佐藤直人の今週の洋楽この１曲！（第３回）

私が独断と偏見で毎週１曲ずつご紹介します。

第３回は高校３年の時に私が初めて行った海外アーティストのコンサート、そのアーティストです。

１９７７年１０月中野サンプラザホール。３０００円だったかな。日本橋の赤木屋プレイガイドに並んで１枚買いました。ラジオ関東の全米ＴＯＰ４０にどっぷりはまって、チャートをノートに書いて、その中から厳選してレコードを買ったり、ＦＭ番組で曲に声がかぶらない番組を見つけてエアチェックしたり。そんな時にコンサートにも行ってみたくなって、「愛ゆえに」、「恋人たちのこと」、「グッド・モーニング・ジャッジ」とこの年、３曲のヒットを放っていたグループ、１０ｃｃを見に行きました。

７５年に「アイム・ノット・イン・ラブ」が大ヒット（最高位２位）していますが、私はこの時はミッシェル・ポルナレフ以外の洋楽に全く興味がなくリアルタイムでは知らないんです。後から１０ｃｃのＣＤが発売された時に、「アイム・ノット・イン・ラブ」のシングル・バージョンを聴いて、私はかなりがっかりしました。シングル・バージョン命の人には申し訳ないけれど、何だこのぶった切り方は！やはりこの曲は６分のアルバム・バージョンが好きです。

「愛ゆえに」(The Things We Do For Love)の大ヒット（最高位５位）の次に上がってきたのがバラードの「恋人たちのこと」(People In Love)。いい曲だなあ、この曲は何位まであがるんだろうって思っていたら、なんと最高位４０位。しかも１週でＴＯＰ４０から消えてしまいました。そうか、きれいないい曲だと思ったのに。かなり昔にオフコースの特番をＮＨＫでやっていて、その中でメンバーが「ヒットする曲が「いい曲」じゃない」って言っていたのを思い出します。でもこの曲でますます１０ｃｃが好きになり、ＬＰを買って、実はイギリス出身でイギリスではけっこうヒット曲があることを知り、コンサートに行きました。良かった～。

これはおすすめのベスト盤。ゴドレイ＆クレームの１曲も入っています。

http://item.rakuten.co.jp/americanpie/mry536007
今週の「佐藤直人の今週の洋楽この１曲！」は、私を初めて洋楽のコンサートに連れて行ってくれたこの曲、１０ｃｃの「People In Love」恋人たちのこと。