9/23付
★HOT100で1位2位が女性はいつ以来?
★TOP10内14曲目の初登場!
★TOP10の順位すべての最高位をもつアーティストは
★全米自殺予防ホットライン、注目集めてアルバム、シングル急上昇
★ジャンル別のチャートで今週も1位を長く続けている曲
★ドン・ウィリアムスのカントリー・ソングス・チャートでのオールタイムTOP20
★今週のあめりかん☆ぱいHOT100ヒット・オールタイム・ランキングは年間チャート集計期間で損したあの曲が1位のグループのオールタイム・ヒットです
★今年のフジロックに出演、7年ぶりのアルバムが第1位
★R&Bヒップホップ・アルバム・チャートで登場100週以上のアルバムを複数記録したアーティスト
★大スターがノー・ギャラで出演。これがチャリティだ!
9/23付。今週のビルボード・シングル・チャートから。
先週女性アーティストの週間ストリーミング数記録とともに77位から1位に大ジャンプアップしたテイラー・スウィフトの「Look What You Made Me Do」、今週も2週連続第1位です。6120万ストリームスでストリーミング2週連続第1位。デジタル・セールスは114,000ダウンロードで1位から今週は第2位。ラジオ・ソングスは14位から13位へアップと小動きでした。
第2位には先週の3位からカーディBの「Bodak Yellow (Money Moves)」がアップしました。ストリーミングは4620万で2位変わらず。デジタル・セールスは10位から8位、ラジオ・ソングスは17位から16位へアップ。ストリーミングに引っ張られる形でHOT100で第2位となっています。ラップ・アルバム・チャートでは3週連続、R&Bヒップホップ・ソングス・チャートでは2週連続第1位です。
1位テイラー・スウィフト、2位カーディBとHOT100の1位2位を女性アーティストで占めました。これは2014年12/13で1位テイラー・スウィフト「Blank Space」、2位メーガン・トレイナー「All About That Bass」以来です。実はこの時は12/13まで14週連続でHOT100は1位、2位が女性アーティストでした。以下のとおりです。
2014/9/6 1位 Taylor Swift / Shake It Up 2位 Nicki Minaj / Anaconda
9/13 1位 Taylor Swift 2位 Meghan Trainor / All About That Bass
9/20 – 11/8 1位 Meghan Trainor 2位 Taylor Swift
11/15 – 11/22 1位 Taylor Swift 2位 Meghan Trainor
11/29 – 12/13 1位 Taylor Swift / Blank Space 2位 Meghan Trainor
第4位にはテイラー・スウィフトの「…Ready For It?」が初登場です。135,000ダウンロードでデジタル・セールス1位初登場。13曲目の第1位です。歴代1位はリアーナの14曲。ストリーミングは11位初登場です。これでテーラー・スウィフトは22曲目のTOP10ヒットとなりましたが、そのうち14曲がTOP10内初登場です。14曲のTOP10内初登場は歴代1位。22曲のTOP10ヒットは女性アーティストではマドンナの38曲、リアーナ31曲、マライア・キャリー、ジャネット・ジャクソンの27曲、ホイットニー・ヒューストンの23曲に続いて歴代6位。
ところで、TOP10内に初登場した14曲の初登場順位を見ると、なんと1位から10位までのうち9つの順位を記録していました。あとひとつは5位。もし5位初登場があればTOP10内すべての順位で初登場を記録するということになります。もちろんこれまで誰もいません。TOP10内の9ポジションで初登場したアーティストもテイラー・スウィフトだけです。
また初登場でなく、最高位順位がTOP10すべてのポジションを記録したとなるとテイラー・スウィフトは「Wildest Dreams」が最高位5位(2015/11/7)を記録していますのでTOP10のすべての順位の最高位曲をもっています。このようなアーティストは他に、マーヴィン・ゲイ、アレサ・フランクリン、マドンナ、ドレイクも記録しています。他にもいるかな?ちなみにリアーナはあと最高位10位の曲が誕生すれば記録達成です。
テイラー・スウィフトは今週2曲が10万ダウンロード以上を記録しましたが、これは今年1/28のエド・シーラン(「Shape Of You」240,000、「Castle On The Hill」171,000)以来です。
TOP5に女性アーティストの曲が3曲というのは2014年9/20から11/1までの7週間以来でこの時は、テイラー・スウィフト、メーガン・トレイナー、ニッキー・ミナージュ、イギー・アゼリア、アリアナ・グランデ、ジェシーJ、リタ・オラ、トーヴェ・ローで達成しました。
https://item.rakuten.co.jp/americanpie/defb002667002
全米自殺予防ホットラインの電話番号を曲のタイトルにしたロジック・フィーチャリング・アレッシア・カーラ&キャリドの「1-800-273-8255」が好調です。先々週29位、先週9位から今週は5位にアップしました。ストリーミングが12位から5位とTOP10に入りました。ストリーミングではこの3人とも初めてのTOP10入りです。8/27のMTVビデオ・ミュージック・アワードでのパフォーマンスをきっかけにHOT100では急上昇が始まったのですが、9/1にはそのパフォーマンスがYouTubeにアップされてこれがさらにチャート上昇に拍車をかけています。電話番号のヒット曲は以下のとおりです。
* 867-5309/Jenny / Tommy Tutone (82/4)
* 1-800-273-8255 / Logic Feat. Alessia Cara & Khalid (17/5+)
* 634-5789 (Soulsville, U.S.A.) / Wilson Pickett (66/13)
