5/25 最新全米ヒットチャート解説 + 佐藤直人の今週の洋楽この1曲!(第2回)

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5/25付。今週の全米アルバムチャートから。

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今週の第1位は、ポップでもカントリーでも大人気。レディ・アンテベラムの『Golden』が初登場です。2008年のデビュー・アルバム『Lady Antebellum』こそ最高位4位でしたが、その後の『Need You Know』(2010年)、『Own The Night』(2011年)はともに1位。ただちょっと気になるのは、初登場の週のセールスです。『Need You Know』が48万枚、『Own The Night』が347,000枚に対し、今回は167,000枚。ちょっと低いです。シングルの方は「Downtown」がポップでは53位(最高位20位)、カントリーでは8位(最高位2位)となっています。やはり気になる。でももっと日本でも売れてほしいですね。日本盤にはいい解説が付いています。

日本盤:
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続いて2位に初登場したのがサウンドトラックの『The Great Gatsby: Music From Baz Luhrmann’s Film』。137,000枚のセールスは立派です。そのうち119,000枚がダウンロードでのセールスだったとか。バズ・ラーマン監督の映画といえば1996年『ロミオ+ジュリエット』、そして2001年『ムーラン・ルージュ』。サウンドトラックは2位、3位と今回同様よく売れました。今回はビヨンセ、ファーギー、ジェイZ、ジャック・ホワイト、シア、ラナ・デル・レイなどが参加しています。

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3位に初登場したのが『Now 46』。その時の旬のヒット曲満載のシリーズで、この数字の『Now』シリーズは46枚連続でTOP10入りを果たしています。たしか最初の『Now』だけが下からあがってきて最高位10位をつけて、あとはすべてTOP10内に初登場したような。

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5位がカントリーの女性トリオ、ピストル・アニーズのセカンド・アルバム『Annie Up』です。アシュリー・モンロー、アンジェリーナ・プレスリー、そしてミランダ・ランバートの3人。ミランダ・ランバートはもうすぐ5枚目のニュー・アルバムが発売になります。こちらはデビューから4枚がカントリー・アルバム・チャートで初登場1位という人気ぶりです。こちらも楽しみ。

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7位に初登場したのが8人の子持ち、ロッド・スチュワートの『Time』。久しぶりのオリジナル・アルバムでそれがTOP10に入ったのは1979年の『Blondes Have More Fun』(最高位1位)以来だとか。もちろん、その間に、カバー・アルバム、ライヴ・アルバム、クリスマス・アルバムの合計9枚がTOP10入り(すべて4位以上、1位=2枚)しています。1945年1月10日生まれ。68歳。まだまだ行きますね。なお、ロッドのTOP10入りはこれで17枚目。これは歴代9位タイとのことで本日の記録第1弾はビルボード・アルバムチャート・TOP10入り枚数記録。以下の通りです。

1位 36枚 Rolling Stones
2位 33  Frank Sinatra
3位 32  Barbra Streisand
4位 30  Beatles
5位 27  Elvis Presley
6位 20  Bob Dylan
6位 20  Madonna
8位 18  Paul McCartney/Wings
9位 17  Neil Diamond
9位 17  Elton John
9位 17  Bruce Springsteen
9位 17  Rod Stewart
9位 17  George Strait

(ジョージ・ストレイトは6/1付でTOP10にアルバムを初登場させましたので6/1付現在では18枚となっています。)

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アルバム・チャートで151位に初登場したのがラテンのスーパー・スター、ヴィセンテ・フェルナンデス。アルバムは『Hoy』。これはラテン・アルバム・チャートで3位に初登場しました。1940年2月17日生まれ、73歳。デビューから45周年で現在“ファイナル・ツアー”をやっているそうですが、このアルバムがラテン・アルバム・チャートで23枚目のTOP10入りとなって、これまでマルコ・アントニオ・ソリスと並んでいたTOP10入り枚数が単独で歴代1位となりました。

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5/25付。今週の全米シングルチャートから。

今週も第1位はマックルモア&ライアン・ルイス・フィーチャリング・レイ・ダルトンの「Can’t Hold Us」。2週目の第1位です。彼らの前のNo.1ソング「Thrift Shop」は今週7位ですが、600万ダウンロードを突破しました。ダウンロードがサウンドスキャンによって集計されてから10年。わずか10年で20曲目の600万ダウンロードを記録したとのことです。曲はよく売れるのですが、アルバムは全く売れない。

