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4/12付。今週の全米アルバムチャートから。
なんと今週も第1位はサウンドトラック『Frozen』(『アナと雪の女王』)です。161,000枚のセールス。これで8週目の第1位となりました。1991年5月にスタートした現在の集計方法での記録では、8週以上1位を記録したアルバムは20枚目とのこと。この期間での最長記録はアデル『21』の24週間1位です。『Frozen』は合計のセールスが180万枚に達しました。そのうち2014年になってからが150万枚。これは今年アルバムでは最高セールスです。(2位はビヨンセの『Beyonce』で60万枚(昨年からの合計では190万枚))
今週はTOP10内に6枚が初登場しました。
第2位がシャキーラの『Shakira』。2001年の『Laundry Service』(最高位3位)を抜いてポップ・チャートでは過去最高順位となりました。84,000枚のセールスでした。
そして第3位に初登場したのが、2003年に亡くなったカントリーの大御所、ジョニー・キャッシュの『Out Among The Stars』です。ポップでは6枚目のTOP10入りですが、カントリーではこのアルバムが10枚目のNo.1アルバムになりました。この前の1位は2006年にリリースされた『American V: A Hundred Highway』でした。死後2枚目のNo.1ということになります。それ以前は1964年から1971年までの間に8枚のNo.1アルバムを出していました。
第4位に初登場したのが2006年に結成された5人組メタルコア・バンドのメンフィス・メイ・ファイアの『Unconditional』です。結構メンバーチェンジが激しくわずか8年で在籍したメンバーが13人。ヴォーカルとギターのケヴィン・マグレガーだけが結成当初のメンバーです。2009年のデビュー・アルバム『Sleepwalking』はチャートインせず、2011年の『The Hollow』が130位、2012年の『Challenger』が6位、そしてこの最新アルバムが4位と着実に人気が出てきています。
第6位がエリカ・キャンベルの『Help』。ゴスペルの姉妹デュオ、メアリー・メアリーの姉の方です。メアリー・メアリーとしてすでにポップ・チャートで3枚のTOP10入りを果たしています。もちろん、このアルバムは今週のゴスペル・アルバム・チャートで初登場1位です。
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第8位はバリー・マニロウの『Night Songs』が入りました。14枚目のTOP10入りです。セールスの94%がインターネットでの販売だったとか。全16曲すべてバリー・マニロウのピアノの弾き語りです。また、このアルバムは珍しいことにダウンロードでの販売はありません。ジャズなどのスタンダード・ナンバーを歌っています。
第9位は昨年解散したマイ・ケミカル・ロマンスのベスト盤『May Death Never Stop You: The Greatest Hits 2001-2013』です。4曲の未発表曲が収録されています。
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ところで、今週はニュー・アルバムの発表で大きなニュースが飛びこんできました。2009年6月25日に50歳の若さで亡くなったマイケル・ジャクソンのニュー・アルバムが5月13日に発売になるとのことです。タイトルは『Xscape』。タイトル・ソングはマイケルとロドニー・ジャーキンスの作品でこの曲を含む8曲が新曲とのことです。プロデューサーはティンバランド。
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4/12付。今週の全米シングルチャートから。
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今週も第1位はファーレル・ウィリアムスの「Happy」。6週連続第1位です。エアプレイではさらに記録を更新して、歴代1位の「Blurred Lines」にあと300万人に迫る週間推定視聴者数2億2500万人を記録しました。レディオ・ソングス・チャートで5週連続第1位です。ダウンロードも321,000ダウンロードと、7週目の30万以上ダウンロードを記録してこちらは7週連続第1位。ストリーミングが10位なのにこのダウンロードとエアプレイの強さで1位を続けています。