* Beechwood 4-5789 / Marvelettes (62/17)
* 853-5937 / Squeeze (88/32)
* 911 / Wyclef Jean Feat. Mary J. Blige (00/38)
* Beechwood 4-5789 / Carpenters (82/74)
* 777-9311 / The Time (82/88)
ジャンル別のチャートで今週も1位を長く続けている曲をご紹介します。
* ラテン・ソングス・チャート 32週目の第1位(HOT100=今週第3位):
Despacito / Luis Fonsi & Daddy Yankee Feat. Justin Bieber
* アダルト・コンテンポラリー・チャート 21週目の第1位(HOT100:16位)
Shape Of You / Ed Sheeran
* ロック・ソングス・チャート 27週目の第1位(HOT100:8位)
Believer / Imagine Dragons
* オルタナティヴ・ソングス・チャート 12週目の第1位(HOT100:18位)
Feel It Still / Portugal. The Man
* カントリー・ソングス・チャート 31週目の第1位(HOT100:20位)
Body Like A Back Road / Sam Hunt
ところで、9/8に78歳で亡くなった「Gentle Giant」ドン・ウィリアムスのカントリー・ソングス・チャートでのオールタイムTOP20ヒットをご紹介します。
1. Lord I Hope This Day Is Good (82/1)
2. I Believe in You (80/1)
3. Say It Again (76/1)
4. Listen to the Radio (82/3)
5. You’re My Best Friend (75/1)
6. Till the Rivers Run Dry (76/1)
7. That’s the Thing About Love (84/1)
8. Love Me Over Again (80/1)
9. It Must Be Love (79/1)
10. Nobody but You (83/2)
11. Stay Young (84/1)
12. Love Is on a Roll (83/1)
13. Good Ole’ Boys Like Me (80/2)
14. Heartbeat in the Darkness (86/1)
15. One Good Well (89/4)
16. If Hollywood Don’t Need You (83/1)
17. Tulsa Time (79/1)
18. (Turn Out The Light) And Love Me Tonight (75/1)
19. Then It’s Love (87/3)
20. I’ve Been Loved by the Best (89/4)
ところで、今から39年前の9/23はこのグループのヒット曲が初めてTOP10に入った日でした。第3位まで上がる大ヒットとなりましたが、最高位を記録した日が10/28と11/4。当時は年間チャートの集計が11月第1週から10月最終週まででしたのでこの曲の年間順位は65位でした。ということで今週のあめりかん☆ぱいHOT100ヒット・オールタイム・ランキングはこの曲が当ランキングでは第1位のリトル・リバー・バンドのオールタイム・ヒットです。
1. Reminiscing (78/3)
2. Lonesome Loser (79/6)
3. The Night Owls (81/6)
4. Cool Change (80/10)
5. Lady (79/10)
6. Take It Easy On Me (82/10)
7. The Other Guy (83/11)
8. Help Is On Its Way (77/14)
9. Happy Anniversary (78/16)
10. Man On Your Mind (82/14)
11. It’s A Long Way There (76/28)
12. We Two (83/22)
13. You’re Driving Me Out Of My Mind (83/35)
14. Playing To Win (85/60)
15. It’s Not A Wonder (80/51)
16. I’ll Always Call Your Name (77/62)
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9/23付。今週のビルボード・アルバム・チャートから。
今週の第1位はLCDサウンドシステムの4枚目のスタジオ・アルバム『American Dream』です。85,000EAU、実売81,000枚のセールスです。またHOT100チャートにエントリーなしでNo.1アルバム獲得のアーティストが誕生しました。前作『This Is Happening』(最高位10位)以来7年ぶりのアルバムです。7年ぶりになったのは2011年に活動休止したためで2年前に復活しました。LCDサウンドシステムはジェームス・マーフィーのソロ・プロジェクトです。2002年のデビュー・シングルはすべての楽器をジェームス・マーフィー一人でプレイしました。今年7年ぶりにフジロックに出演し、ファンを喜ばせています。
アルバムチャートは実売のセールスに加えて収録曲のダウンロードやストリーミング回数も加味してランキングされています。EAUは換算枚数をあらわしています。
今週のTOP10内初登場はLCDサウンドシステムだけでした。
今週の第8位はシングル「1-800-273-8255」が大ヒットしているロジックの『Everyday』が4ヶ月ぶりにTOP10に入りました。先々週29位、先週の11位から今週第8位に入りました。このアルバムは5/27に1位に初登場しました。翌週6/3付では11位にダウンしてそれ以降はTOP10に入りませんでした。
