5/13付
★2010年代HOT100で男性ソロでダントツの1位曲数!
★3枚連続でアルバムからNo.1ヒットを記録。ビルボード記録は7枚連続!でも外した1枚が惜しかった
★ジェームス・ブラウンのオールタイムTOP20ヒット
★2000年になってから大人気、7枚目のTOP10入り
★祝5ディケード連続TOP40入りでAP集計オールタイム・ランキング今週はこの人
★まだ1位がない!最高位2位が5枚と4枚、ニュー・アルバムが今週初登場。
5/13付。今週のビルボード・シングル・チャートから。
今週の第1位は、先週1位になったケンドリック・ラマー同様、それまでの最高位2位から3位に下ってその翌週1位になったというパターンで、ブルーノ・マーズの「That’s WHat I Like」が第1位になりました。4/1から4/15と4/29の合計4週間2位を記録していました。ブルーノ・マーズとしては2015年年間第1位になったマーク・ロンソンとの「Uptown Funk!」以来通算7曲目の第1位です。2010年代に限ればリアーナの9曲、ケイティ・ペリーの8曲に次ぐ曲数で、男性ソロの1位獲得曲数では次のジャスティン・ビーバー、ドレイク、エミネム、ザ・ウィークエンドの3曲を大きく離す曲数となっています。HOT100で7曲の1位は男性ソロではフィル・コリンズ、フランキー・ヴァリ、エルヴィス・プレスリーと並びました。もっともエルヴィスはHOT100がスタートする前のTOP100時代に7曲の第1位を記録しています。
ラジオ・ソングスとデジタル・セールスが先週と変わらず第2位。ストリーミングは6位から5位にアップということでHOT100集計の3要素のどれも1位がなくHOT100で1位となりました。ストリーミングは2013年1/26からチャートがスタートしていますが、このような3部門で1位なくしてその週のHOT100で1位になったのは昨年8/20のシーア・フィーチャリング・ショーン・ポールの「Cheap Thrills」以来で通算8曲目でした。
またこれでブルーノ・マーズはデビュー・アルバム『Doo-Wops & Hooligans』、セカンド・アルバム『Unorthodox Jukebox』と今回のサード・アルバム『24K Magic』のすべてのアルバムからNo.1ヒットを出したことになりました。メジャー・レーベルでの3枚連続はエミネムが2009年から13年まで『Relapse』、『Recovery』、『The Marshall Mathers LP』からそれぞれNo.1ヒットを記録しましたが、デビューからとなると2008年から2014年まで『One of the Boys』、『Teenage Dream』、『PRISM』で記録したケイティ・ペリー以来となります。またこの連続記録の最多アルバム枚数はリアーナの7枚で2006年の『A Girl Like Me』から2016年の『ANTI』まですべてのスタジオ・アルバムからNo.1ヒットが生まれました。『A Girl Like Me』はセカンド・アルバムでデビュー・アルバム『Music Of The Sun』からの最大のヒット曲「Pon De Replay」は最高位2位(3週間)だったんですね。惜しい!ちなみにその時の第1位は2005年年間第1位となったマライア・キャリーの「We Belong Together」(14週間第1位)で、8週目から10週目の第1位の時でした。
http://item.rakuten.co.jp/americanpie/atl559578
第2位は先週と変わらずエド・シーランの「Shape Of You」です。ラジオ・ソングスでは12週連続第1位ですがデジタル・セールスは6位変わらず、ストリーミングは4位から7位へダウンです。UKでは1位から再び落ち1位週数は合計14週間でしたが、オーストラリアでは今週も第1位で15週目の第1位となり、オーストラリアの現在のシングル・チャートの1位週数記録を更新中です。ちなみにオーストラリアのアルバム・チャートは今週からストリーミング数も換算してアルバム・セールス・ポイントに加えることになりました。シングルでは2014年から集計ポイントに加わっています。ビルボードでのラジオ・ソングス12週第1位は男性ソロでは1位週数最多タイとなりました。以下の通りです。
* Dilemma / Nelly Featuring Kelly Rowland (2002)
* Yeah! / Usher Featuring Lil Jon and Ludacris (2004)
* We Found Love / Rihanna Featuring Calvin Harris (2011-12)
* Uptown Funk! / Mark Ronson Featuring Bruno Mars (2015)
ラジオ・ソングス・チャートでのオール・アーティストでの最多週数記録は1998年から99年にかけて記録されたグー・グー・ドールズの「Iris」で18週となっています。
