佐藤直人の今週の洋楽この１曲！（第１０回）

私が独断と偏見で毎週１曲ずつご紹介します。

１９７７年年間チャート放送の週からラジオ関東の『全米ＴＯＰ４０』を聴き始めて、それまで日本の放送局のベスト１０番組には登場しない、でもアメリカでは有名なアーティストをたくさん知ることができました。カントリー・ミュージックのアーティストもこの番組のおかげで知ることができました。

その中の一人がケニー・ロジャースです。

すでに「ルシール」が７７年最高位５位でこの人の曲を知っていたのですが、私をカントリー・ファンにしたのがその翌年のアルバム『The Gambler』に収録されているタイトル・ソング「The Gambler」です。最高位１６位ながら当時としては登場週数が長く（ＨＯＴ１００＝２２週）年間４０位に入りました。ゆっくりゆっくり上がっていったんですね。だから毎週毎週たくさん聴くチャンスがありました。

番組では、実はすでに４０歳で、６０年代後半にファースト・エディションというグループを結成、その前にはニュー・クリスティ・ミンストレルズというグループでＴＯＰ４０ヒットを記録していて、そこには（あとで「Don’t Fall In Love With A Dreamer」（８０年４位）でデュエットする）キム・カーンズもいた！なんて教えてもらいました。どんどん興味が広がっていってケニー・ロジャースのＬＰを買ったり、昔の曲をやっていたらエアチェックしたりとか。ケニー・ロジャースが好きになりました。

カントリーはこういう渋い声の人が多いのか、後から知るのですが、クリス・クリストオファソンとかも好きでしたね。

この「The Gambler」をきっかけにカントリー・ミュージックそのものにも興味が広がりました。カントリーのアーティストのＣＤは現在ほとんど日本盤の発売がありませんが本当にもったいないと思います。もっともっと新旧のカントリー・ソングをたくさんの人に知ってほしいですね。カントリーといってもポップでありアダルト・コンテンポラリーであり、私は個人的には日本人にはけっこう合うジャンルではないかと思っています。

それでは今週の「佐藤直人の今週の洋楽この１曲！」は、ケニー・ロジャースの「The Gambler」です。

この曲が入っているオリジナルのＣＤは廃盤ですが、ジャケット写真が気に入っているのでご紹介します。こちらはＣＤは廃盤ですがＬＰは発売されているんです。

Kenny Rogers / The Gambler