’70年代初頭、その邦題のおかげで(!?)日本でも大ヒットとなった「対自核(Look At Yourself)」
この人気で、当時は武道館で来日公演も行なったわけですが、その後、メンバー・チェンジ等によって人気もやや・・・(^_^;)
但し当時同じ5人編成で人気を分け合っていたYes、Deep Purpleに比べたら地道に解散せず45年以上活動を続けています。
そんな彼らの6年ぶり4度目の来日公演!!
Look At Yourself 2016 Japan Tourと題され!!
首都圏の公演は過去2回と同じく川崎のClub Citta’♪
最終日の1月17日です。
オープニング・アクトとして、Uriah Heepの2代目シンガーでもあったJohn Lawton率いるLucifer’s Friendが登場!!
こちらもベテランらしく、パワフルな1時間のステージで盛り上げてくれました。
さて20分のセットチェンジの後、18時20分ごろ、ライトダウン!!
キーボード奏者のPhil Lanzonが登場!!
彼が奏でるハモンド・オルガンにパワフルなRussell Gilbrookのドラムスが加わり・・・そして・・・
Mick Box登場!!
リーダー、唯一のオリジナル・メンバー!!場内大喝采!!
ベーシストはDavey Rimmer、お馴染みのイントロへ・・・
ヴォーカルのBernie Shaw登場で、Gypsy♪でスタート!!
当然のように場内総立ちです。!!
BernieとPhilは歴代のメンバーの中でMickの次に長く在籍しているので、このような初期の曲もオリジナルのようなもの!!
続いてドラムスが力強く、そしてハモンドの音!!何と!!
Look At Yourself♪
「対自核」早くも登場!!
今回、このアルバムを中心にやる、ということで1曲めのこの曲が出てきて当然なのかも知れません。やや速いテンポのよう・・・
BernieとMickが顔を合わせて歌う場面もありますが、やはりこの2人のコンビもバンド史上、1番長いので、息もピッタリ!!といったところでしょう。!!
Bernieが開口
「コンニチワ、カワサキ、昨日も来た人はいるか!?・・・それなら分かっているだろう!!・・・」
同じアルバムから、I Wanna Be Free♪、パワフルにグイグイやってきます。
そしてPhilのハモンドの音をブリッジに、Shadows Of Grief♪
Mickのハードなギター・プレイも健在!!
やはりお馴染みのLove Machine♪と続きます。
ここでBernie
「昔の曲は少しお休みとして、新作The Outsiderからやるよ・・・」
そう言って、The Law♪
続いて、The Outseder♪
このアルバムの楽曲のクォリティは高く思います。
その少し前に亡くなったMickの次に長いメンバーだった、Spiders From MarsにもいたTrevor Bolderに捧げられているからでしょう。!!
「日本は日の出国だから・・・」と、Sunrise♪
こちらも日本での人気曲だけに場内熱狂!!
続くようにやはり定番曲、Bird Of Prey♪
往年のファンからの悲鳴が聞こえた気がしました。(笑)
「1973年のSweet Freedomから・・・」と、Stealin’♪
この曲など、当時、ライバル視されたDeep Purpleとは全く違うということが良く分かるナンバーと思います。
ステージも盛り上がってきたところで、大作The Magician’s Birthday♪
最初はメンバーもコーラスをつけて、歌が中心!!
Happy Birthday~♪と・・・
そして静まりかえったところで、ハードな演奏に!!
ここではMickはタップリとソロを聴かせました。!!
ステージにはBernieとPhilだけが残り、静かにWise Man♪
これって、先ほど登場したJohn Lawton時代の曲では!?・・・
じっくり聴かせてくれたので余計なことは考えないようにしましょう。(笑)
今度はMickがアコースティック・ギターを抱えて、他のメンバーも戻ってきて、The Wizard♪
こちらも人気曲だけにアコギとはいえ、場内大盛り上がり!!
再び新作からCan’t Take That Away♪
ここでもMickはパワフルにプレイ!!
同じく新作からOne Minute♪
こちらはコーラス部分が印象的なポップなナンバーです。
ステージもいよいよクライマックスへ!!
Philの奏でるハモンドのイントロ!!
July Morning♪
場内歓喜の絶叫!!
何と言っても、Deep PurpleのChild In Time♪と並ぶ長編人気曲!!
Bernieに歌も本当に説得力があり、じっくり聴かせます。
でも考えてみればオリジナルのDavid Byronよりずっと長い間、この曲を歌い続けているのですよね。!!
後半はMickのお馴染みのフレーズのリフレイン!!
時々、魔法をかけたような右手のポーズを取って、巧みに白のレスポールを操って、場内は最高潮に達しました。
そして、Bernieは謝辞を言って・・・
Easy Livin’♪
アメリカでは唯一のヒット曲ですが、もう何も言うことはないでしょう。!!
興奮の坩堝と化したステージはいったん終了となりました。
アンコールはMickが再びアコースティック・ギターを抱え、Bernieが歌うは・・・
Lady In Black♪
そして、ツー・コーラス目からは・・・
John Lawton登場!!
新旧のメンバー2人が肩を組んで熱唱!!
その横で笑みを浮かべギターを奏でるMick!!
最高のシーンでした。!!
最後はメンバーが前方へ、観客に対してピックや、スティックも・・・
エルガーの「威風堂々」が流れる中、メンバーはステージを後にしました。・・・
約1時間50分の今回のステージ!!
新しい曲もプレイされましたが、往年の名曲の数々!!
これは全盛期にリリースされたライヴ・アルバムより数段、クォリティの高いものである!!と実感しました。!!
勿論、技術的な進歩もあるでしょうが、Mickはともかく、BernieとPhilは先述の通り、オリジナル・メンバーより、ずっと長きに渡ってこれらの曲をプレイし続けているわけで、それによって培われたものに違いない!!と思っています。!!
バンドを存続させることの重要性も実感した今回のUriah Heep♪
できれば今後も断続的に日本に来てほしいと思っています。!!