4/8付
★53年前の4/4、ビルボードでTOP5独占のビートルズ、キャッシュボックスでは?
★ドレイク、新記録樹立!
★今週のチェインスモーカーズ
★リアーナ、『Anti』からダンスで5曲目の第1位
★ビルボード集計:マライア・キャリー、セリーヌ・ディオンのオールタイム・ヒット・ランキング
★チャック・ベリーのベスト盤がリリース12年後に初登場
★AP集計:ビートルズのオールタイムTOP50ヒット4/8付。
今週のビルボード・シングル・チャートから。
今週も第1位はエド・シーランの「Shape Of You」。アメリカでは9週目の第1位。UK、オーストラリアでは11週連続で第1位です。各部門では、デジタル・セールスが97,000ダウンロードで9週目の第1位。ラジオ・ソングスは7週連続、ストリーミングは3週連続で第1位と3週連続で3冠制覇です。
さて、今日は4/4。今から53年前の1964年。ビートルズがビルボードHOT100で1位から5位までを独占した日です。ビルボードではTOP5独占。キャッシュボックスではどうだったんでしょう。AP集計TOP50とともに後ほど。
今週はドレイクがまたまた新記録樹立です。TOP10に2曲が同時にHOT100初登場しました。8位「Passionfruit」と9位「Portland」。9位の方は「Bad And Boujee」(今週4位)でNo.1を獲ったミーゴスのメンバー、クアヴォと、昨年セカンド・アルバム『Birds in the Trap Sing McKnight』でNo.1を獲ったトラヴィス・スコットがフィーチャリングされています。TOP10に同一アーティストが2曲いきなり初登場したのは「Shape Of You」と「Castle On The Hill」(今週72位)が1/28に1位と6位に初登場したエド・シーラン以来2人目なんです。
今週はアルバム『More Life』がアルバム・チャートで初登場1位!それに伴って収録曲22曲がすべてHOT100に入りました。先ほどの2曲を含む21曲が初登場。さらに収録曲で最高位8位、今週15位の「Fake Love」と、58位の「Both」(最高位41位)(グッチ・メイン・フィーチャリング・ドレイク)と84位「No Frauds」(最高位14位)(ニッキー・ミナージュ、ドレイク&リル・ウェイン)を加えてHOT100の実に24曲にドレイクの名前がありました。
同一アーティストのHOT100同時チャートイン曲数はこれまでの記録が昨年5/21付、アルバム『Views』初登場週に20曲を送り込んだドレイクでした。これでHOT100登場曲数は今週の21曲を加えて一気に154曲となりました。歴代1位のグリー・キャスト(207曲)は今後増える見込みがないでしょうから、ドレイク、この調子であと53曲、あとアルバム2枚出すと歴代1位ですか。当然その間にフィーチャリング・アーティストとしても何曲か登場するでしょうからねえ。コラボ・アルバムもまたありそうですしねえ。
ドレイクはTOP10ヒットが20曲となり、これは歴代17位タイ。シカゴ、シュープリームス、テイラー・スウィフトと並びました。歴代1位は38曲でマドンナ。ビートルズ34曲、リアーナ30曲、マイケル・ジャクソン29曲と続いています。
今週のチェインスモーカーズ。コールドプレイとのコラボの先週8位の「Something Just Like This」が7位、先週9位の「Paris」が10位とTOP10をキープしました。「Closer」は13位から17位へダウンです。ということでアーティストとしての連続TOP10週数は47週。リアーナを抜いて歴代単独4位となりました。1位はケイティ・ペリーの69週。2位がドレイクの51週。3位がエース・オブ・ベースの48週ですからあと5週、つまり5/13付まで連続でTOP10にいれば歴代単独2位となります。1位はちょっと無理かな。
そのリアーナですが、今週は「Love On The Brain」は7位から11位へダウン。でもすでに圏外に去っている「Sex With Me」(HOT100最高位83位)が今週ダンス/エレクトロニック・ソングス・チャートで1位になりました。アルバム『Anti』からは「Work」(HOT100最高位1位)、「Kiss It Better」(同62位)、「Needed Me」(同7位)、「Love On The Brain」(同5位)に続いて5曲目のNo.1です。このチャートでのNo.1曲数は29曲となり歴代2位を独走中!歴代3位はビヨンセの22曲。1位はマドンナの46曲なので歴代2位独走中です。1枚のアルバムからこのチャートで5曲のNo.1は2013-14年にかけて5曲のNo.1を記録したケイティ・ペリーの『Prism』以来とのことです。
今週はHOT100登場曲数ランキングTOP10に登場するアーティストでドレイクの他にも2人初登場がありました。1人がカニエ・ウェスト。これは54位に初登場した「Glow」でドレイクのフィーチャリング・アーティストとしての登場です。もう1人がニッキー・ミナージュ。こちらは98位に初登場した「Swalla」で、ジェイソン・デルーロのフィーチャリング・アーティストとしてタイ・ダラー・サインとともに登場しました。
HOT100登場曲数ランキング
1位 207曲 Glee Cast
2位 154曲 Drake
3位 135曲 Lil Wayne
4位 108曲 Elvis Presley
5位 91曲 James Brown
6位 87曲 Jay Z
7位 82曲 Chris Brown
8位 81曲 Kanye West
9位 77曲 Nicki Minaj
10位 75曲 Ray Charles
ソロ・アーティストでリード・アクトとしてのHOT100登場曲数ランキングではエルヴィス・プレスリーが108曲で歴代1位となっています。
3/27はマライア・キャリー47歳の誕生日、3/30はセリーヌ・ディオン49歳の誕生日でした。それを祝してビルボードではそれぞれのオールタイムヒット・ランキングを発表していましたのでご紹介します。
マライア・キャリー:
1. We Belong Together (05/1)
2. One Sweet Day / Mariah Carey and Boyz II Men (95/1)
