★「Closer」史上４曲目の４冠達成
★３位への大ジャンプ・アップ！
★ラテン・ソングス・チャート３０周年で１位獲得曲数と１位滞在週数ランキング
★彼の音楽人生の重要な曲を集めたアルバム
★ウィキッド女優同時チャートイン
★宇多田ヒカル初登場２位！
１０／１５付。今週のビルボード・シングル・チャートから。
今週も第１位はチェインスモーカーズ・フィーチャリング・ホールジーの「Closer」。７週連続第１位です。昨年１２月第１週から今年の１１月最終週までが今年の年間チャートの集計対象期間ですが、１位週数では１０週で「One Dance」（ドレイク・フィーチャリング・ウィズキッド＆カイラ）、９週で「Work」（リアーナ・フィーチャリング・ドレイク）、その次がこの７週の「Closer」とアデルの「Hello」なんです。登場週数が今週まだ９週目で、１１月最終週までチャートインすると１５週。初登場が９位でしたからひょっとすると１５週のほとんどがＴＯＰ１０入りとして、さらにあと１位を何週続けるかによっては年間ＴＯＰ５入りも！デジタル・セールスで８週目、ストリーミングで７週連続第１位。そしてラジオ・ソングスでも遂に今週第１位！さらにオンデマンド・ソングス・チャートでも８週連続第１位で４冠達成となりました。この４部門ですべて１位となったのは、「Fancy」（イギー・アゼリア・フィーチャリング・チャーリーＸＣＸ、2014/6/28）、「Uptown Funk!」（マーク・ロンソン・フィーチャリング・ブルーノ・マーズ、2015/2/7 – 2/21, 3/7 – 4/4）、「Hello」（アデル、2015/11/28）に続いて４曲目です。デュオで１位＝７週は、アウトキャストの「Hey Ya!」の９週間第１位（2003-2004）以来の週数となりました。さらにダンス／エレクトロニック・ソングス・チャートで７週目、ポップ・ソングス・チャートでも２週目の第１位となっております。
今週は３０ポイント以上アップしてＴＯＰ１０に飛び込んできた曲がありました。先週の４０位からいきなり３位へアップしたのが、ザ・ウィークエンド・フィーチャリング・ダフト・パンクの「Starboy」です。ザ・ウィークエンドの１１／２５に発売されるアルバム『Starboy』からのカットです。Ｒ＆Ｂヒップホップ・ソングス・チャートでは１２位から一気に第１位になりました。ザ・ウィークエンドは４曲目、ダフト・パンクは初の第１位です。この曲は９／２２にリリースされました。先週１０／８付の集計対象期間はデジタル・セールスとストリーミング・データが９／１６から９／２２、エアプレイが９／１９から９／２５でしたので、セールスで１日、エアプレイは４日間のデータでＨＯＴ１００に４０位に初登場しました。今週はデジタル・セールスで２２位から２位、ストリーミングが２位初登場、ラジオ・ソングスが３７位から１６位と急上昇して一気に第３位となりました。ここで４０位と３位に絡むＴＯＰ１００／ＨＯＴ１００チャートでのジャンプ・アップのおもなデータをご紹介します。
３位へのジャンプ・アップ
* 94 → 3 Beautiful Liar / Beyonce & Shakira (07/4/7)
* 75 → 3 Only Girl (In The World) / Rihanna (10/10/2)
* 68 → 3 Gimme More / Britney Spears (07/10/13)
* 68 → 3 4 Minutes / Madonna Featuring Justin Timberlake (08/4/12)
* 68 → 3 If I Were A Boy / Beyonce (08/11/8)
* 66 → 3 Too Little To Late / JoJo (06/9/30)
* 66 → 3 Run This Town / Jay-Z, Rihanna & Kanye West (09/8/29)
* 57 → 3 Stay / Rihanna Featuring Mikky Ekko (13/3/2)
* 45 → 3 I Want To Hold Your Hand / Beatles (64/1/25)
* 45 → 3 Yesterday / Beatles (65/10/2)
* 41 → 3 We Are Young / fun. Featuring Janelle Monae (12/2/25)
* 40 → 3 Starboy / The Weeknd Featuring Daft Punk (16/10/15)