38位には50位からエミネムの『Curtain Call: The Hits』がアップしています。最高位1位で今週357週目のチャートインです。ビルボード200チャートは200位まで発表されています。一方R&Bヒップホップ・アルバム・チャートは1965年1月30日スタートで、現在は50位までの発表です。こちらのチャートでは最高位2005年第2位で今週23位にランクされ、登場週数は100週となりました。エミネムはアルバム『The Eminem Show』がすでに登場130週を記録していて2枚目の100週アルバムとなりました。こちらのチャートで100週以上登場したアルバムを2枚以上記録したのは7組目。2パックとボーン・サグスン・ハーモニーは3枚記録しています。
R&Bヒップホップ・アルバム・チャートで登場100週以上のアルバムを複数記録したアーティスト:
2Pac:
128週 Greatest Hits (最高位98年1位)
107週 All Eyez on Me (96/1)
103週 The Don Killuminati: The 7 Day Theory (96/1)
Bone Thugs-N-Harmony:
119週 Creepin on Ah Come Up (94/2)
105週 E. 1999 Eternal (95/1)
104週 Greatest Hits (05/30)
Eminem:
130週 The Eminem Show (02/1)
100週 Curtain Call: The Hits (05/2)
Kirk Franklin:
108週 Kirk Franklin and The Family (95/6)
104週 Hero (05/4)
Whitney Houston:
122週 The Bodyguard (92/1)
116週 Whitney Houston (85/1)
Michael Jackson:
112週 Dangerous (92/1)
104週 Thriller (83/1)
Sade:
111週 The Best of Sade (94/7)
105週 Love Deluxe (92/2)
58位にはスクリプトの5枚目のスタジオ・アルバム『Freedom Child』が初登場しました。今週は1位のLCDサウンドシステムの次の初登場アルバムがこのアルバムでした。2001年アイルランド・ダブリンで結成された3人組ロック・バンドです。2008年のデビュー・アルバム『The Script』からこのアルバムまでアイルランドでは5枚連続第1位です。UKではサード・アルバム『#3』(2012年)が最高位2位でしたがそれ以外は全部第1位なんです。アメリカではセカンド・アルバム『Science & Faith』が2010年最高位3位が過去最高順位で前作『No Sound Without Silence』が2枚目のTOP10入り(2014年最高位10位)とTOP10入りが2枚しかありません。UK、アイルランドとアメリカとの人気差が激しいですね。
https://item.rakuten.co.jp/americanpie/cojcre00560
125位には1961年9月1日マサチューセッツ州ローウェル生まれのサックス奏者、ボニー・ジェームスの16枚目のアルバムでビルボード200には11枚目のエントリーとなる『Honestly』が初登場しました。コンテンポラリー・ジャズ・アーティストとして第一人者である通り、コンテンポラリー・ジャズ・アルバム・チャートでは9枚目の第1位となりました。このチャートではケニーGが16枚のNo.1アルバムを記録していてこれが歴代1位の1位枚数となっております。ボニー・ジェームスは、デイヴ・コーズ、フォープレイと並んで歴代2位タイです。
ところで、ハリケーン「ハーヴィー」「アーマ」被災者支援のコンサートやイヴェント、さらに多くのアーティストたちからの寄付が報じられています。テキサス州ヒューストン出身のラッパー、バンBとジャスティン・ビーバーのマネージャー、スクーター・ブラウンが企画して9/12に1時間の生放送で行われた『Hand In Hand』ですが4400万ドルが集まったそうです。大企業からの寄付も含まれているようですが、すごいことです。CBS、NBC、ABC、FOXの4大ネットワークでの同時放送といい、資金援助を呼びかけるためにすぐに番組出演を快諾してノー・ギャラで出演した多くのアーティストに敬意を払いたいです。日本でもチャリティを名乗る番組ならば、せめてノー・ギャラとか必要経費を差し引いた分は寄付するなどして初めてチャリティといえるのではないでしょうか。全国の皆さん、今年も寄付してくださいと番組内で呼びかけておいて、ギャラは別にもらっているということが報じられていましたが、それが本当なら違うだろといいたいです。
『Hand In Hand』には、ジャスティン・ティンバーレイク、パスター・ジョン・ゲイリー、デイヴ・マシューズ、レオナルド・ディカプリオ、トム・ハンクス、オプラ・ウィフリー、リーズ・ウェザースプーン、ジャスティン・ビーバー、グウェン・ステファニー、ジョージ・クルーニーなどが参加して支援を呼びかけました。さらにテキサス州出身のビヨンセ、ケリー・ローランドやシェール、ショーン・コムズ(P・ディディ)も出演。アッシャー、トリー・ケリー、スティーヴィー・ワンダー、ルイス・フォンシ、ブレイク・シェルトン、デイヴ・マシューズ、ジョージ・ストレイト、ミランダ・ランバート、クリス・ステイプルトン、デミ・ロヴァート、ブラッド・ペイズリー、ダリアス・ラッカー、シーシー・ワイナンズはパフォーマンスでも参加したそうです。
9/22にはテキサス州オースティンでオールスター・ハリケーン被災者支援コンサートが開かれます。こちらにはウィリー・ネルソン、ジェームス・テイラー、ポール・サイモン、ボニー・レイットなどの参加が予定されています。