8/26付
★もう2度と達成できない大記録、遂に途切れる!
★こちらは歴代2位タイに
★年間4曲のNo.1を5度も達成!
★TOP5=24週は歴代5位
★TOP10=31週は歴代3位タイ
★今週のあめりかん☆ぱいHOT100ヒット・オールタイム・ランキングは新メンバーで活動中!ソロのヒットも含んだオールタイムTOP40ヒットです。
★今年まだカントリー・アーティストの1位なし
★デフ・レパード再登場!
8/26付。今週のビルボード・シングル・チャートから。
14週連続第1位!ルイス・フォンシ&ダディ・ヤンキー・フィーチャリング・ジャスティン・ビーバー「Despacito」が遂にHOT100史上歴代2位タイとなる1位週数となりました。第1位14週間の曲は8曲目。スペイン語の1位週数最多のロス・デル・リオ「Macarena (Bayside Boys Mix)」(96年)に並びました。もう上は95-96年に16週連続第1位を記録したマライア・キャリー&ボーイズ・II・メンの「One Sweet Day」しかありません。ここまで1位を続けるとは恐れ入りました。デジタル・セールスは82,000ダウンロードで15週目の第1位。こちらは歴代1位週数更新です。ストリーミングは4940万ストリームスで14週連続第1位。こちらはディザイナー「Panda」(16年)と並んで歴代1位タイの1位週数です。ラジオ・ソングスは今週2位にダウンしたため3冠達成は5週で止まりました。ラテン・ソングス・チャートでは今週も第1位で1位週数は28週となりました。
「Despacito」が強すぎてなかなか1位に上がれないのが今週5週連続第2位となったDJキャレド・フィーチャリング・リアーナ&ブライソン・ティラーの「Wild Thoughts」です。1位の「Despacito」は「Wild Thoughts」のポイントのまだ1.46倍もあるそうです。ただ先週まで「Despacito」が集計要素3部門で5週連続1位を続けていたのですが、その一角のラジオ・ソングスで今週「Wild Thoughts」が第1位になりました。サンタナの「Maria Maria」をサンプリングしているのですが「Maria Maria」も2000年4/22にラジオ・ソングスでも第1位になっています。またリアーナはこのチャートで13曲目の第1位。1位曲数では歴代1位です。また今週クラブ・ソングス・チャートで第1位となりました。こちらではリアーナは31曲目の第1位でマドンナの46曲には及ばないものの歴代3位の1位曲数のビヨンセの22曲には大きく離して歴代2位独走中です。さらにリアーナはこのチャートでは今年4曲目の第1位なんです。初めてその年に1位になった曲が4曲というのは4人目です。レディ・ガガ(09年、11年)、ビヨンセ(09年)、ケイティ・ペリー(14年)も記録しているのですが、リアーナは07年、10年、11年、16年に続いて5回目なんです。まだ8月ですので新記録もありえますね。
来年4月の来日公演のチケット申込受付も始まったブルーノ・マーズですが、「That’s What I Like」は先週の4位から下がって今週は第7位。5/13に1週だけ1位になっていますがTOP5には24週間チャートインしました。TOP5=24週以上はHOT100史上たった5曲しかありません。以下のとおりです。
1位 27週 Shape of You / Ed Sheeran (2017)
1位 27週 Closer / Chainsmokers Featuring Halsey (2017)
3位 25週 Uptown Funk! / Mark Ronson Featuring Bruno Mars (2015)
3位 25週 How Do I Live / LeAnn Rimes (1998)
5位 24週 That’s What I Like / Bruno Mars (2017)
エド・シーランは初登場から連続27週という大記録です。今週はまだ9位にあり、TOP10=31週目となりました。これも初登場からの連続記録です。TOP10週数記録第1位は32週。TOP5週数記録にもある「Closer」と「How Do I Live」が記録しています。31週は「Uptown Funk!」と並ぶ歴代3位タイ記録です。
30位には登場8週目で34位からアップしたサイケデリック・ロック・バンド、ポルトガル・ザ・マンの「Feel It Still」が入っています。すでにオルタナティヴ・ソングス・チャートでは7/8から8週連続第1位です。アラスカの高校時代から活動をはじめ、オレゴン州ポートランドに移って2004年にデビューしました。アトランティック・レコードへ移籍して発売された6枚目のアルバム『In the Mountain in the Cloud』(最高位42位)からこの曲を収録した8枚目のアルバム『Woodstock』(最高位28位、ロック・アルバム・チャート最高位第3位)まで3作連続チャートインしています。ツアーを重ね、コーチェラ、ボナルー、ロラパルーザといったフェスティヴァルにも出演。2013年にはフジ・ロック出演で来日しています。『Woodstock』というタイトルは、フロントマンのジョン・ガーリーが実家で父親が行ったウッドストックのチケットの半券を見つけ、次のアルバムは当時のウッドストックのように世界に対して何らかのメッセージを伝えたいという思いを強く現わすためにつけられたタイトルとのことです。
ところで、今週はビルボードHOT100である大記録が途切れた週となりました。
