2017/2/4 Billboard Chart

2/4付

★72曲目の1位返り咲き

★6位から大幅ダウン、過去には

★初登場第7位、その後は?

★リアーナはラジオ・ソングス・チャートで独走中

★オーストラリア生まれあるいはオーストラリア育ちのアーティストのオールタイムHOT100ヒット&オールタイム・アーティスト・ランキング

★ラン・ザ・ジュエルズ、CD発売で急上昇

★元アメリカン・アイドル、2作連続クリスチャン第1位

★ブリット・アワード2017ノミネート

 

 

2/4付。今週のビルボード・シングル・チャートから。

 

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今週の第1位は先週エド・シーランの初登場1位で1位から2位へダウンしていたミーゴス・フィーチャリング・リル・ウージー・ヴァートの「Bad And Boujee」が1位に返り咲きました。HOT100では2週目の第1位。デジタル・セールスでは3位から4位、ラジオ・ソングスでは34位から27位ですが、相変わらずストリーミングに支えられていてこちらでは前週比11%アップの4300万ストリームスを記録して4週連続第1位です。ストリーミングで5週連続で伸び率第1位を記録して連続伸び率第1位の記録としては新記録となりました。これまでは昨年記録されたリアーナ・フィーチャリング・ドレイクの「Work」とデザイナーの「Panda」の4週連続でした。
1958年8月4日にHOT100がスタートしてからこの曲で1位に返り咲いた曲は72曲となりました。2007年からは毎年1位返り咲きが発生し、2008年と2011年は最多の5曲が1位に返り咲きました。今年も早くも「Black Beatles」に続いて2曲目。2007年以降の10年間で1位返り咲きは29曲となっていてデジタル・セールスにストリーミングが集計対象に加わり、1位と2位のポイントが拮抗している週が増えているということでしょうか。

 

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ということで先週初登場1位のエド・シーランの「Shape Of You」は今週は2位へダウンです。デジタル・セールスでは2週連続第1位。ストリーミングは4位から2位、ラジオ・ソングスも18位から12位へとアップしていますので、この曲は今年3曲目の1位返り咲きになるかもしれません。

 

 

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エド・シーランのもう1曲先週TOP10内に初登場した曲、「Castle On The Hill」は6位から一気に28位へダウンしてしまいました。HOT100チャートで6位からのダウン記録を調べると22ポイント・ダウンは歴代9位。以下のとおりです。

 

6 → 54 Red / Taylor Swift (12-10-27)
6 → 53 Loser Like Me / Glee Cast (11-4-9)
6 → 42 Even The Nights Are Better/ Air Supply (82-9-25)
6 → 39 New Divide / Linkin Park (09-6-13)
6 → 36 We Are The World 25: For Haiti/ Artists For Haiti (10-3-13)
6 → 31 Yes, I’m Ready / Barbara Mason (65-8-14)
6 → 31 Wild Thing / Troggs (66-9-3)
6 → 30 Back To December / Taylor Swift (10-11-6)
6 → 28 Castle On The Hill / Ed Sheeran (17-2-4)
6 → 27 My Heart Belongs To Me / Barbra Streisand (77-8-20)

 

エア・サプライは当時衝撃的でした。この週は7位のフリートウッド・マックの「Hold Me」が32位へダウンしたり、翌週の10/2付ではドナ・サマーの「Love Is In Control」が10位から59位へ、11位だったポール・マッカートニーの「Take It Away」が66位へダウンしたりその後も毎週何曲かはこのような大幅ダウンが続きました。82年はTOP10内からTOP40圏外へのダウンがこの他にも3曲ありました。ちなみに74年11月にもTOP10内から翌週TOP40圏外が3曲も(内2曲は11/9付に同時にダウン)あったのです。
チェインスモーカーズ・フィーチャリング・ホールジーの「Closer」は今週第4位に戻り、ビルボード記録である初登場以来TOP10連続チャートイン週数を25に伸ばしました。そしてもう1曲。今週はチェインスモーカーズの曲がTOP10内にいきなり初登場しました。第7位に初登場したのが「Paris」。デジタル・セールス第2位、ストリーミングは第9位、ラジオ・ソングスでは32位にそれぞれ初登場しています。ダンス・エレクトロニック・ソングス・チャートでは23週第1位の「Closer」に続いて「Paris」は14位から今週第2位に急上昇しています。同一アーティストの1位2位独占はアヴィーチー以来2組目となりました。なお、HOT100で第7位に初登場した曲はこの曲で18曲目ですが、その後それらの曲はどうなったのでしょうか。1位になったのが96年のトニー・ブラクストン「You’re Makin’ Me High/Let It Flow」のみ。最高位6位以上を記録したのがあと3曲。その他の13曲は第7位が最高位でした。果たして「Paris」は?
登場14週目で先週の19位から今週17位へ上がって最高位を更新したのがリアーナの「Love On The Brain」です。今週ラジオ・ソングス・チャートで11位から10位に入り、28曲目のTOP10入りとなりました。1990年12月にスタートしたこのチャートで、28曲のTOP10はマライア・キャリーの23曲を大きく離して歴代1位独走中です。ちなみにこのチャートでは1位=12曲で、マライアの11曲を上回ってこちらでも歴代1位なんです。ラジオ・ソングス・チャートのTOP10曲数ランキングは以下のとおりです。

