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6/21付。今週の全米アルバムチャートから。
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今週の第1位は遂にポップ・チャートでも1位となった、カントリー・シンガー、ミランダ・ランバートの『Platinum』です。18万枚売れました。彼女のアルバムで1週間に18万枚売れたのは過去最高です。3年ぶりのアルバムですが、この間にも数々のカントリー・アワードにノミネートされ、受賞してきました。日本では有名じゃないと思いますが、アメリカでは超有名シンガーです。カントリー・アルバム・チャートでも当然初登場1位ですが、なんと史上初のデビュー・アルバムから5枚連続初登場1位という大記録を打ち立てました。これまではデビューから4枚連続1位でキャリー・アンダーウッドと並んでいました。
過去4枚のポップ・アルバム・チャートでの順位は、2005年のデビュー・アルバム『Kerosene』が18位、このアルバム、実はもう廃盤になっています。残念。セカンド・アルバムの『Crazy Ex-Girlfriend』は2007年6位、『Revolution』が2009年8位、そして前作『Four The Record』が2011年3位でした。
同じくカントリーのスーパー・スター、ブレイク・シェルトンと2011年に結婚しました。また、この年にアシュリー・モンロー、アンジェリーナ・プレスリーとともにピストル・アニーズを結成し、『Hell On Heels』(2011年カントリー1位、ポップ5位)、『Annie Up』(2013年カントリー2位、ポップ5位)の2枚のアルバムを発表しています。
今週はTOP10内にあと1枚が初登場しました。
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第4位に初登場したのが、R&Bヒップホップ・チャートで5枚目の1位となった、50セントの『Animal Ambition: An Untamed Desire To Win』です。今回はインタースコープを離れ、2003年に自らが設立したGユニット・レコードへ移籍しました。このGユニット・レコードもインタースコープ傘下をはずれ、インディ・レーベル扱いとなりました。ポップでは6枚目のTOP10入りです。
TOP10内の初登場は2枚でしたが、再登場が3枚もありました。
* デラックス・エディション<BR>
すべてレッド・ツェッペリンの再発アルバムで、7位に『Led Zeppelin』、9位に『Led Zeppelin II』、10位に『Led Zeppelin III』が再登場しました。今回は1枚ものCDと2枚組デラックス・エディションCD、そしてそのデラックス・エディションCDに3枚組LPと72ページLPサイズ・ブックレットをセットにしたスーパー・デラックス・エディションが発売になっています。
デビュー・アルバムで1969年に発売された『Led Zeppelin』はこれまでの最高位が10位でしたが、今回最高位を更新してしまいました。他の2枚はそれぞれ1969年、1970年に第1位を記録しています。
TOP10に同一アーティストのアルバム3枚がチャートインしたのは、ホイットニー・ヒューストンが亡くなった後の2012年3月17日付以来(『Whitney: The Greatest Hits』2位、『The Bodyguard』5位、『Whitney Houston』10位)とのことです。
マイケル・ジャクソンが亡くなった時は、今のようなエントリー・ルールではなく、発売から2年たって100位以下になった場合はチャートから消えるというルールで、消えたアルバムはカタログ・アルバム・チャートに移行していました。2009年7月11日付のカタログ・アルバム・チャートは1位『Number Ones』から始まって、TOP10のうち8枚がマイケル・ジャクソンでした。
19位にはミュージカル『If/Then』が初登場。イディナ・メンゼル主演のブロードウェイ・ミュージカルです。キャスト・アルバム・チャートでは初登場第1位。ミュージカルのCDで19位というのは、1996年の『Rent』以来で、この時も19位でインディナ・メンゼルが出演していました。ただ、96年の時は43,000枚のセールスで19位。今回は15,000枚のセールスで19位です。彼女は『Rent』でトニー賞ミュージカル助演女優賞を受賞しています。また2004年の『Wicked』ではミュージカル主演女優賞を受賞、今回は『If/Then』でミュージカル主演女優賞にノミネート(受賞はジェシー・ミューラー『Beautiful – The Carole King Musical』)されました。ご存じとは思いますが、『アナと雪の女王』ではエルサの声でおなじみで、「Let It Go」はアカデミー賞主題歌賞を受賞。オリジナル・バージョンがHOT100で最高位5位、ダンス・バージョンがダンス・クラブプレイ・チャートで1位となっています。
さて、今週の112位には日本でも大人気のK-POPグループ、BIGBANGのテヤンの4年ぶりのセカンド・ソロ・アルバム『Rise』が入りました。推定3,000枚のセールスです。これまでのK-POPスターのビルボード200でのランキングでは、最高順位が2NE1の『Crush』で今年61位を記録しています。BIGBANG関係ではBIGBANGの『Alive』が2012年150位、リーダーのGドラゴンの『One Of A Kind』が2012年161位、『Coup D’etat Pt. 1』が2013年182位を記録しました。少女時代(Girl’s Generation)は2012年『Twinkle』が126位、『4th Mini Album ‘Mr. Mr.’』が今年110位を記録しています。K-POPスターはセールス枚数やチャートイン週数はまだ少ないですが、メディアでの活躍を含め、ここ数年は日本人アーティストより活動を活発化させていることは確かなようです。
