★9/16付
★デジタル、ストリーミング今年最高記録で当然第1位!
★1位へのジャンプアップ記録★77位からのジャンプアップ記録
★「1-800-273-8255」TOP10へ
★グループから3人以上がTOP10ヒットを記録は何組目?
★エド・シーラン、遂にTOP10からダウン。でもACでは
★今週のあめりかん☆ぱいHOT100ヒット・オールタイム・ランキングは35年前にあの曲が第1位。ソロ・ヒットも含むオールタイムTOP50ヒット
★リル・ウージー・ヴァート、1億ストリームスで初登場第1位
★TOP10内に7枚のアルバムが初登場
★「ハーディ」被災者支援テレソン&コンサート
★コンサート・フォー・シャーロッツヴィル
★訃報:トロイ・ジェントリー、ドン・ウィリアムス
★第51回CMAアワードノミネート
9/16付。今週のビルボード・シングル・チャートから。
ビルボードが予告した通り、今週の第1位は先週の77位からアップしたテイラー・スウィフトの「Look What You Made Me Do」です。デジタル・セールスは353,000ダウンロードで初登場1位。ストリーミングは女性アーティストの記録を塗り替える8480万ストリームスで初登場1位。これまではアデル「Hello」が最高記録でした。ラジオ・ソングスは23位から14位へアップしました。先週はリリース日の関係で集計対象3日間だけのエアプレイ・ポイントで77位に初登場して、今週はエアプレイの1週間分のポイントにセールス1週間分のポイントが加わって大ジャンプアップとなりました。デジタル・セールスも今年最高のダウンロード数となっています。ジャンプアップ記録は以下の通りです。
1位へのジャンプアップ:
09-2-7 97 → 1 My Life Would Suck Without You / Kelly Clarkson
08-10-25 96 → 1 Womanizer / Britney Spears
08-10-18 80 → 1 Live Your Life / T.I. Featuring Rihanna
09-2-21 78 → 1 Crack A Bottle / Eminem, Dr. Dre & 50 Cent
17-9-16 77 → 1 Look What You Made Me Do / Taylor Swift
12-9-1 72 → 1 We Are Never Ever Getting Back Together / Taylor Swift
08-9-6 71 → 1 Whatever You Like / T.I.
77位からのジャンプアップ:
17-9-16 77 → 1 Look What You Made Me Do / Taylor Swift
13-10-26 77 → 13 Heartbreaker / Justin Bieber
97-3-22 77 → 16 I’ll Be / Foxy Brown Featuring Jay-z
68-7-13 77 → 22 Hello, I Love You, Won’t You Tell Your Name / Doors
13-3-30 77 → 25 Mirrors / Justin Timberlake
93-12-11 77 → 29 Cry For You / Jodeci
女性ソロ・アーティストのリード・アクトとしてのHOT100第1位は昨年8/27のシーア・フィーチャリング・ショーン・ポールの「Cheap Thrills」以来で、単独となると昨年1/16のアデル「Hello」以来久しぶりの第1位です。またUKでも1位に初登場しましたが、UKでは初めての1位でした。
ビルボードではエアプレイとアルバム、シングルのセールス、ストリーミング、SNSでの印象度をポイント化したものを合計してアーティスト別にランキングしているアーティスト100というチャートがあります。2014年7/19にスタートしたのですが、こちらのチャートでもこの曲の登場で1位になりました。テイラー・スウィフトはこれで通算32週目の第1位でこのチャートでは週数で歴代1位なんです。
アーティスト100チャート No.1週数ランキング:
1位 32週 Taylor Swift
2位 25週 Drake
3位 14週 The Weeknd
4位 11週 Justin Bieber
5位 10週 Adele
ということで先週まで16週連続第1位を続けていたルイス・フォンシ&ダディ・ヤンキー・フィーチャリング・ジャスティン・ビーバーの「Despacito」は今週第2位に下がりました。デジタル・セールスは歴代1位となる17週間第1位から2位へダウン。ストリーミングも歴代1位の16週間第1位から3位へダウン。ラジオ・ソングスは5位から6位へダウンしました。ラテン・ソングス・チャートでは31週目の第1位です。
