Do / Taylor Swift (2017/9/16)
7位   8330万 God’s Plan / Drake (2018/2/10)
8位   8240万 God’s Plan / Drake (2018/2/3)
9位   8180万 God’s Plan / Drake (2018/3/17)
10位  7960万 God’s Plan / Drake (2018/2/17)
11位  7550万 God’s Plan / Drake (2018/2/24)
12位  7290万 God’s Plan / Drake (2018/3/24)
13位  7170万 In My Feelings / Drake (2018/7/21)

上位13曲中ドレイクが10曲!2013年1/26にストリーミング・ソングス・チャートはスタートしていますがドレイクのためのチャート!になっています。ちなみにこのランキングで8つのポジションを占めているドレイクの「God’s Plan」ですが、今週は6位から10位へダウンしています。HOT100=26週目。この曲は初登場が1位でしたので今週まで初登場以来26週連続でTOP10をキープしているんです。初登場以来26週連続TOP10は歴代3位の週数です。TOP10=26週以上はこの曲が11曲目となりました。

 

初登場以来連続TOP10週数ランキング
1位 33週 Ed Sheeran / Shape of You (2017)
2位 32週 The Chainsmokers Featuring Halsey / Closer (2016-17).
3位 26週 Drake / God’ Plan (2018)

 

https://item.rakuten.co.jp/americanpie/rpblb002881502

11位にはアリアナ・グランデの「God Is A Woman」が初登場。28曲目のHOT100ヒット、13曲目のTOP40ヒットとなりました。7/13にオフィシャル・ビデオがリリースされました。デジタル・セールス4位、ストリーミングは8位にそれぞれ初登場しました。8/17にリリースされるアルバム『Sweetener』から「No Tears Left To Cry」(最高位3位)に続いてのTOP10入りが期待されます。

 

https://item.rakuten.co.jp/americanpie/bmch600a

15位から12位へアップしたのがテイラー・スウィフトの「Delicate」。ポップ・ソングス・チャートでは通算9曲目の第1位となりました。9曲の1位はマルーン5、ブルーノ・マーズ、ピンクと並んで歴代3位タイです。アルバム『Reputation』は今週登場36週目で14位。36週間すべてTOP40内に入っています。昨年12/2に初登場第1位で合計4週間1位になりました。アルバム初登場週に121万枚ものセールスを記録したので2018年年間1位かと思いましたが、どうでしょう。

13位から14位へダウンしているのがゼッド、マレン・モリス&グレイの「The Middle」です。登場25週目で最高位は第5位。今週アダルト・コンテンポラリー・チャートで第1位になりました。先週まで22週連続で1位を続けていたエド・シーラン「Perfect」の1位をストップさせました。この曲はクロスオーバー・ヒットでアダルト・コンテンポラリーだけでなく、ダンス/エレクトロニック・ソングス・チャートでは今週25週目の第1位なんです。ダンス・エアプレイでは11週間の第1位、ポップソングスでは7週間、アダルト・ポップ・ソングスでも7週間第1位を記録しています。

 

https://item.rakuten.co.jp/americanpie/wb567898

14位から17位にダウンしたのがビービー・レクサ&フロリダ・ジョージア・ラインの「Meant To Be」(最高位2位)です。登場39週目。年間チャートでも上位にいきそうです。カントリー・ソングス・チャートではかなり前に年間1位を決めている!昨年の12/16の初登場以来34週連続第1位。ということでこのチャートの1位週数記録、サム・ハントが昨年「Body Like A Back Road」で記録した34週にとうとう並んでしまいました。この2曲のおかげで何曲が最高位2位で沈んでいったのでしょうか。カントリー・ストリーミングで30週目の第1位。カントリー・デジタル・ソングスでは22週間第1位を記録して今週は第6位。カントリー・エアプレイチャートでは4/28に第1位を記録。さらにカントリー以外でもアダルト・ポップ・ソングス・チャートで2週間第1位。ラジオ・ソングス・チャートでも5週間第1位を記録しています。カントリー・ソングス・チャートではフロリダ・ジョージア・ラインは今週で90週目の第1位となりました。歴代1位独走中です。しかもたった6曲で。歴代2位はジョージ・ストレイトの84週です。

 

https://item.rakuten.co.jp/americanpie/wnv571532

カントリー・ソングの他の曲もご紹介しましょう。HOT100では35位から31位に上がったのが7/27にアルバム『Songs For The Saints』がリリースされるケニー・チェズニーの「Get Along」です。今週カントリー・エアプレイ・チャートで2週目の第1位になりました。通算30曲目の第1位です。

オルタナティヴ・ソングス・チャートで先週8位初登場からいきなり登場2週目で第1位になったのがトゥエンティ・ワン・パイロッツの「Jumpsuit」です。5枚目のアルバム『Trench』(発売日未定)からのファースト・シングルです。このチャートで登場2週目で第1位になったのは2009年5月のグリーン・デイ「Know Your Enemy」以来です。トゥエンティ・ワン・パイロッツはREMと並んで歴代9位となる通算31週目の第1位。歴代1位は86週でレッド・ホット・チリ・ペッパーズです。

今週56位に初登場したのがベニー・ブランコ、ホールジー&キャリドの「Eastside」です。ホールジーは今年だけで4曲のHOT100入りで通算では10曲目のHOT100入り。キャレドは今年だけで何と8曲目のHOT100入り。それもすべてコラボでの登場です。通算では14曲目のHOT100ヒット。今年大ブレイクですね。そしてベニー・ブランコは初のHOT100入り、アーティストとしては。そうなんです。この人若干30歳にしてすでにHOT100ヒットには欠かせない人になっているんです。ソングライター、プロデューサーとして数多くの大ヒット曲に携わってきました。というより彼が手掛けた曲が数多く大ヒットしているといった方がいいかもしれません。ソングライター、プロデューサーとして参加したNo.1ヒットだけでもケシャ「Tik Tok」、「We R Who We R」、ケイティ・ペリー・フィーチャリング・スヌープ・ドッグ「California Gurls」、マルーン5・フィーチャリング・クリスティーナ・アギレラ「Moves Like Jagger」、リアーナ「Diamonds」、ジャスティン・ビーバー「Love Yourself」など。最近ではリル・ディッキー・フィーチャリング・クリス・ブラウンの「Freaky Friday」にもソングライター、プロデューサーで参加していました。