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6/21付。今週の全米シングルチャートから。
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今週も第1位は、3週連続第1位となったイギー・アザリア・フィーチャリング・チャーリーXCXの「Fancy」。続いて2位も先週と変わらず、アリアナ・グランデ・フィーチャリング・イギー・アザリアの「Problem」です。
3週連続で上位2曲が同一アーティストによるデビューからの2曲というのはビートルズの「I Want To Hold Your Hand」と「She Loves You」以来。ビートルズは、1964年2月22日から3月14日までこの順番で1位2位を続け、3月21日と28日では1位と2位が入れ替わってこの記録を6週連続まで続けました。
また今週62位にはチャーリーXCXのソロ・デビュー曲となる「Boom Clap」が初登場しています。これは今週アルバム・チャートで再び8位に戻ってきたサウンドトラック『The Fault In Our Stars』からのカットです。
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前々回、同一アーティストの3連続順位でのチャートイン記録をお伝えしましたが、6/7付で29位、30位、31位と3連続順位でランキングされたのがサム・スミスでした。その時31位にいた「Stay With Me」が先週の19位から今週は第10位にアップしました。アルバム『In The Lonely Hour』はUKですでに第1位。シングルも「La La La」、「Money On My Mind」に続いてこの曲でアルバムから3枚目の第1位を獲得しています。現在22歳。アメリカでも今後の人気上昇が期待されています。
先週の最高位17位から今週22位へダウンしたのが、ケイティ・ペリーの「Birthday」。今週ダンス・クラブプレイ・チャートで1位となりました。14曲目の1位なんですが、すごいのは14曲連続での第1位です。このチャートでの1曲獲得曲数ではジェニファー・ロペスと並んで歴代8位タイとなりました。
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佐藤直人の今週の洋楽この1曲!(第52回)
私が独断と偏見で毎週1曲ずつご紹介します。
私が洋楽にのめり込んでいくきっかけになった番組はラジオ関東の『全米TOP40』でした。その番組で原盤ディスクジョッキーをやっていたのが“Voice Of America”と言われたケイシー・ケイサムです。そのケイシー・ケイサムが6/15ワシントン州の病院で亡くなりました。82歳でした。
1932年4月27日デトロイト生まれ。俳優を志しながら地元ラジオ局でアルバイトを始めたのが高校生の頃。ここで『American Top 40』のプロデューサーとなるドン・バスタニーと出会っています。その後ラジオDJ、声優を経験。そして念願の俳優になるも俳優の仕事は全然増えず、一方で、ラジオDJや声優としての人気は高まっていきました。1970年にドン・バスタニーと再会するとかねてから温めていたカウントダウン番組の企画を実現させました。それが『American Top 40』です。『American Top 40』終了後もDJを続け2009年に引退しました。引退後はパーキンソン病による闘病生活が続いていたと伝えられています。
日本での『American Top 40』は、1972年10月14日、マイケル・ジャクソンの「Ben」が1位の週にスタート。DJは湯川れい子さんで、ケイシーの『American Top 40』を流して、区切りの順位でまとめて湯川さんが解説を加えて、洋楽に疎かった私でもていねいな解説で次のアーティストはどんな人だろう、他にはどんなヒット曲があったんだろうって興味がどんどん深まっていったことを覚えています。そしてまたケイシーの声。曲紹介もかっこよかった。
「Hello again. Welcome to American Top 40. I’m Casey Kasem, this is our weekly countdown of the most popular songs in the USA.」
1970年7月4日付40位、おそらく最初に番組で流れた曲じゃないかと思いますが、40位はスライ&ザ・ファミリー・ストーンの「I Want To Take You Higher」でした。
そして1位がジャクソン5の「The Love You Save」。
番組の最後にはいつも必ずこういってお別れをしていました。
「And that’s it, the 40 most popular records in America determined by Billboard Magazine…(中略)…I’m Casey Kasem, join me next week for the countdown. Till then keep your feet in the ground and keep reaching for the stars.」
夜空に輝く星となってしまったケイシー、ありがとうございました。そして安らかにお休みください。ご冥福をお祈りします。
ということで「佐藤直人の今週の洋楽この1曲!」は、今週は2曲!スライ&ザ・ファミリー・ストーンの「I Want To Take You Higher」、そしてジャクソン5の「The Love You Save」です。
こちらに収録されています。
Sly & The Family Stone / Essential
「Ben」などマイケルのモータウン時代のソロも含まれています。
Jackson 5 / Icon