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8/16付。今週の全米アルバムチャートから。
http://item.rakuten.co.jp/americanpie/rprw543243
今週の第1位は、1950年10月20日生まれの63歳、1977年9月24日に『Tome Petty & The Heartbreakers』でアルバム・チャート・デビュー以来、初めての第1位となったトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズの『Hypnotic Eye』です。初チャートインからNo.1アルバムを出すまで36年11ヶ月かかりました。ちなみに、この記録の歴代1位はトニー・ベネットです。1957年2月23日付で『Tony』で初チャートインを果たし、2011年10月8日『Duet II』で初めてNo.1アルバムを記録しました。実に54年7ヶ月2週間。今回131,000枚のセールスでしたが、彼らのツアー・チケットにこのアルバム購入券が付いていて、それでセールス枚数がかさ上げされたようです。このやり方は珍しくなく、トム・ペティも初めてではありません。マドンナも『MDNA』の時にこれを使いましたし、今週70位に再登場したシェールの『Closer To The Trush』も同様です。ただ、チケット購入者でもアルバムを買っていない方が多いという情報もありました。
http://item.rakuten.co.jp/americanpie/mca10813
このアルバムのリリースやツアーにともなって、1993年リリースですでに1000万枚以上のセールスを記録している『Greatest Hits』(最高位5位)が147位から71位に急上昇しました。
今週はTOP10内にあと5枚が初登場しています。
http://item.rakuten.co.jp/americanpie/bshb55408
第2位が、エリック・クラプトン&フレンズの『The Breeze – An Appreciation Of JJ Cale』。94年『From The Cradle』(最高位1位)以来の高いポジションです。なお、すでに2013年のアルバム『Old Sock』が最高位7位を記録したことで、70年代から5ディケード連続ですべての年代でTOP10入りを記録しております。今回は昨年7月に亡くなったタルサ・サウンドの創始者ともいわれ、シンガー・ソングライターでギタリストのJJケイルに捧げるアルバムとなっています。収録曲すべてJJケイルの作品で、トム・ペティ、マーク・ノップラー、ジョン・メイヤー、ウィリー・ネルソンなどが参加しています。タルサ・サウンドは50年代後半にアメリカのタルサで生まれた、ロック、ブルース、ジャズ、カントリー、ロカビリーを融合した音楽スタイルです。JJケイルやレオン・ラッセル、エルヴィン・ビショップ、ドワイト・トゥイリーや今回のアルバムにも参加しているドン・ホワイトらの作品に見られます。
http://item.rakuten.co.jp/americanpie/hwdd002014802
第3位は今週のサウンドトラック・チャートでは初登場1位の『Guardians Of The Galaxy: Awesome Mix Vol. 1』です。ブルー・スウェード、ラズベリーズ、10cc、レッドボーンなど70年代を中心としたヒット曲のオムニバスになっています。映画はマーベルコミックスのスーパーヒーロー映画で、8/1全米公開、日本公開は9/13の予定です。
第5位には4曲入りEP『The Shawn Mendes EP』が初登場。6秒動画アプリVINEから生まれたスターです。1998年8月8日カナダ生まれの16歳。HOT100で最高位24位を記録した「Life Of The Party」が収録されています。
http://item.rakuten.co.jp/americanpie/rrd175632
第8位には、セオリー・オブ・ア・デッドマンの2枚目のTOP10入りとなった『Savages』が入りました。フロントマンであるタイラー・コノリーは、1999年あるパーティーの席で、知り合いを通じてニッケルバックのチャド・クルーガーを紹介されます。そこで渡されたデモ・テープを聴いてチャド・クルーガーが彼らのサポートを決め、彼らを自らのレーベルと契約。2002年『Theory Of A Deadman』(最高位85位)でデビュー、同時にニッケルバックとのツアーも行いました。このアルバムは5枚目のスタジオ・アルバムです。
第9位に初登場したのが、ジェニー・ルイスの『Voyager』。1976年1月8日ネヴァダ州ラス・ヴェガス生まれ。2011年に解散したインディ・ロック・バンド、ライロ・カイリーのヴォーカルでした。2006年からソロ活動も始め今回はソロとして3枚目のアルバムです。また、女優としても活躍し、多くのTV、映画出演を果たしています。
今週は『Guardians Of The Galaxy: Awesome Mix Vol. 1』がサウンドトラック・チャートで初登場1位になったため、初登場以来ずっと1位だった『Frozen』の連続1位記録が35週でストップしました。『Frozen』はBILLBOARD200では今週6位。ということで連続TOP5入りも31週でストップ。ただ34週連続でTOP10入りは続いています。また、今週まで合計300万枚を超えるセールを記録していますが、今年後半には、ブレイク・シェルトンやテイラー・スウィフトのニュー・アルバムの発売もあるようで、『Frozen』の年間1位はまだ確定とは言い切れませんね。
http://item.rakuten.co.jp/americanpie/porb002118602
今週63位に初登場したのが、サウンドトラックでジェームス・ブラウンの『Get On Up: The James Brown Story』です。主役にチャドウィック・ボーズマンを起用したジェームス・ブラウンの生涯を描いた伝記映画『Get On Up – The James Brown Stroty』のサウンドトラックです。すべてジェームス・ブラウンの曲ですが、2曲は未発表ライブ音源でこれを含む5曲は未発表バージョンとなっています。
