★今年のR&B28週中24週この人が1位
★リアーナ歴代5位タイ
★ロックチャートで1アーティストがTOP3独占
★ドレイク16年ぶりの記録
★レディオヘッド5位に再登場!
★BETアワード受賞結果
7/9付。今週のビルボード・シングル・チャートから。
今週の第1位はドレイク・フィーチャリング・ウィズキッド&カイラの「One Dance」。デジタル・セールス2位から4位、ストリーミング2位変わらず、ラジオ・ソングス2位から1位で、HOT100で7週目の第1位となっています。UKでは11週連続第1位。ちなみにウィズ・キッドはナイジェリア人ラッパーで、カイラはフィリピン人R&Bシンガーですが、彼らにとっても7週間1位のヒット曲ということですね、当然ですが。ところで、R&Bヒップホップ・ソングス・チャートではこの曲は8週連続第1位なんですが、今年のこのチャートを改めて見返すと、びっくりです。今年の1位は以下の通りとなっています。
2015/11/14 – 2016/1/23 11週 Hotline Bling / Drake
1/30 – 2/6 2週 Here / Alessia Cara
2/13, 2/27 – 4/30 11週 Work / Rihanna Featuring Drake
2/20 1週 Summer Sixteen / Drake
5/7 – 5/14 2週 Panda / Desiigner
5/21 – 7/9 8週 One Dance / Drake Featuring WizKid & Kyla
今年は7/9まで28週間過ぎましたが、そのうち24週でドレイクが1位なんです。
この占有率はどこまで伸びるのでしょうか。
第5位にはカルヴィン・ハリス・フィーチャリング・リアーナの「This Is What You Came For」が6位からアップ。6/16にオフィシャル・ビデオがリリースされました。それもあってストリーミングで14位から3位に急上昇しています。これでリアーナにとっては21曲目のTOP5とのこと。数々の記録を今後塗り替えていきそうなリアーナですが、TOP5ヒット曲数では歴代5位タイとなりました。
1位 29曲 Beatles
2位 28曲 Madonna
3位 26曲 Mariah Carey
4位 24曲 Janet Jackson
5位 21曲 Elvis Presley
5位 21曲 Rihanna
7位 20曲 Michael Jackson
7位 20曲 Stevie Wonder
ちなみにこの記録はHOT100での記録ですが、エルヴィス・プレスリーはTOP100時代にさらに12曲のTOP5ヒットがあります。
今年はUKシングル・チャートでジャスティン・ビーバーがTOP3独占ということがありましたが、今週ビルボードのチャートでもそれが起きました。チャートはロック・ソングス・チャートです。このチャートは2009年6月にスタートしてまだ7年しかたっていないのですが、今週のTOP3はトゥエンティ・ワン・パイロッツが独占しました。
第1位が3週連続で1位となった「Ride」。HOT100では13位からTOP10の第10位に入りました。第2位には「Hearhens」が初登場。HOT100では14位に初登場しています。この曲はアルバム『Blurryface』には収録されていません。8/5に全米公開でサウンドトラックも同時に発売になる『Suicide Squad(スーサイド・スクワッド)』に収録されています。スーパー・ヒーロー映画で主演はウィル・スミス。他にジャレッド・レト、マーゴット・ロビーなどが出演しています。日本公開は9/10の予定です。サウンドトラックには彼らの他に、スクリレックス、リック・ロス、リル・ウェイン、イマジン・ドラゴンズなどの新曲が収録されるそうです。そして第3位がすでに23週1位を記録している「Stressed Out」。HOT100では最高位2位を記録して今週はまだ22位に入っています。
それからこれはちょっと珍しいと思ったのですが、今週の45位と46位。ともにアーティストはケヴィン・ゲイツです。45位が最高位17位で「Phones」。46位は今週が最高位の「Really Really」。同じアーティストの曲の順位が並ぶことは珍しくなく3つ並ぶこともあるのですが、今週の45位と46位は2曲とも登場週数が25週でした。登場週数が20週以上で同じ週数で順位が並ぶのは珍しいかと。
57位は先週と変わらずキース・アーバンの「Wasted Time」ですが、今週カントリー・エアプレイ・チャートで1位になりました。このチャートは90年1月にスタートしていますが、通算20曲目の第1位とのことです。アルバム『Ripcord』からは「John Cougar, John Deere, John 3:16」(2位)、「Break On Me」(1位)に続いてのヒットとなりました。ちなみに20曲に1位はブルックス&ダン、トビー・キースと並んで歴代6位タイです。1位は28曲でティム・マックグロウです。
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7/9付。今週のビルボード・アルバム・チャートから。
今週も第1位はドレイクの『Views』。8週連続第1位です。実売は33,000枚ながら、今週も1億以上のストリーミングに支えられて124,000EAUのセールスで第1位となりました。8週連続第1位は2014年3月29日から5月17日まで8週連続第1位を記録したサウンドトラック『Frozen』以来です。その前にはアデルの『21』が2012年1月14日から3月17日まで10週連続第1位という記録があります。年末年始ではニュー・アルバムの発売がないため1位を続けるということがよくあるのですが、それにしても今回は5/21からの連続記録です。先週この記録についてちょっとお伝えしましたが、4月以降に初めて1位になっての連続記録としては2000年6月10日から8週連続1位を記録したエミネムの『The Marshall Mathers LP』以来です。ドレイクの連続1位はストリーミングのお蔭ですね。