 

1位 28曲 Rihanna
2位 23曲 Mariah Carey
3位 19曲 Lil Wayne
4位 17曲 Drake
4位 17曲 Jay Z
4位 17曲 Ludacris
4位 17曲 T-Pain
4位 17曲 Usher
9位 16曲 P!nk

 

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http://item.rakuten.co.jp/americanpie/rhi521353

ビルボードがオーストラリア生まれあるいはオーストラリア育ちのアーティストのオールタイムHOT100ヒット&オールタイム・アーティスト・ランキングを発表していましたのでそれぞれTOP10をご紹介します。アーティスト・ランキングはHOT100ヒットをもとに集計されています。
オールタイムTOP10ソングス(年/最高位):
10位 Down Under / Men at Work (83/1)
9位 Jessie’s Girl / Rick Springfield (81/1)
8位 Stayin’ Alive / Bee Gees (78/1)
7位 Shadow Dancing / Andy Gibb (78/1)
6位 Night Fever / Bee Gees (78/1)
5位 Truly Madly Deeply / Savage Garden (98/1)
4位 Somebody That I Used to Know / Gotye featuring Kimbra (12/1)
3位 I Just Want To Be Your Everything / Andy Gibb (77/1)
2位 How Deep Is Your Love / Bee Gees (77/1)
1位 Physical / Olivia Newton-John (81/1)
オールタイムTOP10アーティスト
10位 Men at Work
9位 Savage Garden
8位 Little River Band
7位 INXS
6位 Rick Springfield
5位 Helen Reddy
4位 Air Supply
3位 Andy Gibb
2位 Olivia Newton-John
1位 Bee Gees
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2/4付。今週のビルボード・アルバム・チャートから。

 

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今週の第1位は4週目の第1位となったザ・ウィークエンドの『Starboy』です。実売は今週13,000枚ながら収録曲のデジタル・トラック・セールス換算で1万枚、ストリーミング数の換算が38,000枚相当となり合計61,000EAUで今週も第1位でした。
アルバムチャートは実売のセールスに加えて収録曲のダウンロードやストリーミング回数も加味してランキングされています。EAUは換算枚数をあらわしています。
今週はTOP10内にいきなり初登場したアルバムが1枚ありました。

 

 

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第2位に初登場したのが2005年にロンドンで結成されて現在は3人組ロック・バンド、エックス・エックスのサード・アルバム『I See You』です。46,000EAU、実売は36,000枚で実売では今週第1位でした。ロック・アルバム・チャートでは初登場第1位。初めての1位です。2009年のデビュー・アルバム『xx』はUK3位、アメリカ92位、2012年の前作『Coexist』はUK1位、アメリカ5位でした。今回もUKでは第1位を記録しています。2012年は73,000枚のセールスで第5位でした。今年は実売36,000枚で2位。改めて売上枚数の低下がわかります。今週アルバムの初登場でロック・ソングス・チャートには収録10曲中7曲が初登場。すでに登場していた2曲と合わせて9曲がランクインしています。2010年、2013年とフジロックに出演しました。また昨年12月には東京・豊洲でライブをしました。

 

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先週15位から一気に第2位へ急騰したサウンドトラック『La La Land』ですが今週は第3位に留まっています。第74回ゴールデン・グローブ賞で史上最多の7部門で受賞したこの映画は第89回アカデミー賞のノミネートでも作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、脚本賞など史上最多タイの14部門でノミネートされました。過去に14部門でノミネートされたのは1950年の『All About Eve(イヴの総て)』と1997年の『Titanic(タイタニック)』です。

 

 