/////////////////////////////

 

 

7/28付。今週のビルボード・アルバム・チャートから。

 

https://item.rakuten.co.jp/americanpie/rpblb002882802

今週も第1位はドレイクの『Scorpion』です。3週連続第1位。260,00EAU、実売は今週も29,000枚でした。発表された数字の29,000枚は実際には先週記録した実売セールスでのNo.1アルバムの週間ワースト記録(29,000枚)より、1%未満ですがアップしているとのことです。一方今週は2億9040万ストリームス。ストリーミングが82%を占めていて、213,000枚のセールスに換算されました。週間ストリーミング・セールス記録では歴代7位。『Scorpion』はこの記録で初登場週に歴代1位の7億4590万ストリームス、先週が歴代3位の3億9100万ストリームス。ちなみに4位が『More Life』(17年)初登場週の3億8480万、8位に『More Life』2週目の2億5350万が入っています。そして9位には16年の『Views』初登場週の2億4510万が入っているのですが、わずか2年でストリーミングはこんなにも広がっている。すごいスピードで拡大していてまだまだ拡大の一途です。TOP10中6ポジションがドレイクなんです。

 

驚きなのが今週の実売29,000枚です。そのうちデジタルが16,000枚。CDが13,000枚のセールスなんです。今週は7/19までの1週間のセールスが集計対象になっています。『Scorpion』の2枚組CDは7/13にリリースされました。それがたったの13,000枚しか売れなかったのです。ドレイクなのに。これが今のアメリカのマーケットの現実です。

アルバムチャートは実売のセールスに加えて収録曲のダウンロードやストリーミング回数も加味してランキングされています。EAUは換算枚数をあらわしています。

今週のTOP10内初登場は1枚です。

 


第2位に初登場したのが、ウィズ・カリファの9枚目のチャート・エントリーとなった『Rolling Papers 2』です。80,000EAU。TOP10は5枚目です。2010年代チャートの常連ですね。

 

 


https://item.rakuten.co.jp/americanpie/iscb002674002

マルーン5の『Red Pill Blues』が12位から9位にアップしました。このアルバムは昨年11/25に第2位に初登場しました。これが最高位で12/9(7位)まで3週連続でTOP10にありました。今週は実はそれ以来のTOP10返り咲きなんです。HOT100で最高位3位を2週連続で記録している「Girls Like You」のオリジナル・バージョンが収録されています。HOT100ではカーディBがフィーチャリングされているバージョンがヒットしています。

 

https://item.rakuten.co.jp/americanpie/capb002858602

第20位にはサウンドトラック『Mamma Mia!: Here We Go Again』が初登場。19,000EAU、実売は17,000枚でした。映画は7/20全米一般公開。日本公開は8/24。今週は7/19までの集計ですので来週映画の影響がチャートに現れそうです。これに伴って2008年8/23にビルボード200で第1位になった『Mamma Mia!』が89位に再登場しました。これまでに210万枚のセールスを記録しています。またアバの『Gold: Greatest Hits』が141位から86位とアップしています。アバのアルバムは前週比でプラス37%の12,000EAUのセールスと影響が広がっています。来週はもっと?

 

2018年1-6月のセールスに関するいろいろな数字が発表されていました。とにかくストリーミングがものすごい勢いです。これは2019年もさらに拡大しそうです。オンデマンド・ストリーミング全体では昨年上半期が対2016年上半期比でプラス36.3%だったの対し、今年はさらにアップ幅が拡大して17年同期比プラス41.7%の4035億ストリームスとなりました。2016年上半期が2089億ストリームス、昨年上半期が2847億、そして今年が4035億!

 

アルバムのユニット数(ストリーミング、トラック・セールス、アルバム・フィジカル・セールスの合計)は今年上半期はプラス18.4%の3億6020万EAUなんです。昨年上半期は対16年上半期比でプラス7.8%でした。これもストリーミングの急成長の恩恵です。これがストリーミング、トラック・セールスを除いた実売になると昨年上半期の8350万枚から今年は6880万枚とマイナス17.6%。これはマイナスが止まりません。まだ2桁マイナスです。CDがマイナス19.9%の3360万枚(17年同時期は4190万枚)、デジタルが3510万から今年は2750万枚。LPがプラス9.2%でした。デジタル・セールスはダウンロード数でみると昨年上半期が3億720万に対し今年はマイナス27.3%の2億2310万ダウンロードでした。

1-6月の記録では最多ストリーミング数はドレイクの「God’s Plan」で11億2000万ストリームス。昨年の1-6月はエド・シーランの「Shape Of You」の6億8980万でした。一方5億ストリームスを超えている曲は昨年の6曲に比べ今年は4曲なんです。アルバムでユニット・セールス1位がポスト・マローンの『beerbongs & bentleys』の179万EAU。実売ではサウンドトラック『The Greatest Showman』で106万枚。デジタル・セールスではエド・シーランの「Perfect」が101万ダウンロード。LPはジャック・ホワイトの『Boarding House Reach』の37,000枚が上半期最多セールスでした。

 

オフ会映像

ひたすら・・・歌い出しがタイトル!の全米トップ40ヒットを聴く飲み会

Facebook