★1位になる前の最高位2位週数記録を作ってついに1位!
★あの人を批判して人気ラップ・ソング
★ドレイク、順当に歴代2位タイ!
★リリースから32年たってHOT100初登場
★ACチャートTOP10曲数歴代2位は?
★クリスマス・アルバムがチャート第1位は5年ぶり
1/7付。今週のビルボード・シングル・チャートから。
今週の第1位は不連続ながら第2位を8週間記録したザ・ウィークエンド・フィーチャリング・ダフト・パンクの「Starboy」です。ザ・ウィークエンドは3曲目、ダフト・パンクは初のNo.1となりました。デジタル・セールスは86,000ダウンロードで5位から1位、ストリーミングは3位かわらず、ラジオ・ソングスは4位から5位ですが僅差で第1位になっちゃいました。ダフト・パンクは97年8月30日付でHOT100に初登場してから19年4ヶ月1週間で初めて1位になりました。このHOT100デビューから初のNo.1を獲得するまでにかかった時間の最も遅いアーティストはデビューから30年ちょうどで初の1位を獲ったサンタナです。1969年10月25日付で「Jingo」が97位に初登場。ロブ・トーマスをフィーチャリングした「Smooth」が第1位になったのが99年10月23日付でした。また1位になる前の最高位2位の週数8週間は最長記録です。他にも2曲ありました。
* Starboy / The Weeknd Featuring Daft Punk
2位だった期間:16/10/22-11/19, 12/17-12/31
その時の1位:Closer / Chainsmokers Featuring Halsey (16/10/22-11/19)
Black Beatles / Rae Sremmurd Featuring Gucci Mane (12/17-12/31)
* Sorry / Justin Bieber
2位だった期間:15/11/14, 12/5-16/1/16
その時の1位:Hello / Adele (15/11/14, 12/5-16/1/16)
* The Way You Move / OutKast Featuring Sleepy Brown
2位だった期間:03/12/20-04/2/7
その時の1位:Hey Ya! / OutKast (03/12/20-04/2/7)
レイ・シュリマー・フィーチャリング・グッチ・メインの「Black Beatles」、6週連続第1位から今週は第2位です。ストリーミングは依然として高く7週連続第1位。デジタル・セールスは3位、ラジオ・ソングスは8位と先週と変わらずでした。ラップ・ソングス・チャートでは7週連続第1位となっています。
TOP10圏外では16位から11位にアップしたアミーネの「Caroline」が注目です。ストリーミングで13位から7位、デジタル・セールスで16位から10位、ラジオ・ソングスでは36位から40位でした。1994年4月18日オレゴン州ポートランド生まれの22歳の男性ラッパーです。両親はエチオピアからアメリカに移住しました。2014年1月に初めてミックステープをリリースして、昨年初めにリパブリックと契約。この曲は昨年3月にリリースされたデビュー・シングルです。6月にリリースされたオフィシャル・ビデオはこれまで6700万回以上の視聴を記録しています。ラップ・ソングス・チャートでは最高位4位を記録してます。
この曲がリリースされたのが昨年3月。HOT100初登場は昨年9/26、96位でした。11/15に出演したNBC-TVの人気番組『Tonight Show Starring Jimmy Fallon』で、オリジナルに歌詞を付け加えてパフォーマンス。その歌詞が「あなたは決してアメリカを再び偉大にすることはできない。あなたがしたことはこの国を再び憎むようにしたことです。」おわかりですね。このパフォーマンスが放送される前のこの曲の順位は18位でした。これが放送された後12位へアップ。それからTOP20内でランクインを続けていました。
41位には、グッチ・メイン・フィーチャリング・ドレイクの「Both」が初登場しました。10枚目のスタジオ・アルバム『The Return of East Atlanta Santa』からのカットですが、このアルバムは2014年の『East Atlanta Santa』、2015年の『East Atlanta Santa 2: The Night GuWop Stole X-Mas』に続くシリーズものです。iTUNESとアップル・ミュージックのみで12/16にデジタル・リリースされました。この曲の登場でドレイクにとってHOT100=132曲目のエントリーとなり、ソロ・アーティストではリル・ウェインと並んで歴代1位タイの曲数となりました。以下がHOT100チャートに70曲以上を登場させたアーティストのランキングなんですが、リード・アクトではエルヴィスが108曲、ジェームス・ブラウンが91曲です。ドレイクは82曲、リル・ウェインは47曲となっていてドレイクは50曲、リル・ウェインが85曲がフィーチャリング・アーティストとしてのランクインでした。
1位 207曲 Glee Cast
2位 132曲 Drake
2位 132曲 Lil Wayne
4位 108曲 Elvis Presley
5位 91曲 James Brown
6位 86曲 Jay Z
7位 82曲 Chris Brown
8位 80曲 Kanye West
9曲 75曲 Ray Charles
10位 73曲 Aretha Franklin
11位 71曲 Beatles
12位 70曲 Nicki Minaj
12位 70曲 Taylor Swift
50位にワムの「Last Christmas」が初登場しました。1984年リリースです。今週のセールス集計最終日は12/22、エアプレイ集計最終日は12/25でした。12/25のジョージ・マイケルの死はエアプレイでは若干影響があったかもしれませんが、クリスマス・ソングとして初登場したようです。これまで98年に2週間だけエアプレイ・チャートに登場して最高位58位を記録していました。「Last Christmas」のカバーはこれまでHOT100に2回登場しています。2009年最高位63位でグリー・キャスト、2013年最高位96位でアリアナ・グランデです。今週は、先週のJコールの多くの初登場アルバム収録曲が下位あるいは圏外へダウンしましたのでクリスマス・ソングが50位以内で上昇、復活、初登場しています。
先々週→先週→今週
17位→20位→16位 All I Want For Christmas Is You / Mariah Carey
45位→45位→23位 Hallelujah / Pentatonix
37位→48位→27位 Rockin’ Around The Christmas Tree / Brenda Lee
35位→46位→29位 Jingle Bell Rock / Bobby Helms
今週44位初登場 Feliz Navidad / Jose Feliciano
今週45位再登場 Mary, Did You Know / Pentatonix
今週46位初登場 A Holly Jolly Christmas / Burl Ives
今週47位再登場 The Christmas Song (Merry Christmas To You) / Nat King Cole
今週48位初登場 It’s The Most Wonderful Time Of The Year / Andy Williams
今週50位初登場 Last Christmas / Wham!
