佐藤直人の今週の洋楽この1曲!(第8回)

佐藤直人の今週の洋楽この1曲!(第8回)

私が独断と偏見で毎週1曲ずつご紹介します。

英語が苦手だった私が何を血迷ったのか、全米TOP40を聴いて一度は行ってみたいとあこがれていたアメリカへ行ったのが1981年の春でした。しかも3週間あまりのホーム・ステイ。でもすぐに英語が出てくるんですね。不思議なものでした。この時に知り合った28人の連中とは男女とも毎年飲み会があって今でも付き合いがあります。今月も15人ぐらい集まって飲み会があります。

そのあこがれのアメリカ、しかも雨の少ないカリフォルニア州オレンジ・カウンティでの生活は夢のようでした。当時19歳から23歳の全員学生。サヨナラ・パーティでは歌を歌おうということになって、2曲が候補にあがりました。1曲は坂本九の「Sukiyaki」(上を向いて歩こう)。アメリカでは63年に1位になっているのでホスト・ファーザーやホスト・マザーにはなじみがあるだろうと。そしてもう1曲が本日ご紹介する曲、ダン・フォーゲルバーグの「Same Old Lang Syne」です。日本語タイトルが「懐かしき恋人の歌」。81年最高位9位で当時よくラジオでかかっていて一部の仲間が熱烈に支持していました。この2曲とも私がピアノで弾いてみんなにどちらにするか決めてもらったのですが結局「Sukiyaki」になりました。

ダン・フォーゲルバーグのヒット曲は80年に「Longer」が2位になって、なんていい曲を歌う人なんだろうとすぐに好きになりました。でも全米TOP40でこの人は飛行機が嫌いということを聴いて、なんだ日本には来ないかとちょっと残念でしたが。80年に発売された2枚組のLP『The Innocent Age』。これ当時は2枚組のLPで値段も高かったので買うのにちょっと戸惑いましたが、買ってよかったです。その最初のシングルが「Same Old Lang Syne」でした。アメリカでは7インチのシングル盤も買っちゃいました。

詞がいいです。小雪の舞うクリスマス・イヴの夜、飲み物を買いに行った店で、昔の恋人と久々に再会した。車の中で、買った飲み物を飲みながら、二人での会話に浸った瞬間、昔の頃の自分に戻っていた。この出会いとすでに結婚している彼女との別れに胸が痛くなるような切なさを感じていた。彼女の車を見送った時、降っていた雪は雨に変わっていた。てな感じの歌。

というわけで今週の「佐藤直人の今週の洋楽この1曲!」は、ダン・フォーゲルバーグの「Same Old Lang Syne」懐かしき恋人の歌 です。

ダン・フォーゲルバーグのアルバムを2枚お勧めします。
Dan Fogelberg / Essential

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http://item.rakuten.co.jp/americanpie/a0114066101

 
Dan Fogelberg / The Innocent Age

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