佐藤直人の今週の洋楽この1曲!(第44回)
私が独断と偏見で毎週1曲ずつご紹介します。
ラップ・ソングス・チャート25周年ということでシングルのコーナーではいろいろなランキングをご紹介しましたが、そもそもラップ・ソング最初のHOT100ヒットは何か?
いろいろなご意見があるかもしれませんが、TOP40ヒットということでは、シュガーヒル・ギャングの「Rapper’s Delight」ではないでしょうか。
ニュー・ヨーク・ハーレム出身の3人組がシックの「Good Times」のインストゥルメンタルにラップをかぶせるという手法でHOT100で80年に最高位36位を記録しています。
アメリカでは36位でしたが、カナダやヨーロッパでは大ヒットして、カナダとオランダで1位、ノルウェー、スウェーデン、スイスで2位、西ドイツとUKで3位という記録でした。
当時赤坂のダンキン・ドーナツでアルバイトをしていた時、このラップを歌える奴がいて、びっくりしました。よく覚えられるなと。アルバム・バージョンは14分35秒もあります。シングルなら4分55秒。
50年代終わりから70年代にかけてミッキー&シルヴィアやソロでも活躍したシルヴィア・ロビンソンが設立したシュガーヒル・レコードからのデビューだったのでシュガーヒル・ギャング。
この「サンプリング」の手法を使って、ラップが広まっていったと思っています。 当然サンプリングされた元の曲のソングライターにも印税が入るので、思わぬ副収入を得たソングライターも数多くいたことでしょう。
ということで「佐藤直人の今週の洋楽この1曲!」は、シュガーヒル・ギャングの「Rapper’s Delight」です。
こちらに収録されています。
VA / 僕たちの洋楽ヒット モア・デラックス Vol. 5 (1977-1979)
アルバム・バージョン収録のベスト盤はこちらです。
Sugarhill Gang / Best