佐藤直人の今週の洋楽この1曲!(第11回)
私が独断と偏見で毎週1曲ずつご紹介します。
あめりかん☆ぱいがスタートしたのが1994年6月1日。実際に東京・水道橋に店をオープンしたのが8月25日でした。晴れていた暑い夏の日に、水道橋の店でその準備をしていたある日、私をCD屋の世界に誘ったM君が、勢いこんで店に入ってきました。「佐藤さん、大変なことが起こった!」「何?」「平和島でサウナに入っていたら、そこに原稿掲示板があって、ボーイズ・トゥ・メンが31位から2位だって!」
1991年にデビューしたR&B4人組ヴォーカル・グループ。当時R&B男性ヴォーカル・グループは流行りでした。彼らがその中心にいたといっていいでしょう。彼らの大ヒットの後も続々といろいろなボーイズ・グループがデビューしています。
http://item.rakuten.co.jp/americanpie/a0121509104
その彼らは92年に「End Of The Road」で13週間HOT100で1位を独走し、92年の年間1位に輝きました。そしてその次のアルバムを期待していたところ、8/13付で「I’ll Make Love To You」がビルボードHOT100シングル・チャートでいきなり31位に初登場。そして8/20付で一気に2位に上がったのです。
M君からの言葉は衝撃的でした。当時30位以下からのTOP3へのジャンプ・アップはマイケル・ジャクソンの「Black Or White」が35位から3位(91/11/30)ぐらいでその前はビートルズの「Yesterday」(45位→3位、65/10/2)までないんです、確か。今ではジャンプ・アップが結構あたりまえの風景になってしまいましたが。
それでよーく覚えているんです。この曲は8/27付で1位になるとそれから11/26まで14週連続で第1位!ホイットニー・ヒューストンの「I Will Always Love You」(92年)と並ぶ当時HOT100の1位最長記録を作りました。集計期間の関係で94年年間チャートでは第3位でした。
私はこの31位から2位というジャンプ・アップを記念して、この週の1位から100位までで気に入った曲を30曲ぐらい選んでオリジナルのカセット・テープを作りました。このテープを聴くと、あめりかん☆ぱいをスタートさせた当時の気持ちを思い起こすことが出来るんです。音楽はいいですね。こうやって気持ちまでよみがえらせてくれる。またがんばろうって。
ということで今週の「佐藤直人の今週の洋楽この1曲!」は、ボーイズ・トゥ・メンの「I’ll Make Love To You」です。
彼らのヒット曲満載のベスト盤はこちらをお勧めします。