5/4付 最新全米ヒットチャート解説 + 今週のおまけ

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5/4付。今週の全米アルバムチャートから。

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今週の第1位は、こちらも先週のパラモア同様お久しぶりのフォール・アウト・ボーイ『Save Rock And Roll』です。154,000枚のセールスでした。1位は2007年『Infinity On High』以来2枚目です。先週1位のパラモア『Paramore』は一気に12位まで落ちてしまいました。

今週はTOP10内にあと2枚が初登場しました。

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2位に初登場したのがキッド・カディの『Indicud』。2009年『Man On The Moon: The End Of Day』は4位、2010年『Man On The Moon II: The Legend Of Mr. Rager』が3位と上位に初登場するもののまだ1位はありません。今回は前作に引き続いてR&Bヒップホップ・アルバム、ラップ・アルバム・チャートで1位になっています。136,000枚のセールス。

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5位に初登場したのがヤー・ヤー・ヤーズの『Mosquito』。2000年にニュー・ヨークで結成された3人組オルタナティブ・ロック・バンドです。今回は4枚目のスタジオ・アルバムで初のTOP10入りです。

2011年に初めて5月に開催された“ビルボード・ミュージック・アワード”ですが今年も5/19にラス・ヴェガス・MGM・グランド・ガーデン・アリーナで授賞式が行われ、その模様はABCを通じて全米に生中継されます。

すでにプリンス、ジャスティン・ビーバー、テイラー・スウィフト、ブルーノ・マーズがパフォーマンスをするということが伝えられていますが、彼らに加えて、ピットブル、クリスティーナ・アギレラ、マックルモア&ライアン・ルイス、セレナ・ゴメス、バンド・ペリー、ケーシー・マスグレイブズの参加が決定しました。また全部門のノミネートも発表されています。おもな部門をご紹介します。

* Top Artist:
Justin Bieber
Maroon 5
One Direction
Rihanna
Taylor Swift

* Top New Artist:
Gotye
Carly Rae Jepsen
The Lumineers
One Direction
PSY

* Top Male Artist:
Jason Aldean
Justin Bieber
Drake
Flo Rida
Bruno Mars

* Top Female Artist:
Adele
Carly Rae Jepsen
Nicki Minaj
Rihanna
Taylor Swift

* Top Duo/Group:
Coldplay
Fun.
Maroon 5
Mumford & Sons
One Direction

* Top Pop Artist:
Adele
Justin Bieber
Maroon 5
Bruno Mars
One Direction

* Top R&B Artist:
Chris Brown
Alicia Keys
Ne-Yo
Rihanna
Usher

* Top Rap Artist:
Drake
Flo Rida
Nicki Minaj
Pitbull
PSY

* Top Country Artist:
Jason Aldean
Luke Bryan
Hunter Hayes
Taylor Swift
Carrie Underwood

* Top Rock Artist:
Coldplay
Fun.
Gotye
Mumford & Sons
Bruce Springsteen

* Top Hot 100 Song:
Some Nights / Fun.
Somebody That I Used To Know / Gotye feat. Kimbra
Call Me Maybe / Carly Rae Jepsen
One More Night / Maroon 5
Payphone / Maroon 5 feat. Wiz Khalifa

* Top Billboard 200 Album:
21 / Adele
Babel / Mumford & Sons
Take Me Home / One Direction
Up All Night / One Direction
Red / Taylor Swift

* Milestone Award
Justin Bieber
Taylor Swift
Bruno Mars

毎年11月最終週までの1年間を集計対象とした年間チャートとは違った期間で集計した結果を発表しています。今年はテイラー・スウィフト、マルーン5、ファンが最多の11部門にノミネートされました。”Milestone Award”はファン投票で決まります。

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もうひとつ。ビルボード・ラテン・ミュージック・アワードの授賞式が4/25マイアミのバンクユナイテッド・センターで行われました。当店ではいまだに大人気のドン・オマールが過去最多タイの18のノミネートを果たしていましたが、「Dutty Love」で”Songs Male Artist Of The Year”、日本でも大人気の「Danza Kuduro」で”Streaming Song Of The Year”を受賞するなどなんと10部門で受賞しました。また昨年12月に飛行機事故で亡くなったジェニー・リヴェラがドン・オマール、プリンス・ロイス、ロメオ・サントスを抑えて”Artist Of The Year”を受賞するなど6部門でトロフィーを獲得しています。

 
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5/4付。今週の全米シングルチャートから。

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今週の第1位は2週連続でピンク・フィーチャリング・ネイト・ルイスの「Just Give Me A Reason」です。「Thrift Shop」ほどの強さはありませんが、デジタル・ソングス・チャートでは4週目の1位。エアプレイは4位から3位、ストリーミング・ソングスでは5位から6位、オンデマンドでは9位から6位となっています。

