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５／１１付。今週の全米アルバムチャートから。
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今週の第１位は、通算４枚目の１位となったマイケル・ブーブレ『To Be Loved』です。２００７年『Call Me Irresponsible』、２００９年『Crazy Love』、２０１１年『Christmas』に続いて４枚連続で１位なんです。２年おきにアルバム出してるんですね。１９５，０００枚売れました。特に前作はクリスマス・アルバムということもあってよく売れました。２０１１年に一番売れたのはアデルの『21』ですがそれに次ぐセールス（２０１１年だけで２４５万枚）でした。この４枚すべてジャズ・アルバム・チャートで初登場１位です。
今週はあと４枚がＴＯＰ１０内に初登場しました。
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９１，０００枚のセールスで２位に初登場したのがファンテイジアの『Side Effects Of You』です。２００４年の『アメリカン・アイドル 第３シーズン』で優勝。アメリカン・アイドルに出場する前には、ハイスクールでの暴行被害で学校を中退、シングル・マザー、ＤＶなどを経験。優勝してセカンド・アルバムまでは順調に活躍したものの、その後、経済的苦難、不倫スキャンダル、薬物過剰摂取。それらを乗り越えて２０１０年前作『Back To Me』で見事に復活して、Ｒ＆Ｂアルバム・チャートでは１位を記録しました。今回はそれに続く通算４枚目のアルバムです。今回もＲ＆Ｂヒップホップ・アルバム・チャートで初登場１位！
４位にはフェニックスの『Bankrupt!』が初登場。初のＴＯＰ１０入りです。１９９５年パリで結成。ベルサイユ出身の４人組ロック・バンドです。Glassnote はマムフォード＆サンズと同じレーベルですね。このアルバムがきっかけでアメリカでブレイクするかも？
マサチューセッツ州ハーヴァーヒル出身、１９６６年１月１２日生まれ。私と同じ誕生日だ。６歳違いか。今週７位は、ロック・バンド、ホワイト・ゾンビの中心メンバー、ロブ・ゾンビの『Venomous Rat Regeneration Vendor』です。ソロとして５枚目のＴＯＰ１０入りとなりました。最近は映画監督としても活躍。今回はレーベル移籍第１弾！プロデューサーは、ブラック・サバスやアリス・クーパーの作品を手がけたボブ・マーレット。
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最後に９位に初登場したのが、ウィル・アイ・アムの『#willpower』。意外と低かったですね。ブリトニー・スピアーズとの「Scream & Shout」はＨＯＴ１００で最高位３位の大ヒットだっただけにこの順位は意外でした。シングルはヒットするけれどアルバムは売れない。このパターンです。フロー・ライダーやピットブルみたいに。
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１６位にはレゲエ・アルバムを出したスヌープ・ドッグ。今回はスヌープ・ライオンとして『Reincarnated』が初登場。そして『Ｘファクター２０１２』で優勝したテイト・スティーヴンス。１８位に『Tate Stevens』が初登場。夢をかなえた３８歳の新人カントリー・シンガーです。
また、２１位には「King Tut」でおなじみのコメディアンというより一般的には『愛しのロクサーヌ』、『バックマン家の人々』、『花嫁のパパ』など数多くの映画に出演している俳優として有名なスティーヴ・マーティンと、ポール・サイモンの奥さんで８９年に「What I Am」がＨＯＴ１００で７位を記録したエディ・ブリッケルのコラボ・アルバム『Love Has Come For You』が初登場。もともと古くからの知り合いで２年前のポール・サイモンの７０歳のバースデー・パーティで盛り上がっていつかコラボしようってなっていたとのことです。スティーヴ・マーティンの『Let’s Get Small』（７７年１０位）と『A Wild And Crazy Guy』（７８年２位６週間）はともにグラミー賞最優秀コメディ・アルバムを受賞しています。
