11/25付
★「Feel It Still」タイ記録まであと1週
★テイラー・スウィフト、早くも年間1位確定か!
★テイラー・スウィフト、4回目の週間セールスでミリオン!
★訃報:デヴィッド・キャシディ
★サム・スミス、UK、アメリカで第1位初登場
★今週のあめりかん☆ぱい集計HOT100オールタイム・ランキングは71年のヒット曲がロック・チャートでヒットのあのスーパー・グループです。
11/25付。今週のビルボード・シングル・チャートから。
今週も第1位は5週連続でポスト・マローン・フィーチャリング・21サヴェージの「Rockstar」です。ストリーミング・チャートでは、だんだん下がってきましたがそれでもまだ4360万ストリームスを記録して7週目の第1位。デジタル・セールスは4位から5位、ラジオ・ソングス・チャートは14位から10位とTOP10に入りました。ポスト・マローンはラジオ・ソングス・チャートでは初のTOP10入りです。タイトルに「Rock」が入っているHOT100のNo.1ヒットではジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツの「I Love Rock’n Roll」(82年)の7週、LMFAO・フィーチャリング・ローレン・ベネット&グーンロックの「Party Rock Anthem」(11年)の6週に次いで3番目の1位週数となっています。
第2位は先週と変わらずでカミラ・カベロ・フィーチャリング・ヤング・サグの「Havana」です。デジタル・ソングスは3位から4位、ラジオ・ソングスは17位から9位とこの部門では「Rockstar」とあまり変わりませんが、ストリーミングが3290万で4位変わらず。この差で1位と2位なんですね。11/12にダディ・ヤンキーのリミックス・バージョンがリリースになりましたので今後これがストリーミングやデジタル・セールスに影響してくるかもしれません。その時は1位?
初登場5位がこれまでの最高位で先週は10位まで下がっていたサム・スミスの「Too Good At Goodbyes」ですが今週は4位と最高位を更新しました。デジタル・セールスは8位、ラジオ・ソングスは11位とともに先週と変わらないのですが、ストリーミングが14位から5位にアップしました。今週ニュー・アルバム『The Thrill Of It All』がビルボード200で1位に初登場しました。
HOT100では最高位4位から先週6位、今週7位にダウンしているのがポルトガル・ザ・マンの「Feel It Still」です。ロックのチャートではオルタナティヴ・ソングス・チャートで17週連続1位のあと3週間2位を記録していましたが今週再び1位となり通算18週目の第1位となりました。このチャートでの1位週数記録はミューズの「Madness」の19週間(2012-13年)で歴代2位が18週間1位でフー・ファイターズの「The Pretender」(2007)でしたので、今回これに並びました。ロック・エアプレイ・チャートでは16週目の第1位。これは歴代6位タイの1位週数とのことです。ダンス・エアプレイでも今週3週目の第1位と結構あちらこちらのラジオ局でかかっているようです。HOT100では登場21週目。どこまで長いヒットになるでしょうか。
22位から17位にアップしたのがピンクの「What About Us」です。最高位は13位。1996年3月にスタートしたアダルト・ポップ・ソングス・チャート(アダルトTOP40チャート)で1位になりました。通算9曲目の第1位でケイティ・ペリーを抜いて女性アーティストでは単独1位となりました。オール・アーティストではマルーン5が12曲で歴代1位となっています。アルバム『Beautiful Trauma』からのファースト・シングルです。ネイト・ルイスをフィーチャリングして2013年に11週間1位を記録した「Just Give Me A Reason」以来の第1位です。