ジャスティン・ビーバーが加わってリリースされたリミックスのおかげで48位から一気に先週第9位に大ジャンプアップしたルイス・フォンシ&ダディ・ヤンキー・フィーチャリング・ジャスティン・ビーバーの「Despacito」ですが今週も絶好調で第4位にアップしました。リミックスは4/17のリリースだったのでこの週の集計は4日間分しかなかったのですが、今週は1週間フルに寄与したためなんです。デジタル・セールスで8位から第1位、ストリーミングが14位から第2位と急上昇。ラジオ・ソングスは39位から32位ですのでこちら次第でさらに上も狙えます。デジタル・セールスで英語以外の曲が1位になったのはPSYの「Gangnum Style」(2012年)以来です。スペイン語の曲では初めてです。(「Macarena」の時代はまだデジタル・セールスはありませんでした。)ジャスティン・バージョンではないオリジナルの方はラテン・ソングス・チャートで今週も第1位で13週目のNo.1となっています。
今週のチェインスモーカーズ。コールドプレイとのコラボの「Something Just Like This」(最高位第3位)は8位から6位へまたアップしました。ということで連続TOP10入りは52週となりドレイクを追い越して歴代単独2位となりました。この上はケイティ・ペリーの69週。これを塗り替えるにはもう1曲入ってこないと無理でしょう。
第10位にはカイゴ&セレーナ・ゴメスの「It Ain’t Me」が11位からアップしました。3/4に93位に初登場して、翌週一気に12位まで上がった後、22位まで下がりましたがそれからじわじわとアップしてついにTOP10に入りました。4/24にオフィシャル・ビデオがリリースされてポイント・アップに貢献しました。ラジオ・ソングスでは第4位、デジタル・セールスで17位から9位、ストリーミングで34位から21位と今後の上昇が期待されます。カイゴは初のTOP10入り、セレーナ・ゴメスは7曲目のTOP10ヒットとなりました。
5/3はソウルの帝王、ジェームス・ブラウンの誕生日でした。1933年生まれ。2006年のクリスマスに73歳で亡くなってからもう10年たっていたんですね。R&Bシングル・チャート(現在のR&Bヒップ・ホップ・ソングス・チャート)での登場曲数110曲。そのうち17曲が1位になりました。17曲の1位はアレサ・フランクリン、スティーヴィー・ワンダーの20曲に次ぐ曲数です。HOT100では1位はありませんでした。ビルボードが集計したHOT100チャートでのオールタイムTOP20をご紹介します。
1. I Got You (I Feel Good) (65/3)
2. Living in America (86/4)
3. I Got the Feelin’ (68/6)
4. Papa’s Got a Brand New Bag (Part 1) (65/8)
5. Cold Sweat (Part 1) (67/7)
6. It’s a Man’s Man’s Man’s World (66/8)
7. Mother Popcorn (You Got To Have A Mother For Me) (Part 1) (69/11)
8. Say it Loud – I’m Black and I’m Proud (Part 1) (68/10)
9. Hot Pants (She Got to Use What She Got to Get What She Wants) (Part 1) (71/15)
10. The Payback (Part 1) (74/26)
11. Super Bad (Part 1 & Part 2) (70/13)
12. Get on the Good Foot (Part 1) (72/18)
13. Give it Up Or Turnit a Loose (69/15)
14. Licking Stick (Part 1) (68/14)
15. Prisoner of Love (63/18)
16. Get Up (I Feel Like Being Like A) Sex Machine (Part 1) (70/15)
17. My Thang (74/29)
18. Ain’t it Funky Now (Part 1) (70/24)
19. Oh Baby Don’t You Weep (Part 1) (64/23)
20. I Don’t Want Nobody to Give Me Nothing (Open Up The Door, I’ll Get it Myself) (69/20)
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5/13付。今週のビルボード・アルバム・チャートから。
http://item.rakuten.co.jp/americanpie/aftmb002671602
今週の第1位は先週に続いてケンドリック・ラマーの『DAMN.』です。239,000EAU、実売は89,000枚でした。先週より大きくダウンしましたが239,000EAUは今年4番目のセールス記録なんです。今年の週間セールス上位は以下のとおりです。
1位 609,000EAU Kendrick Lamar / DAMN. (2017/5/6)
2位 505,000EAU Drake / More Life (2017/4/8)
3位 451,000EAU Ed Sheeran / Divide (2017/3/25)
この順位、実は今週のビルボード200のTOP3と同じです。
アルバムチャートは実売のセールスに加えて収録曲のダウンロードやストリーミング回数も加味してランキングされています。EAUは換算枚数をあらわしています。
