★6位から1位に!27曲のアーティスト全部わかりますね
★今年はジャンル別チャートでの同一アーティストの1位独占がすごい!
★「Close」ソングのNo.1は?
★ドレイク、遂に歴代単独2位に
★ジャスティン・ムーア、カントリーで快進撃!
9/3付。今週のビルボード・シングル・チャートから。
今週は1位が変わりました。今週の第1位は先週の6位からアップしたチェインスモーカーズ・フィーチャリング・ホールジーの「Closer」です。116,000ダウンロードでデジタル・ソングス・チャートで3位から1位、ストリーミングも3位から1位。ラジオ・ソングスでは35位から19位へ上昇中です。また、ダンス/エレクトロニック・ソングス・チャートでも1位になりました。HOT100で1位の曲がダンス/エレクトロニック・ソングス・チャートでも1位になったのはなんとあのバウアー、今どうしているのでしょう、究極の一発屋!、以来とのことです。バウアーが1位になったのは2013年の3/2から5週間。その間にHOT100では33曲の1位が誕生しましたが、そのうち12曲がR&Bヒップ・ホップ・ソングス・チャートでも1位。ロック・ソングス・チャートでも1位になったのが1曲。カントリー、ラテン・ソングス・チャートでの1位はありませんでした。
今年のロック・ソングス・チャートでの1位占有率で先週トゥエンティ・ワン・パイロッツが35週中33週間1位とお伝えしました。HOT100では4位変わらずの「Heathens」は今週もロック・ソングス・チャートで第1位で、今年36週中34週間彼らが1位を占めています。また、R&Bヒップ・ホップ・ソングス・チャートではドレイクが35週中31週間で1位とお伝えしましたが、HOT100では今週7位の「One Dance」が今週も1位で36週中32週間ドレイクが1位を占めています。そしてダンス/エレクトロニック・ソングス・チャート。実はチェインスモーカーズはローゼズをフィーチャリングした「Roses」が今年14週間第1位。さらにデイヤをフィーチャリングしてHOT100では今週8位にとどまっている「Don’t Let Me Down」が12週間第1位。そして今週この曲が第1位ということで今年の36週間のうち、なんと27週間1位を占めているのです。これもすごい占有率!
チェインスモーカーズは、アメリカ出身のアンドリュー・タガートとアレックス・ポールの2人組です。メインがデュオのアーティストのHOT100第1位はバウアーの「Harlem Shake」が1位の時にその前後で1位になった「Thrift Shop」のマックルモア&ライアン・ルイスのセカンド・シングル「Can’t Hold Us」以来とのことです。その間19曲、ソロ・アーティストがメインのNo.1ソングが続きました。これは2006-7年に24曲連続でグループ、デュオ以外のソロ・アーティスト中心のNo.1ソングが誕生して以来の連続記録だったとか。
恒例ですがHOT100で「Close」がタイトルに入ったNo.1ソングは4曲目だそうで。
2016/9/3 Close / Chainsmokers Featuring Halsey
1998/4/25 – 5/16, 5/30 Too Close / Next
1990/10/6 Close To You / Maxi Priest
1970/7/25 – 8/15 (They Long To Be) Close To You / Carpenters
もうひとつ、チャートの話題を。「Close」は先週の6位から1位になったのですが、1位へのジャンプ・アップ記録で6位からの1位はHOT100では27曲目。誰のヒット曲か、おわかりですね。こう並べてみると懐かしいですね。チャート本を見ないでこの曲のアーティスト名を答えてみましょう。
Kansas City
Theme From A Summer Place
Stuck On You
Stay
Blue Moon
The Lion Sleeps Tonight
Baby Love
Good Lovin’
It’s Too Late/I Feel The Earth Move
How Can You Mend A Broken Heart?