11/10のリリースから4日間で105万枚のセールスを記録したと伝えられているテイラー・スウィフトのニュー・アルバム『Reputation』ですが、すでに3曲がデジタル・ソングス・チャートで1位を記録しています。今週4曲目の第1位が誕生しました。68,000ダウンロードで第1位に初登場したのが「Call It What You Want」です。HOT100では27位に初登場しました。1枚のアルバムからデジタル・ソングス・チャートで4曲の1位はテイラー・スウィフトは『1989』に続いて2枚目です。通算15曲目の第1位と初登場1位が14曲はともに歴代第1位の記録です。またHOT100では74曲目の初登場ということで女性アーティストではアレサ・フランクリンを抜いてニッキー・ミナージュの81曲に次いで歴代第2位となりました。ちなみに今週65位に「Lemon」という曲が初登場しています。アーティストはNERD&リアーナです。リアーナはHOT100で61曲目の初登場でこれはアレサ・フランクリンに次いで女性アーティストで歴代4位なんです。
テイラー・スウィフトは来年のツアー・スケジュールを発表しています。『Reputation』スタジアム・ツアーで5/8アリゾナ州グレンデイルのユニバーシティ・オブ・フェニックス・スタジアムから10/6テキサス州アーリントンのAT&Tスタジアムまで全27公演です。
ところで先ほどもお伝えしましたが、『Reputation』は実売だけですでに105万枚のセールスを記録しています。2017年1月第1週から11/9までの全アルバムのセールスをみると、これまでの第1位がエド・シーラン『÷』の91万9000枚でした。テイラー・スウィフトはこれをたった4日間で上回ったのです。またテイラー・スウィフトはこれまで1週間に100万枚以上のセールスを記録したことが3回ありました。2010年『Speak Now』(105万枚)、2012年『Red』(121万枚)、2014年『1989』(129万枚)です。今回『Reputation』がこれに加わり、4枚目ということになりました。これはサウンドスキャンがデータをビルボードに提供し始めた1991年以降では初めてのアーティストなんです。3回は他にアデルがありましたが、アデルの場合はアルバム『25』(2015年)の1週目(12/18、338万枚)、2週目(111万枚)、5週目(116万枚)と1枚のアルバムで3回記録しました。テイラー・スウィフトの『Reputation』は12/2付、来週のビルボード200で1位に初登場します。
★訃報です。デヴィッド・キャシディが亡くなりました。67歳でした。1970年から出演したTVドラマ『パートリッジ・ファミリー』が大ヒットして一躍人気者となり、当時のファンクラブの会員数はビートルズを凌いでいたとか。しかし2010年代に入ってからは悪いニュースばかりでした。2010年、2013年、2014年といずれも酒気帯び運転で逮捕され、その後離婚。さらに2015年には自己破産を申請。今年2月にはピープルに認知症であることを告白、ツアーの引退も発表しました。その後体調を崩し、今月に入って入院していたとのことです。11/19には肝臓移植しか生きる道がないというニュースが伝えられていましたが、愛する人たちに見守られながら11/21に亡くなったとのことです。私は洋楽を聴き始めるのが遅かったので、「歌の贈り物」といえば、バリー・マニロウではなく、デヴィッド・キャシディでした。今でもそのレコードは大切にしています。「およげ!たいやきくん」や「木綿のハンカチーフ」、「ボヘミアン・ラプソディ」、「サタデー・ナイト」がヒットしていた時にこの曲はFM東京だけでヒットして3週間1位を記録していました。67歳は早すぎる。ご冥福をお祈りします。
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11/25付。今週のビルボード・アルバム・チャートから。
https://item.rakuten.co.jp/americanpie/capb002754102
今週の第1位はサム・スミスのセカンド・アルバム『The Thrill Of It All』です。237,000EAU、実売は185,000枚でした。HOT100チャートでTOP10ヒットを3曲生み出したファースト・アルバム『In The Lonely Hour』は2014年最高位2位でしたので初の第1位です。UKでは2枚連続で第1位となっています。237,000EAUは発売第1週のセールスで今年7番目とのことです。UKではすでに6曲目のNo.1ヒットとなったファースト・シングル「Too Good At Goodbyes」はHOT100で4位上昇中ですが、このアルバムからは何曲のTOP10ヒットが生まれるでしょうか。初の全米No.1になるか?
