7/12 最新全米ヒットチャート解説 / 佐藤直人の今週の洋楽この1曲!(第55回)

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7/12付。今週の全米アルバムチャートから。

 

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今週の第1位は1991年2月17日イギリス・ウエストヨークシャー・ハリファクス生まれの23歳、エド・シーランのセカンド・アルバム『X』です。21万枚も売れました。UK出身の男性ソロ・アーティストとしては、2004年10月24日付で、ロッド・スチュワートの『Stardust…The Greatest American Songbook Vol. III』が発売第1週に24万枚のセールスを記録して以来のセールスだそうです。前作『+』は発売第1週目は42,000枚のセールスで最高位5位を記録しました。ステージはいたってシンプルで、2012年のサマソニでもマイクスタンド2本、アコースティック・ギターのみで1人でパフォーマンスしていました。

 

 
第2位は先週と変わらず、サム・スミスの『In The Lonely Hour』です。1位、2位がUK出身の男性ソロで占められたのは、1993年3月27日以来。この時は1位エリック・クラプトン『Unplugged』、2位がスティングの『Ten Summonier’s Tale』でした。男性ソロに限らずUKアーティストの1位2位独占は最近では、2012年10月20日付の1位マムフォード&サンズ『Babel』、2位ミューズ『The 2nd Law』があります。

 
今週のTOP10内初登場はあと3枚あります。

 

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第3位が1989年5月24日カリフォルニア州オークランド生まれの白人ラッパー、Gイージーの『These Things Happen』です。2007年から活動を開始して、ドレイク、スヌープ・ドッグ、リル・ウェインなどのステージのオープニング・アクトを務めました。多くの作品を発表しましたが、アルバムがBILLBOARD200チャートに入ったのはこの作品が初めてです。R&Bヒップホップ、ラップ・アルバム・チャートでは初登場1位でした。46,000枚のセールス。

 

 

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第6位に入ったのが、マストドンの6枚目のスタジオ・アルバム『Once More ‘Round The Sun』。2000年にアメリカのジョージア州アトランタで結成された4人組メタル・バンドです。

 

 

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そして第7位に初登場したのが、ロック・バンド、フィッシュの5年ぶり、12枚目のスタジオ・アルバム『Fuego』です。フィッシュはライブ・アルバムを多くリリースしているので、このアルバムはチャート登場32枚目となりました。

 
ロック・アーティストのアルバムは、ジャック・ホワイトもそうでしたが、アナログがけっこう売れています。ビルボードには、アナログLPチャートがありますが、今週の1位が7000枚のセールスでフィッシュ、3位が3000枚のセールスでマストドンでした。

 
ところで、ピンク・フロイドがニュー・アルバムを10月に発売するというニュースが入ってきました。タイトルは『The Endless River』。スタジオ・アルバムとしては1994年の『The Division Bell』以来実に20年ぶり!

 
『アメリカン・アイドル シーズン13』で優勝したケイレブ・ジョンソンが、8月にデビュー・アルバム『Testify』をリリースします。優勝からわずか3ヶ月でのリリースはこれまでで最速とか。その後のサマー・ツアーも決まっています。

 

ツアーといえば、6/12のシンガポール公演で15ヶ月にわたる“Red Tour”を終了したテイラー・スウィフト。最後は上海からシンガポールまでアジアで6公演してたんですね。日本は来なかった。今回のツアーは1億5000万ドルという興行成績を打ち立て、カントリー・アーティストのツアーとしては、ティム・マクグロウ&フェイス・ヒルが2006-7年に行った“Soul2Soul Toue”で記録した1億4100万ドルを抜いて史上1位になりました。2013年3月にネブラスカ州オマハから6ヶ月間北米ツアーを行い、11月、12月にオーストラリア、ニュー・ジーランドを回って、その後ロンドン公演。2月のベルリンからヨーロッパを回って、5/30からアジア6都市で公演しました。170万2933枚のチケットが売れ、1億5018万4971ドルのセールス。12ヵ国86公演のツアーでした。スタジアム公演が15回もあったそうです。また日本にも来てほしいですね。

 
日本に来てほしいツアー、今、アメリカではこんな夢の組み合わせのツアーが行われています。一つがジャーニー&スティーヴ・ミラー・バンド、ゲストでタワー・オブ・パワー。もう一つがスティクス&フォリナー&ドン・フェルダー。過去にもスティクス&REOスピードワゴンとかシカゴ&アース、ウィンド&ファイアとか、いいですねえ。

