★ジャスティン・ティンバーレイク初登場第1位
★1位のブランク、ジャスティンは9年、シェールは約25年
★今週2人の人気ポップ・アーティストがカントリー・ソングス・チャートに初チャートイン
★ドレイク、今年初のミリオン・セラー
★ピンクは13曲、キース・アーバンは36曲連続で記録更新中
★シンディ・ローパーはカントリー・アルバム発売
5/28付。今週のビルボード・シングル・チャートから。
今週の第1位はジャスティン・ティンバーレイクの「Can’t Stop The Feeling!」です。初登場第1位!初登場第1位は2/20付のゼインの「Pillowtalk」(今週第9位)以来通算27曲目(ビルボードは”I’m Your Angel”を初登場1位と認めていないため26曲目と発表)の初登場第1位です。この曲は11月に全米公開になるドリームワークスのアニメ映画『Trolls』のサウンドトラックからのシングルです。サウンドトラック発売は9月とまだ先ですね。映画ではジャスティン・ティンバーレイク自身も声優として参加しているそうです。他にアナ・ケンドリック、グウェン・ステファニー、ジェームズ・コーデンなどが声の出演をするようです。
曲の方は379,000ダウンロードでデジタル・セールス第1位、ストリーミングで6位に初登場、ラジオ・ソングスは27位から登場2週目で9位にアップしました。登場2週目でのTOP10入りはアデルの「Hello」以来ですが、男性ソロとなると2001年のマイケル・ジャクソン「You Rock My World」以来とのことです。379,000DLはジャスティンとしては2013年の「Suit & Tie」(フィーチャリング・ジェイZ)の315,000DLを上回って、発売第1週としては自己記録を更新しました。また、ドリームワークスとしては初のHOT100でのNo.1ソングとなりました。これまでの最高位はライフハウスの「Hanging By A Moment」の2位でした。ただこの曲は2001年の年間HOT100の第1位でした。
「Can’t Stop The Feeling!」はジャスティンにとってソロで5曲目の第1位です。UKでも5曲目の第1位ですが中身が違いました。
US:
SexyBack (2006)
My Love (Featuring T.I.) (2006)
What Goes Around…Comes Around (2007)
Give It To Me (Timbaland Featuring Nelly Furtado & Justin Timberlake) (2007)
UK:
SexyBack (2006)
Give It To Me (Timbaland Featuring Nelly Furtado & Justin Timberlake) (2007)
4 Minutes (Madonna with Justin Timberlake) (2008)
Mirrors (2013)
なお、HOT100では17曲目のTOP10ヒットとなりました。
また、「Give It To Me」から「Can’t Stop The Feeling!」まで9年1ヶ月のブランクがありましたが、このような久しぶりのNo.1というのは最近ではクリスティーナ・アギレラが「Lady Marmalade」(Christina Aguilera, Lil’ Kim, Mya and Pink)(2001)から「Moves Like Jagger」(Maroon 5 Featuirng Christina Aguilera) (2011) の10年2ヶ月1週間。男性ソロではドクター・ドレの「No Diggity」(BLACKstreet (Featuring Dr. Dre)) (1996) から「Crack A Bottle」(Eminem, Dr. Dre & 50 Cent) (2009) の12年2ヶ月3週間だそうです。これがさらにフィーチャリングでの1位を除いてリード・アクトとしての間隔となるとジャスティンは「What Goes Around…Comes Around」からになるので9年3ヶ月。遡るとシェールが「Dark Lady」(1974) から「Believe」(1999)までの24年11ヶ月3週間とか男性ではロッド・スチュワートの「Da Ya Think I’m Sexy」(1979) から「All For Love」(Bryan Adams Rot Stewart Sting) (1994)の14年10ヶ月3週間とかあるようです。