3位は3週連続で第3位をキープしているカーディBの「Bodak Yellow (Money Moves)」です。ストリーミング2位変わらず、デジタル・セールスは8位から10位、ラジオ・ソングスは20位から17位でした。ラップ・ソングス・チャートでは2週連続第1位。R&Bヒップホップ・ソングス・チャートで今週第1位になりました。R&Bヒップホップ・ソングス・チャートではリード・アクトとしては今年初めての女性アーティストの第1位です。昨年10/1のリアーナの「Needed Me」以来とのことです。
この曲の前のR&Bヒップホップ・ソングス・チャートの1位は7週連続でDJキャレド・フィーチャリング・リアーナ&ブライソン・ティラーの「Wild Thoughts」でした。その「Wild Thoughts」ですが、HOT100でも7週連続2位から今週4位へダウンしました。最高位2位の週数としては2015年に8週間2位を記録したエド・シーランの「Thinking Out Loud」の8週間第2位以来の週数でした。
第9位には先週の29位からロジック・フィーチャリング・アレッシア・カーラ&キャリドの「1-800-273-8255」がジャンプアップしました。前にも取り上げましたが、これは「National Suicide Prevention Lifeline」(全米自殺防止ホットライン)の実際の電話番号です。この曲のリリース以降この番号の利用が急増しています。8/27のMTVビデオ・ミュージック・アワードでパフォーマンスされると一気にデジタル・セールス、ストリーミングが急増し、29位から9位へのアップとなりました。この曲を聴いて、自殺をしようと考えていた人や死ななければ楽になれないのかと悩んでいた人が立ち直ることができたというコメントが多く寄せられているそうです。ロジック自身も自殺を考えていた時期があったと告白しています。デジタル・セールスで22位から3位、ストリーミングは15位から12位、ラジオ・ソングスは41位に初登場しました。ロジック、キャリドは初のTOP10、アレッシア・カーラは4曲目のTOP10入りとなりました。
第10位には先週の11位からリアム・ペイン・フィーチャリング・クアヴォの「Strip That Down」が入りました。ワン・ダイレクションのメンバー、リアム・ペイン初のソロでのTOP10入りです。これで、ゼイン(2曲)、ハリー・スタイルズ(1曲)に続いてワン・ダイレクションから3人目のソロTOP10ヒットとなりました。グループからソロでTOP10入りしたメンバーが3人以上となったのは、ビートルズ(4人:ポール・マッカートニー23曲、ジョン・レノン8曲、リンゴ・スター7曲、ジョージ・ハリスン5曲)、フリートウッド・マック(スティーヴィー・ニックス4曲、クリスティン・マクヴィー。リンジー・バッキンガム、ボブ・ウェルチ各1曲)、ニュー・エディション(ボビー・ブラウン9曲、ジョニー・ギル、ラルフ・トレスヴァント各2曲)に続いて4組目とのことです。ちなみに6人組ニュー・エディションの他の3人が結成したビル・ビヴ・デヴォーでは3曲のTOP10ヒットがあります。
さて、初登場以来先週までTOP10入りを続けてきたエド・シーラン「Shape Of You」ですが、今週は9位から11位へダウンしました。これによって歴代1位の初登場以来連続TOP10週数記録は「33」でストップ。TOP10週数33週は歴代単独1位です。またTOP10=28週で歴代7位のTOP10週数記録のブルーノ・マーズ「That’s What I Like」も8位から17位へとTOP10からダウンしました。いずれにしてもこの2曲は年間TOP5でしょうね。エド・シーランは1位でしょう。「Shape Of You」はHOT100では11位へダウンしましたが、アダルト・コンテンポラリー・チャートでは今週も第1位でこれで20週連続第1位となりました。このチャートで20週以上の1位を記録した曲は以下の通りです。チャートは1961年7/17にスタートしました。カッコ内は初めて1位になった年です。
1位 28週 Drift Away / Uncle Kracker Feat. Dobie Gray (2003)
2位 22週 Hey, Soul Sister / Train (2010)
3位 21週 Hello / Adele (2015)
3位 21週 Breakaway / Kelly Clarkson (2005)
3位 21週 A New Day Has Come / Celine Dion (2002)
6位 20週 Shape of You / Ed Sheeran (2017)[継続中]
6位 20週 Just the Way You Are / Bruno Mars (2011)
先週の最高位36位から今週は38位へダウンしたのがダスティン・リンチの「Small Town Boy」です。この曲、今週カントリー・エアプレイ・チャートで第1位となりました。ダスティン・リンチ、これまで8曲カントリー・エアプレイ・チャートに入っていますがデビュー曲の「Cowboys And Angels」が2012年第2位を記録。そして4曲目の「Where It’s At (Yep, Yep)」からこの曲まで5曲連続第1位を記録している、今旬の人気アーティストなんです。HOT100ではこの曲がデビュー曲(最高位40位)以来2曲目のTOP40入りですが、カントリーではすごい人気です。本人いわく、「テネシー州タラホースの小さい町から出てきて5曲連続第1位なんて、ファンのみんなやこの曲をかけてくれたすべてのラジオ局の人たちに感謝しています。」とのことです。