3. Love Takes Time (90/1)
4. Vision of Love (90/1)
5. Fantasy (95/1)
6. Emotions (91/1)
7. Dreamlover (93/1)
8. Someday (91/1)
9. Hero (93/1)
10. Always Be My Baby (96/1)
11. I Don’t Wanna Cry (91/1)
12. Shake It Off (05/2)
13. Without You/Never Forget You (94/3)
14. My All (98/1)
15. I Know What You Want / Busta Rhymes and Mariah Carey feat. The Flipmode Squad (03/3)
16. Can’t Let Go (92/2)
17. Honey (97/1)
18. Don’t Forget About Us (05/1)
19. I’ll Be There (92/1)
20. Heartbreaker / Mariah Carey feat. Jay Z (99/1)
21. Touch My Body (08/1)
22. Endless Love / Luther Vandross and Mariah Carey (94/2)
23. I Still Believe (99/4)
24. Make It Happen (92/5)
25. Obsessed (09/7)
26. Thank God I Found You / Mariah Carey feat. Joe and 98 Degrees (00/1)
27. Anytime You Need a Friend (94/12)
28. Loverboy / Mariah Carey feat. Cameo (01/2)
29. It’s Like That (05/16)
30. All I Want for Christmas Is You (16/11)
http://item.rakuten.co.jp/americanpie/snyl794872
セリーヌ・ディオン:
1. Because You Loved Me (96/1)
2. It’s All Coming Back to Me Now (96/2)
3. The Power of Love (94/1)
4. I’m Your Angel / R. Kelly and Celine Dion (98/1)
5. Where Does My Heart Beat Now (91/4)
6. My Heart Will Go On (98/1)
7. That’s the Way It Is (00/6)
8. If You Asked Me To (92/4)
9. All by Myself (97/4)
10. Beauty and the Beast / Celine Dion and Peabo Bryson (92/9)
11. A New Day Has Come (02/22)
12. Misled (94/23)
13. When I Fall in Love / Celine Dion and Clive Griffin (93/23)
14. (If There Was) Any Other Way (91/35)
15. Nothing Broken But My Heart (92/29)
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4/8付。今週のビルボード・アルバム・チャートから。
今週の第1位はストリーミングでとんでもない大記録を作ったドレイクの『More Life』です。収録曲の週間合計ストリーミング数ではこれまではドレイク『Views』の2億4510万ストリームスでしたが、これを大幅に上回る3億8480万ストリームスを記録しました。これが257,000枚のアルバム・セールスに換算され、デジタル・セールスなどと合わせての売り上げは505,000EAU(実売225,000枚)を記録しました。まだデジタルのみの発売で、CDとLPは4/7リリース予定です。(3/31発売が延期になっています。)ドレイクはデビューEP『So Far Gone』が09年最高位6位を記録したのですが、その後このアルバムまで7枚連続で初登場1位を記録しています。No.1アルバム7枚はヒップ・ホップ・アーティストではカニエ・ウェスト、エミネムと並び歴代2位タイ。1位はジェイZの13枚です。
アルバムチャートは実売のセールスに加えて収録曲のダウンロードやストリーミング回数も加味してランキングされています。EAUは換算枚数をあらわしています。
今週はTOP10内にあと2枚が初登場しました。
第3位に初登場したのが、リック・ロスの『Rather You Than Me』です。106,000EAU、実売は7万枚です。9枚目のスタジオ・アルバムですが、そのすべてがTOP10入りを果たしています。収録曲の「Trap Trap Trap」は今週HOT100の97位に初登場しました。リック・ロスとしては実に45曲目のHOT100入りです。ヤング・サグとワーレイがフィーチャリングされていて、それぞれ16曲目、19曲目のHOT100入りとなりました。
第5位にはデペッシュ・モードの『Spirit』が初登場しました。ロック・アルバム、オルタナティヴ・アルバム・チャートで初登場第1位です。14枚目のスタジオ・アルバムで8枚目のTOP10入りとなりました。今回はマムフォード&サンズやアークティック・モンキーズをてがけたジェームス・フォードを初めてプロデューサーとして起用しました。このアルバムはUKでも第5位を記録しています。UKでは14枚のスタジオ・アルバムにライヴ1枚、ベスト2枚の合計17枚がTOP10入りを果たしています。そのうち93年の『Songs Of Faith And Devotion』はアメリカ、UKで、97年の『Ultra』はUKで1位を獲得しています。
