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共同通信社刊 あめりかん☆ぱい佐藤直人編・著『ビルボード年間チャート60年の記録 1955-2014』は、4月上旬発売予定です。表紙画像や中身についてはすでに決定していて、現在最終チェックの段階ですので正式発売日が決まり次第ご紹介します。
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2/7付。今週のビルボード・アルバム・チャートから。
今週の第1位は初登場でフォール・アウト・ボーイの『American Beauty/American Psycho』です。218,000EAU(換算枚数)でした。実売は192,000枚。2007年『Infinitiy On High』、2013年『Save Rock And Roll』に続いて3枚目の第1位です。
今週はTOP10内にあと3枚が初登場しました。
http://item.rakuten.co.jp/americanpie/cmgr2385
第5位に初登場したのが、ジョーイ・バッドアスの『B4.Da.$$』。R&Bヒップホップ・アルバムチャートで初登場第1位です。ニューヨーク・ブルックリン出身の20歳のラッパーです。このアルバムは20歳の誕生日(1月20日)にリリースされました。15歳の頃に自らのパフォーマンスをYouTubeにアップして、その後ヒップホップ集団プロ・エラを結成して活動してきました。2013年にアルバム『Summer Knights EP』(最高位48位)を発表してBETアワードではルーキー・オブ・ザ・イヤーにノミネートされています。
第7位はディセンバリスツの『What A Terrible World, What A Beautiful World』です。オレゴン州ポートランド出身の5人組フォーク・ロック・バンドです。2001年にデビューしてからこのアルバムが7枚目のアルバムになります。2011年『The King Is Dead』(最高位1位)以来2枚目のTOP10アルバムです。
第8位がマリリン・マンソンの6枚連続8枚目のTOP10アルバムとなった『The Pale Emperor』です。昨年の10月に収録曲の「Third Day Of A Seven Day Binge」を突如無料ダウンロードをスタートさせて話題になりましたが、この曲以外にも「Cupid Carries A Gun」がTVドラマ『SALEM』の主題歌であり、さらに昨年10月に公開されたキアヌ・リーブス主演映画『John Wick』で流れた「Killing Strangers」も収録されています。
BILLBOARD200には登場していませんが、カントリー・アルバム・チャートでは今週87歳のアーティストがアルバムを初登場させています。ブルーグラスのラルフ・スタンリーで、『Ralph Stanley & Friends: Man Of Constant Sorrow』が14位に初登場しました。高齢でのTOP20入りは1980年3月15日付で12位にはいったジョージ・バーンズの『I Wish I Was Eighteen Again』以来で、この時ジョージ・バーンズは84歳でした。ラルフ・スタンリーは2001年から2002年にかけてカントリー・アルバム・チャートで35週間第1位、790万枚のセールスを記録したサウンドトラック『O Brother, Where Art Thou?』で「O Death」を再録音して収録し、この曲で2002年のグラミー賞ベスト・カントリー男性ボーカリストを受賞しました。
今年はカントリーの大規模フェスティバルが6月に行われます。第1回 Live Nation’s Windy City LakeShake でシカゴのノーザリー・アイランドのファーストメリット・バンク・パビリオンで6/19から6/21まで開催されます。出演は、ブラッド・ペイズリー、ダークス・ベントリー、フロリダ・ジョージア・ライン、フランキー・バラード、イーストン・コービン、クレア・ダン、ランディー・ハウザー、ジョー・ニコルス、キャサディ・ポープ、トーマス・レットなどです。
また第50回ACMアワードのノミネートが発表されましたのでご紹介します。今年もルーク・ブライアンとブレイク・シェルトンの司会で授賞式は4/19にテキサス州アーリントンのAT&Tスタジアムで行われます。受賞者はACM会員とウェブサイトでの一般投票で決定されます。
Entertainer Of The Year:
Jason Aldean
Garth Brooks
Luke Bryan
Miranda Lambert
Florida Georgia Line
Male Vocalist Of The Year:
Jason Aldean
Dierks Bentley
Luke Bryan
Eric Church
Brad Paisley
Blake Shelton
Female Vocalist Of The Year:
Brandy Clark
Miranda Lambert
Martina McBride
Kacey Musgraves
Carrie Underwood
Vocal Duo Of The Year:
Brothers Osborne
Dan + Shay
Florida Georgia Line
Maddie & Tae
The Swon Brothers
Vocal Group Of The Year:
Lady Antebellum
Little Big Town
Rascal Flatts
The Band Perry
Zac Brown Band
Album Of The Year:
Old Boots, New Dirt / Jason Aldean
Pain Killer / Little Big Town
Platinum / Miranda Lambert
Riser / Dierks Bentley
The Outsiders / Eric Church
Single Record Of The Year:
