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6/22付。今週の全米アルバムチャートから。
今週はTOP10内に初登場した4枚がすべてロック!まず、第1位が初のNo.1となったクイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジの『..Like Clockwork』。91,000枚のセールスでした。97年にヴォーカルでギタリストのジョシュ・オムを中心にカリフォルニア州パーム・デザートで結成。これまでは2005年の『Lullabies To Paralyze』の5位が最高順位でした。レーベルのマタドール・レコードとしても初のNo.1アルバム誕生です。
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第3位には2009年結成のロック・バンド、スリーピング・ウィズ・サイレンスのサード・アルバム『Feel』が初登場。かれらの2010年のデビュー・アルバムはチャートインしませんでしたが、前作『Let’s Cheers To This』は最高位17位を記録。今回はインターネットを通じてのキャンペーンが功を奏して約3割はネットでのCDセールスとのことです。
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そして第6位に初登場したのがスラッシュメタル四天王のひとつ、メガデスです。元メタリカのデイヴ・ムステインを中心に83年に結成。今回の14枚目となるスタジオ・アルバム『Super Collider』が6枚目のTOP10入りとなりました。今回はこれまでのロードランナーを離れてデイヴ・ムステインのレーベル、トレードクラフトからのリリースです。彼らのこれまでのアルバムを調べると最高位が2位(『Countdown To Extinction』92年)でまだ1位がないんですね。
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最後に第10位に初登場したのが、ベアネイキッド・レディースの『Grinning Streak』。『Everything To Everyone』(03年、10位)以来10年ぶりのTOP10なんです。今週は全体的に低調なセールスで、このアルバムのセールスも23,000しかないんですが、それでも記録はTOP10入りということになるんですね。
今週は6/5にCMTアワードが放送されました。現在「Cruise」がヒット中のフロリダ・ジョージア・ラインのアルバム『Here’s To The Good Times』が17位から8位と、CMTの受賞あるいはパフォーマンスしたアーティストのアルバムの中では最も顕著に上昇しました。
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下の方では先週51位に初登場して今週は116位に下がっているのがミュージカル『Kinky Boots』。ブロードウェイで上演された作品を表彰する第67回トニー賞の授賞式が、6/9ニュー・ヨーク・ラジオ・シティ・ミュージック・ホールで行われました。今回はこの『Kinky Boots』がミュージカル作品賞、主演男優賞など6部門で受賞。日本人の川名康浩氏もこの作品にプロデューサーとしてかかわっています。さらにオリジナル楽曲賞も受賞。こちらのソングライターはシンディ・ローパーです。
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さて、6/11発売のアルバムが登場する来週6/29付のチャートでは7/25から全米ツアーを開始するブラック・サバスのアルバム『13』が初の1位になるだろうと予想されています。今回はオジー・オズボーンが35年ぶりに復帰した作品で、プロデューサーはリック・ルービン。これまではTOP10に『Master Of Reality』(71年8位)の1枚のみでしたが、今回は初の1位が期待されるとのこと。
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そして6/18発売のアルバムが登場する7/6付のチャートでは、ファースト・ウィーク・セールスが早くも50万枚を超えて堂々の初登場1位と予測されているのが、カニエ・ウエストの6枚目のスタジオ・アルバム『Yeezus』です。また交際中のキム・カーダシアンが6/15に女の子を出産。カニエは36歳になって1週間目にパパになりました。ビルボードはこれを記念してこれまでHOT100にチャートインした55曲の彼のヒット曲のTOP20を発表していたのでここで上位10曲をご紹介します。55曲のHOT100登場はラップ・アーティストとしてはリル・ウェイン(118曲)、ジェイZ(72曲)に次いで3位です。
10位 Good Life / Kanye West feat. T-Pain (2007年最高位7位)
9位 Love Lockdown / Kanye West (08/3)
8位 Ni**as in Paris / Jay-Z & Kanye West (12/5)
7位 Run This Town / Jay-Z Featuring Rihanna & Kanye West (09/2)
6位 Slow Jamz / Kanye West, Twista Featuring Jamie Foxx (04/1)
5位 Knock You Down / Keri Hilson Featuring Kanye West & Ne-Yo (09/3)
4位 Heartless / Kanye West (09/2)
3位 Stronger / Kanye West (07/1)
2位 E.T. / Katy Perry Featuring Kanye West (11/5)
