８／８付。今週のビルボード・アルバム・チャートから。
今週の第１位は１９８３年１１月２０日、ジョージア州カークウッド生まれ、本名ネイヴァディウス・デムン・ウィルバーン。ラッパーのフューチャーのニュー・アルバム『DS2』です。１５１，０００ＥＡＵ（換算枚数）のセールス、実売は１２６，０００枚でした。スタジオ・アルバムは２０１２年のデビュー・アルバム『Plute』から３枚連続ＴＯＰ１０に入りました。今回のセールスは２０１４年の前作『Honest』（最高位２位）の週間最高セールスの５３，０００枚をはるかに超えるセールスとなりました。Ｒ＆Ｂヒップホップ・チャート、ラップ・アルバム・チャートでももちろん初登場第１位です。
今週のＴＯＰ１０内初登場はあと３枚です。
第４位に初登場したのがオーストラリア・パース出身の５人組ロック・バンド、テーム・インパラの３枚目のアルバム『Currents』です。ロック・アルバム・チャートでは初登場２位でした。今回４位ということは、２０１２年の前作『Lonerism』が最高位３４位でしたから、この間にかなり人気も知名度もアップしました。ヴォーカルのケヴィン・パーカーがギター、ベース、ドラムス、キーボードもこなしてスタジオ録音の際にはほとんどの楽器を一人で演奏しているようです。２００９年にサマーソニック、２０１３年にはフジ・ロック出演で来日しています。
第５位が、ポップ・アルバム・チャートでは１４枚目のＴＯＰ１０入りとなったアラン・ジャクソンの『Angels And Alcohol』です。カントリー・アルバム・チャートでは初登場２位でした。
第６位がこちらがカントリー・アルバム・チャートで初登場１位だったジェイソン・イズベルの『Something More Than Free』です。１９７９年２月１日生まれ。ロック・バンド、ドライヴ・バイ・トラッカーズのメンバーとして６年間活動した後、２００７年にソロ・デビューしました。ソロなって５枚目のスタジオ・アルバムで初のＴＯＰ１０入りです。
１９位にはザック・ブラウン・バンドの『JEKYLL + HYDE』（最高位１位）が入っていますが、このほどフォーブス誌が昨年６月から今年の６月までのカントリー・アーティストの『Country Cash Kings』ランキングを発表しました。ツアーやミュージック・セールスだけでなくアーティストに入ってくるさまざまな収入を想定してランキングされています。これでいくとテイラー・スウィフトはカントリーからは外れているんですね。１位は１０年ぶりにツアーをしたガース・ブルックスで日本円換算で約１１２億円！
1. ９０００万ドル Garth Brooks
2. ５３００万ドル Toby Keith
3. ４３５０万ドル Jason Aldean
4. ４２５０万ドル Luke Bryan
5. ４２００万ドル Kenny Chesney
6. ３８００万ドル Tim McGraw
7. ３６５０万ドル Florida Georgia Line
8. ３２００万ドル Zac Brown Band
9. ２８５０万ドル Miranda Lambert
9. ２８５０万ドル Blake Shelton
11. ２８００万ドル Keith Urban
12. ２６００万ドル Eric Church
13. ２４００万ドル Brad Paisley
14. １９５０万ドル Rascal Flatts
15. １７００万ドル Lady Antebellum
このリストで第３位のジェイソン・アルディーンですが、アルバム『Old Boots, New Dirt』が５４位にランキングされています。このほどこのアルバムが１００万枚のセールスを超えたと発表されました。このアルバムにはカントリー・ソングス・チャートで１４週間第１位を記録した「Burnin’ It Down」をはじめ、カントリー・ソングス・チャートのＴＯＰ２０に６曲（内ＴＯＰ１０＝３曲）入ったヒット曲が収録されています。これでジェイソン・アルディーンは６枚のアルバムすべてがミリオン・セラーとなりました。
７３位にはケミカル・ブラザーズの『Born In The Echoes』が初登場です。アメリカでは７３位でしたが、ＵＫでは『Dig Your Own Hole』（１９９７年）、『Surrender』（１９９９）、『Come With Us』（２００２）、『Push the Button』 （２００５）、『We Are The Night』（２００７）に続いて６枚目の第１位です。
９７位には５０００枚のセールスでピットブルの『Dale』（ダーレ）が初登場しました。このアルバムは２０１１年の『Armando』以来のスパニッシュ・アルバムです。ラテン・アルバム・チャートでは初めて初登場１位に輝きました。