ファーレルはこの曲でHOT100での1位獲得週数が23週となって男性ソロ・アーティストでは歴代10位タイ(50セント、ネリー)となりました。22週で並んでいたのがエルヴィス・プレスリーでした。もっともHOT100の記録ですから1958年8月以降の記録です。エルヴィスはそれ以前にたくさんのヒット曲を放っているのですが、HOT100だけでは22週になってしまうんですね。この記録の男性ソロ・アーティスト歴代1位はアッシャーで47週です。オール・アーティストでは、1位が79週のマライア・キャリー、2位が59週でビートルズ、3位が51週のリアーナ、4位が50週のボーイズ・トゥー・メン、アッシャーは歴代5位です。
ところで、第2子を授かったクリスティーナ・アギレラとシー・ロー・グリーンが抜けたNBC-TVの人気オーディション番組『The Voice』ですが、今度のシーズン7の新コーチにファーレルが就くことになりました。他のコーチは引き続き出演します。ブレイク・シェルトン、アダム・レヴィン、アッシャーとシャキーラです。
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1位が強すぎて、通常なら十分1位のポイントに足りそうなのが今週2週目の2位となったジョン・レジェンドの「All Of Me」。ピアノ・バラードです。エアプレイでは1億6400万人を記録しています。ダウンロードが226,000ダウンロードで2位。ストリーミングが3位。
今週は1位から7位までが先週と変わらずでした。
今週36位に入っているのがブレイク・シェルトンの「Doin’ What She Likes」です。この曲はカントリー・エアプレイ・チャートで今週1位になりました。実はすごい記録を更新中なんです。まず、カントリーのエアプレイでは16曲目の第1位なんですが、2010年の6曲目の第1位の「Hillbilly Bone」(フィーチャリング・トレイス・アドキンス)からこの曲まで11曲連続で第1位を記録しています。カントリーのエアプレイ・チャートでの連続1位記録は、6曲連続がキャリー・アンダーウッド(2006-8年)とトビー・キース(2001-2年)、7曲が2009-11年に記録したザック・ブラウン・バンド。10曲が2005年から2009年で記録したブラッド・ペイズリー。すべてこの記録は途絶えています。ブレイク・シェルトンは11曲連続となって歴代単独1位になりました。そして現在なお継続中です。どこまで伸びるか楽しみです。なお、この記録は1990年1月20日のBDS集計になってからの記録で、プロモ・シングルやホリデイ・シングルなどを除いています。
イマジン・ドラゴンズ「Radioactive」。今週もチャートイン、37位でHOT100=83週目となりました。
30年前の4月1日、偉大なるソウル・シンガーが父親に射殺され亡くなるという悲劇が起こりました。45歳の誕生日の前日の出来事でした。彼のオールタイムTOP30をご紹介します。まだ聴いたことのない方は是非、一度聴いてみてください。マーヴィン・ゲイです。
30 Music / Erick Sermon Featuring Marvin Gaye (2001年最高位22位)
29 What’s the Matter With You, Baby (w/Mary Wells) (64/17)
28 Once Upon a Time (w/Mary Wells) (64/19)
27 It Takes Two (w/Kim Weston) (67/14)
26 Come Get To This (73/21)
25 Ain’t No Mountain High Enough (w/Tammi Terrell) (67/19)
24 Try It, Baby (64/15)
23 You’re a Wonderful One (64/15)
22 Can I Get a Witness (63/22)
21 My Mistake (Was to Love You) (w/Diana Ross) (74/19)
20 I Want You (76/15)
19 Inner City Blues (Make Me Wanna Holler) (71/9)
18 You’re a Special Part of Me (w/Diana Ross) (73/12)
17 I’ll Be Doggone (65/8)
16 Pride and Joy (63/10)
15 That’s the Way Love Is (69/7)
14 If I Could Build My Whole World Around You (w/Tammi Terrell) (68/10)
13 Ain’t Nothing Like the Real Thing (w/Tammi Terrell) (68/8)
12 You’re All I Need to Get By (w/Tammi Terrell) (68/7)
11 Ain’t That Peculiar (65/8)
10 Trouble Man (73/7)
9 How Sweet It Is To Be Loved By You (65/6)
