Never Ending Tourを続けているBob Dylan♪
スタンダード・ナンバーを集めたアルバムShadows In The Nightを引っさげて2年ぶりの来日は久々のホール公演!!
約ひと月の日本滞在期間の初日は4月4日、渋谷のBunkamura Orchard Hall♪、
尚、タイミングよくFrank SinatraのカバーであるMelancholy Mood♪が日本のチャートに登場したところです。
開演予定時刻19時を少し回ったところで、アコースティック・ギターの音が響きライトダウン!!
続いて曲はThings Have Changed♪へ・・・
ステージ中央後ろから白の山高帽を被った黒いスーツのBob Dylan登場!!
場内大喝采!!74歳!!あのしわがれ声も健在!!
曲はややアップ・テンポに!!
メンバーはそのアコースティック・ギターを奏でていたStu Kimball、力強いドラムスのGeorge Receli、ウッド・ベースとエレクトリック・ベースを使い分けるTony Garnier、ペダルスチール他の弦楽器を奏でるDonnie Herron
そしてCharlie Sexton!!
Dylanを加えた6人の不動のメンバー!!
曲はShe Belongs To Me♪、ベースのTonyもギターを抱えパワフルに、そしてDylanのハーモニカ登場!!
「待ってました」と場内絶叫!!
Dylanはピアノへ、アルバムTogether Through Lifeからラテン風の曲調もお馴染みのBeyond Here Lies Nothin’♪
一転してスタンダード・ナンバーWhat’ll Do♪
ペダルスチール、ウッド・ベースの音も心地よくDylanは優しい歌を聴かせています。
再びピアノへ、ロカビリー風なギターを奏でるCharlieとStu、アルバムTempestからDuquesne Whistle♪
Charlieは多彩なプレイを聴かせ、また一転、ペダルスチールの音も心地よいMelancholy Mood♪
前述の通り日本での最新ヒットだけに大喝采!!
曲はハードな演奏から、Pay In Blood♪
このDylanの投げやりな歌い方、嬉しい限り!!
交互にスタンダードも登場で、I’m A Fool To Want You♪
’60~’70年代、誰が「DylanがFrank Sinatraの歌を歌う」と思ったでしょう。
でもこれもBob Dylanです。
ドラマチックな演奏から、やはり同じアルバムに収録されているThat Lucky Old Sun♪が続きました。
ここで各自楽器を持ち換え、ギターのカッティングから、Tangled Up In Blue♪
途中でハーモニカ・ソロ、その後ピアノへ・・・
そして少しピアノ・ソロも!!
ここで第1部終了、Dylanは中央へ来て・・・
「アリガトー」
ステージでほとんど話さないDylanだけにこれは強烈な印象、ここで約20分の休憩となりました。
20時15分くらいでしょうか、再びStuのギターの音が響き!!
メンバーも定位置へ・・・
Donnieの奏でるバンジョーからHigh Water (For Charlie Patton)♪
Dylanは再び中央から登場!!
タイトル通り流れる水のようなカントリー調のナンバー、すっかり近年の定番!!
一転してWhy Try To Change Me Now♪
このようなナンバーでもCharlieのギターの役割は大きく感じます。
Dylanはピアノへ、曲はEarly Roman Kings♪
シンプルながら力強く歌い、ギターのStuはマラカスを振っていました。
交互にスタンダードということでThe Night We Called It A Day♪
再びピアノについて、アルバムModern TimesからのSpirit On The Water♪
これも近年のライヴではお馴染み、Charlieのギターも大活躍!!
ピアノを離れ、アルバムTempestからのScarlet Town♪
苦みばしった歌い方のDylanですが、ここではポーズを取っていました。(笑)
スタンダードのAll Or Nothing At All♪をポップな感じ(?)で歌い、また一転、アルバムTempestの中心曲といえるLong And Wated Years♪
演奏共々、よりパワフルに力強く歌われました。!!
メンバーは楽器を持ち換え、照明もやや変わって、Autumn Leaves♪
誰もが知っているような曲ながら、やはりBob Dylanの世界!!Charlieのギターの音でエンディング・・・ここで本編終了となりました。
・・・
アンコールで6人が登場!!
Dylanはピアノへ、Donnieがフィドルを奏で、お馴染みのメロディ・ラインに・・・
勿論、Blowin’ In The Wind♪
今まで様々なアレンジで歌われてきたDylanの顔といえる歌ですが、今回のヴァージョンは本当に力強くメッセージが込められていたように思います。
そして最後は、レゲエ風のリズムでLove Sick♪
こちらは新しいDylanのテーマ曲のようなもの、この曲が収録されているアルバムTime Out Of Mind以降、Bob Dylanはさらに精力的に動き出したような気がします。
最後はメンバー6人がステージ中央に集合、トータルで2時間強のBob Dylanの世界はここに幕を閉じました。
今回初日ということで、どうなるか!?と思いましたが・・・
本当に素晴らしい内容!!
御年75歳のBob Dylan、むしろ以前より若返っているよう・・・
やはり「ただの人」ではありません。!!
「転石」のようにあてもなくいつまでも・・・そして「どんな気分?」
・・・その答えは風に舞っているのでしょう。・・・