6位にはセレナ・ゴメス初のTOP10入りとなった「Come & Get It」が14位からアップ。今回はバックバンド「シーン」の名前は入っていません。5/7にヴィデオが公開されてストリーミング・ソングス・チャートで36位から一気に4位にアップ。これが効いて今週は6位です。アルバム発売に合わせて“Stars Dance Tour”がスタートします。8/14カナダのヴァンクーヴァーを皮切りに、8/30からはヨーロッパ。10月にアメリカに戻り11/27までツアーは続きます。その間にどんな大ヒット曲が生まれるでしょうか。

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今週15位にまた上がってきたのがダフト・パンク・フィーチャリング・ファーレル・ウィリアムスの「Get Lucky」。5/21発売のアルバム『Random Access Memories』はけっこう売れているみたいですね。6/8付では1位に初登場すると予測されています。この「Get Lucky」はUKでは早々に1位なりました。日本でも人気上昇中でこのプロモ・ヴィデオには“ゲット・ラッキー”で“ゲッツ!”のダンディ坂野と“ラッキィ”池田が出演。さらに最近は“ガムでしょ”、そしてあの“今でしょ”の林修先生も出ていました。この方昔は“いつやるんですか、今でしょ”じゃなくて“あとでしょ”、“もういいでしょ”という生活でしたと告白されてたのがちょっとおかしかったです。

そして今週24位に初登場したのが、マライア・キャリー・フィーチャリング・ミゲルの「#Beautiful」。曲の頭に「#」(ハッシュタグ)を付けるのがはやりそうです。ツィッターをやっている人はお分かりだと思いますが、キーワードやフレーズの前に # を使ってツイートを分類し、ツィッター検索に表示されやすくするためのものだそうです。「#Beautiful」の場合、「Beautiful」に関連するツィートのみが検索されてその話題で盛り上がれるということでしょうか。ともかくマライア・キャリーは13枚目となるスタジオ・アルバムからのリード・シングルということでレコード会社も力を入れています。HOT100には45曲目のエントリー。で女性アーティストではHOT100曲数の歴代7位タイだったのが、なぜか8位に後退!!なんで!もう一人44曲で並んでいたアーティストがなんと今週2曲もHOT100に登場しちゃってこちらが合計46曲で単独7位となったためなんです。それは誰?今週90位に初登場した「Tonight I’m Getting Over You」のカーリー・レイ・ジェプセン、100位に初登場した「Tapout」のリッチ・ギャングの曲にともにフィーチャリング・アーティストとして参加しているニッミー・ミナージュです。本日の記録第2弾は女性アーティストHOT100登場曲数。そして第3弾がTOP10入り曲数。マライアはこちらでは歴代4位です。

女性アーティストHOT100登場曲数

1位 73 Aretha Franklin
2位 58 Taylor Swift
3位 56 Madonna
3位 56 Dionne Warwick
5位 53 Connie Francis
6位 48 Brenda Lee
7位 46 Nicki Minaj
8位 45 Mariah Carey
9位 41 Rihanna
9位 41 Barbra Streisand

女性アーティストTOP10入り曲数

1位 49 Madonna
2位 43 Aretha Franklin
3位 41 Taylor Swift
4位 35 Mariah Carey
4位 35 Rihanna
6位 33 Connie Francis
7位 32 Janet Jackson
8位 31 Dionne Warwick
9位 29 Whitney Houston
9位 29 Brenda Lee

ついでにR&Bではどうか。今週R&Bヒップ・ホップ・ソングス・チャートではこの曲は39位から7位にあがりました。TOP10入り曲数でみると女性アーティストで歴代4位。この順位は1942年からの記録になります。

1位 52 Aretha Franklin
2位 35 Dinah Washington
3位 31 Janet Jackson
4位 27 Mariah Carey
5位 26 Whitney Houston