アルバムチャートは実売のセールスに加えて収録曲のダウンロードやストリーミング回数も加味してランキングされています。EAUは換算枚数をあらわしています。
今週のTOP10内初登場は3枚です。
第2位には実売では108,000枚で今週第1位、換算枚数では118,000EAUのセールスだったレッド・ホット・チリ・ペッパーズの『The Getaway』です。7枚目のTOP10入りなんですが、意外にも1位は2006年の『Stadium Arcadium』だけなんですね。このアルバムが『By The Way』(2002年)、『I’m With You』(2011年)に続いて3枚目の第2位となりました。
第6位にはデビュー・アルバム『My Krazy Llife』(最高位2位)に続いてTOP10入りとなったラッパーYGの『Still Brazy』です。
第9位にはマムフォード&サンズの『Johannesburg』が初登場。アーティスト名には他にセネガルのシンガー、Baaba Maal、ダンス・アクトの The Very Best、南アフリカのポップ・トリオ、Beatenberg の名前もクレジットされています。このアルバムは今年1月から2月に南アフリカで行われたライブから5曲を収録しています。マムフォード&サンズにとっては初めてのワールド・アルバム・チャートでの第1位。バーバ・マールは5枚目、ザ・ヴェリー・ベストは4枚目、ビーテンバーグは初の第1位となりました。
第5位にはレディオヘッドの『A Moon Shaped Pool』が再登場しました。このアルバムはデジタル・リリースと一部でのストリーミング・リリースで5/28に第3位に初登場。ロック・アルバム・チャートではその時初登場1位でした。その後、ビルボード200からは圏外に消えていましたが、今回CDリリースとスポティファイでのストリーミング・リリースで5位に再登場してきました。
11位には1985年5月20日カリフォルニア州ディクソン生まれの31歳、カントリー・シンガーのジョン・パーディのセカンド・アルバム『California Sunrise』が初登場しました。カントリー・アルバム・チャートでは初登場第1位です。2014年のデビュー・アルバム『Write You A Song』はカントリーで3位、ポップで14位でした。アルバムは今週初登場したのですが、こちらに収録されている「Head Over Boots」は今週39週かかってカントリー・エアプレイ・チャートで11位から9位にアップ、TOP10に入りました。1曲をじっくり聴いて聴いて聴いてもらって、ようやくアルバム発売なんですね。
6/26夜、ロス・アンゼルス・マイクロソフト・シアターで授賞式が行われたBETアワード。プリンスのトリビュートでスティーヴィー・ワンダーやジェニファー・ハドソンなどが出演しました。また事前に発表されていなかったビヨンセがオープニングで登場。「Freedom」をパフォーマンスしましたが、なんと途中からケンドリック・ラマーも加わったそうです。受賞結果は以下の通りです。
Best Female R&B/Pop Artist: Beyonce
Best Male R&B/Pop Artist: Bryson Tiller
Best Group: Drake & Future
Best Collaboration: Rihanna Featuring Drake / Work
Best Male Hip Hop Artist: Drake
Best Female Hip Hop Artist: Nicki Minaj
Video of the Year: Beyonce / Formation
Video Director of the Year: Director X
Best New Artist: Bryson Tiller
Dr. Bobby Jones Best Gospel/Inspirational Award: Kirk Franklin
Best Actress: Taraji P. Henson
Best Actor: Michael B. Jordan
YoungStars Award :Amandla Stenberg
Best Movie: Straight Outta Compton
Sportswoman of the Year: Serena Williams
Sportsman of the Year: Stephen Curry
Coca-Cola Viewers’ Choice Award: Beyonce / Formation
Centric Award: Beyonce / Formation
Best International Act Africa: Black Coffee (South Africa)
Best International Act UK: Skepta
★新刊書籍のお知らせ:
チャートマニアのバイブル、TOP POP SINGELS 2015が発売(税込・送料込12900円)になります。発売日は7月下旬となりました。
今回から、UKシングルチャート、キャッシュボックス、ミュージック・ベンダー、レコード・ワールドで1位になった曲はそれぞれの曲名の後にその記号とその週数が記載されています。現在ご予約受付中です。詳しくは画像をクリックしてください。中身の画像もあります。
その他にもTOP10チャートを掲載した以下の2冊も発売になります。
☆ America’s Greatest Hits TOP10 Charts 1940-2015 (HARDCOVER)【限定生産】
8290円
1940年から2015年までのベスト・セラーズ・チャートとHOT100チャートのTOP10チャートが毎週すべて収録されています。
☆ America’s Greatest Albums 1956-2015 (HARDCOVER)【限定生産】【7月下旬発売】
7590円
* 1956年から2015年までのアルバム・チャートのTOP10チャートがすべて収録されています。
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