他にカントリーの話題では、サム・ハントの「Body LIke A Back Road」(最高位6位)がHOT100では今週19位へダウンしていますが、エアプレイ、ストリーミング、デジタル・セールスのポイントを集計してランキングしているカントリー・ソングス・チャートでは30週連続第1位となりました。もちろん1位週数では歴代1位です。すごい!あとケニー・チェズニーの「All The Pretty Girls」がカントリー・ソングス・チャートで13位から10位とTOP10入りしました。HOT100では75位上昇中です。カントリー・ソングス・チャートでは50曲目のTOP10ヒットとのことです。こちらもすごい!
さて、35年前の9/11と9/18、この曲は1位でした。スティーヴ・ミラー・バンドの「Abracadabra」と毎週チャートの順位を争い、「Abracadabra」が年間9位、この曲が10位とともに大ヒットしました。今週のあめりかん☆ぱいHOT100ヒット・オールタイム・ランキングはこの曲が当ランキングでは第1位となったシカゴとピーター・セテラ、ビル・チャンプリンのオールタイムTOP50ヒットです。
1. Hard To Say I’m Sorry (82/1)
2. If You Leave Me Now (76/1)
3. Look Away (88/1)
4. Glory Of Love / Peter Cetera (86/1)
5. Hard Habit To Break (84/3)
6. Hard To Say I’m Sorry / Az Yet featuring Peter Cetera (97/8)
7. Just You ‘N’ Me (73/4)
8. You’re The Inspiration (85/3)
9. The Next Time I Fall / Peter Cetera with Amy Grant (86/1)
10. 25 Or 6 To 4 (70/4)
11. Baby, What A Big Surprise (77/4)
12. Saturday In The Park (72/3)
13. Does Anybody Really Know What Time It Is? (71/7)
14. Beginnings (71/7)
15. Will You Still Love Me? (87/3)
16. Feelin’ Stronger Every Day (73/10)
17. Make Me Smile (70/9)
18. I Don’t Wanna Live Without Your Love (88/3)
19. Old Days (75/5)
20. (I’ve Been) Searchin’ So Long (74/9)
21. One Good Woman / Peter Cetera (88/4)
22. Call On Me (74/6)
23. After All / Cher & Peter Cetera (89/6)
24. What Kind Of Man Would I Be ? (90/5)
25. Wishing You Were Here (74/11)
26. No Tell Lover (79/14)
27. Stay The Night (84/16)
28. You’re Not Alone (89/10)
29. If She Would Have Been Faithful. . . (87/17)
30. Along Comes A Woman (85/14)
31. Alive Again (78/14)
32. Questions 67 And 68 (71/24)
33. Colour My World (71/7 Flipside)
34. Harry Truman (75/13)
35. Love Me Tommorow (82/22)
36. Free (71/20)
37. Dialogue (Part I & II) (72/24)
38. Restless Heart / Peter Cetera (92/35)
39. Another Rainy Day In New York City (76/32)
40. Lowdown (71/35)
41. I’m A Man (71/24 Flipside)
42. We Can Last Forever (89/55)
43. Chasin’ The Wind (91/39)
44. Little One (78/44)
45. Even A Fool Can See / Peter Cetera (93/68)