Me And Mrs. Jones
Billy, Don’t Be A Hero
Rock The Boat
I Can Help
Bad Blood
That’s The Way (I Like It)
Convoy
Rapture
I’m Too Sexy
This Is How We Do It
Truly Madly Deeply
Try Again
Everything You Want
Bent
OMG
Blurred Lines
Closer
さてTOP10入りの連続記録を続けていたドレイクですが、「One Dance」は今週5位から7位にダウンしたもののTOP10に留まりました。よってTOP10入り連続記録は49週となってエース・オブ・ベースを抜いて歴代単独2位となりました。歴代1位のケイティ・ペリーまであと20週!「One Dance」の次ですが、今週「Too Good」という曲がTOP10入りを狙っています。リアーナをフィーチャリングした曲で先週の17位から今週は14位。うまく「One Dance」に入れ替わってTOP10入りの連続記録を継続できるでしょうか。
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9/3付。今週のビルボード・アルバム・チャートから。
今週の第1位は先週に引き続いてサウンドトラック『Suicide Squad: The Album』です。93,000EAU、実売は50,000枚でした。初登場からサウンドトラックで2週連続1位は2010年の『Glee: The Music, Volume 3: Showstoppers』以来で、映画となると2003年の『Bad Boyz II』(4週連続第1位)以来です。今のアルバム・チャート集計方式では、アルバムからのヒット曲のダウンロードやストリーミング数も集計対象となってカウントされますので、ヒット曲が多いのがちょっと有利ですね。
アルバムチャートは実売のセールスに加えて収録曲のダウンロードやストリーミング回数も加味してランキングされています。EAUは換算枚数をあらわして
います。
今週のTOP10内初登場はあと3枚です。
第3位に初登場したのが、パーティネクストドアの『PARTYNEXTDOOR 3 (P3)』です。パーティネクストドア、本名はジャーロン・アンソニー・ブラスウエイト。カナダ出身の黒人男性ラッパーなんです。2013年にドレイクが設立に関わってできたOVOレーベルからデビューしました。このアルバムが3枚目で2作連続でR&Bヒップ・ホップ・アルバム・チャートでは第1位となっています。
http://item.rakuten.co.jp/americanpie/vlry450
第4位には1984年3月30日アーカンソー州ポイエン生まれの32歳、ジャスティン・ムーアの4枚目のスタジオ・アルバム『Kinda Don’t Care』が初登場しました。カントリー・アルバム・チャートでは3枚連続1位とその人気を不動のものとしています。高校を卒業してからナッシュヴィルに行ってサザン・ロック・バンドに加入します。2008年にテイラー・スウィフトの大ヒットでビッグ・レーベルになったビッグ・マシン・レコードの系列のレーベルと契約します。デビュー・アルバム『Justin Moore』はカントリー・アルバム・チャートで最高位3位となるヒットを記録。デビューからその歌声やパフォーマンスが多くのカントリー・ファンの心をつかみ、その後の3作がすべて1位という快進撃を続けています。2014年にリリースされたカントリー・アーティストによるモトリー・クルー・トリビュート・アルバム『Nashville Outlaws: A Tribute To Motley Crue』では「Home Sweet Home」を歌っていました。この曲にはモトリー・クルーのヴィンス・ニールも参加して話題になっていました。
第7位にはレイ・シュリマーのセカンド・アルバム『Sremmlife 2』が初登場しました。ロス・アンゼルス生まれのアーキルとカリーフ兄弟によるラップ・デュオです。昨年のデビュー・アルバム『Sremmlife』(今週152位から126位へアップ)はポップで5位、R&Bヒップホップ・アルバム・チャートで第1位でした。今作はR&Bでは第2位に初登場しています。グッチ・メイン、ジューシーJ、リル・ジョンなどが参加しています。
今週アルバム・チャート下位の方でベスト盤の急上昇がありました。iTUNESの『Greatest Hits: Pop』キャンペーンによるものらしいですが、1500万枚のセールスを記録しているジャーニーの『Journey’s Greatest Hits』が92位から73位、歴代2位の2900万枚のセールスを記録しているイーグルスの『Their Greatest Hits 1971-1975』が196位から82位、1100万枚のセールを記録しているビートルズの『1』が173位から113位へと急上昇していました。