今週はTOP10内に2枚が初登場しました。
第4位に初登場したのが、ロック・アルバム・チャートで2枚目、オルタナティヴ・アルバム・チャートで3枚目の第1位となったインキュバスの『8』です。8枚目のスタジオ・アルバムです。52,000EAU、実売は49,000枚でした。2000年に入ってから人気が急上昇して、4枚目のアルバム『Morning View』(2001年)で最高位2位と初のTOP10入りを果たし、その後スタジオ・アルバムすべてとベスト盤(2009年)、EP(2015年)と合計7枚がTOP10に入っています。
第8位にはサウンドトラック『Guardians Of The Galaxy, Vol. 2: Awesome Mix Vol. 2』が初登場しました。今回も70年代中心のヒット曲を収録したサウンドトラックとなっています。『Vol. 1』は2014年最高位1位で現在までに175万枚のセールスを記録するという大ヒットとなりました。『Vol. 2』はデジタル・リリースが4/21、CDリリースが4/28となっています。映画の全米公開は5/5でした。
第12位には、バリー・マニロウの26枚目のTOP40入りとなった『This Is My Town: Songs Of New York』が初登場しました。今回は彼が生まれ育ったニュー・ヨークをテーマにオリジナル6曲、カバー6曲という構成です。1943年6月17日生まれですからもう73歳。でも若い!2006年から発売されたカバー・アルバム『Greatest Songs』シリーズやその後のスタジオ・アルバムで2006年から2014年までに7枚もTOP10入りを記録するなど健在ぶりを示してくれていました。また今回このアルバムがTOP40入りしたことで、1970年代から2010年代までの5ディケードにわたってすべての年代でTOP40入りアルバムを記録しました。そんなバリー・マニロウを祝して、今週のあめりかん☆ぱい集計オールタイム・ヒット・ランキングはバリー・マニロウのHOT100オールタイム・ヒットです。
1. I Write The Songs (76/1)
2. Looks Like We Made It (77/1)
3. Can’t Smile Without You (78/3)
4. Mandy (75/1)
5. Could It Be Magic (75/6)
6. Weekend In New England (77/10)
7. Tryin’ To Get The Feeling Again (76/10)
8. Ships (79/9)
9. Copacabana (At The Copa) (78/8)
10. I Made It Through The Rain (81/10)
11. Somewhere In The Night (79/9)
12. Ready To Take A Chance Again (78/11)
13. It’s A Miracle (75/12)
14. The Old Songs (81/15)
15. Read ‘Em And Weep (84/18)
16. When I Wanted You (80/20)
17. Somewhere Down The Road (82/21)
18. Some Kind Of Friend (83/26)
19. Even Now (78/19)
20. This One’s For You (76/29)
21. Daybreak (77/23)
22. Memory (83/39)
23. I Don’t Want To Talk Without You (80/36)
24. Oh Julie (82/38)
25. Let’s Hang On (82/32)
26. Lonely Together (81/45)
27. I’m Your Man (86/86)
28. Hey Mambo (with Kid Creole & The Coconuts) (88/90)
http://item.rakuten.co.jp/americanpie/ari533287
第13位にはブラッド・ペイズリーの13枚目のアルバム『Love And War』が初登場です。これまでクリスマス・アルバムを除いて、2003年の『Mud On The Tires』から前作『Moonshine In The Trunk』(2014年)まで9枚連続でTOP10入りを果たしています。カントリーではこのアルバムまで9枚連続でカントリー・アルバム・チャート第1位を記録していますが、ビルボード200の方では最高位2位が5枚とまだNo.1がないのです。今回はブラッド・ペイズリーとルーク・ウッテンが全16曲の作詞作曲プロデュース。ビル・アンダーソン、ミック・ジャガー、ジョン・フォガティ、ティンバランドと多彩なアーティストとコラボしています。
第22位にはシェリル・クロウの9枚目のスタジオ・アルバム『Be Myself』が初登場。前作『Feels Like Home』よりおよそ4年振りとなる新作です。これまでデビューから8枚連続でTOP10入りを果たしてきました。シェリル・クロウもブラッド・ペイズリー同様No.1アルバムがありません。最高位2位が4枚もあります。