 
5位から2位に上がったのが今週R&Bヒップ・ホップ・チャートで1位になったマックルモア&ライアン・ルイス・フィーチャリング・レイ・ダルトンの「Can’t Hold Us」。R&Bヒップホップ・ソングス・チャートでは先週まで14週連続で彼らの「Thrift Shop」(フィーチャリング・ワンズ、HOT100では今週3位)が1位でした。このチャートでの1位最長記録まであと1週でしたが、同一アーティストでの連続1位を記録しました。

 

そして先週12位初登場。アメリカでは860万ストリームスでしたが全世界では1億を超えていたのがPSYの「Gentleman」。今週はアメリカ国内で1390万ストリームスを記録して一気に5位まで上がってきました。全世界ではすでに2億を超えているようです。ダウンロードも72,000を記録してデジタル・ソングス・チャートで20位に初登場しました。

 
6位は4位からダウンしたリアーナ・フィーチャリング・ミッキー・エッコの「Stay」。ポップ・ソングス・チャート(メインストリームTOP40チャート)ではこの曲が今週1位です。このチャートは1992年10月からスタートしていますが1位最多曲数はこれまでケイティ・ペリーとリアーナが9曲で並んでいました。今週この曲の1位でリアーナは10曲となって単独1位となりました。すでにポップ・ソングス・チャートではチャートイン曲数=35曲、TOP10入り曲数=23曲でともに単独1位となっています。

 

 

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今週のおまけです。

★今週は訃報が続きました。
★まずオーストラリアのグループで91年にとてもセクシーな曲がTOP10入り。そのヴォーカルだったクリスティーナ・アンクレットが4/21、ニュー・ヨークの自宅で53歳の若さでなくなりました。グループはディヴァイナルズ。最高位4位の大ヒットを記録したのが「I Touch Myself」です。彼女は2010年に乳がんと診断され、また多発性硬化症とも闘っていたそうです。
★続いて4/22にニュー・ジャージーの自宅で心臓発作で亡くなったのがリッチー・ヘブンス。72歳でした。1969年の“ウッドストック”のオープニングを飾っています。ビートルズのカバー「Here Comes The Sun」は1971年HOT100で16位のヒットを記録しました。

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★1990年、彼はまだ11歳でした。当時18歳だったジャーメイン・デュプリによって見出され、デュオとして92年にデビュー。デビュー・シングルはその名のとおりチャートをジャンプ・アップして登場4週目にしてトップまで上りつめ、その座を8週連続で守りました。彼の名前はクリス“マック・ダディ”ケリー。相方がクリス“ダディ・マック”スミス。彼らはクリス・クロスと名乗りデビュー曲「Jump」は200万枚の大ヒットを記録、92年の年間3位に輝きました。ラップソングでは当時最長の1位でした。5/1にアトランタの自宅で意識不明のところを発見され、地元の病院で亡くなりました。死因は不明ですが薬物過剰摂取によるものとの報道もあります。34歳でした。今年2月にジャーメイン・デュプリのレーベル“So So Def”創設20周年のパーティーのために一夜だけ再結成してパフォーマンスしました。

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★4/26にカントリー界の大御所、ジョージ・ジョーンズがテネシー州ナッシュヴィルのヴァンダービルト大学病院で亡くなりました。81歳でした。高熱と血圧異常でコンサートを延期して4/18から入院していました。ジョージ・ジョーンズは1931年9月12日テキサス州サラトガ生まれ。独学でギターを弾きはじめて10代前半から路上やクラブで歌っていました。1954年にデビューすると翌年から2002年まで48年連続でカントリー・シングル・チャートに曲を送り込む大スターとなりました。2000年代はガース・ブルックスやシューター・ジェニングスとコラボしたり、最後のヒット曲となる「Country Boy」(2011年)ではアーロン・ルイスとチャーリー・ダニエルズとコラボしてヒットを記録しました。カントリー・シングル・チャートには合計166曲がチャートイン。これは2位のエディ・アーノルドの145曲を大きく上回って歴代1位です。TOP40=143曲(歴代1位)、TOP10=78曲(歴代3位)、1位が13曲ありました。アルバムもたくさんチャートに送り込み、カントリー・アルバム・チャートではジョニー・キャッシュの103枚に次ぐ歴代2位の96枚をチャートインさせています。カントリー・チャートでのヒット曲を最高位順に20曲ご紹介します。

1 Tender Years (61年/カントリー・シングル・チャート最高位1位)
2 She Thinks I Still Care (62/1)
3 White Lightning (59/1)
4 Walk Through This World With Me (67/1)
5 We’re Gonna Hold On (73/1)
6 Near You (77/1)
7 He Stopped Loving Her Today (80/1)
8 I Always Get Lucky With You (83/1)
9 The Grand Tour (74/1)
10 Still Doin’ Time (81/1)
11 Golden Ring (76/1)
12 Yesterday’s Wine (82/1)
13 The Door (75/1)
14 She’s My Rock (84/2)
15 I’ll Share My World With You (69/2)
16 When The Grass Grows Over Me (69/2)
17 The Window Up Above (61/2)
18 Tennessee Whiskey (83/2)
19 I’m Not Ready Yet (80/2)
20 A Good Year For The Roses (71/2)

★ご冥福をお祈りいたします。