４０位からのジャンプ・アップ＆ダウン
* 40 → 3 Starboy / The Weeknd Featuring Daft Punk (16/10/15)
* 40 → 10 Don’t / Elvis Presley (58/2/3)
* 40 → 12 You’re Gonna Miss This/ Trace Adkins (08/4/12)
* 40 → 12 I Will Always Love You / Whitney Houston (92/11/2)
* 40 → 13 Dreamlover / Mariah Carey (93/8/14)
* 40 → 13 Brown Sugar / Rolling Stones (71/5/8)
* 40 → 13 Save Your Heart For Me / Gary Lewis & The Playboys (65/7/24)
* 40 → 93 Clones / Alice Cooper (80/7/12)
* 40 → 95 You’re Not Sorry / Taylor Swift (09/4/4)
* 40 → 98 Splackavellie / Pressha (98/12/5)
* 40 → 98 Watch Out For Lucy / Eric Clapton (79/4/7)
* 40 → 99 Heartbreaker / Pat Benatar (80/4/19)
* 40 → 99 Livin’ In The Life / Isley Brothers (77/8/13)
* 40 → 99 Maybe I’m Amazed / Wings (77/5/7)
ところで、ラテン・ソングス・チャートがビルボードに登場したのが、１９８６年１０月４日。エアプレイのみの集計でランキングを発表していましたが、２０１２年１０月２０日からこれにストリーミングやデジタル・セールスも集計対象にして発表されています。これまで１４７アーティスト、３６９曲が１位
になりました。上位のデータをご紹介します。
アーティスト別１位獲得曲数
１位 ２７曲 Enrique Iglesias
２位 １６曲 Luis Miguel
３位 １５曲 Gloria Estefan
４位 １１曲 Ricky Martin
５位 １０曲 Mana
５位 １０曲 Shakira
５位 １０曲 Marco Antonio Solis
５位 １０曲 Wisin & Yandel
９位 ９曲 Chayanne
１０位 ８曲 Marc Anthony
１０位 ８曲 Alejandro Fernandez
１０位 ８曲 Juanes
１位滞在週数 （初めて１位になった日付）
１位 ４１週 Bailando / Enrique Iglesias feat. Descemer Bueno & Gente de Zona (14/5/17)
２位 ３０週 El Perdon / Nicky Jam & Enrique Iglesias (15/3/21)
３位 ２５週 La Tortura / Shakira feat. Alejandro Sanz (05/6/4)
４位 ２２位 Ginza / J Balvin (15/10/17)
５位 ２０週 Te Quiero / Flex (08/4/5)
５位 ２０週 Me Enamora / Juanes (07/9/29)
５位 ２０週 A Puro Dolor / Son by Four (00/4/1)
８位 １９週 No Me Doy Por Vencido / Luis Fonsi (08/9/13)
９位 １７週 Vivir Mi Vida / Marc Anthony (13/5/18)
９位 １７週 Cuando Me Enamoro / Enrique Iglesias feat. Juan Luis Guerra (10/6/12)
なお、１０／１５で１位の「Hasta El Amanecer」（ニッキー・ジャム）は１６週目の１位ですので、今後の動きによってはＴＯＰ１０に入ってくるかもしれません。
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１０／１５付。今週のビルボード・アルバム・チャートから。
http://item.rakuten.co.jp/americanpie/islb002547902