http://item.rakuten.co.jp/americanpie/porb001168902
そして、トム・ペティ同様このアルバムのリリース、映画の公開(8/1全米公開)に合わせて、ベスト盤が133位に初登場しました。『20 All-Time Greatest Hits!』なんですが、リリースはなんと1991年。今まで一度もこのアルバム・チャートに入らなかったのです。2009年12月までは発売から2年たって、さらに101位以下に落ちるとアルバム・チャートに入れないというルールがあったので、このアルバムはカタログ・アルバム・チャートに入っていました。2009年12月にアルバム・チャートのエントリー・ルールが改正されて、すべてのアルバムが集計対象となり、足切りルールもなくなったため、このアルバムが今回チャート・インすることができたのです。もっともアルバム全体のセールスが低いので、ちょっとの売り上げでチャートインしてしまうということが一番の要因になっていると思います。
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8/16付。今週の全米シングルチャートから。
http://item.rakuten.co.jp/americanpie/rca308135
今週も第1位はMAGIC!の「Rude」。これで4週目の第1位です。デジタル・セールスは5位、ラジオ・ソングスは1位、ストリーミング・ソングスは2位変わらずでした。けっこう上位は接近しているように思えます。絶対的に強い曲がないような。UKでは50位から一気に2位に上がって、さらに1位になっていました。
第2位は3週間3位のあと、じりっと上がったサム・スミスの「Stay With Me」です。ラジオ・ソングスで3位、デジタル・セールスで4位、ストリーミングでも4位なんですね。それでも足すと2位です。オンデマンドで1位でした。
サム・スミスと入れ替えに2位から3位に落ちたのが、イギー・アザリア・フィーチャリング・チャーリーXCXの「Fancy」です。ストリーミングでは12週連続第1位で、このチャートの記録であるマイリー・サイラスの「Wrecking Ball」13週1位まであと1週。さらに、ラップ・ソングス・チャートでは16週連続第1位となり、歴代2位の1位週数となりました。こちらの歴代1位は18週1位のミッシー・エリオット・フィーチャリング・NAS、イヴ&Qティップの「Hot Boyz」(1999年)です。
4位には先週と変わらずでニコ&ヴィンズの「Am I Wrong」が入っています。これで不連続ながら6週目の最高位4位。最高位4位の記録では昨年アヴィーチーの「Wake Me Up!」がやはり6週間4位でした。記録としては7週間最高位4位というのが記録でしょうか。1982年のフリートウッド・マック「Hold Me」と2004年ネリー・フィーチャリング・ジャヒームの「My Place」。6週が他に1994年のボン・ジョヴィ「Always」。他にもあったら教えてください。
下の方では、リアーナの次のアルバムにコラボで参加したいといっているクリス・マーティンのコールドプレイ「A Sky Full Of Stars」が41位から36位。この曲5/17に28位に初登場したあと、5/31に最高位10位をつけて、翌6/7に28位。6/14にTOP40から落ちました。その後6/28に71位まで落ちて、HOT100から消えることなく、中9週あけて今週TOP40返り咲きです。エアプレイでかかり始めて再浮上となりました。今週はロック・ソングス・チャートで5/31以来2週目の第1位とこちらでも返り咲きを果たしています。
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佐藤直人の今週の洋楽この1曲!(第59回)
私が独断と偏見で毎週1曲ずつご紹介します。
外資系証券会社に移ってすぐにシンガポールに研修に行かされました。
1988年ごろかな。そこにはインドやインドネシア、香港、マレーシアなどからきた超優秀な若手に交じって英語のできない私と、英語のできるやはり超優秀な日本からの他の部の若手がいました。
「君は英語をいつから習っているの」ときかれても恥ずかしくて答えられませんでしたね。私も当時28歳の若手でした。
研修は本当につまらなく、言ってることが全然わからず、早く日本に帰りたいけれど、せっかくシンガポールにいるのだからせめてここの町のCD屋めぐりだけはしておこういうことでいろいろ調べてCD屋に行って、当時持っていなかった音源を探していました。
そしてこの曲が入っているオムニバスを見つけたのです。アジア盤のようでした。
うれしかった。
ずっと好きな曲だったのになかなか見つからなくて、とてもうれしかったのを覚えています。特に英語が苦手で辛く、苦い研修の時でしたからなおさらでした。
この曲は1977年10月15日、87位に初登場、次の週から☆が消えて6週目に68位まで☆なしで上昇するも7週目に100位へダウン。しかし再び上昇を開始して11週目に再び☆を付けて71位へ上昇。2/4に17週目でようやく39位とTOP40入りして、4/1に最高位13位を記録しました。この時登場25週目でした。その後は31位、50位、97位とフォーリング。HOT100=28週の割にはTOP40=10週間ということで、1978年年間79位というヒットでした。
でも私にとってはとても思い出深い曲のひとつになりました。TOP40ヒットの中で好きな曲TOP10に入ります。
その後RHINOの、TOP40ファンなら必携のオムニバス『Have A Nice Day』の『Volume 25』に収録されましたのでお持ちの方は多いでしょう。残念ながら現在このシリーズはすべて廃盤です。日本では当時のオリジナル・アルバムをCD化して発売されました。
ということで「佐藤直人の今週の洋楽この1曲!」は、ルブラン&カーの「Falling」です。
こちらのUKの70年代のオムニバスに入っています。
VA / 70’s – The Collection