9/30付
★テイラー、3部門1位なしでも3週目の第1位
★5位にいきなり初登場。UKでは6曲目の第1位
★エド・シーラン、ACで22週目の第1位。スポティファイでは歴代1位!
★4位からの歴代ダウン記録
★37年前の今頃第1位。今週のあめりかん☆ぱいHOT100ヒット・オールタイム・ランキングは、この曲が集計第1位のグループです。
★アルバム・チャートで今年カントリー・アーティスト初の第1位
★カントリー・アルバムがTOP10に3枚
★アルバム・セールスの流れになった「チケット+アルバム」
9/30付。今週のビルボード・シングル・チャートから。
https://item.rakuten.co.jp/americanpie/bmch600a
今週も第1位はテイラー・スウィフトの「Look What You Made Me Do」です。3週連続第1位です。ストリーミングは3990万ストリームスで1位から2位。デジタル・セールスは69,000ダウンロードで2位変わらず。ラジオ・ソングスは13位から10位へアップしました。ラジオ・ソングス・チャートでは13曲目のTOP10ヒットです。ということでHOT100チャートの集計要素3部門でいずれも1位ではないのですが、合計すると1位ということになりました。3部門で1位でなくHOT100で1位になったのは、ストリーミング・チャートができた2013年1/26以降で9曲目です。今年では2曲目で5/13でHOT100で1位になったブルーノ・マーズ「That’s What I Like」以来です。この時はラジオ・ソングスとデジタル・セールスで2位、ストリーミングで4位でした。
第2位は先週と変わらずカーディBの「Bodak Yellow (Money Moves)」です。ストリーミングで4080万ストリームスとなり1位になりました。デジタル・セールスは8位から12位、ラジオ・ソングスは16位変わらずです。HOT100チャートではストリーミングの影響が大きいことがわかりますね。ラップ・ソングス・チャート、R&Bヒップホップ・ソングス・チャートではそれぞれ5週目、3週目の第1位となっています。
第5位にはサム・スミスの「Too Good At Goodbyes」が初登場しました。HOT100チャートで5位に初登場したのは13曲目で過去12曲では6曲が4位以上の最高位を記録しています。1位になったのはアヴリル・ラヴィーンの「Girlfriend」(2007年)の1曲だけでした。TOP10内初登場は95年まではビートルズがたった3曲だけしか記録していない大記録でした。それが95年にマイケル・ジャクソン&ジャネット・ジャクソンの「Scream/Childhood」が25年ぶりにTOP10内(第5位)に初登場するとその後22年間で192曲がTOP10内に初登場しました。この曲はUKでは6曲目の第1位となっています。アルバムのリリース情報が待たれます。
先週16位から今週17位へダウンしたエド・シーランの「Shape Of You」はHOT100史上オールタイムで何位になるのかも気になりますが、とりあえず、スポティファイでは歴代1位になったようです。これまではドレイクの「One Dance」が通算ストリームス数で1位でした。このほど「One Dance」が13億1714万3742ストリームスに対し、「Shape Of You」は13億1842万396ストリームスと発表され歴代1位となったようです。ちなみに「One Dance」の前の歴代1位はメジャー・レイザーの「Lean On」でした。その「Shape Of You」、アダルト・コンテンポラリー・チャートでは今週も第1位で22週連続第1位となりました。22週はトレインの「Hey, Soul Sister」(2010年)と並んで歴代2位の週数です。1位は2003年のアンクル・クラッカー・フィーチャリング・ドビー・グレイの「Drift Away」で28週間第1位でした。エド・シーランは早くも来年8月から11月までの全米スタジアム・ツアーのスケジュールが発表されています。すごい人気です。プロ野球ヤクルト・スワローズのバレンティン選手の登場曲としても使われています。
先週14曲目のTOP10内初登場を果たしたテイラー・スウィフトの「…Ready For It?」ですが今週は思いっきり下がって21位です。デジタル・セールスで1位から6位、ストリーミングで11から20位とダウンしました。まだファースト・シングルの「Look What You Made Me Do」がリリースされてから4週間しかたっていません。ラジオでは「Look…」の方をかけるため、この曲がいずれラジオで頻繁にかかるようになればまた再浮上するでしょう。ちなみに4位からのダウン記録は以下のようになっています。30位以下にダウンした曲はまだないんですね。今年はハリー・スタイルズも大幅ダウンを記録していました。
4 → 29 Don’t Stop Believin’ / Glee Cast (09-6-13)
4 → 28 Not Ready To Make Nice / Dixie Chicks (07-3-10)
4 → 27 Solitaire / Clay Aiken (04-4-10)
4 → 26 Beach Baby / First Class (74-10-19)
4 → 25 Tin Man / America (74-11-30)
