4/7付
★男性ソロ初!2曲目の10週間第1位。他のアーティストは?
★10週間以上第1位は36曲目。92年以降で34曲!
★カントリー・ソングス1位週数歴代TOP5に3曲入っているスーパー・デュオ
★こちらも初!1枚のアルバムからロック・ソングス・チャートで3曲のNo.1
★アダルト・ポップ・ソングス歴代TOP10曲数
★ジャック・ホワイトはアナログも売れる
★オーストラリアで新記録!『÷』
4/7付。今週のビルボード・シングル・チャートから。
今週の第1位はドレイクの「God’s Plan」です。これで初登場以来10週連続第1位となりました。HOT100チャートで10週以上第1位を記録したのは36曲目です。ドレイクはウィズキッドとカイラをフィーチャリングした「One Dance」が2016年にやはり10週間第1位を記録しています。男性ソロ・アーティストで10週間以上の第1位を2曲記録したのはドレイクが初となりました。すべてのアーティストを対象にすると以下のとおりです。
* Mariah Carey:
One Sweet Day / Mariah Carey & Boyz II Men (16 weeks) (1995/12/2 – 1996/3/16)
We Belong Together (14 weeks) (2005/6/4 – 6/25, 7/9 – 9/10)
* Boyz II Men:
One Sweet Day / Mariah Carey & Boyz II Men (16 weeks) (1995/12/2 – 1996/3/16)
I’ll Make Love To You (14 weeks) (1994/8/27 – 11/16)
End Of The Road (13 weeks) (1992/8/15 – 11/7)
* Black Eyed Peas:
I Gotta Feeling (14 weeks) (2009/7/11 – 10/10)
Boom Boom Pow (12 weeks) (2009/4/18 – 7/4)
* Santana:
Smooth (Featuring Rob Thomas) (12 weeks) (1999/10/23 – 2000/1/8)
Maria Maria (Featuring The Product G&B) (10 weeks) (2000/4/8 – 6/10)
* Pharell Williams:
Blurred Lines / Robin Thicke Featuring T.I. + Pharrell (12 weeks) (2013/6/22 – 9/7)
Happy (10 weeks) (2014/3/8 – 5/10)
* Drake:
God’s Plan (10 weeks+) (2018/2/3 – )
One Dance (Featuring WizKid & Kyla) (10 weeks) (2016/5/21, 6/4 – 7/30)
グループとソロで2曲10週以上1位を記録となると
Beyonce:
Independent Women Part I / Destiny’s Child (11 weeks) (2000/11/18 – 2001/1/27)
Irreplaceable (10 weeks) (2006/12/16 – 2007/2/17)
Kelly Rowland:
Independent Women Part I / Destiny’s Child (11 weeks) (2000/11/18 – 2001/1/27)
Dilemma / Nelly Featuring Kelly Rowland (10 weeks) (2002/8/17 – 9/28, 10/19 – 11/2)
HOT100で10週間の第1位を最初に記録したのはデビー・ブーンのデビュー・シングル「You Light Up My Life」(1977年)でした。70年代はこの曲だけ。80年代も1曲でオリビア・ニュートン・ジョンの「Physical」(10週・1981-82年)だけでした。91年11/30付から集計方法がかわり長く上位にとどまる曲が増え、1位の曲数は激減し、10週以上1位を記録する曲が急増しました。90年代は92年以降で11曲、00年代が12曲、10年代は11曲誕生しています。
「God’s Plan」は先週より11%ダウンしたとはいえ、まだ6110万ストリームスでストリーミング・チャート10週連続第1位、デジタル・セールスは今週1位に返り咲いて7週目の第1位、ラジオ・ソングスでは4位変わらずでした。
第2位は先週と変わらず、ビービー・レクサ&フロリダ・ジョージア・ラインの「Meant To Be」です。カントリー・ソングス・チャートでは18週連続第1位です。「God’s Plan」と「Meant To Be」の今週のチャート・ポイントは1,7倍の開きがありました。先週の1.9倍からは縮まっているとはいえ、まだ1位は続きそうです。
カントリー・ソングス・チャート1位週数記録:
1位 34週 Body Like A Back Road / Sam Hunt (2017)
2位 24週 Cruise / Florida Georgia Line (2012/2013)
3位 19週 Walk On By / Leroy Van Dyke (1961/1962)
4位 18週 Meant To Be / Bebe Rexha & Florida Georgia Line (2018)
4位 18週 H.O.L.Y. / Florida Georgia Line (2016)
というわけでTOP5にフロリダ・ジョージア・ラインが3曲も入っているのです。これはすごい人気です。
24位から23位にあがったのがイマジン・ドラゴンズの「Whatever It Takes」です。今週ロック・ソングス・チャートで1位になりました。これでアルバム『Evolve』から「Believer」(29週)、「Thunder」(21週)に続いて3曲目の第1位となりました。このチャートは2009年にスタートしていますが、1枚のアルバムから3曲の1位は初めてです。また「Radioactive」(13年23週間)も1位を記録しているので通算4曲目の1位となりました。4曲の1位は1位曲数でフー・ファイターズ、リンキン・パーク、トゥエンティ・ワン・パイロッツを抜いて単独1位になりました。ロック・ソングス・チャートではイマジン・ドラゴンズはこの52週間で実に47週間1位を記録しています。
1996年3月16日にスタートしたアダルト・ポップ・ソングス・チャートではTOP10曲数で1位の記録を伸ばしているグループがいます。今週HOT100では29位から26位にあがった「Wait」のマルーン5です。今週アダルト・ポップ・ソングス・チャート(アダルトTOP40チャート)で12位から10位に上がりました。通算23曲目のTOP10入りです。TOP10曲数では以下のとおりとなっています。
1位 23曲 Maroon 5
2位 17曲 Taylor Swift
3位 16曲 Kelly Clarkson
4位 15曲 P!nk
5位 14曲 Goo Goo Dolls
5位 14曲 Katy Perry
5位 14曲 Train
8位 13曲 matchbox twenty
9位 11曲 Bruno Mars
9位 11曲 John Mayer
9位 11曲 Nickelback
今週は珍しい出来事がありました。これまでHOT100でたった3曲しかなかったのに今週いきなり2曲初登場したのです。それはタイトルに「Japan」が入っている曲。以下のとおりです。
1964/9/12 最高位74位 Me Japanese Boy I Love You / Bobby Goldsboro
1980/11/29 最高位36位 Turning Japanese / Vapors
1985/1/12 最高位66位 Big In Japan / Alphaville
2018/4/7 初登場64位 Lost in Japan / Shawn Mendes
2018/4/7 初登場70位 Japan / Famous Dex
フェイマス・デックスの方は「日本でヤクを5万回やった」と歌っていますが...