さて、１９８５年、アメリカ国内の経営難に苦しむ小規模農場や個人経営の農家に対しての救済基金を集める目的で、ウィリー・ネルソンが中心となって、ジョン・メレンキャンプやニール・ヤングなどが企画したのがチャリティ・コンサート『ファーム・エイド』。毎年このコンサートを開いていて、今年で３０回目。９／１９、シカゴ、ノーザリー・アイランドのファーストメリット・バンク・パヴィリオンで開催されます。出演はウィリー・ネルソン、ジョン・メレンキャンプ、ニール・ヤングの他に、デイヴ・マシューズ、ケイシー・マスグレイヴズ、ジャック・ジョンソン、そしてイマジン・ドラゴンズの出演も決まりました。
（アルバムチャートは実売のセールスに加えて収録曲のダウンロードやストリーミング回数も加味してランキングされています。ＥＡＵは換算枚数をあらわしています。）
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８／８付。今週のビルボード・シングル・チャートから。
今週も第１位はＯＭＩの『Cheerleader』。３週連続の第１位です。デジタル・セールスが４週連続第１位。ラジオ・ソングスとストリーミングは第３位でした。
今週はＴＯＰ１０にラップ・ソングが４曲同時にランクインしました。今年初めてで、昨年はなく、２０１３年５月４日（この週はマックルモア＆ライアン・ルイスが２曲、ＰＳＹ、ピットブル、ドレイクの合計５曲）以来とのことです。
今回の４曲とは、３位のサイレント「Watch Me」、５位のウィズ・カリファ・フィーチャリング・チャーリー・プース「See You Again」、６位、フェティ・ワップの「Trap Queen」、そして７位もフェティ・ワップで「My Way」の４曲です。フェティ・ワップが２曲入っていますが、ラッパーがリード・アクトとしてＴＯＰ１０に２曲同時に入ったのは２０１１年（９月３日付）以来およそ４年ぶり。この時はリル・ウェインの「She Will」（フィーチャリング・ドレイク、２位）と「How To Love」（８位）でした。
そのフェティ・ワップ・フィーチャリング・モンティの「My Way」ですが、先週８７位に再登場して今週登場３週目にして一気に７位に入りました。８０ポイントのアップは２０１３年８月１３日付のケイティ・ペリー「Roar」（８５位→２位）以来。ＹｏｕＴｕｂｅユーザーがこの曲を使ってアップしたビデオがうけてのジャンプアップとなったようで、実はこの曲のオフィシャル・ビデオはまだリリースされていません。でもストリーミング・ソングス・チャートでは１６位に初登場。それにつられてデジタル・ソングス・チャートでは２位に初登場。ラジオ・ソングスは４２位から３３位にアップしました。
ＨＯＴ１００で８０ポイント以上のジャンプアップ記録は以下の通りです。
96 09-2-7 97 → 1 My Life Would Suck Without You / Kelly Clarkson
95 08-10-25 96 → 1 Womanizer / Britney Spears
91 07-4-7 94 → 3 Beautiful Liar / Beyonce & Shakira
88 06-10-14 95 → 7 Smack That / Akon Featuring Eminem
88 11-11-5 97 → 9 Make Me Proud / Drake Featuring Nicki Minaj
85 09-3-14 100 → 15 Jai Ho! (You Are My Destiny) / A R Rahman & The Pussycat Dolls Featuring Nicole Scherzinger
85 09-10-10 96 → 11 Cowboy Casanova / Carrie Underwood
83 13-8-31 85 → 2 Roar / Katy Perry
82 06-2-11 86 → 4 Breaking Free / Zac Efron & Vanessa Anne Hudgens
81 07-9-22 93 → 12 How Far We’ve Come / Matchbox Twenty
80 10-6-12 100 → 20 Poker Face / Glee Cast
80 13-2-2 84 → 4 Suit & Tie / Justin Timberlake Featuring Jay Z
80 15-8-8 87 → 7 My Way / Fetty Wap Featuring Monty
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