この10曲は今週のホリデー100チャートの1位から10位です。
今週のホリデー100には入っていないのですが、ニール・ダイアモンドの『Acoustic Christmas』収録の「The Christmas Medley」が今週アダルト・コンテンポラリー・チャートで11位から10位にアップ、38曲目のTOP10ヒットとなりました。これは歴代2位です。アダルト・コンテンポラリー・チャートは1961年7月17日にスタート。この時期はクリスマス・ソング一色といっていいほどチャートはクリスマス・ソングで占められます。ニール・ダイアモンドは今年大規模なツアーを予定しています。『50 Year Anniversary World Tour』として4/7カリフォルニア州フレズノからスタートし、全米ツアーは8/12まで続きます。ニュー・ヨーク・マジソン・スクエア・ガーデン、ロス・アンゼルス・フォーラムを始めシカゴ、トロント、バンクーバー、タンパなどを回る予定です。全米ツアーの後に、UKを含むヨーロッパ・ツアーがスタートするとのことです。
アダルト・コンテンポラリー・チャートTOP10曲数
1位 39曲 Elton John
2位 38曲 Neil Diamond
3位 35曲 Barbra Streisand
4位 31曲 Elvis Presley
5位 29曲 Dionne Warwick
6位 28曲 Barry Manilow
6位 28曲 Kenny Rogers
8位 24曲 Chicago
8位 24曲 Whitney Houston
8位 24曲 James Taylor
8位 24曲 Bobby Vinton
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1/7付。今週のビルボード・アルバム・チャートから。
http://item.rakuten.co.jp/americanpie/rca536282
今週の第1位はペンタトニックスの『A Pentatonix Christmas』が2位からアップ。このアルバムとして初めての第1位となりました。ペンタトニックスとしては2015年10月にリリースされて初めて1位になった前作『Pentatonix』に続いての連続1位となりました。206,000EAU、実売は185,000枚のセールスです。iTUNESの7ドル99セントセールや12月上旬に放送されたABC『Jimmy Kimmel Live』やNBC『A Pentatonix Christmas Special』、彼らも出演したNBC『America’s Got Talent Holiday Spectaculer』などがクリスマスを前に再放送されたこと、『Fox News Fox & Friends』、『Rachel Ray Show』などTV番組に積極的に出演していたこともセールス・アップにつながりました。ビルボード200でのクリスマス・アルバムの1位は2011年12月10日から翌年1月7日まで1位だったマイケル・ブーブレの『Christmas』以来5年ぶりとのことです。ちなみに2014年10月にリリースされた『That’s Christmas To Me』(最高位2位)は今週5位変わらずですが、セールスが200万枚を超えました。
アルバムチャートは実売のセールスに加えて収録曲のダウンロードやストリーミング回数も加味してランキングされています。EAUは換算枚数をあらわしています。
今週のTOP10内初登場はありませんでした。
カントリー・アルバム・チャートでは2週連続第1位、ガース・ブルックスの10枚組ボックス・セット『The Ultimate Collection』が先週の初登場13位から今週は6位へアップしました。64,000EAU、実売も64,000枚です。通算18枚目のTOP10となりましたが、カントリー・アーティストではジョージ・ストレイトの26枚に次いで歴代2位。ちなみに3位は17枚でティム・マックグロウです。オール・アーティストでは37枚のローリング・ストーンズが歴代1位。
第7位には先週と変わらずオリジナル・ブロードウェイ・キャスト『Hamilton: An American Musical』が入っています。今週のセールスを加えて実売で951,000枚のセールスになりましたが、91年以降の集計で『Les Miserable』(914,000枚)を抜いてミュージカル・アルバムでは歴代9位のセールスになったそうです。ミュージカル・アルバムのチャートであるキャスト・アルバム・チャートでは2015年10月17日に初登場1位。2月13日付で『The Hunchback Of Notre Dame: A New Musical』に1週だけ1位を譲りましたがそれ以外は今週まで通算64週間第1位です。
81位に103位からアデルの『21』が上がりました。このアルバム、100位以内にこれで247週チャートインしたことになります。リリースは2011年。すでに1400万枚のセールスとなっていますが、247週はアルバム・チャートがモノとステレオに分かれていたチャートが統一された1963年8月17日以降で歴代2位。1位は91年に初登場して1位4週記録したメタリカの『Metallica』で269週とのことです。