The Jacksons Unity Tour@東京国際フォーラム・ホールA (2012年12月7日)

2011年12月に行なわれたMichael Jackson Tribute Live、その時、The Jacksonsが復活、AIをサポートに加えて38年ぶりの日本公演を行なってくれました。
そのライヴも楽しめましたが、「(Michaelは居ないけど)The Jacksonsとしては活動してくれないか!さらにJermaine Jacksonが加わってくれれば!・・・」そう思っていました。何とそれが現実に、そして来日公演も実現です。

会場内、前の方は熱心な女性ファンで埋め尽くされ、皆さんアフロのカツラまで用意されていて、気合が入っています。
 さてステージには幕がかかっていて、19時の開演時間を少し回ったあたりで、ライトダウン、幕が上がって、ステージ中央には 左から、Tito、Jackie、Marlon、Jermaine、サングラスをかけた4人が静止状態、勿論、オープニングはCan You Feel It、サングラスを外し、Marlonの歌からスタートです。
Titoは軽やかにギターをカッティング(今回は山高帽を被っていません)、 Jackieは落ち着いた黒のジャケット、Marlonは右手に銀色の手袋、そしてJermaineはMichaelを思わせるミリタリーっぽいジャケット、4人が順に歌っていきます。
Blame It On The Boogie、MichaelのI Wanna Be When You Are、そしてRock With Youと、ここまでは昨年のTribute Liveと同じようです。
続いてJacksonsの’70年代のヒット、Show You The Way To Go、Marlonはここでは一番下の弟、そんなこともあってか一番元気、MCの役も担当、この曲では通訳の女性を呼んで場内への歌唱指導をしていました。
Jacksonsとしてのヒット曲、Lovely Oneでは、さすがに盛り上がります。ステージでは昔の映像、バックに流れるのはWe’re Here To Entertain You、一転して今度は4人は椅子にかけて、スローなナンバーを、Good Times~Looking Through The Windows~Time Waits For No One~Heaven Knows I Love You Girl~Push Me Away~Man Of War、近年では一番多く日本に来ているTitoは、低音のヴォイスや、硬質のギター・ソロも聴かせてくれました。
そしてMichaelの曲、Gone Too Soon、スクリーンにMichaelの姿が映ると何とも言えない気分になります。

ここでMarlonが再び通訳の女性を呼んで、Jacksonsを再結成するにあたり、4人が別々のところにいたので、集めるのが大変だった、とエピソードを話、場内の笑いを誘っていました。
その間に、Jermaineはベースを抱えていて、そうJackson 5コーナーです。 お馴染みのポーズ、ここでは割と長兄Jackieが中心のよう、I Want You Back~ABC~The Love You Save・・・ここまではいつものメドレーですが、この後Never Can Say Goodbye、続いてAll I Do Is Think Of You、そしてJermaineが中心となって歌うI’ll Be There、この曲での観客のウェイヴもお馴染みの光景、そのJermaine1人残って、Dynamite、50代後半と思いますが、若々しくカッコ良かったです。(さすがMichaelに次ぐスターです。)
他の3人が戻ってMichaelのCan’t Let Her Get Away、ここではバック・ミュージシャンの紹介を兼ねて、各自のソロもフィーチャー、近年ではTitoのライヴで一番聴いている気がする(笑)Heartbreak Hotel、やはり盛り上がります。 休む間もなく、Wanna Be Startin’ Somethin’、少しのブレイクの後ベース音が響きDon’t Stop ‘Til You Get Enough、場内も最高潮、そして最後はやはりShake Your Body (Down To The Ground)、Marlonを中心に、バック・メンバーも前に出てきて、場内を盛り上げ、お馴染みのストップ・モーションもあり、4人は前の方のお客さんの握手に応じ、ステージを後に、幕が降りて、アンコールはなし、文字通り幕でライトアップ、楽しいあっという間の1時間40分でした。
勿論、Michael抜きでは語られない人たちなのですが、MichaelのOff The Wall以降のThe Jacksonsのライヴではやらなかったような曲も多数やってくれて、本当に嬉しく思い、これからもこの4人、ずっと続けてほしい、と心から願う限りです。

尚、この日記を記すにあたり、曲目等はセットリストのサイトでのアメリカ公演のセットを参考にさせていただきました。 因みにアメリカ公演ではあと2,3曲、Jermaineがソロのナンバーを歌っているようです。

(武田智彦記)