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６／８付。今週の全米アルバムチャートから。
http://item.rakuten.co.jp/americanpie/sny371686
今週の第１位は初登場でダフト・パンクの『Random Access Memories』です。デジタル、インターネット、アナログＬＰ、ダンス／エレクトリックの各アルバム・チャートでも１位です。３３９．０００枚のセールスは今年に限れば、ファースト・ウィーク・セールスとしてジャスティン・ティンバーレイクの『The 20/20 Experience』の９６８，０００枚に次いで２番目の売れ行き。３３９，０００枚の内ダウンロードが６５％もあったそうです。４枚目のスタジオ・アルバムにして、２枚目のＴＯＰ１０入りでした。この前は２０１１年１月に最高位４位を記録した『Tron: Legacy (Soundtrack)』。アメリカでの初チャートインは１９９７年。『Homework』が最高位１５０位でした。次の『Discovery』は２００１年最高位４４位。これが今週カタログ・アルバム・チャートで１位になっていました。
今週はあと４枚がＴＯＰ１０内に初登場しています。
http://item.rakuten.co.jp/americanpie/cap2708
第２位がダリアス・ラッカーの『True Believers』。８３，０００枚のセールスです。フーティ＆ブロウフィッシュ時代に２枚のＮｏ．１を記録していますが、ソロとなってカントリーに転向してカントリー・アルバム・チャートでは３枚連続第１位となりました。収録曲で４／１３にカントリー・ソングス・チャートで１位になった「Wagon Wheel」はいまだに第２位にとどまる大ヒットとなっています。ＨＯＴ１００でもこの曲はじわじわと上がって今週は最高位１５位で上昇中です。
http://item.rakuten.co.jp/americanpie/four73315
第３位は１９９９年にニュー・ヨーク、ブルックリンで結成されたロック・バンド、ザ・ナショナルの６枚目のスタジオ・アルバム『Trouble Will Find Me』。初めてＴＯＰ１０に入りました。今回はサフジャン・スティーヴンスやアーケード・ファイアのリチャード・リード・ペリーなどが参加しています。
http://item.rakuten.co.jp/americanpie/iscb001778902
第４位がＲ＆Ｂヒップホップ、ラップ・アルバム・チャートで第１位の新人ラッパー、フレンチ・モンタナのメジャー・デビュー・アルバム『Excuse My French』です。Ｒ＆Ｂヒップホップ・ソングス・チャートでは昨年１０月に「Pop That」が最高位２位を、今年３月には「Freaks」が２５位を記録しています。「Pop That」にはリック・ロス、ドレイク、リル・ウェインがフィーチャリング。「Freaks」にはニッキー・ミナージュがフィーチャリングされるなど、新人ですがかなり期待されています。生まれはモロッコですが、アメリカに移住し２００９年にミックステープを作り始めました。このアルバムのリリースには所属レーベルをめぐって発売が遅れた経緯がありましたが、バッド・ボーイからようやく発売になりました。１９８４年１１月９日生まれ。２８歳の新人ラッパーです。
http://item.rakuten.co.jp/americanpie/virb001832302
最後に第６位に初登場したのが、サーティー・セカンズ・トゥー・マーズの『LOVE LUST FAITH + DREAMS』。１９９４年にスタートした人気ＴＶシリーズ『アンジェラ １５歳の日々』に出演して一躍人気者となって俳優として活躍していたジャレッド・レトが兄のシャノンなどを誘って１９９８年に４人組ロック・バンドを結成。４枚目のアルバムにして初のＴＯＰ１０入りとなりました。ジャレッドはバンド活動をしながらその後もＴＶシリーズを中心に俳優として活躍。一時はキャメロン・ディアスとも婚約していました。
http://item.rakuten.co.jp/americanpie/cap791872
すばらしい解説付の日本盤はこちら
２週間前に１位で初登場、先週５位から今週は１０位にいるのがレディ・アンテベラム『Golden』。すばらしい解説の日本盤も発売されています。そのレディ・アンテベラムが、ミランダ・ランバート、ダリアス・ラッカー、ザック・ブラウン・バンドとともに“Bayou Country Superfest”に出演しました。今年は５／２６、２７の２日間にルイジアナ州立大学（ＬＳＵ）のタイガー・スタジアムで行われました。他にステインドのアーロン・ルイス、ルーク・ブライアン、バンド・ペリーなども出演しています。
このフェストにも出演したミランダ・ランバートですが、夫のブレイク・シェルトンとともに５／２０にオクラホマ州を襲った竜巻で被災した人たちへの支援コンサート“Healing In The Heartland”を５／２９に開きました。先週もこのニュースをお伝えしましたが、ＮＢＣ－ＴＶを通じて全米に生中継され、６００万ドル（約６億円）以上が集まったそうです。また番組にはガース・ブルックスやカー・レーサーでＮＡＳＣＡＲのチャンピオン、ジミー・ジョンソン、ＮＢＣのレイト・ショーの司会者のジミー・ファーロンやジェイ・レノも出演して視聴者に支援を呼びかけました。
