佐藤直人の今週の洋楽この1曲!(第38回)

佐藤直人の今週の洋楽この1曲!(第38回)

 
私が独断と偏見で毎週1曲ずつご紹介します。

 

今週のアルバム・チャートのコーナーで73歳にして精力的な活動をしているニール・ダイアモンドを紹介しました。

今週はそのニール・ダイアモンドで思い出したので、彼のヒット曲を取り上げます。

「Sweet Caroline」。日本盤のシングルでは「スイート・キャロライン」となっていました。

 
HOT100では、1969年に最高位4位の大ヒットを記録しました。

 

当時28歳。66年のデビュー2曲目のヒットとなった「Cherry, Cherry」(最高位6位)、67年の「Girl, You’ll Be A Woman Soon」(最高位10位)に続く3曲目のTOP10ヒットでした。

 

当時の彼としては一番のヒット曲ですね。

 

この曲の「キャロライン」さんは、今駐日アメリカ大使として活躍中のキャロライン・ケネディさんだといわれています。当時11歳でした。

 

私がこの曲を初めて聴いたのが、中1の時に映画『エルヴィス・オン・ステージ』を見ていたときです。この映画は1970年7月から9月まで撮影されたエルヴィスのコンサート・リハーサルやラス・ヴェガスでのライブを収録したものですが、この中でこの曲を歌う前にエルヴィスが、「若いソングライター、ニール・ダイアモンドが書いた曲」と言っていたような、いなかったような。エルヴィスは1935年1月8日生まれ、ニール・ダイアモンドは1941年1月24日生まれですから6歳違うんですね。当時エルヴィス35歳。

 

それでこの曲を聴いて、とても気に入りました。もちろん当時はビルボードの存在も知らず、洋楽にもあまり興味がなかったのですが、買ってもらった『エルヴィス・オン・ステージ』のLPは何度も聴いていました。初めはエルヴィスのヒット曲かと思ったくらいで。

「Sweet Caroline」は、ボストン・レッドソックスの本拠地フェンウェイ・パークでは8回表が終わった後にこの曲が流されるそうで、それがもう10年以上も続いているそうです。この曲、ボストンの野球ファンなら知らない人はいない曲なんですね。それで、ニール・ダイアモンドは、昨年4月15日に発生したボストン・マラソン爆発事件の被害者支援のために、それ以降に発生したこの曲の印税を寄付すると発表しました。実際にフェンウエィ・パークで歌ったり、ダウンロードも当時急増していました。

 
ニール・ダイアモンド、もっと日本で有名になってもいいのに。

 
ヒットチャート・ファンなら、もちろんヒット曲の何曲かはご存知でしょう。アダルト・コンテンポラリーではこの曲は最高位3位ですが、「Song Sung Blue」(72年)、「Longfellow Serenade」(74年)、「I’ve Been This Way Before」(75年)、「If You Know What I Mean」(76年)、「Desiree」(78年)、「America」(81年)、「Yesteday’s Songs」(81年)、「Heartlight」(82年)の8曲が1位になっています。

 

そう、日本では1980年12月に全米で公開された映画『ジャズ・シンガー』が有名ですね。主演がニール・ダイアモンドで、ローレンス・オリヴィエ、ルーシー・アーナズも出演していました。この中の3曲、「Love On The Rocks」、「Hello Again」、「America」も良かった。

 

 

ということで「佐藤直人の今週の洋楽この1曲!」は、ニール・ダイアモンドの「Sweet Caroline」です。

 

 

Neil Diamond / Essential
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http://item.rakuten.co.jp/americanpie/a0116326102/

 

 
Neil Diamond / The Jazz Singer

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http://item.rakuten.co.jp/americanpie/sbmk770665/