テイラー・スウィフトのアルバムで一番売れているのは何か？これは発売から半年での勝負です。昨年発売された『Red』が今週ちょうど半年の２６週目となりました。今週は２８位。これまで３６１万枚のセールスを記録しています。それで過去３枚のアルバムとの比較ですが、デビュー・アルバム『Taylor Swift』は半年時点では６２万枚。セカンド・アルバム『Fearless』が３１８万枚。前作『Speak Now』は３３６万枚。というわけで『Red』が一番売れています。現在アメリカだけで合計２２００万枚のアルバム・セールス！『Red』も最終的には５００万枚を突破するんでしょうね。
５／１１付は４／２８までの１週間の集計結果の週です。４／２６にカントリーの大御所、ジョージ・ジョーンズが８１歳で亡くなりましたが、ベスト盤が続々とチャートにエントリーしました。４２位に『16 Biggest Hits』、５６位に『Super Hits』、９２位に『Essential George Jones』がいずれも初登場しました。ジョージ・ジョーンズのすべてのＣＤの合計セールスは前週に比べて１０００％アップになった模様です。
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５／１１付。今週の全米シングルチャートから。
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今週も第１位はピンク・フィーチャリング・ネイト・ルイスの「Just Give Me A Reason」。３週連続の第１位です。今週はアダルトＴＯＰ４０チャートでも１位になりました。このチャートは１９９６年３月１６日からスタートしていますので今年で１７年。この歴史の中で一番１位を記録したアーティストが、この人ピンクなんです。この曲で８曲目。２０１１年の「Raise Your Glass」からは５曲連続１位です。２位の７曲の１位をもっているのがマルーン５とケイティ・ペリー。
そして先週に引き続いて今週も２位をキープしているのがマックルモア＆ライアン・ルイス・フィーチャリング・レイ・ダルトンの「Can’t Hold Us」。１位とはポイントで僅差に迫っています。今週デジタル・セールスで２位から１位、ストリーミングで５位から２位に上がりました。エアプレイがまだ６位なんです。
３位には６位から上がったリアーナ・フィーチャリング・ミッキー・エッコのバラード、「Stay」。今週エアプレイ・チャートではこの曲が１位になりました。９０年から始まったＢＤＳ集計によるエアプレイチャートでは、歴代１位タイとなる１１曲目の第１位です。もう一人はマライア・キャリー。歴代３位はアッシャーの６曲となっています。
さて「Gangnam Style」に続いてＹｏｕＴｕｂｅではものすごい回数が再生されているＰＳＹの「Gentleman」。先週は１２位から５位にあがって、さあ今週は一気に！！！と思いきや、今週はなんと２６位へダウンしてしまいました。ストリーミング数では先週の１／３の４７０万、ダウンロードは半分の３６，０００。全世界ベースでは２億５０００万を超えているストリーミングも全米国内では全然伸びていません。
ところで今年２回目となる“ミックステープ・フェスティヴァル”の出演アーティストが発表されました。１日目の７／２６がトレイン、スクリプト、ワンリパブリック、ギャヴィン・デグロウ、ハンソンなど。２日目の７／２７がニュー・キッズ・オン・ザ・ブロック、ジョナス・ブラザーズ、ＴＬＣ、ボーイズ・トゥー・メンなど。そうなんです、ＴＬＣが再結成されます。レフト・アイが亡くなって１１年。Ｔボズとチリの２人に３Ｄイメージでレフトアイが加わる形でパフォーマンスをします。２人でのパフォーマンスは２年前に『アメリカン・アイドル』に出演して歌ったことがありました。またＭＴＶジャパンで“Legends Award”を受賞するとのことで来日してパフォーマンス行うようです。さらにダラス・オースティン、Ｊコールなどを迎えて新曲を製作中とか。年内に発表されるようで、発表されれば『3D』以来１０年ぶりの新曲となります。“ミックステープ・フェスティヴァル”はペンシルベニア州ハーシーのハーシー・パーク・スタジアムで行われます。
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来週から「佐藤直人の今週の洋楽この１曲！」のコーナーが始まります。全米ヒットに限らず私が独断と偏見で選んだ１曲をご紹介します。どうぞよろしく。
