佐藤直人の今週の洋楽この1曲!(第41回)
私が独断と偏見で毎週1曲ずつご紹介します。
今週はHOT100では3回ヒットした曲です。
オリジナルは、フィル・フィリップス。
『アメリカン・アイドル』で優勝したのは、フィリップ・フィリップス。
それとは違います。こちらはフィル・フィリップス。
1959年7月6日付で85位に初登場して6週目に15位まで上がって、翌週22位へダウン。でもその次の週に一気に2位に上がったんです。一体何が起きたんでしょうね。その次の週も2位で、これが最高位となりました。
フィル・フィリップスが恋人に捧げた曲だそうです。
この曲は大ヒットしたのですが、フィル・フィリップスにとっては、たった1曲のチャートヒットなんです。究極の一発屋!!
次にこの曲がヒットしたのが1981年。「Runaway」(「悲しき街角」)など60年代に16曲をチャートに送り込んだデル・シャノン。66年を最後にチャートから遠ざかっていたのですが、たしかトム・ペティのプロデュースで15年ぶりにHOT100に入りました。最高位は33位。
そして今日おすすめしたいのが、ハニードリッパーズのバージョンです。85年最高位3位。
元レッド・ツェッペリンのロバート・プラント、ツェッペリンの他にヤードバーズやファームにも在籍したジミー・ペイジ、元ヤードバーズのジェフ・ベックとシックのナイル・ロジャーズというスーパースターが結成したグループです。アルバムというかEP『Volume One』を発表しましたが、アルバムはこれだけで、『Volume Two』は出ませんでした。
ラジオ日本の全米TOP40では、この曲がかかると間奏のところで坂井さんが「HOT100 16週、TOP40 14週、TOP10 6週、最高位3位。先週の11位からダウン、今週の24位は、スーパーグループ、ハニードリッパーズの「Sea Of Love」。」なんて紹介してくれる。この間奏でのナレーションがけっこう気に入ってました。
89年にはアル・パチーノ主演で、フィル・フィリップスのドーナツ盤の「Sea Of Love」のレコードが出てくる映画『シー・オブ・ラブ』が公開されました。私は、確かTVで見たような記憶があります。
さあ、おいで。 一緒に海へ行こう、愛の海へ。 僕がどんなに君を愛しているか教えてあげるよ。
ということで「佐藤直人の今週の洋楽この1曲!」は、ハニードリッパーズの「Sea Of Love」です。
こちらに収録されています。
Honeydrippers / Volume One
デル・シャノンはこちら。
Del Shannon / 25 All-Time Greatest Hits
オリジナルのフィル・フィリップスはこちらのアルバムに収録されています。
VA / Teenage Crush