7/19 最新全米ヒットチャート解説 / 佐藤直人の今週の洋楽この1曲!(第56回)

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7/19付。今週の全米アルバムチャートから。

 

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今週の第1位は2012年の前作『Chapter V』に続いて2枚目の1位となったトレイ・ソングスの『Trigga』です。105,000枚のセールス。ところで、ビルボードは今週から新しいチャートをスタートさせました。『Billboard Artists 100』という名称で、アルバム・セールス、トラック・セールス、ラジオ・エアプレイ、ストリーミング、ソーシャル・メディアでの人気度などをポイント化して集計した、今週最も売れているアーティストのTOP100ランキングです。その栄えある第1週目の第1位にはこのアルバム・セールスが寄与してトレイ・ソングスが選ばれています。

 

 

今週のTOP10内初登場はあと4枚あります。
 

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第4位が南アフリカ出身のロック・バンド、シーザーの6枚目のスタジオ・アルバム『Isolate And Medicate』です。4枚目のTOP10入りですが、ロック・アルバム・チャートでは前作『Holding Onto Strings Better Left To Fray』に続いて2枚目の1位となりました。収録曲の「Words As Weapons」も今週ロック・ソングス・チャートで彼ら自身5曲目となる1位になっています。

 

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第6位にはシングル「Rude」がHOT100で1位目前のレゲエ・グループ、MAGIC!の『Don’t Kill The Magic』です。

 

 

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第9位は今年2月に奥さんで女優のポーラ・パットンと別居中であることを公表したロビン・シックの『Paula』。昨年の『Blurred Lines』に続いて5枚目のTOP10ですが、『Blurred Lines』の大ヒットに比べてちょっと寂しいセールスです。UKではPR不足などで1週間に530枚しか売れず、アルバム・チャートで200位初登場だそうです。

 

もう1枚は10位に初登場したコルト・フォードの『Thanks For Listening』。2枚目のTOP10入りです。カントリー・アルバム・チャートでは5週目の1位となったミランダ・ランバートの『Platinum』(BILLBOARD200では今週7位)に次いで初登場2位でしたが、カントリー・ラッパーでもあるのでラップ・アルバム・チャートで初登場1位でした。

 

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先週1位のエド・シーラン『X』は今週2位に落ちました。ところで、このBILLBOARD200でNo.1アルバムが1文字だったのはなんとエド・シーラン『X』が2枚目だったんですね。もう1枚は何か?そして数字も入れれば5枚目になるのですが、数字の1文字のNo.1アルバム3枚は何か?答は最後で。

 

2001年に引退し、その後はたまにスペシャル・ライブをしていたスーパースター、ガース・ブルックスがニュー・アルバム・リリースのためソニー・ミュージック・ナッシュヴィルと契約しました。アルバム発売は11月とのことで、これに合わせて全米ツアーも行うそうです。スタジオ・アルバムとしては2001年『Scarecrow』以来13年ぶりとなります。これまで曲ごとのデジタル・セールスに反対を唱えており、そのようなやり方をしているiTunesでの販売はありませんでした。自らのサイトでアルバム単位でデジタル・セールスをするようです。また、過去のアルバムもデジタル・セールスを考えているようです。サウンドスキャンによれば1990年以降でアメリカでもっともアルバムを売った(6960万枚、2位はビートルズの6580万枚)男が帰ってきます。

 

ビルボードではガース・ブルックスのカントリー・ソングス・チャートでのオールタイムTOP25を発表していたのでご紹介します。これまでTOP10=36曲、No.1=19曲記録していますが、極めつけはなんといってもカントリー・ソングス・チャートで史上たった1曲、初登場1位を記録した「More Than A Memory」(2007/9/15)でしょうか。

 

25位 Learning to Live Again (93年最高位2位)
24位 Papa Loved Mama (92/3)
23位 You Move Me (98/3)
22位 She’s Gonna Make It (98/2)
21位 Callin’ Baton Rouge (94/2)

 

