佐藤直人の今週の洋楽この1曲!(第37回)
私が独断と偏見で毎週1曲ずつご紹介します。
先日ビルボードで、ビートルズが初めてHOT100に登場してから50年という記事が載っていました。
1964年1月18日付。45位初登場「I Want To Hold Your Hand」。
その翌週にこの曲は一気に3位へ上昇し、69位には「She Loves You」が初登場。
当時はいろいろなレーベルがビートルズの発売の権利を持っていたので、このようなことが起きました。「I Want To Hold Your Hand」がキャピトル、「She Loves You」はスワンが持っていました。そしてこの2曲がこの年、1964年年間チャート1位と2位になるのです。
私は洋楽に疎かったため、ビートルズも当時あまり知りません。もっともこの時はまだ4歳ですから聴いても覚えていなかったでしょうが。
父親がビートルズよりエルヴィス・プレスリーが好きだったので、たしか中1の時に『エルヴィス・オン・ステージ』の映画を見てLPを買ってもらった覚えがあります。
ビートルズは、シングルの「Hey Jude」を買ったのですが、それも小学校の時にTVで見た『花は花よめ』というドラマのテーマソングがポール・モーリアの「Hey Jude」で、それを思い出して、オリジナルを聴いてみようと思ってだいぶ後から買ったという感じでした。
当時はエルヴィスの歌がかっこよくて、「Hey Jude」はみんなが好きだ、これはいいという割にはぴんと来なかった。
でも後から洋楽にはまった時は、ちょっと悔しい思いがありましたね。
もうちょっと早く生まれていればビートルズをリアル・タイムで経験できたって。
チャートにのめりこむと、ビートルズには本が1冊書けるくらいさまざまな記録があって、すごいグループだったんだとわかりました。それ以上に多くの人たちがビートルズを愛してやまない。シングル・ヒットしていない曲までラジオでかかっている。それが次世代、その後の世代へと伝わっている。大切なことです。
今なかなか発表できませんが、年代ごとのTOP1000を集計すると、「Hey Jude」は60年代第2位なんです。
1968年9月28日から9週連続第1位。1968年年間第1位。ウィルソン・ピケット盤が69年最高位23位。さきほどのポール・モーリア盤も実はアメリカで発売されていて最高位119位でした。
ということで「佐藤直人の今週の洋楽この1曲!」は、ビートルズの「Hey Jude」です。
最近発売されたUSバージョンのボックス・セットです。
Beatles / The U.S. Album
「Hey Jude」USバージョンでの収録アルバムはこちら。
Beatles / Hey Jude
「Hey Jude」これまで発売されていた収録アルバムはこちら。
Beatles / Past Masters
Beatles / 1