HOT100ではすでに圏外ですが昨年の年間第2位に輝いた「Despacito」(最高位1位:ルイス・フォンシ&ダディ・ヤンキー・フィーチャリング・ジャスティン・ビーバー)ですがラテン・ソングス・チャートではまだチャートインしています。第1位です。49週目の第1位なんです。そしてYouTubeでは今週この曲の再生回数がミュージック・ビデオでは初の50億回を突破したとのことです。ダントツの再生回数で第2位は35億回の「See You Again」(2015年最高位第1位:ウィズ・カリファ・フィーチャリング・チャーリー・プース)とのことです。
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4/7付。今週のビルボード・アルバム・チャートから。
今週の第1位は初登場でジャック・ホワイトの『Boarding House Reach』です。124,000EAU、実売は121,000枚でした。アナログがそのうち27,000枚を占めています。91年サウンドスキャンがセールスのデータをビルボードに提供し始めてからのアナログ・セールスの週間ランキングでは以下のとおりとなっています。また、今回は4/19にデトロイトからスタートするUS/カナダ・ツアーのチケットにこのアルバムの購入権がついていたためそれが行使されてセールスのアップにつながっています。
1位 40,000枚 Lazaretto / Jack White (2014/6/15)
2位 34,000枚 Vitalogy / Pearl Jam (1994/11/27)
3位 31,000枚 25 / Adele (2015/12/24)
4位 27,000枚 Boarding House Reach / Jack White (2018/4/7)
5位 22,000枚 25 / Adele (2015/11/26)
『Vitalogy』はこれまで480万枚のセールスですがそのうちアナログで10万5000枚を記録しています。『25』は合計940万枚、アナログで19万9000枚のセールスです。
アルバムチャートは実売のセールスに加えて収録曲のダウンロードやストリーミング回数も加味してランキングされています。EAUは換算枚数をあらわしています。
今週のTOP10内初登場はジャック・ホワイトだけでした。
第8位にはエド・シーランの『÷(Divide)』が入っています。今週で56週目のチャートイン、昨年の3/25に1位に初登場し2週連続第1位で2017年年間第4位の大ヒットとなっています。オーストラリアでは記録をつくりました。今週もアルバム・チャートで第1位となり通算26週目の第1位なんです。オーストラリアのARIAアルバム・チャートでは男性ソロ・アーティストの1位週数記録でジョン・ファーナムの『Whispering Jack』(86/87年)を抜いて単独1位となりました。オール・アーティストでは歴代4位です。1位がダイアー・ストレイツ『Brothers In Arms』(34週・85/86年)、2位アデル『21』(32週・11/12年)、3位デルタ・グッドレム『Innocent Eyes』(29週・03/04年)となっています。
22位にはトニー・ブラクストンの『Sex & Cigarettes』が初登場しました。2010年『Pulse』以来のスタジオ・アルバムで8枚目のTOP40入りとなりました。この間にベイビーフェイスとのコラボ・アルバム『Love, Marriage & Divorce』が2014年最高位第4位を記録しています。このアルバムはグラミー賞最優秀R&Bアルバムを受賞しました。トニー・ブラクストンのアルバム・チャート初チャートインは1993年7/31で『Toni Braxton』でデビューしました。このアルバムはシングルのヒットとともにチャートを上昇し、94年2/26、3/19に第1位を記録して94年年間第7位でした。通算96週間チャートインして800万枚以上のセールスを記録する大ヒットとなりました。
ドレイクの『Views』ですが、今週42位から35位にアップしています。通算100週目のチャートインとなりました。2016年5/16初登場以来連続チャートインです。これまで541万EAU、実売は173万枚となっています。ストリーミングが実に43億9000万とすごい数を記録しています。2016年年間第2位、昨年は13位でした。今年も年間100位以内に入るかもしれません。