4 → 25 Lowdown / Boz Scaggs (76-10-30)
4 → 24 The Twist / Chuby Checker (60-11-7)
4 → 24 No No Song/Snookeroo / Ringo Starr (75-4-26)
4 → 24 Fight The Power Pt. 1 / Isley Brothers (75-10-4)
4 → 24 Heat Of The Moment / Asia (82-7-17)
4 → 23 Real Real Real / Jesus Jones (91-11-16)
4 → 22 Sign Of The Times / Harry Styles (17-5-6)
4 → 21 Wildfire / Michael Murphey (75-7-19)
4 → 21 …Ready For It? / Taylor Swift (17-9-30)
4 → 20 More, More, More (Part 1) / Andrea True Connection (76-7-24)
https://item.rakuten.co.jp/americanpie/a0106045104
今週のあめりかん☆ぱいHOT100ヒット・オールタイム・ランキングは、このグループの当店集計第1位の曲が、今から37年前にHOT100で第1位になりました。ということで今週はクイーンとフレディー・マーキュリーのオールタイム・ヒットです。
1. Another One Bites The Dust (80/1)
2. Crazy Little Thing Called Love (80/1)
3. Bohemian Rhapsody (92/2)
4. We Are The Champions (78/4)
5. Killer Queen (75/12)
6. Somebody To Love (77/13)
7. You’re My Best Friend (76/16)
8. Body Language (82/11)
9. Radio Ga-Ga (84/16)
10. Under Pressure / Queen & David Bowie (82/29)
11. Bicycle Race (79/24)
12. Need Your Loving Tonight (80/44)
13. Flash’s Theme Aka Flash (81/42)
14. Play The Game (80/42)
15. A Kind Of Magic (86/42)
16. Somebody To Love / George Michael & Queen (93/30)
17. One Vision (86/61)
18. We Will Rock You (92/52)
19. I Wait To Break Free (84/45)
20. Fat Bottomed Girls (79/24 Flip)
21. I Want It All (89/50)
22. Tie Your Mother Down (77/49)
23. Calling All Girls (82/60)
24. Love Kills / Freddie Mercury (84/69)
25. It’s Late (78/74)
26. It’s A Hard Life (84/72)
27. Don’t Stop Me Now (79/86)
28. I Was Born To Love You / Freddie Mercury (85/76)
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9/30付。今週のビルボード・アルバム・チャートから。
今週の第1位は今年初のカントリー・アーティストの第1位となったトーマス・レットの『Life Changes』です。123,000EAU、実売は94,000枚のセールスでした。カントリー・アーティストの第1位は昨年10/1付、1年前ですね、ジェイソン・アルディーンの『They Don’t Know』以来です。
今年はこれまでブレット・エルドリッジ、ザック・ブラウン・バンド、クリス・ステイプルトン、ブラントリー・ギルバートがアルバムをリリースしましたが最高位は2位でした。今年初のカントリー・アルバムの1位となりましたが、昨年もジェイソン・アルディーン1枚だけでした。2015年はザック・ブラウン・バンド、ルーク・ブライアン、クリス・ステイプルトンの3枚が1位となっております。
またトーマス・レットは自身初の第1位となりましたが、ビルボード200では9/9のブランド・ニュー『Science Fiction』から4週連続でそのアーティスト初のNo.1が続いています。またアルバム、シングルのセールスやストリーミング、SNSでの印象度などをポイント化して合計したアーティスト別のランキングであるアーティスト100チャートでもトーマス・レットが第1位となりました。このチャートは2014年7月にスタートしましたがカントリー・アーティストは7人目の第1位です。すべて男性です。