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次はカントリーの大御所の話。HOT100では登場19週にしてまだ56位でこれが最高位、でもカントリー・ソングス・チャートでは10位に入ったのがジョージ・ストレイトの「Give It All We Got Tonight」。カントリー・ソングス・チャートでは86曲目のTOP10ヒットです。最初にTOP10に入ったのが81年。でもまだ歴代2位。1位はエディ・アーノルドが1945年から80年までで記録した92曲。この記録まであと6曲。抜いちゃうでしょ。5/18で61歳になりました。ニュー・アルバム『Love Is Everything』が5/14に発売。1位の曲数では44曲でジョージ・ストレイトが歴代1位です。本日の記録第4弾はカントリー・ソングス・チャートTOP10入り曲数。

1位 92 Eddy Arnold
2位 86 George Strait
3位 78 George Jones
4位 75 Conway Twitty
5位 71 Merle Haggard
6位 59 Reba McEntire
7位 57 Ernest Tubb
8位 56 Red Foley
9位 55 Dolly Parton
10位 54 Waylon Jennings
10位 54 Webb Pierce

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今週のおまけ

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☆シュガーランドのジェニファー・ネトルズがソロになるそうです。シュガーランドは彼女とクリスチャン・ブッシュのデュオなので事実上の解散となるのでしょうか。すでにリック・ルービンをプロデューサーに迎えてソロ・アルバムを製作中。ボン・ジョヴィが2006年にカントリー・ソングス・チャートでNo.1にした「Who Says You Can’t Go Home」のカントリー・バージョンでは、ジェニファー・ネトルズがフィーチャリングされていました。

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☆『アメリカン・アイドル シーズン12』の優勝者が決まりました。シーズン9と11にも出場して3度目の出場で夢をかなえたのは23歳、R&Bシンガーのキャンディス・グローバーです。女性の優勝はシーズン6のジョーダン・スパークス以来。ところで来シーズンの審査員ですが、マライアとキース・アーバンは続投の模様ですが、シーズン1からずっと務めてきたランディ・ジャクソンとニッキー・ミナージュは降りるようです。代わりにジェニファー・ロペスの再登板が噂されています。

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★訃報:アラン・オディが亡くなりました。カリフォルニア州ウエストウッドの自宅で5/17、脳腫瘍のため亡くなったそうです。72歳でした。1971年にワーナー・ブラザーズと契約し、ソングライターとして活躍します。シェールの「Train Of Thoughrt」(74年27位)、ライチャス・ブラザーズの「Rock And Roll Heaven」(74年3位)、ヘレン・レディの「Angie Baby」(74年1位)などの大ヒット曲に加えて77年には自らが歌った「Undercover Angel」が1位に。80年代はジャニス・リーブハートと組んで人気TVアニメ『マペット・ベイビーズ』の曲を数多く世に送り出しました。また山下達郎の『Big Wave』にも参加。英語の歌詞を担当しました。奥様(ユミさん)は日本人だそうです。ご冥福をお祈りします。

☆ビルボード・ミュージック・アワード2013が発表されました。これはビルボードのチャートを集計してそれぞれのジャンルのTOPを表彰するものですが、年間チャートとは違った集計期間です。今年は2012/3/12から2013/3/10までが集計対象でした。5/19にラス・ヴェガスのMGMグランド・アリーナで授賞式が行われ、アメリカ東部時間夜8時からABC系列で全米に生中継されました。司会はトレイシー・モーガン。クリスティーナ・アギレラ、ピットブル、ジェニファー・ロペス、ジャスティン・ビーバー、ブルーノ・マーズ、マックルモア&ライアン・ルイス、バンド・ペリー、プリンス、テイラー・スウィフトなどがパフォーマンス。豪華ですねえ。プリンスは“Icon Award”を受賞しました。全45部門すべての受賞者をご紹介します。いっぱい獲ったのはテイラー・スウィフトかなあ。

ARTIST AWARDS
Top Artist: Taylor Swift
Top New Artist: One Direction
Top Male Artist: Justin Bieber
Top Female Artist: Taylor Swift
Top Duo/Group: One Direction
Top Billboard 200 Artist: Taylor Swift
Top Hot 100 Artist: Maroon 5
Top Digital Songs Artist: Taylor Swift
Top Radio Songs Artist: Rihanna
Top Touring Artist: Madonna
Top Social Artist: Justin Bieber
Top Streaming Artist: Nicki Minaj
Top Pop Artist: One Direction
Top R&B Artist: Rihanna
Top Rap Artist: Nicki Minaj
Top Country Artist: Taylor Swift
Top Rock Artist: fun.
Top Latin Artist: Jenni Rivera
Top Dance Artist: Madonna
Top EDM Artist: David Guetta
Top Christian Artist: tobyMac

