5/18 最新全米ヒットチャート解説 + 佐藤直人の今週の洋楽この1曲!(第1回)

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5/18付。今週の全米アルバムチャートから。

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今週の第1位は、ケニー・チェズニーの『Life On A Rock』が初登場しました。153,000枚売れました。2004年以降の10枚のアルバムはすべて4位以内に初登場。このアルバムでポップ・チャートでは7枚目、カントリーでは12枚目の1位となりました。2000年代、2010年代のカントリーのスーパースターです。カントリー・アーティストのポップ・チャートでの1位獲得記録はガース・ブルックスが8枚で最多。ケニー・チェズニーは第2位なんです。ファースト・シングル「Pirate Flag」はHOT100では今週47位上昇中。カントリー・エアプレイ・チャートでは45曲目のTOP10入りとなって今週は4位です。

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今週はTOP10内にもう1枚初登場がありました。カントリー・アルバム・チャートでは2位に初登場したランディ・ロジャーズ・バンドの『Trouble』がポップでは9位に初登場。ランディ・ロジャーズはテキサス州クリーバーン生まれ。2000年にライヴ・レコード『Live at Cheatham Street Warehouse』でデビュー。ウィリー・ネルソン、イーグルス、ダークス・ベントリーなどのオープニング・アクトを務めたり、2007年夏には、“コンサート必見アーティスト”のTOP10に入っていました。2010年の前作『Burning The Day』(最高位8位)に続くTOP10入りです。
他には、3位には登場7週目、ジャスティン・ティンバーレイク『The 20/20 Experience』が入っていますが、1位3週間を含め、7週間すべてTOP3に入っています。9/30には『The 20/20 Experience Pt. 2(仮)』の発売が決まっています。

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23位にはLLクールJの『Authentic』が初登場。低かったですね。R&Bヒップホップ・アルバムチャートでは7位に初登場しました。これまでの14枚のアルバム中13枚目のTOP10入りです。
49位にキャリー・アンダーウッドの『Blown Away』が入っています。今週で53週目。このほどフェイス・ヒルが2007年からずっと務めてきたNBC-TV『サタデー・ナイト・フットボール』のテーマソング「Waiting All Day For Saturday Night」を歌うことになりました。9/8のジャイアンツ対カウボーイズの試合から彼女の歌声が流れます。

4/26に81歳で亡くなったジョージ・ジョーンズですが、結構前に発売されたベスト盤が先週初登場していました。今週は『16 Biggest Hits』が59位に入っています。そのジョージ・ジョーンズですが、11/22にナッシュヴィルのブリジストン・アリーナでファイナル・コンサートが決まっていました。彼の死後、このスケジュールをキャンセルせずに、ジョージ・ジョーンズのトリビュート・コンサートが開かれることになりました。元々ジョージ・ジョーンズと一緒にステージに立つはずだった、ダークス・ベントリー、ランディ・トラヴィス、ケニー・ロジャース、ジョシュ・ターナー、ローリー・モーガンに加えて、ガース・ブルックス、キッド・ロック、トラヴィス・トリット、オーク・リッジ・ボーイズ、モンゴメリー・ジェントリー、サム・ムーア、チャーリー・ダニエルズ、ジェイミー・ジョンソンに出演交渉中で、ほぼこのラインアップでトリビュート・コンサートが開かれそうです。

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カントリーの話題をもうひとつ。カントリー・アルバム・チャート43位に今週ジョージア・ホルトの『Honky Tonk Woman』が初登場しました。1980年に、エルヴィス・プレスリーのバックを務めたメンバーと録音したとのことですが、なぜ今チャートインしたのか?娘がHOT100で1位を4曲(70年代に3曲、25年ぶりに99年に1曲)を持っていて、その娘と“The Tonight Show With Jay Leno”に出演。4/30発売のこのアルバムのプロモーションをしました。アルバムでは娘とのコラボあるとのこと。ジョージア・ホルトは現在86歳。シェールのお母さんです。

 

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5/18付。今週の全米シングルチャートから。

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今週の第1位はマックルモア&ライアン・ルイス・フィーチャリング・レイ・ダルトンの「Can’t Hold Us」。デュオとして初めてHOT100でデビューから2曲連続1位という記録を作りました。この記録で過去をふりかえると惜しかったのがミリ・ヴァニリでした。デビュー曲「Girl You Know It’s True」は89年最高位2位。この翌週にはロクセットが1位になって彼らは1位になれませんでした。しかしその後3曲連続で1位を記録。グラミー賞最優秀新人まで受賞しましたが、あとで口パクとわかり受賞は取り消し。アルバムも1枚のみでシーンから消えてしまいました。実際に歌っていたデュオが“リアル・ミリ・ヴァニリ”としてデビューしましたが、こちらは全く売れませんでしたね。マックルモア&ライアン・ルイスの方は、マイクロソフトのアウトルックのTVCMにも使われていることもあってエアプレイ、ダウンロードを押し上げています。アルバム『The Heist』(最高位2位)もアルバム・チャートで11位から5位へ上昇しています。

 