46. Thunder And Lightning (80/56)
47. You Are On My Mind (77/49)
48. Sara / Bill Champlin (82/61)
49. 25 Or 6 To 4 (New Version) (86/48)
50. Tonight Tonight / Bill Champlin (82/55)
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9/16付。今週のビルボード・アルバム・チャートから。
今週の第1位は今年大ブレイクのフィラデルフィア出身の23歳のラッパー、リル・ウージー・ヴァートのデビュー・アルバム『Luv Is Rage 2』です。135,000EAU、実売は28,000枚のセールスでした。この差からおわかりのように1億5060万のストリーミングを稼いでこれが10万枚のセールスに換算されて第1位に初登場しました。2014年の1月に初めてEP『Purple Thoughtz EP Vol. 1』をリリース。EPはこれまで3枚リリースしました。ミックステープは2014年8月に『The Real Uzi』をリリースして、これまで合計4枚のミックステープをリリースしました。『Luv Is Rage』はシリーズもので『Luv Is Rage』はミックステープで2015年10月に、『Live Is Rage 1.5』はEPで今年の2月にリリースされました。この2枚はチャートには入りませんでしたが、昨年2枚のミックステープがアルバム・チャートに入っています。その後、ミーゴスの「Bad And Boujee」にフィーチャリング・アーティストとして参加して、この曲が大ヒット、最高位1位を記録したことで一気に注目を集め、今回の初登場1位につながりました。
アルバムチャートは実売のセールスに加えて収録曲のダウンロードやストリーミング回数も加味してランキングされています。EAUは換算枚数をあらわしています。
今週のTOP10内初登場はあと6枚あります。
第2位に初登場したのは、1998年1月23日フロリダ州ポンパノビーチ生まれの19歳のラッパー、エックスエックスエックステンタシオンのデビュー・アルバム『17』です。87,000EAU、実売は67,000枚もありました。2014年からEPを出すなど活動をはじめ、昨年リリースしたデビュー・シングル「Look At Me」はR&Bヒップホップ・チャート(最高位18位)、ラップ・ソングス・チャート(最高位12位)でTOP20に入りました。この曲で注目を集めて今回待望のデビュー・アルバムのリリースとなりました。
第3位にはインターネット、LP、ロック、オルタナティヴ、ハードロックの各アルバムチャートで初登場1位のロック・バンド、クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジの『Villains』が初登場しました。UKでは初登場第1位でした。73,000EAU、実売は69,000枚で実売では今週第1位でした。2013年『…Like Clockwork』(2013年第1位)以来のリリースです。1997年にパール・ジャムのストーン・ゴッサードが設立したレーベル、ルーズグルーヴと契約し翌年セルフタイトルでデビューしました。このアルバムは7枚目のスタジオ・アルバムで3枚目のTOP10入りとなりました。2002年にフジロックで来日。翌年も単独公演で日本でコンサートを開いています。その後来日が決まってはキャンセルを3回重ねて、今年やっと来日が実現。ファンはフジロックで14年ぶりのステージを見ることができました。
第4位はカミラ・カベロ脱退後4人となったフィフス・ハーモニーのサード・アルバム『Fifth Harmony』です。この3枚のスタジオ・アルバムに加えてEPが1枚TOP10に入っていて4枚目のTOP10入りとなりました。女性グループで4枚のTOP10アルバムを持っているのは珍しく、あのTLCでも3枚なんですね。TOP10=4枚は他にデスティニーズ・チャイルドとディクシー・チックスのみ。これより多いのは65年から69年の間に歴代1位となる8枚のTOP10アルバムを記録したシュープリームスだけなんです。フィフス・ハーモニーは3度目の来日を果たしました。9/2、幕張メッセでの『RockCorps supported by JT 2017』に出演するためです。このイベントは4時間のボランティア活動をすると、アーティストのプレミアムライブに参加できるというものなんです。日本では2014年から開催され、2014年にはニーヨ、15年ウィル・アイ・アム、昨年はカーリー・レイ・ジェプセンのライブが行われました。今年は4000人がボランティア活動をしたそうです。ステージでは日本人アーティストのmiwa、SPYAIR、andropの3組も参加しました。