ALBUM AWARDS
Top Billboard 200 Album: Taylor Swift “Red”
Top Pop Album: Adele “21”
Top R&B Album: Rihanna “Unapologetic”
Top Rap Album: Nicki Minaj “Pink Friday: Roman Reloaded”
Top Country Album: Taylor Swift “Red”
Top Rock Album: Mumford & Son “Babel”
Top Latin Album: Jenni Rivera “Las Misma Gran Senora”
Top Dance Album: Madonna “MDNA”
Top EDM Album: Skrillex “Bangarang”
Top Christian Album: tobyMac “Eye On It”

SONG AWARDS
Top Hot 100 Song: Gotye Featuring Kimbra “Somebody That I Used To Know”
Top Digital Song: Carly Rae Jepsen “Call Me Maybe”
Top Radio Song: Gotye Featuring Kimbra “Somebody That I Used To Know”
Top Streaming Song (Audio): Gotye Featuring Kimbra “Somebody That I Used To Know”
Top Streaming Song (Video): PSY “Gangnam Style”
Top Pop Song: Carly Rae Jepsen “Call Me Maybe”
Top R&B Song: Rihanna “Diamonds”
Top Rap Song: Macklemore & Ryan Lewis Featuring Wanz “Thrift Shop”
Top Country Song: Taylor Swift “We Are Never Ever Getting Back Together”
Top Rock Song: Gotye Featuring Kimbra “Somebody That I Used To Know”
Top Latin Song: Michel Telo “Ai Se Eu Te Pego”
Top Dance Song: Baauer “Harlem Shake”
Top EDM Song: Baauer “Harlem Shake”
Top Christian Song: Matt Redman “10,000 Reasons (Bless The Lord)”

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佐藤直人の今週の洋楽この1曲!(第2回)

私が独断と偏見で毎週1曲ずつご紹介します。

第2回はなんと9月に初来日決定!5/3で76歳になったフランキー・ヴァリとフォー・シーズンズの「December 1963 (Oh, What A Night)」。

私が特に好きなのはそのダンス・バージョンです。

フランキー・ヴァリとフォー・シーズンズはビートルズがまだアメリカのチャートに登場する前の1962年に「Sherry」で初チャートイン。この曲は登場わずか4週でHOT100チャートで1位になりました。特に11位から翌週1位という大ジャンプアップでした。70年までの間に40曲をチャートインしてNo.1も4曲記録しましたが、70年にモータウンに移籍するとその後はチャートインすら出来ませんでした。75年にカーブ・レコードから「Who Loves You」(「愛はまぼろし」)でカムバック。最高位3位を記録したあとにチャートインしたのが「December 1963 (Oh, What A Night)」だったのです。日本語のタイトルが「1963年12月あのすばらしき夜」。私の妻が1963年12月生まれなんですが、それはともかく、この歌は禁酒法の廃止を歌ったもの。この曲がヒットした当時私はまだ「全米TOP40」を知らず、TBSラジオの「今週のポップスベスト10」、小島一慶さんだった、それで知りました。

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その後チャートからは消えてしまうのですが、1994年になんとこの曲がダンス・バージョンで復活したのです。その時は私は水道橋に“あめりかん☆ぱい”を開店してまだ3ヶ月目でした。まだお客さんもほとんどいなくて自分のためにアメリカからこの曲のカセット・シングルを買った覚えがあります。その後この曲を含むCDが発売されました。27週間チャートインして最高位は14位、年間89位に入りました。オリジナルの方はやはり27週間チャートインして最高位1位、年間4位でした。

今週は今から19年前に流行ったこの曲をご紹介します。佐藤直人の今週の洋楽この1曲!「December 1963 (Oh, What A Night)」1963年12月あのすばらしき夜、フランキー・ヴァリとフォー・シーズンズ。

いろいろなベスト盤がでていますが、この曲のオリジナルやフランキー・ヴァリのソロ・ヒットやDVDも入っているボックスセット『Jersy Beat: Music Of』をまずご紹介します。

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次は大ヒット曲を集めた1枚物のベスト盤『Very Best』です。

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最後はもう1度この曲を収録したCD『Oh What A Night』です。

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