アルバムチャートは実売のセールスに加えて収録曲のダウンロードやストリーミング回数も加味してランキングされています。EAUは換算枚数をあらわしています。
今週のTOP10内初登場はあと4枚あります。
第2位には6枚目のTOP10入りとなったマルーン5の『Red Pill Blues』が初登場しました。122,000EAU、実売は94,000枚でした。現在シザをフィーチャリングした「What Lovers Do」がHOT100で9位上昇中です。マルーン5にとって13曲目のTOP10ヒットとなりました。アルバムには他に、ジュリア・マイケルズ、エイサップ・ロッキー、ケンドリック・ラマー、フューチャーなどが参加しています。サム・スミス、マルーン5はともにツアーが予定されていて、ツアー・チケットには今回初登場したそれぞれのアルバム購入権が付いています。そちらもセールス・アップにつながりました。
第4位にはカントリー・アルバム・チャート初登場第1位のブレイク・シェルトン『Texoma Shore』が入りました。63,000EAU、実売は55,000枚でした。11枚目のTOP10入りです。カントリー・アルバム・チャートでは6枚目のNo.1アルバムとなりました。また、ビルボード200には8年連続でニュー・アルバムがチャートインしているのです。2010年から合計10枚がチャートインしていて2011年『Red River Blue』と2014年『Bringing Back The Sunshine』は第1位になりました。10枚のうちTOP10=9枚、TOP5=7枚と2010年代を代表するアーティストの一人となっています。
第7位にはケルシー・バレリーニのセカンド・アルバム『Unapologetically』が初登場しました。2月にリーバ・マッキンタイア『Sing It Now, Songs Of Faith & Hope』(4位)、3月にアリソン・クラウス『Windy City』(9位)、10月にシャナイア・トゥエイン『Now』(1位)とこのアルバムで今年4枚目の女性カントリー・アーティストによるTOP10入りです。ファースト・アルバム『The First Time』(15年)は最高位31位でした。
第8位はキッド・ロックの9枚目のTOP10入りとなった『Sweet Southern Sugar』です。ロック・アルバム・チャートで初登場第1位。そして、カントリー・アルバム・チャートでも第4位に初登場しました。
これまで数字シリーズはすべてTOP10に入ってきたオムニバス・アルバム『Now』シリーズですが、今回『Now 64』はTOP10をはずしました。12位に初登場です。実売だけのセールスでランキングされているトップ・アルバム・セールス・チャートでは第7位に初登場しています。ストリーミングやトラック・セールスを換算する分がないためセールスはすべて実売で3万枚でした。
ところで、ディズニー映画『ソー:ラグナロク』の予告編でレッド・ツェッペリンの「Immigrant Song」が流れていたのですが、これだけでこの曲が今年の4/29付で7000ダウンロードを記録してロック・デジタル・ソングス・チャートで1位になったんです。今回11/3に映画が公開となってこの曲は再びチャートを駆け上がりました。HOT10に登場するほどのポイントは稼げなかったのですが、18,000ダウンロードでハード・ロック・デジタル・ソングス・チャートで14位から1位になりました。ロック・デジタル・ソングスでは3位にランクされました。HOT100の集計要素であるデジタル・ソングス・チャートでは27位に再登場。ロック・ソングス・チャートでは4位!またこの曲を収録しているレッド・ツェッペリンの『Mothership』が166位から80位に急上昇しました。今週のあめりかん☆ぱい集計HOT100オールタイム・ランキングはレッド・ツェッペリンと関連アーティストのオールタイム・ランキングです。
1. Whole Lotta Love / Led Zeppelin (70/4)
2. Sea Of Love / Honeydrippers (85/3)
3. Come With Me / Puff Daddy Featuring Jimmy Page (98/4)
4. Immigrant Song / Led Zeppelin (71/16)
5. Black Dog / Led Zeppelin (72/15)
6. D’yer Mak’er / Led Zeppelin (73/20)
7. Big Log / Robert Plant (83/20)
8. Fool In The Rain / Led Zeppelin (80/21)
9. Tall Cool One / Robert Plant (88/25)
10. Radioactive / Firm (85/28)
11. In The Mood / Robert Plant (84/39)
12. Rockin’ At Midnight / Honeydrippers (85/25)
13. Wait For You / Bonham (90/55)
14. Little By Little / Robert Plant (85/36)
15. Rock And Roll / Led Zeppelin (72/47)
16. Over The Hill And Far Away / Led Zeppelin (73/51)
17. Trampled Under Foot / Led Zeppelin (75/38)
18. Hurting Kind (I’ve Got My Eyes On You) / Robert Plant (90/46)
19. Living Loving Maid (She’s Just A Woman) / Led Zeppelin (70/65)
20. All The Kings Horses / Firm (86/61)
21. Burning Down One Side / Robert Plant (82/64)
22. Good Times Bad Times / Led Zeppelin (69/80)
23. Pledge Pin / Robert Plant (82/74)
24. Satisfaction Guaranteed / Firm (85/73)
25. Ship Of Fools / Robert Plant (88/84)