この曲のソングライターとプロデューサーはジャスティン・ティンバーレイク、マックス・マーティン、シェルバックとなっております。マックス・マーティンにとってはソングライターとして22曲目のNo.1となりました。これはポール・マッカートニーの32曲、ジョン・レノンの26曲に次いで歴代3位。プロデューサーとしてはジョージ・マーティンの23曲に次いで歴代2位の22曲目の第1位となっています。
さて、他の曲を見てみると、10位にリアーナの「Needed Me」が13位から上がりました。先週も「This Is What You Came For」(Calvin Harris Featuring Rihanna)(今週15位)でTOP10に入りましたが2週続けてのTOP10入りで通算29曲目のTOP10ヒットとなりました。これはマドンナの38曲、ビートルズの34曲に次いでマイケル・ジャクソンと並んで歴代3位タイとなっています。
16位にはアルバム『Dangerous Woman』が発売になったアリアナ・グランデの「Dangerous Woman」(最高位10位)が18位から上がりました。83位には「Into You」が初登場しています。今週ビルボードがアリアナ・グランデのオールタイムTOP5を発表していましたのでご紹介します。すべてコラボでした。
5. Love Me Harder (Feat. The Weeknd) (14年最高位7位)
4. The Way (Feat. Mac Miller) (13/9)
3. Break Free (Feat. Zedd) (14/4)
2. Bang Bang / Jessie J, Ariana Grande & Nicki Minaj (14/3)
1. Problem (Feat. Iggy Azalea) (14/2)
そろそろNo.1ヒットが誕生してもおかしくないですね。
先週高校生2人が作ったビデオがうけてそのBGMとして使われていたためにHOT100の29位に再登場したゴーストタウンDJsの「My Boo」ですが、今週27位に上がりました。珍しいですね。このようなケースで昔の曲が1週だけ再登場するというのはたくさんありましたが、先週より順位をあげて最高位をまた更新しちゃいました。ビデオは「The Running Man Challenge」というタイトルですでに1000万以上のストリーミングが記録されています。
30位には55位からピンクの「Just Like Fire」がアップしています。5/27に全米公開になるディズニー映画『Alice Through the Looking Glass』からのヒットなんです。ピンクにとっては21曲目のTOP40ヒットとなりました。4曲目のNo.1ソング『Just Give Me A Reason』(2013)以来のTOP40入りとのことです。アダルト・ポップ・ソングスでは今週8位に上昇しているのですが、このチャートで13曲連続TOP10ヒットを記録しています。これは女性アーティストとしては新記録とのことです。
http://item.rakuten.co.jp/americanpie/wb555352
70位にはブレイク・シェルトン・フィーチャリング・グウェン・ステファニーの「Go Ahead And Break My Heart」が初登場しました。5/20に発売になった12枚目のスタジオ・アルバム『If I’m Honest』からのヒットです。この曲は2人の共作で5/5に放送された人気オーディション番組『The Voice』でパフォーマンスされました。カントリー・ソングス・チャートでは14位に初登場。グウェン・ステファニーのとって初のカントリー・ヒットとなりました。またHOT100ではおなじみのアーティストがもう1曲初のカントリー・ソングス・チャート入りをしています。カントリー・ソングス・チャートで48位に初登場したのが、「Without A Fight」。ブラッド・ペイズリー12枚目のスタジオ・アルバムからのヒットなんですが、コラボレーションで参加しているデミ・ロヴァートが初のカントリー・ソングス・チャート入りを果たしました。
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5/28付。今週のビルボード・アルバム・チャートから。
http://item.rakuten.co.jp/americanpie/rpblb002510202
今週の第1位はドレイクの『Views』が2週連続で第1位です。313,000EAU、。実売は175,000枚のセールスでした。先週と合わせて実売で100万枚を突破しました。今年リリースされたアルバムでは初の100万枚のセールスです。今年だけですでに100万枚のセールスを記録しているアルバムがもう1枚あります。昨年発売されて今年だけで127万枚売れました。アデルの『25』です。こちらは今週もまだ9位にランキングされていて通算で871万枚のセールスを記録しています。