1位 Gold Digger / Kanye West Featuring Jamie Foxx (05/1)
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6/22付。今週の全米シングルチャートから。
先週までの1位の「Can’t Hold Us」に代わって今週1位になったのは、ジャスティンでもダフト・パンクでもありませんでした。今週の第1位は先週の6位から一気に駆け上ったロビン・シック・フィーチャリング・T.I.+ファーレルの「Blurred Lines」でした。デジタル・セールスでこそ2週連続1位ですが、エアプレイは17位から8位、オンデマンドは24位から6位、ストリーミングは24位から8位とまだまだなんです。でもこれで総合1位ということは来週以降まだTOP5に入っていないこの3部門での上昇で1位がちょっと続くかもしれませんね。ロビン・シックにとっては初のHOT100での1位ですがR&Bヒップ・ホップ・ソングス・チャートでは3曲目の1位です。ちなみにHOT100ではフィーチャリングされているT.I.にとっては4曲目、ファーレル・ウィリアムスはすべてフィーチャリング・アーティストとして3曲目の1位となりました。
さらにロビン・シックのお母さんも実はHOT100でTOP10入りを果たしていたのです。86年最高位2位で年間13位。「Friends & Lovers」をカール・アンダーソンと一緒に歌っていたグロリア・ローリングが彼のお母さんでした。母と実の息子がソロでともにTOP10に入ったのはHOT100ではこれが初めてとか。グループのメンバーにお母さんがいて、そのグループがHOT100で1位を記録、そしてその息子もソロで1位を記録というのはあります。シャーリー・ジョーンズがいたパートリッジ・ファミリーは1970年に「I Think I Love You」が1位。その息子のショーン・キャシディは1977年に「Da Doo Ron Ron」で1位を獲っています。母-息子のパターンでなければ父子とか父娘とか別々のグループに父と娘がいてそれぞれがTOP10ヒットをもっているとか、いろいろなパターンがありますが、究極の親子ともにNo.1ホルダーは、ともに「キング」と呼ばれた(義理の関係でしたが)父と子であるエルヴィス・プレスリーとマイケル・ジャクソンかもしれません。ロビン・シックのニュー・アルバムは7/30に発売されます。
そして1位から今週は2位に落ちたのがマックルモア&ライアン・ルイス・フィーチャリング・レイ・ダルトンの「Can’t Hold Us」。メインストリームTOP40チャートは通称ポップ・ソング・チャートと呼ばれていますが、このチャートで今週1位になりHOT100に続いてこちらでもデビューから2曲連続1位を記録した最初のデュオになりました。この記録を調べると20年の歴史のこのチャートでは、デビューから6曲連続1位というのが最長記録で、レディ・ガガ。3曲連続ではエース・オブ・ベースとアヴリル・ラヴィーンの名前がありました。またこのチャートはリアーナの独壇場で、先週デヴィッド・ゲッタとの「Right Now」がポップ・ソングスで37位に初登場していますが、これでチャート登場36曲目となりました。2位がマライア・キャリーとブリトニー・スピアーズの30曲なんです。またTOP10ヒット数でもリアーナは23曲で歴代1位。No.1曲数でも10曲でリアーナが歴代1位です。
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今週5位にとどまっているのがフロリダ・ジョージア・ライン・フィーチャリング・ネリーの「Cruise」です。今週とうとうダウンロードが410万となり、400万を突破しました。カントリーで400万を突破したのは5曲目です。カントリー・ソングス・チャートでは今週も1位で合計15週目の1位となりました。
1位 610万 Need You Now / Lady Antebellum (10/2)
2位 560万 Love Story / Taylor Swift (09/4)
3位 460万 If I Die Young / Band Perry (11/14)
4位 430万 You Belong With You / Taylor Swift (09/2)
5位 410万 Cruise / Florida Georgia Line Featuring Nelly (13/5)
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6位は、なんと遂に更新しました!!イマジン・ドラゴンズの「Radioactive」。今週登場41週目でこれまでの最高位7位を更新。最高位更新のスロー記録樹立です。ロック・ソングス・チャートでは12週連続で第1位です。
今週は11位に初登場曲があります。TOP10入りは2010年「Can’t Be Tamed」(8位)以来のマイリー・サイラス。彼女も親子でTOP10ヒットを記録していますね。
もう1曲TOP40内にいきなり初登場したのが、37位に初登場したキャサディー・ポープの「Wasting All These Tears」。パンク・ポップ・バンドのヘイ・マンデーではヴォーカルとして活躍。その後ソロとなりますが、ブレイクのきっかけは昨年出場して優勝した『The Voice Season 3』でした。その時に歌ったブレイク・シェルトンの「Stupid Boy」がカントリー・ソングス・チャートで4位(HOT100では40位)、ミランダ・ランバートの「Over You」は3位(同25位)と好評でした。今回がオフィシャルのデビュー・ラジオ・シングルのようでレコード会社も力を入れています。カントリー・ソングス・チャートでは7位に初登場しました。