それは何か。アーティストはドレイクです。ドレイクは「Best I Ever Had」で2009年5/23に92位に初登場し、HOT100デビューを果たしました。先週8/19付では「Passionfruit」が81位、「Signs」が100位にチャートインしていましたが、今週この2曲とも100位圏外へ消えてしまいました。この瞬間ドレイクのHOT100チャート連続チャートイン記録が途切れたのです。09年5/23から17年8/19までHOT100チャートのどこかに必ずドレイクの名前がありました。実に431週。8年間です。これはすごい記録です。しかもデビュー以来続けてきた大記録。これはフィーチャリング・アーティストとしても登場してきた恩恵が大ですが、人気、実力があってこそ。もう破られない歴史的記録かもしれません。この間に157曲のHOT100ヒットを記録。ソロ・アーティストでは歴代1位の曲数です。オール・アーティストではグリー・キャストの207曲に次いで歴代2位。2016年5/21には20曲同時チャートインで同時チャートイン記録を塗り替え、さらに今年の4/8には24曲当時チャートインと新記録を達成しました。TOP10には連続51週チャートイン。これはケイティ・ペリーの69週、チェインスモーカーズの61週に次いで歴代第3位です。
HOT100連続登場記録
1位 431週 ドレイク
2位 326週 リル・ウェイン
3位 216週 リアーナ
4位 207週 ニッキー・ミナージュ
5位 161週 クリス・ブラウン
6位 159週 ジェイZ
7位 152週 ネリー
8位 141週 ケニー・チェズニー
9位 139週 デスティニーズ・チャイルド
9位 139週 ケイティ・ペリー
9位 139週 テイラー・スウィフト
今年7月に「クラシック・ウエスト」「クラシック・イースト」フェスティヴァルが開催されました。「ウエスト」は7/15、16にロス・アンゼルスのドジャース・スタジアムで、「イースト」は7/29、30にニュー・ヨーク・シティ・フィールドで行われました。出演メンバーがすごかった。イーグルス、フリートウッド・マック、スティーリー・ダン、ドゥービー・ブラザーズ、ジャーニー、アース・ウィンド&ファイア!このイーグルスが10/17から合計5日間、『An Evening With The Eagles』という ツアーを行うそうです。メンバーは「クラシック」フェスティヴァルの時と同じで、ドン・ヘンリー、ジョー・ウォルシュ、ティモシー・B.シュミットにグレン・フライの息子で24歳のディーコン・フライ、カントリー・アーティスト、ヴィンス・ギルの5人です。このメンバーで日本に来てくれないでしょうか。ということで今週のあめりかん☆ぱいHOT100ヒット・オールタイム・ランキングはイーグルスとイーグルス所属以降に発表したソロ・ヒットのオールタイムTOP40です。
1. One Of These Nights / Eagles (75/1)
2. Hotel California / Eagles (77/1)
3. New Kid In Town / Eagles (77/1)
4. Best Of My Love / Eagles (75/1)
5. Heartache Tonight / Eagles (79/1)
6. Sometimes Love Just Ain’t Enough / Patty Smyth with Don Henley (92/2)
7. Take It To The Limit / Eagles (76/4)
8. Dirty Laundry / Don Henley (83/3)
9. Lyin’ Eyes / Eagles (75/2)
10. The Heat Is On / Glenn Frey (85/2)
11. You Belong To The City / Glenn Frey (85/2)
12. Leather And Lace / Stevie Nicks (with Don Henley) (82/6)
13. The Boys Of Summer / Don Henley (85/5)
14. I Can’t Tell You Why / Eagles (80/8)
15. The Long Run / Eagles (80/8)
16. Witchy Woman / Eagles (72/9)
17. All She Wants To Do Is Dance / Don Henley (85/9)
18. Life In The First Lane / Eagles (77/11)
19. Smuggler’s Blues / Glenn Frey (85/12)
20. Take It Easy / Eagles (72/12)
21. The End Of The Innocence / Don Henley (89/8)
22. Life’s Been Good / Joe Walsh (78/12)
23. The One You Love / Glenn Frey (82/15)
24. All Night Long / Joe Walsh (80/19)
25. The Heart Of The Matter / Don Henley (90/21)
26. Hearts On Fire / Randy Meisner (81/19)
27. True Love / Glenn Frey (88/13)
28. Sexy Girl / Glenn Frey (84/20)
29. Peaceful Easy Feeling / Eagles (73/22)
30. Deep Inside My Heart / Randy Meisner (80/22)