アルバムチャートは実売のセールスに加えて収録曲のダウンロードやストリーミング回数も加味してランキングされています。EAUは換算枚数をあらわしています。
今週のTOP10内初登場は3枚です。
第3位にはレディオヘッドの『A Moon Shaped Pool』が初登場です。6枚目のTOP10入りで、173,000EAUのセールスは第3位としては多いですね。これで1位になってもいい数ですが、ドレイクと2位のビヨンセ「Lemonade」(202,000EAU、実売153,000枚)が強くて残念ながら3位でのスタートでした。ロック・アルバム、オルタナティヴ・アルバム・チャートではそれぞれ3枚目のNo.1アルバムとなりました。それぞれ2006年、2007年にできたチャートなので3枚目の1位という記録です。
第4位にはキース・アーバンの『Ripcord』が初登場しました。ビルボード200では6枚目のTOP10入りです。8枚目のスタジオ・アルバムですが、カントリー・アルバム・チャートでは5枚目の第1位となりました。106,000EAU(実売93,000枚)のセールス。キャリー・アンダーウッドとの「The Fighter」やナイル・ロジャース、ピットブルとの「Sun Don’t Let Me Down」などのコラボ曲も期待です。すでにこのアルバムからの3曲目のシングルがカントリー・ソングス・チャートでヒットしています。「Wasted Time」は今週カントリー・エアプレイ・チャートで11位から10位にアップ。季節物やプロモ・シングルを除いて2000年の「Your Everything」から36曲連続でTOP10入りを果たしました。これは大記録更新中なんです。現在も継続中の記録では次が23曲連続のキャリー・アンダーウッドとなっております。
第6位には、こちらもカントリー・アーティストのコール・スウィンデルの『You Should Be Here』が入りました。デビュー・アルバム『Cole Swindell』(最高位3位)に続いて2作連続でTOP10に入りました。タイトル・ソング「You Should Be Here」はカントリー・ソングス・チャートで3/26から4/16まで4週連続第1位を記録しています。
http://item.rakuten.co.jp/americanpie/rhi554096
シンディ・ローパーの『Detour』がビルボード200では29位に初登場しました。今回は1940年代から60年代のワンダ・ジャクソン、パッツィー・クライン、ガイ・ミッチェル、スキーター・デイヴィス、ロレッタ・リンなどのカントリー・ソングをリメイクして、シンディ曰く「みんなが一緒に歌えるような、親しみやすい音楽を作ってみた」とのことです。アルバムにはヴィンス・ギル、エミルー・ハリス、ジュエル、アリソン・クラウス、ウィリー・ネルソンなどが参加しています。シンディ・ローパーにとってカントリー・アルバム・チャートに初めてチャートインしました。初登場第4位です。
★新刊書籍のお知らせ:
http://item.rakuten.co.jp/americanpie/tps2015
チャートマニアのバイブル、TOP POP SINGELS 2015が6月下旬に発売予定(税込・送料込12900円)です。
今回から、UKシングルチャート、キャッシュボックス、ミュージック・ベンダー、レコード・ワールドで1位になった曲はそれぞれの曲名の後にその記号とその週数が記載されています。現在ご予約受付中です。詳しくは画像をクリックしてください。中身の画像もあります。
その他にもTOP10チャートを掲載した以下の2冊も発売になります。
http://item.rakuten.co.jp/americanpie/agh4015
☆ America’s Greatest Hits TOP10 Charts 1940-2015 (HARDCOVER)【限定生産】
8290円
1940年から2015年までのベスト・セラーズ・チャートとHOT100チャートのTOP10チャートが毎週すべて収録されています。
http://item.rakuten.co.jp/americanpie/aga4015
☆ America’s Greatest Albums 1956-2015 (HARDCOVER)【限定生産】【6月下旬発売】
7590円
* 1956年から2015年までのアルバム・チャートのTOP10チャートがすべて収録されています。
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