佐藤直人の今週の洋楽この1曲!(第28回)

佐藤直人の今週の洋楽この1曲!(第28回)

 

私が独断と偏見で毎週1曲ずつご紹介します。

 

今度の12/3に11年ぶりにアルバムを発売するアーティストがいます。

 
ボストン。

 
タイトルは「Life, Love & Hope」。
fttr106302
http://item.rakuten.co.jp/americanpie/fttr106302

2007年3月に亡くなったブラッド・デルプのヴォーカルも4曲収録されているんです。その他の曲はいろいろな人がヴォーカルをとっているようです。もちろん全曲トム・ショルツの作品です。

そもそもボストンがデビューしたのが1976年。
アルバム『Boston』(邦題:幻想飛行)は最高位3位で1800万枚のセールスを記録しました。このアルバムからは「More Than A Feeling」(宇宙の彼方へ:最高位5位)、「Long Time」(ロング・タイム:最高位22位)などがヒット。

 

続いて2年後の1978年に『Don’t Look Back』(ドント・ルック・バック)が発売され、アルバム・チャートで1位になりました。ここからも「Don’t Look Back」(最高位4位)や「A Man I’ll Never Be」(遥かなる想い:最高位31位」などがヒット。

でもその後がなかなか出なかった。「ボストンのグレイテスト・ヒッツが出るらしい、2枚組で」なんていう冗談を言ってしまうほどアルバムは出なかった。

 
そして『Don’t Look Back』から8年たった1986年にようやく3枚目のアルバム『Third Stage』が登場。最高位1位で、「Amanda」(アマンダ)はボストンにとって初のHOT100での1位となりました。「We’re Ready」(最高位9位)などもヒットしました。

アルバム・ジャケットには必ずボストンの円盤がイラストされ、これはELOの円盤のマークやアース、ウィンド&ファイアのピラミッドと一緒でなじみがありましたね。必ず付いてくる。

もともとエンジニアのトム・ショルツの作品でしたから完成度は非常に高かった。

しかし、アルバムはその完成度を追求するあまりなかなか出ない。4枚目のアルバムは『Third Stage』からまた8年たった1994年。タイトルは『Walk On』(最高位7位)。(この間に『Greatest Hits』を1枚はさんでいます。)このアルバムからは残念ながらTOP40ヒットは生まれませんでした。

当然次も8年後です。2004年。アルバム『Corporate America』(最高位42位)。
そして今回はこれから11年ぶりのアルバム。TOP10入りはするでしょう。

実は私が初めて手にしたCDはボストンの『幻想飛行』だったんです。レコード・ショップに勤めていた小学校時代からの友人からもらいました。ただその時は、まだCDプレイヤーを持っていなかったのですが。

でもCDプレイヤーを買って、わくわくしながら聴いた覚えがあります。LPとは勝手が違って針も飛ばないし、3曲目も一発で聴ける。今では当たり前ですが、当時はなんてすばらしいんだって思いました。世の中では音がキンキンしてLPの方がいいとか、ジャケットが小さくなって味気ないとか言われました。

確かにそういう点はありました。LPジャケットは部屋に飾ったりしていましたから。

でも便利なものができちゃったと思いましたね。あれから30年以上たちますが、それを売る立場になっているとは...

それでは今週の「佐藤直人の今週の洋楽この1曲!」は、私が生まれて初めて手にしたCD『幻想飛行』から、「宇宙の彼方へ More Than A Feeling」です。

 
Boston / Boston
b_boston1
http://item.rakuten.co.jp/americanpie/a0121542108

 

 

Boston / Greatest Hits
b_boston
http://item.rakuten.co.jp/americanpie/a0121542102