Chicago@刈谷市総合文化センター(ネタバレ注意!!)

今年ようやく「ロックの殿堂」入りを果たしたChicago♪

14度目の来日公演は2016年の幕開け、2公演目の1月12日、名古屋近郊の刈谷市総合文化センターです。!!

会場は古くからのファンが多くつめかけてほぼ満場、ステージのバックにはChicagoの大きなロゴマークとシカゴ市の摩天楼の光景が映っています。

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開演予定時刻19時を少し回ったところでライトダウン!!

メンバーが登場、BobbyことRobert Lamm、JimmyことJames Pankow、Lee Loughnaneの3人のオリジナル・メンバー

その次に古いメンバーとなったJason Scheff、ドラムスはTris Imboden、ギターはKeith Howland、

Bill Champlinの後に加入したLou Pardini、パーカッションのWalfredo Reyes Jr.、そしてツアー・メンバーであるサックス等のRay Herrmann

9人編成の強力布陣、ブラス3人のイントロ、Introduction♪でスタート!!

歌うは故Terry Kathに代わってBobby、50年近く経っても熱いプレイはそのまま、途中のLeeのソロは叙情的、全体にほぼオリジナル通り!!

2曲目はQuestions 67 & 68♪、Jasonの歌

Bobbyの歌う部分では「ダケドドーデモイイヤ」と日本語、こちらもほぼオリジナル通りにプレイされました。

往年のファンが喜ぶナンバーが続き、KeithのギターからDialogue(Part I & II)♪、歌うはLou、そしてJason

オリジナルとは2人とも代わってしまいましたが、熱っぽいブラスをブリッジに、盛り上がる後半へつながります。

ここでJimmyが開口

「コンニチワ、カリヤ、ヤットカメ、マタアエテ、ウレシイガヤ・・・」

なんと名古屋弁、場内大喜び!!

ステージ上ではほとんどストラトキャスターを抱えているKeithがアコースティック・ギターに持ち替え、If You Leave Me Now♪

歌うはJason、ベースを抱えステージ中央!!

Keithは再びエレクトリックに持ち替え、Alive Again♪

Jasonは向かって右側に移動して熱唱!!

軽快なブラスのイントロからWake Up Sunshine♪

歌は勿論Bobby、Jasonがサポート、途中少しJimmyのソロが入ることもあって、Bobbyは歌詞に”Jimmy Pankow”と入れていました。

そのBobby

「1年前に出したニュー・アルバム36から・・・」

そう言ってNow♪、歌はJasonが中心、パーカッションも効果的な都会的サウンド、タイトル通り新しい曲もプレイしてくれることを嬉しく思います。

続いてCall On Me♪、こちらは近年、Louが歌うことになっていて、今回短縮版となっていました。

ドラマチックなイントロから(I’ve Been) Searchin’ So Long♪

ブラスも効果的、お馴染みのインストゥルメンタル・ナンバーMongonucleosis♪が続き、LeeとRayの2人が前面に!!

Jimmyはパーカッションを叩き、Tris、Walfredoと3人でプレイ、打楽器が強化されるとChicago VIIからの曲は栄えるようです。

ここでステージは暗転・・・

幕が降りて、ステージ前方にキーボードが1台・・・

先ずJasonが登場、自ら奏でてWill You Still Love Me?♪

彼自身の歌でヒットしているナンバーだけに嬉しく思いました。

代わってBobby登場、そしてWalfredoとRay、Bobby曰く

「20年間、毎回違う形で演奏している、昨日とも違うよ・・・」

そう言って、Another Rainy Day In New York City♪

確かに毎回少し違うようで、Rayのソロも効果的でした。

そしてLouが登場

「楽しんでますか?・・・」

軽やかにキーボードを奏で、お馴染みのイントロからLook Away♪

後半は幕が上がり、メンバー登場!!

バンドによるプレイ、Bill在籍時の後期は彼自身がギター1本で歌っていましたが、やはりバンドでのプレイがいいと思います。

ここで小休止!?と思いきや、ブラスの3人が動き出し、お馴染みのイントロ!!