下の方では、33位にチャック・ベリーの『Definitive Collection』が初登場しました。3/18に90歳で亡くなりましたが、多くのベスト盤の中でこのアルバムが最も売れました。リリースは2005年でしたがこれまでチャートインしていませんでしたので今週『初登場』です。チャック・ベリーのアルバム・チャートTOP40入りは1972年最高位8位の『The London Chuck Berry Sessions』以来の登場です。このアルバムはA面がスタジオ録音、B面がライヴ録音です。ライヴはアヴェレージ・ホワイト・バンドをバック・バンドに従えてランチェスター・アーツ・フェスティバルでの収録です。ライヴ2曲目に「My Ding-A-Ling」が収録されているのですが、アルバムでは11分33秒です。これが4分18秒に編集されてチャック・ベリー唯一のHOT100No.1ソングとなりました。
それではビートルズのAP(あめりかん☆ぱい)集計のオールタイムTOP50ヒットを。4/4は今から53年前、ビートルズがビルボードHOT100でTOP5を独占した日です。3/14付がTOP3、3/21付でTOP3と7位に入り、3/28がTOP4を独占し、4/4でTOP5を独占。4/11付ではTOP10に5曲エントリーという状態でした。
4/4付のHOT100での1位は「Can’t Buy Me Love」、2位が「Twist And Shout」、3位が「She Loves You」、4位「I Want To Hold Your Hand」、5位「Please Please Me」となっていました。「Can’t Buy Me Love」はそれまでフォー・シーズンズ「Sherry」(62/9/15)とルーフトップ・シンガーズ「Walk Right In」(63/1/26)が持っていた1位へのジャンプアップ記録(11位→1位)を大きく塗り替える27位からの1位へのジャンプアップでした。
この週、アメリカでもうひとつ人気のあった音楽雑誌キャッシュボックスのチャートではどうだったのでしょう。キャッシュボックスでは3/21付と3/28付でTOP4、4/4付でTOP5、4/11付でTOP4を独占しましたが、4/4付の順位はビルボードと違いました。
4/4付のキャッシュボックスTOP100のTOP5は第1位が「Twist And Shout」、第2位「Can’t Buy Me Love」、第3位「She Loves You」、第4位「I Want To Hold Your Hand」、第5位「Please Please Me」となっていました。
それではあめりかん☆ぱい集計のビートルズのオールタイムTOP50ヒットです。この集計では、HOT100チャートに登場した曲はすべて対象とした「ソング」の集計ですのでチャートでは「The Long And Winding Road/For You Blue」となっている場合もそれぞれ分けて集計しました。ちなみに90年代の曲はHOT100に入る前にHOT100エアプレイ・チャートにランクインしていた場合、そちらのランキングも集計対象にしています。
1. Hey Jude (68/1)
2. I Want To Hold Your Hand (64/1)
3. Get Back (with Billy Preston) (69/1)
4. She Loves You (64/1)
5. Let It Be (70/1)
6. We Can Work It Out (66/1)
7. I Feel Fine (64/1)
8. Yesterday (65/1)
9. Hello Goodbye (67/1)
10. Can’t Buy Me Love (64/1)
11. Help! (65/1)
12. A Hard Day’s Night (64/1)
13. Come Together (69/1)
14. Something (69/1)
15. Twist And Shout (64/2)
16. All You Need Is Love (67/1)
17. Love Me Do (64/1)
18. Paperback Writer (66/1)
19. Ticket To Ride (65/1)
20. Eight Days A Week (65/1)
21. The Long And Winding Road (70/1)
22. Penny Lane (67/1)
23. Please Please Me (64/3)
24. Do You Want To Know A Secret (64/2)
25. Lady Madonna (68/4)
26. Yellow Submarine (66/2)
27. Nowhere Man (66/3)
28. Got To Get You Into My Life (76/7)
29. She’s A Woman (64/4)
30. For You Blue (70/1 Flip Side)
31. The Ballad Of John And Yoko (69/8)
32. Revolution (68/12)
33. Day Tripper (66/5)
34. Strawberry Fields Forever (67/8)
35. And I Love Her (64/12)
36. I Saw Her Standing There (64/14)
37. P.S. I Love You (64/10)
38. Eleanor Rigby (66/11)
39. The Beatles’ Movie Medley (82/12)
40. Matchbox (64/17)
41. Ain’t She Sweet (64/19)
42. Rain (66/23)
43. Free As A Bird (96/6)
44. I’ll Cry Instead (64/25)
45. Slow Down (64/25)
46. If I Fell (64/53)
47. Thank You Girl (64/35)
48. Act Naturally (65/47)
49. My Bonnie (My Bonnie Lies Over The Ocean) (with Tony Sheridan) (64/26)
50. I Don’t Want To Spoil The Party (65/39)