今週の第１位は初登場でショーン・メンデスの『Illuminate』です。１４５，０００ＥＡＵ、実売は１２１，０００枚でした。１９９８年８月８日生まれですのでまだ１８歳。１８歳にして２枚目のＮｏ．１となりました。若くして２枚の全米Ｎｏ．１アルバムがあるアーティストとしては．．．ジャスティン・ビーバー（２枚目のアルバムが１位になった時の年齢：１７年４日）、マイリー・サイラス（１４年７ヶ月２１日）、ヒラリー・ダフ（１７年１１ヶ月６日）、リアン・ライムス（１５年３０日）などがいました。
アルバムチャートは実売のセールスに加えて収録曲のダウンロードやストリーミング回数も加味してランキングされています。ＥＡＵは換算枚数をあらわしています。
今週のＴＯＰ１０内初登場はあと２枚です。
第４位に初登場したのが、ルーク・ブライアンの『Farm Tour: Here’s To The Farmer (EP』です。５曲入りのＥＰでＣＤ発売はありません。９枚目のＴＯＰ１０入りですが、２０１１年以降８枚連続でＴＯＰ１０内に初登場しています。カントリーでは７枚目の第１位。このアルバムを含めてそのうち４枚がデジタルのみの販売となっています。カントリーでは２０１３年から４年連続でＮｏ．１アルバムを記録している唯一のアーティストです。
第５位には１９枚目のＴＯＰ１０入りとなったブルース・スプリングスティーンの『Chapter And Verse』が初登場しました。２００６年にスタートしたロック・アルバム・チャートでは、このアルバムまで２００７年以降にリリースされた５枚すべてが初登場１位を記録しました。このアルバムはブルース・スプリングスティーンの自叙伝『Born To Run』発表に合わせて発売されました。発売日が６７歳の誕生日（９／２３）。学生時代に結成したバンド、キャスティールズの初レコーディング曲やスティール・ミル、ブルース・スプリングスティーン・バンドといった活動の中でレコーディングされた未発表曲５曲が収録されています。彼の音楽人生の重要なポイントとなる曲として全１８曲が構成されました。
１４位にはマイ・ケミカル・ロマンスの『The Black Parade』が先週の１４３位から一気に上がってきました。このアルバムの発売から１０周年となる記念アルバム『The Black Parade/Living With Ghosts』の発売による急上昇です。つまりこの１０周年記念アルバムもオリジナルと一緒に集計されたということです。『The Black Parade/Living With Ghosts』は２００６年に発売され最高位２位を記録したオリジナルの『The Black Parade』に未発表のデモ・トラックやライブ・バージョンを収録したボーナス・ディスク付となっています。
http://item.rakuten.co.jp/americanpie/wb556727
２９位と３６位にはブロードウェイ・ミュージカル『ウィキッド』でエルファバ役、グリンダ役で共演したイディナ・メンゼルとクリスティン・チェノウェスが入りました。『idina.』はイディナ・メンゼル４枚目のチャートインで、『Frozen（アナと雪の女王）』で人気を博した後の２０１４年に発売されたクリスマス・アルバム『Holiday Wishes』は最高位６位を記録しています。また『The Art Of ELegance』で今週チャートインしたクリスティン・チェノウェスも４枚目のエントリーですがＴＯＰ４０入りは初めて。ジャズ・アルバム・チャートで初登場第１位を飾りました。過去３枚は、それぞれクリスチャン・アルバム・チャート、ホリデイ・アルバム・チャート、カントリー・アルバム・チャートにエントリーしているなど幅広い分野で活躍しています。
１４１位には、ハミルトン・リーサウザー＋ロスタムの『I Had A Dream That You』が入りました。２枚のＴＯＰ４０入りアルバムを持つザ・ウォークメンの活動休止後、ソロ・アーティストとして活動していたハミルトン・リーサウザーが、２枚の全米Ｎｏ．１アルバムを記録しているヴァンパイア・ウィークエンドを今年脱退したロスタム・バドマングリと新たなプロジェクトを結成してこのアルバムが発売されました。
ところで、ワールド・アルバム・チャートで今週第２位に宇多田ヒカルの『Fantome』が初登場しました。日本盤です。ｉＴＵＮＥＳのデイリー・チャートでは９／２８に７位、それから８位、３６位、３９位、５１位とＴＯＰ１００に入っていましたが、ビルボード２００にはエントリーしませんでした。
