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2018/7/7 Billboard Chart

time 2018/08/16

7/7付

★女性ラッパーで初の2曲目の第1位

★今年もチャートはラテンが大活躍

★デビュー・アルバムから2曲以上のHOT100=No.1を記録

★アダルト・コンテンポラリー・チャート1位週数記録

★HOT100チャートTOP20ヒット曲数

★No.1なしでのHOT100登場曲数最多は誰?

★イマジン・ドランゴンズ、300週

★ドレイク、とてつもない記録へ

 

7/7付。今週のビルボード・シングル・チャートから。

 

今週の第1位は登場12週目で順調に上がって第1位を獲得したカーディB、バッド・バニー&Jバルヴィンの「I Like It」です。デジタル・セールスで2位変わらず、ストリーミングが3位変わらず、ラジオ・ソングスでは11位から7位にアップしました。この曲の中に「ビルボード誌」が出てくるのですが、No.1ソングで「Billboard」が出てきたのは初めてとのことでした。これまで女性ラッパーで複数の1位を記録したアーティストはいませんでしたが、カーディBは昨年10/7から3週連続で「Bodak Yellow (Money Moves)」が第1位を記録していて、女性ラッパーとして初の2曲目の第1位となりました。HOT100で第1位を記録した女性ラッパーは他に、ローリン・ヒル、リル・キム、ショーナとイギー・アゼリアです。

 

ラテン・アーティストのバッド・バニーとJバルヴィンは初の第1位。バッド・バニーはこの曲の前のヒットといえば、キャスパー・マジーコ、ニーノ・ガルシア、ダレル、ニッキー・ジャム、オズナとコラボした「Te Bote」が最高位36位を記録。Jバルヴィンはウィリー・ウィリアムとのオリジナル・ソングにビヨンセがフィーチャリングされた「Mi Gente」で第3位を記録しています。ラテン・ソングス・チャートではバッド・バニーは7曲のTOP10ヒットがあり、「Te Bote」は今週まで7週間第1位を記録しています。JバルヴィンはTOP10=14曲、No.1=5曲を記録していて、特に「Ginza」は2015年から16年に合計22週間第1位を記録しました。

気がつけばドレイクの「God’s Plan」が初登場1位を記録した2/3から今週までHOT100の第1位6曲はすべてラップ・ソングです。これで23週連続でラップ・ソングが1位を独占しました。最長記録更新中です。

「I Like It」はカバー・ソングです。オリジナルはニュー・ヨーク・ブロンクス生まれのプエルト・リコ人、ニューヨリカンのバンド・リーダー、ピート・ロドリゲスです。1967年にリリースされました。1958年8月4日にHOT100がスタートして、これまで4799曲のTOP10ヒットが誕生しました。そのうち英語以外の言語がメインとして歌われている曲が17曲。スペイン語は6曲でそのうち3曲が1位になっています。「Macarena」、「La Bamba」と「Despacito」です。「I Like It」は英語の方が多いためこの17曲には含まれていません。このところのYouTubeでのラテン・ミュージックの再生回数は桁外れですが、HOT100でも2015年が3曲、16年3曲、17年17曲、今年はこれまですでに13曲がチャートインとようやくチャートでも陽の目を見るようになりました。昨年の「Despacito」の大ヒットで一気にブームになっているようです。

 

ところでカーディBのデビュー・アルバム『Invasion Of Privacy』は4/21付で第1位になりましたが、デビュー・アルバムから2曲のNo.1は2013年のマックルモア&ライアン・ルイスのアルバム『The Heist』以来で、ソロ・アーティストになると2010年のブルーノ・マーズ『Doo-Wops & Hooligans』以来となります。他に21組いました。すべてご紹介します。

 

デビュー・アルバムから2曲以上のHOT100=No.1を記録

 