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13位には106位からラン・ザ・ジュエルズの『Run The Jewels 3』が急上昇しました。このアルバムは1/14付で35位に初登場しました。リリース後3週間はデジタル・セールスとストリーミングだけでしたが、CDが発売され今週一気に急上昇となりました。R&Bヒップホップ・アルバムとラップ・アルバムの両チャートで今週第1位になっています。ラン・ザ・ジュエルズは、アトランタのラッパー、キラー・マイクとニュー・ヨークのラッパーでプロデューサーのエル・ピーのデュオです。キラー・マイクの2012年のアルバム『R.A.P. Music』をエル・ピーがプロデュースし、その続編の製作のためにラン・ザ・ジュエルズの結成となりました。RTJと表記されることもあります。2013年にリリースした『Run The Jewels』は無料ダウンロードのみのリリースだったのでビルボード・チャートでは集計対象外でした。2014年の『Run The Jewels 2』は最高位50位。今回はCD発売に先駆けて公式サイトで無料ダウンロードのリリースもしたそうです。

 

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32位にはアメリカン・アイドル・シーズン8(2009年)で第3位(優勝はクリス・アレン、第2位がアダム・ランバート)だったダニー・ゴーキーの『Rise』が初登場しました。2010年のデビュー・アルバム『Best Days』はカントリー・アルバム・チャートで3位、ビルボード200では最高位4位を記録。2011年11月にRCAとの契約が解除されましたが、もともと教会の音楽教師でもあったので2013年にBMGと契約した後はクリスチャン・ミュージックへ進出することになりました。セカンド・アルバム『Hope In Front Of Me』はクリスチャン・アルバム・チャートで第1位、ビルボード200では最高位40位でした。今作もクリスチャン・アルバム・チャートでは初登場第1位です。12曲中10曲でソングライターとしても参加しています。

 

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http://item.rakuten.co.jp/americanpie/a20071028042

ところで、U2の1987年にリリースされた大ヒットアルバム『The Joshua Tree』の30周年を記念して行われる『The Joshua Tree Tour 2017』が発表されましたが、そのチケットが発売24時間で110万枚以上のセールスを記録したそうです。当初、ツアーは5/12カナダ・バンクーバーから7/1クリーヴランドまでの北米19公演と7/8ロンドンから8/1ブリュッセルまでのヨーロッパ12公演が発表されていました。今回、さらにロス・アンゼルス、シカゴ、ラザフォードやロンドン、ローマ、パリ、アムステルダムでの追加公演が発表されています。オープニング・アクトは北米ツアーがマムフォード&サンズ、ルミニアーズ、ワンリパブリックが交代で務めます。ヨーロッパ・ツアーはノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズです。
最後に2/22ロンドン・02アリーナで授賞式が行われるブリット・アワードのノミネートをご紹介します。
* British Male Solo Artist:
Craig David
David Bowie
Kano
Michael Kiwanuka
Skepta

 

* British Female Solo Artist:
Anohni
Ellie Goulding
Emeli Sande
Lianne La Havas
Nao

 

* British Group:
The 1975
Bastille
Biffy Clyro
Little Mix
Radiohead

 

* British Breakthrough Act:
Anne-Marie
Blossoms
Rag’n’Bone Man
Skepta
Stormzy

 

* British Single:
Alan Walker / Faded
Calum Scott / Dancing On My Own
Calvin Harris feat. Rihanna / This Is What You Came For
Clean Bandit feat. Sean Paul & Anne-Marie / Rockabye
Coldplay / Hymn For The Weekend
James Arthur / Say You Won’t Let Go
Jonas Blue feat. Dakota / Fast Car
Little Mix / Shout Out To My Ex
Tinie Tempah feat. Zara Larsson / Girls Like
Zayn / Pillowtalk

 

* Mastercard British Album Of The Year:
The 1975 / I Like It When You Sleep For You Are Beautiful Yet So Unaware Of It
David Bowie / Blackstar
Kano / Made In the Manor
Michael Kiwanuka /  Love & Hate
Skepta / Konnichiwa

 

* British Artist Video Of The Year:
Adele / Send My Love (To Your New Lover)
Calvin Harris feat. Rihanna / This Is What You Came For
Clean Bandit feat. Sean Paul & Anne-Marie / Rockabye
Coldplay / Hymn For The Weekend
James Arthur / Say You Won’t Let Go
Jonas Blue feat. Dakota / Fast Car
Little Mix feat. Sean Paul / Hair
One Direction / History
Tinie Tempah feat. Zara Larsson / Girls Like
Zayn / Pillowtalk

 

* International Male Solo Artist:
Bon Iver
Bruno Mars
Drake
Leonard Cohen
The Weeknd

 

* International Female Solo Artist:
Beyonce
Christine and the Queens
Rihanna
Sia
Solange

 

* International Group:
A Tribe Called Quest
Drake & Future
Kings of Leon
Nick Cave & the Bad Seeds
Twenty One Pilots