話はがらっと変わってアデルの大ヒットアルバム『21』。今週は４０位にランクされていますが、初登場から連続１１８週間ＴＯＰ４０入りを果たしています。連続でなくてもＴＯＰ４０に入った週数記録は、１９９１年５月２５日からサウンドスキャン集計となって以降では１２７週間が最長記録とのこと。これまでさまざまな記録を塗り替えてきた『21』ですが、この記録も塗り替えちゃうんでしょうね。１００週間以上の記録は以下の通りです。
１位 １２７週 Come On Over / Shania Twain (1997年発売) 最高位２位
２位 １２６ Taylor Swift / Taylor Swift (2006) ５位
３位 １２２ All the Right Reasons / Nickelback (2005) １位
４位 １１８ 21 / Adele (2011) １位
５位 １０４ Sigh No More / Mumford & Sons (2010) ２位
６位 １０２ The Fame / Lady Gaga (2008) ２位
７位 １００ Ten / Pearl Jam (1992) ２位
７位 １００ Come Away With Me / Norah Jones (2002) １位
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６／８付。今週の全米シングルチャートから。
http://item.rakuten.co.jp/americanpie/mkmr52229
今週も第１位はマックルモア＆ライアン・ルイス・フィーチャリング・レイ・ダルトンの「Can’t Hold Us」。４週目の第１位。圧倒的に強かった「Thrift Shop」とともに年間ＴＯＰ１０入りは確実って言っちゃいましょう。ただストリーミング・ソングスは２位変わらず、エアプレイは３位変わらず、オンデマンドが１位から２位で、ダウンロードは５週目の１位ですがダウン傾向ということで、勢いがある曲が出てくると１位を交代しそうです。
その可能性があるのが今週１０位から４位に上がってきたダフト・パンク・フィーチャリング・ファーレル・ウィリアムスの「Get Lucky」。アルバムが今週初登場１位です。ダウンロードが１０位から５位、ストリーミング・ソングスが５位から３位、オンデマンドは３位から１位、エアプレイが２９位から１２位。１位になるにはエアプレイの更なる上昇が必要です。ダンス・クラブプレイ・チャートでは通算５曲目の１位となっています。
そしてこちらはスロー記録を更新したフロリダ・ジョージア・ライン・フィーチャリング・ネリーの「Cruise」。先週の６位から今週は５位に上がりました。何の記録かといいますと、ＴＯＰ５以上の最高位更新スロー記録なんです。この曲は今週登場３４週目。これまではロス・デル・リオの「Macarena (Bayside Boys Mix)」の３３週（１位）でした。カントリー・ソングス・チャートでは今週も１位で１３週目の１位となりました。このバージョン、次の『Now』に入らないかなあ。
http://item.rakuten.co.jp/americanpie/bbtw534860
５／１９のビルボード・ミュージック・アワードでパフォーマンスされた１９曲のダウンロード合計が５／２６までに９７万ダウンロードに達したそうです。この曲もＢＢＭＡでのパフォーマンスで人気に火がつきました、アイコナ・ポップの「I Love It」。今週は９位から上がって第７位。
さて今週２６位に初登場したのが、ミネソタ州の男子高校生、ザック・ソビーク。曲は「Clouds」です。１５６，０００ダウンロードでデジタル・ソングス・チャート７位、ロック・ソングス・チャートでは３位にランクされました。彼は２００９年１１月に骨肉腫と診断され手術も受けましたが、昨年５月に骨盤と肺にガンが見つかり、これ以上の効果的な治療がなく余命数ヶ月と宣告されました。毎日苦しい闘病生活の中、母親が残りの時間が少ないと感じて彼に「さよならの手紙」を提案しました。そして彼は恋人や家族に向けてこの曲を作ったのです。その前に地元のラジオ局がガンと闘う高校生として彼を紹介していて、曲が出来ると１２月からオンエアを開始。さらにＹｏｕＴｕｂｅでその動画が流されるとその美しい歌に対して、そしてザックに対して世界中から感動や応援のコメントが寄せられました。再生回数は６００万回以上を記録しています。しかし、１８歳の誕生日の１７日後の５／２０、彼は自宅で家族や恋人に見守れながら短い人生を終えました。ザックの家族は、がんの子どもを支援する基金“Zach Sobiech Osteosarcoma Fund”を設立。「Cloud」は、これまでに約１０万ドルを売り上げ、その収益がこの基金へ寄付されているそうです。
さらに新しくトリビュート・ビデオが製作されて、サラ・バレリス、コルビー・キャレイ、ジェイソン・ムラーズ、フィリップ・フィリップス、アシュリー・ティスデイルなどが出演しています。また、今週のアルバム・チャートでは彼が所属していたバンド“A Firm Handshake”のＥＰ『Fix Me Up』が２０位に初登場しました。この曲も収録されていますが、ＣＤ発売はなくダウンロードのみで発売されています。