31. The Last Worthless Evening / Don Henley (89/21)
32. Love Will Keep Us Alive / Eagles (95/22 Airplay)
33. Seven Bridges Road / Eagles (81/21)
34. Already Gone / Eagles (74/32)
35. Sunset Grill / Don Henley (85/22)
36. Not Enough Love In The World / Don Henley (85/34)
37. Heavy Metal (Takin’ A Ride) / Don Felder (81/43)
38. I Found Somebody / Glenn Frey (82/31)
39. Please Come Home For Christmas / Eagles (78/18)
40. Boys Night Out / Timothy B. Schmit (87/25)
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8/26付。今週のビルボード・アルバム・チャートから。
今週の第1位は5/20以来、中13週あけて1位に返り咲いたケンドリック・ラマーの『DAMN.』です。通算4週目の第1位です。セールスは47,000EAU、実売は11,000枚でした。今週めぼしい新譜がなかったのでしょうか。それにしても47,000EAUはアルバム・チャートの順位が換算枚数ランキングに変更された2014年12/13付以降で2番目に低い水準でした。これまでの1位EAU最低セールスはやはり夏、2015年8/22付で初登場第1位だったサウンドトラック『Descendants』の42,000EAUでした。中13週あけての1位は最近では中17週あけて2013年3/2に1位になったマムフォード&サンズの『Babel』以来。この時はグラミー賞受賞でセールスが一気に増えての返り咲きでした。
アルバムチャートは実売のセールスに加えて収録曲のダウンロードやストリーミング回数も加味してランキングされています。EAUは換算枚数をあらわしています。
今週のTOP10内初登場は2枚あります。
第2位に初登場したのが、カントリー・アルバム・チャート初登場1位のブレット・エルドリッジ『Brett Eldredge』です。45,000EAU、実売は36,000枚で実売では今週第1位です。3枚目のスタジオ・アルバムで過去最高順位となりました。カントリー・チャートではデビュー・アルバム『Bring You Back』が2013年8/24に2位、『Illinois』が2015年10/3に1位。昨年のクリスマス・アルバム『Glow』が2位とすべて2位以上という人気アーティストです。今年のビルボード200ではカントリー・アーティストの1位がまだありません。4枚目の第2位なんです。誰が今年最初の1位になるでしょう。11/10に発売されるテイラー・スウィフトは確実に1位でしょうけれど、カントリー・アーティストとしての1位としてもらえるかどうか。『1989』はカントリー・アルバム・チャートに入りませんでした。
第5位には旬のヒット曲のコンピレーション『Now』シリーズの『Now 63』が初登場しました。『Now』のナンバー・シリーズは『61』まですべてTOP10入りしていましたが、『62』が最高位11位で初めてTOP10を外しました。今回再びTOP10入りです。シリーズ全体としては130枚のチャートインで68枚目のTOP10入りとなりました。
8/8に亡くなったグレン・キャンベルですが、『20 Greatest Hits』がカントリー・アルバム・チャート4位に再登場しました。21枚目のTOP10入りとなりました。ビルボード200ではこのアルバムはこれまで登場していませんでしたので43位に初登場しています。一方ラスト・アルバムの『Adios』はカントリー・アルバム・チャートでは7/1に最高位7位を記録していましたが今週20位に再登場。ビルボード200では最高位40位ですが今週は136位に再登場しました。トリビュート・コンサートやTVプログラムなどカントリー界、ポップス界に多大なる貢献をしてきたアーティストへの追悼が行われています。
79位にはデフ・レパードの『Hysteria』が再登場しました。134週目のチャートイン。全米で1200万枚、全世界で2500万枚のセールスですが、今回はオリジナル・アルバム30周年を記念してのデラックス・バージョンの発売での再登場となりました。オリジナルは1987年8/22に36位に初登場。88年7/23に1位になると合計6週間1位をキープ。TOP10には78週間チャートインと、ロック・アルバムで最多TOP10週数となっています。年間チャートでは87年93位、88年3位、89年9位と大ヒットしました。アルバムからは7曲がHOT100に入り、4曲がTOP10入りを果たしています。今回は5枚組CD+2枚組DVDのスーパー・デラックス・エディション、3枚組CDのデラックス、オリジナル1枚ものリマスター盤CD、2枚組LP、2枚組限定盤カラーLPがリリースされています。3枚組デラックス盤はオリジナルのリマスター盤と、1988年デンバー・マクニコルス・スポーツ・アリーナでの『In The Round』ライブの模様が2枚組CDに収録されています。スーパー・デラックス盤はそれにBサイド曲、BBCラジオ・ドキュメンタリー音源を2枚のCDに収録。さらにDVDにはライブ映像、プロモーション・ビデオ、アルバム制作のドキュメンタリーが収められています。