第6位にはエイサップ・モブの『Cozy Tapes, Vol. 2: Too Cozy』が初登場です。こちらもストリーミングで稼ぎました。2006年ニューヨーク・ハーレムで結成されたラッパー、プロデューサーを中心として音楽だけでなく、ファッションや芸術も追及したアーティスト集団なんです。昨年10月のデビュー・アルバム『Cozy Tapes Vol. 1: Friends』は最高位13位でした。
第7位にはカントリー・アルバム・チャート初登場1位の5人組オールド・ドミニオンのセカンド・アルバム『Happy Endings』です。「No Such Things As A Broken Heart」が現在ヒット中でHOT100では46位上昇中、カントリー・エアプレイ・チャートでは先週第1位でした。昨年のデビュー・アルバム『Meat And Candy』は最高位16位(カントリーでは3位)でした。こちらのアルバムは188位(カントリーでは26位)にまだチャートインしています。メンバーはソングライターとしても活動していてバンド・ペリー、ケニー・チェズニー、ブレイク・シェルトン、クリス・ヤングや人気TVドラマ『ナッシュヴィル』などに曲を提供しています。
第10位には2005年にフィラデルフィアで結成された6人組ロック・バンド、ウォー・オン・ドラッグスの4枚目のスタジオ・アルバム『A Deeper Understanding』が初登場しました。グループとして初のTOP10入りです。
今週はTOP10に7枚が初登場しました。TOP10に7枚初登場は今年初めてで、昨年11/12以来とのことです。
ハリケーン「アーマ」がアメリカを襲っていますが、その前に上陸して多大な被害を及ぼしたハリケーン「ハーディ」被災者支援のコンサートなどが行われました。被害を受けたテキサス州ヒューストンのラッパー、バンBとジャスティン・ビーバーのマネージャー、スクーター・ブラウンが企画をして、まず被災者支援のためのテレソンが行われました。この模様はABC、CBS、FOX、NBC、CMTで放送されました。ビヨンセ、バーブラ・ストライサンド、ジョージ・クルーニー、オプラ・ウィンフリー、リース・ウェザースプーンなどが参加したとのことです。合わせて、テキサス州サン・アントニオのマジェスティック・シアターではジョージ・ストレイトがミランダ・ランバート、クリス・ステイプルトン、ライル・ラヴェット、ロバート・アール・キーンとチャリティ・コンサートを行いました。こちらの模様も中継されたそうです。アメリカではこういう企画がすぐに成立してレーベルを超えてアーティストが参加できるシステムが昔からありますね。すばらしいです。
もうひとつ。こちらは9/24に行われる予定でデイヴ・マシューズ・バンドがある企画を進めています。それは8月にヴァージニア州シャーロッツヴィルで起きた白人至上主義団体とその反対派との衝突で1人が亡くなり多くの人が負傷した事件で、被害にあった方の家族や負傷者の支援のためのチャリティ・コンサートです。ヴァージニア州立大学スコット・スタジアムで行われます。シャーロッツヴィルの住民とヴァージニア州立大学の学生、関係者は優先で入場できるそうです。チケット代は無料。そのかわり被災者支援のための『Concert for Charlottesville Fund』への寄付を募っています。出演は彼らの他にクリス・ステイプルトン、アリアナ・グランデ、ジャステイン・ティンバーレイク、ファレル、アラバマ・シェイクスのブリタニー・ハワード、ザ・ルーツ、ケイジ・ジ・エレファントが予定されています。デイヴ・マシューズは80年代後半にシャーロッツヴィルで暮らしていて、91年にここでバンドを結成しました。初コンサートは91年3月4日でシャーロッツヴィルのナイト・クラブだったそうです。
訃報です。カントリー・デュオ、モンゴメリー・ジェントリーのトロイ・ジェントリーが9/8に亡くなりました。50歳でした。ニュー・ジャージー州メドフォードでのコンサートのために一人でヘリで移動中、フライング・W・エアポートに近づいた時にエンジン・トラブルが起き制御不能となって墜落したとのことです。操縦士は即死。トロイ・ジェントリーは病院へ搬送されましたが死亡したとのことでした。トロイ・ジェントリーは先月父親が亡くなったばかりだったそうです。エディ・モンゴメリーとモンゴメリー・ジェントリーを結成して99年2月「Hillbilly Shoues」でデビュー。カントリー・ソングス・チャートには28曲チャートインしました。そのうちTOP10=15曲、No.1=5曲と大人気デュオです。99年のデビュー・アルバム『Tattoos & Scars』(カントリー・アルバム第10位)から2011年『Rebels On The Run』(同最高位9位)まで9枚連続でTOP10入りを果たしています。最新アルバムは2015年カントリーで最高位13位を記録した『Folks Like Us』でした。ご冥福をお祈りします。