10位から8位に上がったのがイマジン・ドラゴンズの「Radioactive」。最高位は7位です。今週36週目のチャートイン。今後の動向によっては最高位更新のスロー記録をこの曲が更新するかもしれません。年間チャートの順位も楽しみです。
そしてこちらも登場31週目で9位に入っているのがフロリダ・ジョージア・ライン・フィーチャリング・ネリーの「Cruise」。ネリー抜きで26週間チャートインして最高位16位を記録したあと一旦チャートから消えて、5週間前に8位に再登場しました。次の曲である「Get Your Shine On」がHOT100で27位に上昇中ですが、この曲が今週カントリー・エアプレイ・チャートで1位になりました。一方「Cruise」はカントリー・ソングス・チャートで10週目の第1位。カントリーのメインのソング・チャートで同じ週に別の曲が1位になったという初めての記録を作りました。といってもチャートがこのように2つになったのは昨年の10月からですが。
エアプレイ・チャートといえば、今週ポップの方で44位に初登場したのがマライア・キャリー・フィーチャリング・ミゲルの「#Beautiful」。タイトルに「#」を付けるのがはやるのでしょうか。もうすぐ4年ぶりのアルバムが発売されます。昨年の「Triumphant (Get ‘Em)」や今年の映画『Oz The Great And Powerful』に使われた「Almost Home」は発売後全然チャート入りしませんでした。この曲はかなり力をいれているようです。すでにHOT100=44曲、TOP10=27曲、No.1=18曲をもつマライアですが、2008年「Touch My Body」以来5年ぶりの1位となるでしょうか。
ところで、RIAAはオンデマンドのオーディオ・ストリーミング、ヴィデオ・ストリーミングでもゴールド、プラチナの認定をすると発表しました。

 

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佐藤直人の今週の洋楽この1曲!(第1回)
私が独断と偏見で毎週1曲ずつご紹介します。

第1回はスーパースター4人で歌われた「Pops, We Love You」。

私が洋楽のチャート番組を聴きはじめてまだ3年ちょっとの頃でした。

1979年1月20日付は衝撃的でした。78位に初登場したこの曲のアーティストをみてこれはすごいなんてもんじゃない、大変なことが起きたと思いました。

アーティストはダイアナ・ロス、マーヴィン・ゲイ、スモーキー・ロビンソン、そしてスティーヴィー・ワンダー。

ソロになってすでに4曲のNo.1を記録して60年代はシュープリームスとして、70年代はソロで時代を代表するアーティストになっていたダイアナ・ロス(当時34歳)。
77年にHOT100で「Got To Give It Up Part 1 (黒い夜)」が1位になったばかりのマーヴィン・ゲイ(39歳)。

ソロになってからR&BではTOP10ヒットを連発していたスモーキー・ロビンソン(38歳)。

そして「I Wish(回想)」、「Sir Duke(愛するデューク)」のNo.1ヒットとともにアルバム『キー・オブ・ライフ』も大ヒットしていたスティーヴィー・ワンダー(28歳)という乗りに乗っているスーパースター4人の組み合わせでした。

曲はモータウンの創始者ベリー・ゴディーに捧げる歌で、ディスコ調の明るい曲です。

でもちょっとあれ?って思ったのが、その割には初登場順位が低い(78位)なっていうこと。でも来週は相当上に上がるんだろう、何週で1位になるんだろうって思ってましたが、翌週は71位。えっ?何で?!ですよ。どうしてそんなちょっとしか上がらないの?
この曲はその後、4週目の2/10に59位を付けたのを最後にあとは下がる一方で3/10の100位を最後に8週間チャートインしただけで消えてしまいました。

こんな組み合わせで何でヒットしなかったんでしょう。

ダイアナ・ロスはその後81年に「Upside Down」が1位、マーヴィン・ゲイは83年に「Sexual Healing」が3位、スモーキー・ロビンソンは80年に「Cruisin’」が4位、スティーヴィー・ワンダーは79年に「Send One Your Love」が4位とこのあとの曲が大ヒットを飛ばしているのです。

そんな彼らにとっても谷間となってしまったこの曲が私は好きです。

渋谷のレコード屋を歩いて歩いてようやくこのシングルを探し当てた想い出があります。
ヒットはしなかったけど買っておかなくてはいけないと思って。

その後スーパースターの組み合わせがチャートに入るたびにこの曲を思い出しましたが、けっこうスーパースターの組み合わせが必ずしもヒットには結びついていないんです。もちろん、マライアとボーイズ・トゥ・メンの「One Sweet Day」みたいのはありますが、マライアもホイットニーと一緒に歌ったのはTOP10にも入りませんでした。

CDの時代になってこの曲がCD化されたのを知ってこのCDも買いました。

ご紹介します。佐藤直人の今週の洋楽この1曲!「Pops, We Love You」ダイアナ・ロス、スティーヴィー・ワンダー、マーヴィン・ゲイ、スモーキーロビンソン。

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1枚のCDでは彼らのヒット曲は収まりきれないのでボックス・セットをご紹介します。

ダイアナ・ロス  Diana Ross / Forever Diana

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スティーヴィー・ワンダー  Stevie Wonder / At The Close Of Century

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マーヴィン・ゲイ Marvin Gaye / The Master 1961-1984

 

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スモーキー・ロビンソン Smokey Robinson & The Miracles / 35th Anniversary Collection

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