佐藤直人の今週の洋楽この1曲!(第30回)

 

佐藤直人の今週の洋楽この1曲!(第30回)

 
私が独断と偏見で毎週1曲ずつご紹介します。

 

年間チャート予想の季節。
2013年間ビルボードHOT100年間TOP10予想クイズは、こちらで今年もご応募受付中です。
http://item.rakuten.co.jp/americanpie/billboard2013/

 
今週はクリスマス・ソング。

この曲は誰もが1度は聴いたことがある曲でしょう。

ビング・クロスビーの「White Christmas」。

 
世界で最も売れたレコードとのことで、その数5000万枚以上。
この曲を収録したアルバムのセールスも加えると1億枚以上売れているそうです。

 

この曲は、1941年、当時38歳のビング・クロスビーがクリスマスのラジオ番組でこの曲を歌ったのが最初で、翌年の夏に録音されて映画『スイング・ホテル』で使われてました。チャートには当時10曲しか発表がなかったベスト・セラーズ・チャートで登場から4週目に1位になると11週連続で1位を独走しています。その後もクリスマスの時期になるとチャートに登場して、45年、46年にもチャートで1位になりました。ただし、この時は42年当時はまだスタートしていなかったエアプレイ・チャートの方です。この時期はベスト・セラーズではそれぞれ9位と2位なので、時期を違えて3度1位になったという表現は違っていますね。

 

当時のマスター・テープは頻繁に使われたため劣化して、47年にこの曲を再録音しています。現在ちまたに流れているのは実はこちらのバージョンが多いそうですね。このバージョンは47年にベスト・セラーズ・チャートで最高位3位を記録しています。

 

この曲が流れると、ああ、今年ももうこんな季節になっちゃったか。もう年が変わっちゃうのかとか、大学の頃など、ああ、今年も一人かなんて、ほろ苦い思い出の曲です。

 

でもチャート・マニアになってからは、これ、通算したらどんだけのヒットなんだって。チャートには42年から62年までクリスマスのシーズンとなるとほとんど登場しています。(私の集計上は42年バージョンと47年バージョンは別集計ですが)

 

宝の持ち腐れで、1934年からのチャートが手元にあるので、これまでのメインのシングル・チャートに登場した曲をいろいろな要素を加味してポイント化して、オールタイムのTOP100を出したいと思っているんですが、なかなかそちらまで手が回りません。現在60年代、70年代、80年代は計算済みで、70年代と80年代のTOP1000はあめりかん☆ぱいの中に掲載しました。必ず各年代を集計してTOP100を出します。1位は何でしょうね。

 

ということで、今週の「佐藤直人の今週の洋楽この1曲!」は、ビング・クロスビーの「White Christmas」です。

 
せっかくですから1942年バージョンと1947年バージョンが収録されているアルバムをご紹介します。

 

1942年バージョン:

 
Now That’s What I Call Christmas

utvr585620
http://item.rakuten.co.jp/americanpie/utvr585620

 
VA / Santa’s Greatest Hits

701_santagh

http://item.rakuten.co.jp/americanpie/xsantagh

 

 

1947年バージョン:

Bing Crosby / Icon

gefb001564902

http://item.rakuten.co.jp/americanpie/gefb001564902

 

Bing Crosby / White Christmas

gefb001722002

http://item.rakuten.co.jp/americanpie/gefb001722002

 

VA / Now Christmas

capb001900202

http://item.rakuten.co.jp/americanpie/capb001900202

 
演奏時間はほとんど変わらないのですが、3:02を超えているのは47年バージョンか42年でも47年でもないバージョンのようです。42年バージョンは2:59とか3:01とかで収録されているようです。また、今では廃盤ですが、昔よく売れたビルボード・シリーズで『Billboard Greatest Christmas Hits 1935-1954』に収録されているバージョンは47年バージョンです。