カントリー・アルバム・チャートでも初登場第1位です。デビュー・アルバム『It Goes Like This』は2013年最高位2位、セカンド・アルバム『Tangled Up』も2015年最高位2位でした。デビューから3枚連続で2位以上ですからこれはすごい人気です。このアルバムの収録曲で、マーレン・モリスをフィーチャリング・アーティストで迎えた「Craving You」はカントリー・エアプレイ・チャートですでに第1位を記録。セカンド・シングル「Unforgettable」は4位上昇中です。10曲目のTOP10ヒットとなっています。
アルバムチャートは実売のセールスに加えて収録曲のダウンロードやストリーミング回数も加味してランキングされています。EAUは換算枚数をあらわしています。
今週のTOP10内初登場はあと5枚あります。
https://item.rakuten.co.jp/americanpie/four201
第2位にはUKでは第1位、ビルボード・ロック・アルバム・チャート、オルタナティヴ・アルバム・チャートでは2010年『High Violet』、2013年『Trouble Will Find Me』に続いて3枚連続で第1位となったザ・ナショナルの『Sleep Well Beast』が初登場です。この2枚はビルボード200では最高位3位でした。『Sleep Well Beast』は64,000EAU、実売は59,000枚でした。99年にオハイオ州シンシナティで結成された5人組ロック・バンドで4年ぶり7枚目のスタジオ・アルバムです。2010年代に人気が確立するまで長い下積みでした。3枚連続TOP10入りを果たし、3枚連続TOP3入りとなりました。ツアーをします。
第3位はオデッサのサード・アルバム『A Moment Apart』です。初のTOP10入りとなりました。2014年の前作『In Return』に続いてダンス・エレクトロニック・アルバム・チャートでは第1位となりました。オデッサは2012年にシアトルで結成されたエレクトロニック・デュオです。メンバーはカタコムキッドことハリソン・ミルズとビーチズビーチズことクレイトン・ナイトの2人です。9/29ロンドンから2/11オーストラリア・フレマントルまでのヨーロッパ、北米、オーストラリアの長期ツアーが予定されています。
第5位は7枚目のTOP10入りとなったジャック・ジョンソンの『All The Light Above It Too』です。2013年に通算4枚目の第1位となった『From Here To Now To You』以来のリリースです。1975年5月18日ハワイ生まれのシンガー、ソングライター、プロデューサーで複数の楽器もこなすマルチ・プレイヤーでもあります。俳優としてもデビューしています。この作品もほとんどの楽器を彼自身で演奏してレコーディングされました。ツアーをします。
ということでこの3枚のアーティストはツアーをするということでチケットが発売されています。そうなんです。先週1位のLCDサウンドシステムもそうでしたが、この3枚もチケットにアルバム購入権がついていて、それが行使されてCDあるいはダウンロードで作品が売れたため、こんなにセールスがあがって上位初登場となりました。ただ翌週も続くアーティストとそうでないアーティストがあってメタリカなどはけっこう長い間この恩恵をうけていましたが、先週第1位のLCDサウンドシステムの場合は今週一気に56位まで落ちてしまいました。もっとも9/9付で第1位だったブランド・ニューの『Science Fiction』は9/16付で一気に97位に落ち、9/23付では消えてしまいました。ブランド・ニューはまだCD、LPの発売がありませんが10/20に発売されますのでその後またチャートに復活するでしょう。
第7位には2枚目のTOP10入りとなったダスティン・リンチの『Current Mood』です。彼もトーマス・レットと同じく、カントリーでは人気アーティストで、2012年のデビュー・アルバム『Dustin Lynch』はカントリー・アルバム・チャートで第1位。2014年の前作『Where It’s At』は第2位。そして今作も第2位とデビュー3作品がすべて2位以上。今後の活躍も期待されます。このアルバムからは「Seein’ Red」と「Small Town Boy」がすでにカントリー・エアプレイチャートで第1位を記録しています。
第10位にはキップ・ムーアのサード・アルバム『Slowheart』が初登場しました。こちらはビルボード200でデビューから3枚連続TOP10入りを果たしました。カントリーでは2012年のデビュー・アルバム『Up All Might』が3位、2015年の『Wild Ones』が2位、そして今作が3位とこれもデビューから3作連続でTOP3以上と人気上昇中です。
トーマス・レット27歳、ダスティン・リンチ32歳、キップ・ムーア37歳とこれからも活躍が期待されるカントリー・アーティスト3人が同時にTOP10入りしました。カントリー・アーティストのアルバムがTOP10に3作品同時に入ったのは昨年は10/8付、その前は2015年10/17以来とのことです。
2016/10/8:
4位 Sinner / Aaron Lewis
6位 They Don’t Know / Jason Aldean
10位 Dig Your Roots / Florida Georgia Line
2015/10/17:
3位 Cass County / Don Henley
4位 Cold Beer Conversation / George Strait
6位 Tangled Up / Thomas Rhett