American Kids / Kenny Chesney
Automatic / Miranda Lambert
Dirt / Florida Georgia Line
Drunk On A Plane / Dierks Bentley
I Don’t Dance / Lee Brice
Song Of The Year (for songwriters):
American Kids / Kenny Chesney
Automatic / Miranda Lambert
Drink A Beer / Luke Bryan
Follow Your Arrow / Kacey Musgraves
Give Me Back My Hometown / Eric Church
I Hold On / Dierks Bentley
Video Of The Year:
American Kids / Kenny Chesney
Cop Car / Keith Urban
Drunk On A Plane / Dierks Bentley
I’m Not Gonna Miss You / Glen Campbell
Somethin’ Bad / Miranda Lambert Duet With Carrie Underwood
Vocal Event Of The Year:
Lonely Tonight / Blake Shelton Featuring Ashley Monroe
Meanwhile Back At Mama’s / Tim McGraw Featuring Faith Hill
Somethin’ Bad / Miranda Lambert Duet With Carrie Underwood
The South / The Cadillac Three Featuring Florida Georgia Line, Dierks Bentley & Mike Eli
This Is How We Roll / Florida Georgia Line Featuring Luke Bryan
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2/7付。今週のビルボード・シングル・チャートから。
今週の第1位は4週目の第1位となったマーク・ロンソン・フィーチャリング・ブルーノ・マーズの「Uptown Funk!」です。341,000ダウンロードでデジタル・セールスでは5週連続第1位、ストリーミング・セールスも2週連続第1位、エアプレイも2位から1位に上がり、オンデマンドも3週目の1位で見事に4冠を達成しました。4冠達成は昨年6月28日付でHOT100では4週目の1位だったイギー・アゼリアの「Fancy」以来2曲目です。
HOT100エアプレイ・チャートは1990年1月にスタートしましたが、この曲の1位でブルーノ・マーズは6曲目の1位となりました。これは歴代5位なんです。1位は12曲でリアーナ。2位が11曲でマライア・キャリー。3位が7曲でケイティ・ペリーとアッシャーです。
今週フォール・アウト・ボーイの「Centuries」が12位から10位に入りました。8年ぶり4曲目のTOP10ヒットです。これは内訳をみるとデジタル・セールスで7位から25位、ストリーミングが25位から21位、エアプレイが23位から19位なんです。これではとても先週の12位からアップできるポイントはないのですが、ビルボードでは例外規定を設けています。すでに何曲か適用されていますが、アルバムが発売される際に、iTunesで、すでにダウンロードしている曲以外のアルバム収録曲をダウンロードして1枚のアルバムとしてコンプリートするケースが目立ちます。その場合カウントはアルバム1枚のセールスになるのです。そうすると「Centuries」がすでにダウンロードされていた場合、シングル1枚としてカウント済ですからこれがダブってカウントされることになります。そのため、今週すべての「Centuries」のダウンロード数から、アルバムコンプリートでダブったカウント分を差し引かなければなりません。その結果がデジタル・セールス・チャート25位なんです。しかしHOT100ではこのような一時的な急激な落ち込みによるランキングの急変を防ぐために、この時だけ今週ダウンロードされた分すべてをポイント化してHOT100のポイントとしているのです。だから10位にアップしました。
さて、ポール・マッカートニーが3週間前にカニエ・ウェストの「Only One」でフィーチャリングされてTOP40スパンで歴代1位になったとご紹介しました。「Only One」は今週HOT100から消えてしまいましたが、それに代わって54位に「FourFiveSeconds」が初登場しました。アーティスト名はリアーナ&カニエ・ウエスト&ポール・マッカートニー。リアーナのニュー・アルバムのファースト・シングルです。ポール・マッカートニーはギターとバックボーカルで参加しています。HOT100ヒット数はこれで、ポールが45曲目、リアーナが47曲目、カニエ・ウエストは64曲目となりました。ポール・マッカートニーはビートルズの71曲を加えると116曲になります。
http://item.rakuten.co.jp/americanpie/cmnyb002225102
71位にはニッキー・ミナージュ・フィーチャリング・ドレイク&リル・ウェインの「Truffle Butter」が初登場しました。リル・ウェインは124曲目のHOT100入りです。ドレイクは74曲目、ニッキー・ミナージュは60曲目となりました。HOT100登場曲数ランクは以下のとおりです。
1位 207曲 Glee Cast
2位 124曲 Lil Wayne
3位 108曲 Elvis Presley
4位 91曲 James Brown
5位 83曲 Jay Z
6位 74曲 Drake, Ray Charles
8位 73曲 Aretha Franklin
ニッキー・ミナージュは歴代15位ですが女性アーティストでは、アレサ、66曲のテイラー・スウィフトに続いて第3位です。