 

 

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7/12付。今週の全米シングルチャートから。

 

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今週も第1位はイギー・アザリア・フィーチャリング・チャーリーXCXの「Fancy」。6週連続第1位です。リル・キムが参加した「Lady Marmalade」は5週1位でしたので、女性ラッパーとしての1位最長記録となりました。ラジオ・ソングスで3週連続、ストリーミングでは7週連続1位です。デジタル・セールスは4週間1位の後、先週の2位から今週3位に下がりました。また、HOT100で先週2位だったアリアナ・グランデ・フィーチャリング・イギー・アザリアの「Problem」が今週3位にダウンしましたので、同一アーティストの1位2位同時登場連続記録は5週間で止まりました。この最長連続記録は1964年のビートルズの10週間です。

 

 

今週は下の方にちょっと注目してみました。

 

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先週の84位から今週一気に19位にあがったのが、ミランダ・ランバート・デュエット・ウィズ・キャリー・アンダーウッドの「Somethin’ Bad」。カントリー・ソングス・チャートで第1位です。

 

この二人といえば、カントリー・アルバム・チャートではともにデビューからアルバムがすべて初登場1位という大記録をもっています。ミランダ・ランバートが5作連続、キャリー・アンダーウッドが4作連続で記録を続けています。

 

その2人が5/18にラス・ヴェガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで行われた2014ビルボード・ミュージック・アワードでこの曲を披露。このライヴ・バージョンがダウンロードされてチャートインを果たすのですが、この度このオフィシャル・ビデオが公開されて、ストリーミングを稼いで一気にランク・アップとなりました。

 

カントリー・ソングス・チャートでの1位ではミランダ・ランバートが5曲目、キャリー・アンダーウッドは13曲目です。1958年10月にスタートしたこのチャートで、女性アーティストのコラボで1位になった例としては、1987年5月16日付で1位になった、ドリー・パートン、リンダ・ロンシュタット&エミルー・ハリスの「To Know Him Is To Love Him」、1993年11月6日付1位のリバ・マッキンタイア&リンダ・デイヴィスの「Does He Love You」があります。ちなみにリンダ・デイヴィスはレディ・アンテベラムの女性ヴォーカル、ヒラリー・スコットのお母さん。親子で1位を獲っているんですね。

 

また、今回は18位から1位にジャンプアップしたのですが、カントリー・ソングス・チャートでの1位へのジャンプ・アップとしては他にも以下の曲がありました。もっとあるかもしれません。

 

35位→1位 That’s My Kind of Night / Luke Bryan (2013/8/31)
21位→1位 We Are Never Ever Getting Back Together / Taylor Swift (2012/10/20)
19位→1位 Daddy Sang Bass / Johnny Cash (1969/1/4)

 

 

 

今週24位に初登場したのが、カナダのポップ・シンガー、ショーン・メンデスの「Life Of The Party」。15歳です。まだチャート・ポイントのほとんどがダウンロードによるもので、デジタル・ソングス・チャートでは5位に初登場しました。ビデオは6/30にリリースされているので今後はストリーミングのポイントも加わってくるでしょう。

 

YouTubeにカバー曲を歌ったビデオをアップし、昨年8月からは6秒動画のVINEへの投稿をスタート。VINEでのフォロワー数は250万人以上いるそうです。今年の3月に行われた『Best Cover Song』(司会は『アメリカン・アイドル』、『アメリカンTOP40』のライアン・シークレスト)で優勝。YouTube、VINEでの注目度と合わせて、アイランド・レコードと契約に至り今回のデビューとなりました。

 

ソロ・アーティストのTOP25以内でのデビュー曲初登場記録としては、15歳11ヶ月でのデビューは最年少記録を更新しました。これまではアメリカン・アイドル2011年準優勝のローレン・アライナが「Like My Mother Does」(初登場20位)で記録した16歳7ヶ月でした。デビュー・ソングでなければジャスティン・ビーバーのセカンド・シングル「One Less Lonely Girl」が2009年10月に16位に初登場した時の15歳7ヶ月という記録がありました。

 

 