20位 That Ol’ Wind (96/4)
19位 In Another’s Eyes / Trisha Yearwood & Garth Brooks (97/2)
18位 Rodeo (91/3)
17位 The Beaches of Cheyenne (96/1)
16位 The River (92/1)
15位 That Summer (93/1)
14位 Not Counting You (90/2)
13位 To Make You Feel My Love (98/1)
12位 Two Pina Coladas (98/1)
11位 Somewhere Other Than the Night (93/1)

 

10位 Ain’t Going Down (Til the Sun Comes Up) (93/1)
9位 She’s Every Woman (95/1)
8位 Shameless (91/1)
7位 Two of a Kind, Workin’ on a Full House (91/1)
6位 Longneck Bottle (97/1)
5位 The Thunder Rolls (91/1)
4位 What She’s Doing Now (92/1)
3位 The Dance (90/1)
2位 Unanswered Prayers (91/1)
1位 Friends in Low Places (90/1)

 

 

 

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7/19付。今週の全米シングルチャートから。

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今週も第1位はイギー・アザリア・フィーチャリング・チャーリーXCXの「Fancy」。これで7週連続第1位となり、女性アーティストとしては2010年代で歴代5位タイの長さとか。ストリーミングで8週連続第1位、オンデマンド10週連続第1位、ラジオ・ソングスは1位から3位、デジタル・セールスは3位変わらずでした。R&Bヒップホップ・ソングスは7週連続、ラップ・ソングスは12週連続第1位です。この曲に続く新曲「Black Widow」がヨーロッパで人気のリタ・オラをフィーチャリングして97位に初登場しています。

 

第2位は変わらずですが、MAGIC!の「Rude」が入っています。曲名で「Magic」ならカーズとか今年のコールドプレイとかパイロットとかB.o.Bとかでありますが、このようなアーティスト名が別のアーティストの曲名になっている、そしてそれが最高位2位以上となると以下の例しかないようです。他にもありますか?

 

Magic:
Magic / Olivia Newton-John (80/1)
Rude / MAGIC! (14/2)

Survivor
Eye of the Tiger / Survivor (82/1)
Burning Heart / Survivor (86/2)
Survivor / Destiny’s Child (01/2)

War
War / Edwin Starr (70/1)
The Cisco Kid / War (73/2)

まだともに1位というのはないんですね。

 

 

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そして今週の3位が「Problem」アリアナ・グランデ・フィーチャリング・イギー・アザリア。アリアナ・グランデはニュー・アルバム『My Everything』が8/25に発売されます。ゼッドをフィーチャリングした新曲「Break Free」は今週ダンス/エレクトロニック・チャートで4位初登場。HOT100には15位に初登場しました。

 

ということで今週はTOP3がすべてワンワード。これは2008年8月30日付以来とのことです。この時のTOP3は以下のとおりでした。

 

1. Disturbia / Rihanna
2. Crush / David Archuleta
3. Forever / Chris Brown

 

4位にはニコ&ヴィンズの「Am I Wrong」、これも先週と変わらず。今週は1位から6位までが先週と変わらずでした。この曲今週のラジオ・ソングス・チャートで1位です。1990年にこのチャートがスタートしてから8組目のデュオでの1位だそうです。これは以下のとおり。ここで出しちゃいましょう。

 

I’d Die Without You / P.M. Dawn (1992)
I’ll Be There For You / Rembrandts (1995)
Missing / Everything But The Girl(1996)
Truly Madly Deeply / Savage Garden (1998)
I Knew I Loved You / Savage Garden (2000)
Hey Ya! / OutKast (2003)
Party Rock Anthem / LMFAO (2011)
Thrift Shop / Macklemore & Ryan Lewis (2013)
Am I Wrong / Nico & Vinz (2014)

 

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初登場といえば15位にアリアナ・グランデが初登場しましたが、16位にも初登場がありました。5セカンズ・オブ・サマーの「Amnesia」です。彼らのデビュー・アルバム『5 Seconds Of Summer』は7/22発売です。彼ら実はこの曲で、今年に入ってから4曲目のTOP4ヒットなんです。今年すでに4曲のTOP40ヒットがあるアーティストは、他にクリス・ブラウン、ルーク・ブライアン、ケイティ・ペリーがいました。