勿論、組曲のBallet For A Girl In Buchannon♪

Louはそのままの位置で力強くMake Me Smile♪を歌い、そこからBobbyへ、So Much To Say, So Much To Give♪、Leeの叙情的なAnxiety’s Moment♪を挟んで、West Virginia Fantasies♪、本当に色々な音が入ってきて静まったところで、エレクトリック・ピアノの音、お馴染みColour My World♪、このところLeeの歌となっています。Rayのフルートを挟んでTo Be Free♪、Trisのドラムスがパワフルになり、Now More Than Ever♪、Louの歌を中心にパワフルにこの組曲はエンディングとなりました。

ここで15分間の休憩です。

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予定通り約15分後、先ずKeithが中央へ・・・

エフェクターを効かせたギターからドラムスが入りOld Days♪

歌うはJason、作者のJimmyを中心としたブラスも効果的にパワフルな後半スタートとなりました。

勢いは続きお馴染みのブラスのイントロから、Does Anybody Really Know What Time It Is?♪

ショルダー・キーボードを抱え前方に来たBobby、語りかけるように歌います。

続いてJason、曲はHard Habit To Break♪

Louとのツイン・ヴォーカル、こちらも歌は2人とも代わってしまいましたが、このコンビでの歌は前よりパワフルになってきた気がします。

続いても同じアルバムからYou’re The Inspiration♪、こちらはJasonの歌、Louはキーボード中心です。

再びBobby、12弦ギターを抱えて前方へ・・・

お馴染みのBeginnings♪

Keithも12弦のアコースティック・ギター、コーラス部分は客席も歌っています。

後半のJimmyとLeeの交互のソロはChicagoが永遠であることの証でしょう。

休むまもなくベースのイントロからI’m A Man♪

Jimmyたちブラスの3人はそれぞれ鳴り物を手に!!

歌うはBobby、そしてJason

熱っぽくなったところでメンバーが下がり、TrisとWalfredoだけが残り、ドラムス合戦!!

ただのドラム・ソロと違い大迫力!!大いに楽しめます。!!

メンバーが戻り、今度はLouの歌の番、ブラスの3人も今度は自分の楽器を手にパワフルにプレイしていました。

そのブラスのイントロからStreet Player♪

ディスコ・ブームの時代のナンバーですが、古さを感じさせないところはさすがです。!!

ここでLeeが開口

「盛り上がってほしい、そうでないとリハーサルと同じだから・・・Jasonの歌が2曲続くよ・・・」

そう言って、Just You’n’ Me♪

Jasonの歌が中心ですが、途中のRayのソプラノ・サックスのソロも曲を引き立てます。

そしてLouが奏でるお馴染みのイントロ!!

場内大歓声!!勿論、Hard To Say I’m Sorry♪

観客はしっかり聴き入って・・・

後半ブラスが入ってきて総立ちに!!

Get Away♪、特にJimmyが盛り上げています。

Billに代わってのLouの歌もパワフル!!

大盛り上がりの中、耳馴染みのピアノのイントロから、Bobbyの歌

Saturday In The Park♪

まさに日曜の公園で踊っている状況!!

エンディングでKeithがハードなギター!!

そのままFeelin’ Stronger Every Day♪

残念ながら後半部分だけですが、一番盛り上がるところ、最高潮でエンディングとなりました。!!

・・・

本編の興奮状態をそのまま、アンコールはFree♪

Trisのドラムスのロールを中心にかつてと同じ熱っぽいプレイ!!

そして最後は・・・誰もがわかっています。!!

Keithのギターからブラス

25 Or 6 To 4♪

Jasonの歌、Keithのギター、Bobbyも前方へ・・・

場内との一体感、力を使いきったといった感じでエンディング!!

最後はメンバー勢揃い、Jimmyは日本語で

「カリヤ、イチバン、ニッポン、ダイスキ・・・」

トータルで2時間30分を超えるChicagoの世界!!

ここに幕を閉じました。・・・

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キャリアが長い分、どうしても演奏曲目がいつも同じような内容になってくるのは当然なのですが、今回は、新曲も加わり、いつもより曲も少し多く、そして1曲ごとの完成度が凄く高くなっていることを実感しました。

今年は殿堂入り、少し遅い気もしますが、その分まだまだ元気で、これからも期待したい!!そう心から思っています。

・・・

尚、2日前にDavid Bowieが亡くなりました。

音楽性は違うものの、ほぼ同じ時代を貫いてきたロック・スターであるChicago、今回のこのパワフルな姿を見て、悲しみの一方で感動あり・・・人生長くなれば色々ある・・・そんなことも痛感した冬の夜でした。