もう1曲。44位のブレイク・シェルトン「My Eyes」ですが、このほどカントリー・エアプレイ・チャートで1位になりました。この曲はアルバム『Based On A True Story』に収録されていますが、このアルバムから実に5枚目の1位となりました。1枚のアルバムからカントリー・エアプレイ・チャートで5曲のNo.1を記録したのは2007-8年に記録したブラッド・ペイズリーの『5th Gear』以来とのことです。また、ブレイク・シェルトンはこの曲で17曲目の1位を記録しましたが、プロモ盤、季節物を除いて12曲連続で1位となっています。次の連続1位記録は10曲連続1位のブラッド・ペイズリーですがこちらはすでに記録が途絶えています。

 
最後に上半期ジャンル別TOP10が発表されていましたのでNo.1だけご紹介します。

 

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カントリー・アルバム:Eric Church / The Outsiders 642,000枚
カントリー・ソング:Florida Georgia Line feat. Luke Bryan / This Is How We Roll  1,514,000ダウンロード

ダンス/エレクトロニック・ソング: DJ Snake & Lil Jon / Turn Down For What 2,573,000ダウンロード

ラテン・アルバム:Romeo Santos / Formula: Vol. 2 193,000枚
ラテン・ソング:Enrique Iglesias feat. Descemer Bueno & Gente De Zona / Bailando 221,000ダウンロード

ロック・アルバム:Lorde / Pure Heroine 641,000枚
ロック・ソング:Bastille / Pompeii 2,321,000ダウンロード

R&Bヒップホップ・アルバム:Beyonce / Beyonce 702,000枚
R&Bヒップホップ・ソング:Pharrell Williams / Happy 5,633,000ダウンロード

ストリーミング:Katy Perry Feat. Juicy J / Dark Horse  188,236,000ストリームス
エアプレイ:Pharrell Williams / Happy  推定視聴数 3,365,676,000人

TOPアルバム:Soundtrack / Frozen 2,696,000枚
TOPソング: Pharrell Williams / Happy 5,633,000ダウンロード

 

 

 

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佐藤直人の今週の洋楽この1曲!(第55回)

 
私が独断と偏見で毎週1曲ずつご紹介します。

 

 

アメリカではシングル・カットされていないのに日本では大ヒット。

 
日本で大ヒットした時、アメリカでもさぞやヒットしているんだろうと思いきや、シングル・カットすらされていない。何でだろう?っていう曲、実はけっこうありますね。

 
私がリアルタイムで洋楽を聴き始めた70年代後半からでも結構あります。

 
今日はそんな中の1曲です。

 
何しろこの曲が入っているLPジャケットが食堂のおばさん(失礼!)でした。

 

 

もともとUKのグループで、この曲はUKではシングル・カットされていて、79年最高位9位を記録。

 
アルバムの方はアメリカでも大ヒットして、間にドナ・サマーの『Bad Girls』を挟んで合計6週間第1位を記録。400万枚以上売れました。

 
このジャケットのおばさんのデザインが受けてか、第22回グラミー賞では最優秀アルバム・パッケージを受賞しました。また、このリピーおばさんも当時プロモーション来日して話題になりました。

 
アメリカでは79年にパリで行われたライブがLP化(『Paris』)され、ここからこの曲がシングルカットされて、ライブ・バージョンが80年62位を記録してます。

 
この曲をサンプリングしたジム・クラス・ヒーローズの「Cupid’s Chokehold」が2007年に最高位4位を記録。この時再びオリジナルのこの曲もダウンロードで売れました。

 

日本ではこの曲がシングルで発売されると、当時15万枚の大ヒット。ラジオ局の洋楽ヒットチャートでは各局で1位(ニッポン放送は2位)を記録しました。当時、日本のラジオ局の洋楽ベスト10番組は全部聴いて、毎週ランキングをノートにつけて、それを合計して自分なりのヒットチャートを作ってました。1年が終わると年間チャートを作ってノートに記録していました。それによればこの曲は1979年の私の年間チャートでロッド・スチュワートの「アイム・セクシー」に次いで年間第2位となっていました。

 

 

ということで「佐藤直人の今週の洋楽この1曲!」は、スーパートランプの「Breakfast In America」です。

 
こちらに収録されています。

 

Supertramp / Breakfast In America

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ライブ・バージョンはこちら。

Supertramp / Paris

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ベスト盤はこちらです。

Supertramp / Gold

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