今週はもう一人偉大なカントリー・アーティストの訃報が飛び込んできました。同じ9/8にドン・ウィリアムスがアラバマ州モービルの自宅で亡くなりました。78歳でした。関係者の話によると死因は肺気腫だったそうです。ドン・ウィリアムスは1939年5月27日テキサス州フロイダダ生まれ。66-67年にHOT100に6曲を送り込んだフォーク・グループ、ポゾ・セコ・ソンガーズのリーダーとして活躍し、その後ソロとなってカントリー・アーティストとして大活躍しました。HOT100では80年最高位20位の「I Believ In You」が唯一のヒットでしたが、カントリー・シングル・チャートでは72年から92年まで56曲がチャートインし、そのうちなんと45曲がTOP10入り、17曲のNo.1ヒットを記録しました。アルバムは、73年から82年までの間では14枚中12枚がカントリー・アルバム・チャートでTOP10入りし、76年の『Harmony』は第1位を獲得しています。カントリー・アルバム・チャートには2014年まで合計27枚がチャートインしました。昨年引退を表明していました。『Gentle Giant』のニックネームで親しまれていました。今年5月にはトリビュート・アルバム『Calling Gentle Giants: The Songs of Don Williams』がリリースされています。ピストル・アニーズ、レディ・アンテベラム、ダークス・ベントリー、クリス・ステイプルトン、アリソン・クラウス、トリーシャ・イヤウッド、ガース・ブルックスなどが参加しています。ご冥福をお祈りします。
最後に第51回CMAアワードのノミネートが発表されましたのでご紹介します。今年は亡くなったトロイ・ジェントリーやドン・ウィリアムス、グレン・キャンベルへのトリビュートもあるかもしれませんね。キース・アーバンとミランダ・ランバートが5部門にノミネートされています。授賞式&パフォーマンスは11/8、ナッシュヴィル・ブリジストン・アリーナで。司会は10年連続でブラッド・ペイズリーとキャリー・アンダーウッドです。
* Entertainer of the Year:
Garth Brooks
Luke Bryan
Eric Church
Chris Stapleton
Keith Urban
* Single of the Year:
Better Man / Little Big Town
Blue Ain’t Your Color / Keith Urban
Body Like A Back Road / Sam Hunt
Dirt On My Boots / Jon Pardi
Tin Man / Miranda Lambert
* Album of the Year:
The Breaker / Little Big Town
From A Room: Volume 1 / Chris Stapleton
Heart Break / Lady Antebellum
The Nashville Sound / Jason Isbell and the 400 Unit
The Weight of These Wings / Miranda Lambert
* Song of the Year: songwriter (artist)
Better Man / Taylor Swift (Little Big Town)
Blue Ain’t Your Color / Clint Lagerberg, Hillary Lindsey, Steven Lee Olsen (Keith Urban)
Body Like A Back Road / Zach Crowell, Sam Hunt, Shane McAnally, Josh Osborne (Sam Hunt)
Dirt On My Boots / Rhett Akins, Jesse Frasure, Ashley Gorley (Jon Pardi)
Tin Man / Jack Ingram, Miranda Lambert, Jon Randall (Miranda Lambert)
* Vocal Group of the Year:
Lady Antebellum
Little Big Town
Old Dominion
Rascal Flatts
Zac Brown Band
* Musical Event of the Year:
Craving You / Thomas Rhett feat. Maren Morris
Funny How Time Slips Away / Glen Campbell with Willie Nelson
Kill A Word / Eric Church feat. Rhiannon Giddens
Setting the World on Fire / Kenny Chesney feat. Pink
Speak to a Girl / Tim McGraw & Faith Hill
* Musician of the Year
Jerry Douglas (Dobro)
Paul Franklin (Steel Guitar)
Dann Huff (Guitar)
Mac McAnally (Guitar)
Derek Wells (Guitar)