8 Mercy Mercy Me (The Ecology) (71/4)
7 Your Precious Love (w/Tammi Terrell) (67/5)
6 Too Busy Thinking About My Baby (69/4)
5 What’s Going On (71/2)
4 Got To Give It Up (Pt. 1) (77/1)
3 Sexual Healing (83/3)
2 I Heard It Through the Grapevine (68/1)
1 Let’s Get It On (73/1)
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佐藤直人の今週の洋楽この1曲!(第48回)
私が独断と偏見で毎週1曲ずつご紹介します。
今のHOT100のチャートはCDシングルが発売されていなくても、ダウンロードの発売がなくても、ストリーミングやラジオでかかっているだけでポイントが達すればチャートに入ることができます。
シングルの発売がなくてもHOT100に入ることができるようになったのは1998年12月5日付から。
あめりかん☆ぱいでは、シングルを集めているお客様がけっこういらっしゃって、今でも続けていらっしゃるお客様も多いのですが、TOP40に入ったシングルを毎月月末に自動的にお届けするというサービスをしています。
現在ではTOP40に入るアメリカ盤のCDシングルは年に3-4枚、ヨーロッパ盤のシングルでも月平均で3-4枚程度になってしまいました。
事件は1998年2月に起きました。当時は100人以上のお客様がこのCDシングルの自動発注サービスをご利用されていました。
1998年2月28日付。HOT100、第1位は初登場でセリーヌ・ディオンの「My Heart Will Go On」、2位は1位から下がってアッシャーの「Nice & Slow」、3位も初登場でウィル・スミスの「Gettin’ Jiggy Wit It」。史上初めてTOP3に2曲が初登場したのです。
でも事件はそのことではありません。当然、この結果初登場の2曲をアメリカの卸へシングルを発注します。それぞれ120枚ずつ発注しました。もちろん、他にご注文いただいている商品と一緒に発注しました。金曜日に発注して、土曜日にインヴォイスがFAXされます。現在はメールでのやりとりです。それで税関に申告して、月曜日に荷物を受け取るという流れです。
シングルは追加の生産をすることが珍しく、ほとんどは最初のプレスで売り切れたらおしまいという状況でした。特にこの初登場の2曲はその週に発注しなければもう入荷しない状況でした。
アメリカからの連絡です。
飛行場に向かっていたトラックが盗まれました。その中に御社のパッケージが入っています。
うそでしょ?
この仕事20年もやっているといろいろなことが起きます。飛行機が不時着しましたというのもありましたし、間違って香港に行っちゃいましたというのもありました。
その都度入荷が1週間とか2週間とか遅れちゃうんですが。
ただこれらの場合は遅れても入荷したんです。
でも盗まれたって連絡が来たパッケージは、結局見つかりませんでした。
私は二重になってもしょうがないと思って、すぐに同じ注文を出しました。
すぐにインヴォイスが送られてきましたが、最初のインヴォイスに載っていた「My Heart Will Go On」がない!
聞き返すと、すでに廃盤!まだ発売1週で!
さあ、困った。
自動発注で1位の曲がないなんて言い訳できない。
どうする?
そこで取った私の行動は、都内のCDショップから100枚のシングルを集めることでした。
タワー、HMVなど都内に当時はたくさんあったCDショップに片っ端から電話をかけてタワー○○店15枚、HMV○○店20枚といって何とか合計100枚を予約して、お金を持って買いに行きました。
もちろん、買った値段より売った値段の方が安いです。
でも冷や汗ものでした。1位を届けられないなんてありえません。必死でした。
この曲を聴くとそのことが浮かんじゃいます。
シングルが発売されて初登場で1位に出てくる曲も、検証すればその前の20週間ぐらいエアプレイ・チャートにあるんです。その部分は当時のHOT100では評価されていません。
ビルボードはその部分も実態だとして、その年の12月からシングルが発売されなくても、エアプレイでかかっているだけでHOT100に入れるようにしました。
ということで「佐藤直人の今週の洋楽この1曲!」は、セリーヌ・ディオンの「My Heart Will Go On」です。
こちらに収録されています。
Soundtrack / Titanic
アニヴァーサリー・エディションも発売されています。
Soundtrack / Titanic Anniversary Edition
セリーヌ・ディオンのベスト盤はこちらをお勧めします。
Celine Dion / All The Way-A Decade Of Song