 

 

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ニュー・アルバムといえば7/15にウィアード・アル・ヤンコヴィックが久しぶりにアルバムを発売しました。タイトルは『Mandatory Fun』。今回はファーレル・ウィリアムスの「Happy」をパロった「Tacky」とか、ロードの「Roylas」をパロった「Foil」とか、ロビン・シック「Blurred Lines」が「World Crimes」、イギー・アゼリアの「Fancy」が「Handy」など今回もお楽しみ企画になっています。すでにこの4曲はミュージック・ビデオが公開されています。今回はビルボードがアル・ヤンコヴィックのオールタイムTOP10ヒットをその「元歌」とともに発表していましたのでご紹介します。

10. Canadian Idiot (06/82) [American Idiot / Green Day]
9. Fat (88/99) [Bad / Michael Jackson]
8. I Lost On Jeopardy (84/81) [Jeopardy / Greg Kihn Band]
7. King of Suede (84/62) [King Of Pain / Police]
6. Ricky (83/63) [Michey / Toni Basil]
5. Smells Like Nirvana (92/35) [Smells Like Teen Spirit / Nirvana]
4. Amish Paradise (96/53) [Gangsta’s Paradise / Coolio]
3. Like A Surgeon (85/47) [Like A Virgin / Madonna]
2. Eat It (84/12) [Beat It / Michael Jackson]
1. White & Nerdy (06/9) [Ridin’ Dirty / Chamillionaire]

 

 

さて、クイズの答えです。ビルボード200のアルバム・チャートで1文字で1位になったアルバムは以下のとおりでした。

 

4 / Foreigner (1981)
1 / Beatles (2000)
O / Omarion (2005)
4 / Beyonce (2011)
X / Ed Sheeran (2014)

 

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佐藤直人の今週の洋楽この1曲!(第56回)

私が独断と偏見で毎週1曲ずつご紹介します。

 

今回取り上げるのは、ロッド・スチュワート「今夜きめよう」です。

原題は「Tonight’s The Night (Gonna Be Alright)」。

 

歌詞の内容はというと、大好きな彼女とこれからはじめて結ばれる夜、君を愛している、もう誰にも止められないっていう歌。この内容で、20年前に車のCMに使われていました。

 

曲の最後に女性のささやき声がフランス語で入っていますが、この部分を放送禁止にしたラジオ局もあるとか。

 

ささやいているのはピンク・パンサーで有名なピーター・セラーズの元奥さんで、当時ロッドの恋人だった女優のブリット・エクランド。当時33歳でした。その後この女性と別れ、多額の慰謝料を払ったようで、その後のベスト盤などではこの部分がカットされて収録されているのもあるようです。

 

この曲が話題になったのは、全米TOP40を聴き始めたころ、1976年の年間チャートの放送から私は番組を聴き始めたのですが、その時のレギュラー・チャートの1位がこの曲でした。HOT100では76年の11/13付からずっと1位。

 

番組でこの曲が話題になったのは、77年の1/8付でこの曲は1位から落ちます。マリリン・マックーとビリー・デイヴィス・ジュニアの「You Don’t Have To Be A Star(星空のふたり)」が1位になりました。ということはロッドの方はその前の週の1/1付までが1位と今ではすぐにそう言えるのですが、その時はちょっと違った。

 

実はビルボードは年末年始も毎週チャートを発表してきたのですが、1977年1月1日付で初めてチャートをお休みして、出版もしなかったんです。
それでロッドの1位は7週なのか、1/1付も含めて8週にするのかちょっと話題になりました。

 

ビルボードはその後、毎年年末年始のチャート発表と出版をやめますが、1992年の年末年始からチャート発表は復活しました。

 

ということで「佐藤直人の今週の洋楽この1曲!」は、1977年年間第1位、ロッド・スチュワートの「Tonight’s The Night (Gonna Be Alright)」です。
こちらに収録されています。

 

Rod Stewart / A Night On The Town

 

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ベスト盤ならこちら。

 

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ボックス・セットも出ています。

Rod Stewart / Storyteller

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