The Fleetwoods / Mr. Blue (1959)
「Come Softly to Me」、「Mr. Blue」

The 4 Seasons / Sherry & 11 Others (1962)
「Sherry」、「Big Girls Don’t Cry」

Andy Gibb / Flowing Rivers (1977-78)
「I Just Want to Be Your Everything」、「(Love Is) Thicker Than Water」

Men at Work / Business as Usual (1982-83)
「Who Can It Be Now?」、「Down Under」

Whitney Houston / Whitney Houston (1985-86)
「Saving All My Love for You」、「How Will I Know」、「Greatest Love of All」

Starship / Knee Deep in the Hoopla (1985-86)
「We Built This City」、「Sara」

Tiffany / Tiffany (1987-88)
「I Think We’re Alone Now」、「Could’ve Been」

George Michael / Faith (1988)
「Faith」、「Father Figure」、「One More Try」、「Monkey」

Rick Astley / Whenever You Need Somebody (1988)
「Never Gonna Give You Up」、「Together Forever」

Paula Abdul / Forever Your Girl (1989-90)
「Straight Up」、「Forever Your Girl」、「Cold Hearted」、「Opposites Attract (duet with the Wild Pair)」

Milli Vanilli / Girl You Know It’s True (1989)
「Baby Don’t Forget My Number」、「Girl I’m Gonna Miss You」、「Blame It on the Rain」

Wilson Phillips / Wilson Phillips (1990-91)
「Hold On」、「Release Me」、「You’re In Love」

Mariah Carey / Mariah Carey (1990-91)
「Vision of Love」、「Love Takes Time」、「Someday」、「I Don’t Wanna Cry」

Color Me Badd / C.M.B. (1991-92)
「I Adore Mi Amor」、「All 4 Love」

Puff Daddy / No Way Out (1997)
「Can’t Nobody Hold Me Down (Feat. Mase)」、「I’ll Be Missing You (Puff Daddy & Faith Evans Feat. 112)」

Christina Aguilera / Christina Aguilera (1999-2000)
「Genie in a Bottle」、「What a Girl Wants」、「Come On Over Baby (All I Want Is You)」

50 Cent / Get Rich or Die Tryin’ (2003)
「In Da Club」、「21 Questions (Feat. Nate Dogg)」

Beyonce / Dangerously in Love (2003)
「Crazy in Love (Feat. JAY-Z)」、「Baby Boy (Feat. Sean Paul)」

Fergie / The Dutchess (2006-07)
「London Bridge」、「Glamorous (Feat. Ludacris)」、「Big Girls Don’t Cry」

Lady Gaga / The Fame (2009)
「Just Dance (Feat. Colby O’Donis)」、「Poker Face」

Bruno Mars / Doo-Wops & Hooligans (2010-11)
「Just the Way You Are」、「Grenade」

Macklemore & Ryan Lewis / The Heist (2013)
「Thrift Shop (Feat. Wanz)」、「Can’t Holds Us (Feat. Ray Dalton)」

Cardi B / Invasion of Privacy (2017-18)
「Bodak Yellow (Money Moves)」、「I Like It (with J Balvin & Bad Bunny)」

デビュー・アルバムからの最多No.1曲数は4曲で、ジョージ・マイケル、ポーラ・アブドゥル、マライア・キャリーが記録しています。

 

https://item.rakuten.co.jp/americanpie/atl559578

今週登場44週目で21位から17位へアップしたのがエド・シーランの「Perfect」。12/23から1/20まで6週間HOT100で第1位でした。そのうち12/23から1/13まではビヨンセがフィーチャリングされての第1位です。この度アダルト・コンテンポラリー・チャートで20週目の第1位となり、アルバム『÷』から「Shape Of You」(24週)に続いて2曲目の20週以上第1位となりました。1枚のアルバムからこのチャートで20週間以上のNo.1を2曲記録したのは史上初です。チャートは1961年7/17にスタートしています。

 

アダルト・コンテンポラリー・チャート1位週数記録

 

1位 28週 Drift Away / Uncle Kracker feat. Dobie Gray (2003)
2位 24週 Shape of You / Ed Sheeran (2017)
3位 22週 Hey, Soul Sister / Train (2010)
4位 21週 Hello / Adele (2015)
4位 21週 Breakaway / Kelly Clarkson (2005)
4位 21週 A New Day Has Come / Celine Dion (2002)
7位 20週 Perfect / Ed Sheeran (2018) 継続中
7位 20週 Just the Way You Are / Bruno Mars (2011)

 

ちなみにエド・シーランの2015年「Thinking Out Loud」は19週間の第1位を記録しています。

 


https://item.rakuten.co.jp/americanpie/bmch600a

こちらは登場16週目で先週の27位から今週は20位にアップ、テイラー・スウィフトの「Delicate」です。アルバム『Reputation』から5曲目のTOP20入りとなりました。これでTOP20ヒットは通算41曲目です。またアダルト・ポップ・ソングス・チャートで1位になりました。通算7曲目の第1位でこれはマルーン5(12曲)、ピンク(9曲)、ケイティ・ペリー(8曲)に次いで歴代4位の1位曲数です。

 

HOT100チャートTOP20ヒット曲数

 

1位 48曲 Elvis Presley
2位 46曲 Drake
3位 44曲 Lil Wayne
3位 44曲 Madonna
5位 42曲 Beatles
5位 42曲 Rihanna
7位 41曲 Taylor Swift
8位 40曲 Elton John

 

 

https://item.rakuten.co.jp/americanpie/rpblb002881502

95位に初登場したのがアリアナ・グランデ・フィーチャリング・ニッキー・ミナージュの「The Light Is Coming」です。この組み合わせでの5曲目のHOT100ヒットとなりました。そのうち「Bang Bang」(ジェシーJ、アリアナ・グランデ&ニッキー・ミナージュ)は2014年最高位第3位、「Side To Side」(アリアナ・グランデ・フィーチャリング・ニッキー・ミナージュ)は2016年最高位第4位と2曲TOP10入りを果たしています。これでニッキー・ミナージュは92曲目のHOT100エントリーとなり、カニエ・ウエストと並んで歴代6位タイとなりました。またニッキー・ミナージュ自身の過去最高順位は2014年「Anaconda」の第2位。No.1がまだないんです。No.1なしでのHOT100ヒット曲数ではジェームス・ブラウンの91曲を抜いて単独1位になりました。1位がないのは意外ですが、No.1ヒットが誕生して再びジェームス・ブラウンが1位になるのは時間の問題かも。

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7/7付。今週のビルボード・アルバム・チャートから。

 

https://item.rakuten.co.jp/americanpie/fuel567960

今週の第1位はロス・アンゼルス出身の人気パンク・ロック・バンド、パニック!アット・ザ・ディスコの『Pray For The Wicked』です。初めてNo.1になった2016年前作『Death of a Bachelor』に続いて2枚目の第1位です。180,000EAU,151,000枚のセールスでした。ロック・アルバムにしてはよく売れました。今回はオフィシャル・サイトで予約するとツアー・チケットの予約を優先的にできるというパターンでした。

アルバムチャートは実売のセールスに加えて収録曲のダウンロードやストリーミング回数も加味してランキングされています。EAUは換算枚数をあらわしています。

今週のTOP10内初登場はあと1枚あります。

 

https://item.rakuten.co.jp/americanpie/wnv570796

第6位に初登場したのが、カントリー・デュオのダン&シェイの3枚目のスタジオ・アルバム『Dan + Shay』です。44,000EAU、実売は24,000枚のセールスでした。カントリー・アルバム・チャートでは2枚目の第1位となりました。デビュー・アルバム『Where It All Began』(2014年カントリー=1位、ビルボード200=6位)、セカンド・アルバム『Obsesse』(2016年カントリー=2位、200=8位)とポップでもデビューから3枚連続TOP10入りとすでに人気が確立されています。ファースト・シングルの「Tequila」はカントリー・ソングス・チャートでは最高位2位を記録。こちらのチャートではなんといっても「Meant To Be」がずっと1位なのでこれを抜くことができませんでした。カントリー・エアプレイ・チャートでは今週1位になりました。アルバムとエアプレイ・チャートでの同時1位は2016年6/11のブレイク・シェルトン、アルバム『I’m Honest』、シングル「Come Here To Forget」以来です。

 

https://item.rakuten.co.jp/americanpie/ncorb002836402

注目アルバムとしては12位にナイン・インチ・ネイルズの『Bad Witch』が初登場。99年『Pretty Hate Machine』(最高位75位)から数えて17枚目のエントリーです
99年『The Fragile』、05年『With Teeth』を2枚のNo.1があります。2009年にサマーソニックで来日、豪雨の中のライブはファンの間では伝説になっているそうです。2013年にはフジロック・フェスティバルにヘッドライナーとして出演しました。この時も豪雨。そして今年8月サマーソニック前夜に開催されるオールナイト・フェストのソニックマニアにヘッドライナーとして出演が決まっています。天候は?

 

https://item.rakuten.co.jp/americanpie/wb567898

第13位にはカントリー・ソングス・チャートで今週31週連続第1位でHOT100では今週11位から10位になった「Meant To Be」(最高位2位)が収録されているビービー・レクサのフル・スタジオ・アルバム『Expectations』が初登場です。このアルバムの前にEPを3枚リリースしていますが、ようやくデビュー・アルバムのリリースとなりました。アルバムには「Meant To Be」のフロリダ・ジョージア・ラインの他にクエヴォ、トリー・レインズが加わっています。ビービー・レクサ、1989年8月30日ニューヨーク・ブルックリン生まれの28歳です。バンド活動のあと2012年にソロとしてワーナー・ミュージックと契約。シングルやEPをリリースする傍ら、ソングライターとしても活躍し、エミネム・フィーチャリング・リアーナの「The Monster」(2013年HOT100最高位1位)、デヴィッド・ゲッタ・フィーチャリング・ニッキー・ミナージュ、ビービー・レクサ&アフロジャック「Hey Mama」(15年8位)、Gイージー&ビービー・レクサ「Me, Myself & I」(16年7位)など多くの曲にソングライターとして参加しています。

 

 


https://item.rakuten.co.jp/americanpie/iscb001806802

先週の82位と変わらず今週も82位にとどまったのがイマジン・ドラゴンズの『Night Visions』(最高位第2位)です。今週ビルボード200チャートイン週数が300週になりました。2012年9/22に初チャートイン。これまで580万EAU、実売で285万枚のセールスの大ヒット・アルバムです。初チャートインから今週までチャートインされなかった週はたった4週間だとか。アルバムからは「It’s Time」(最高位15位)、「Radioactive」(3位)、「Demons」(6位)、「On Top of the World」(79位)の4曲がヒットしました。年間チャートでは、12年133位、13年6位、14年12位、15年47位、16年109位、17年113位と毎年ランクインしています。

 


https://item.rakuten.co.jp/americanpie/rpblb002882802

ドレイクのアルバム『Scorpion』がとてつもない記録を作っています。6/29にデジタル、ストリーミングで先行リリースされましたがリリース後1週間のグローバル・ストリームスが10億ストリームスを超えたそうです。これまでの記録はポスト・マローンの『beerbongs & bentleys』の7億だったそうです。アメリカ国内でみると、ポスト・マローンが4億3100万でしたが、これを大きく上回る7億5000万ストリームスを記録しました。ビルボードは7/14付のチャートからストリーミングについては有料、無料でのポイント・ウェイトをさらに格差をつけると発表していますが、ここまでくると1位は確実。アルバム、シングルの年間1位も見えてきます。

 

オフ会映像

ひたすら・・・歌い出しがタイトル!の全米トップ40ヒットを聴く飲み会

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