10/26 最新全米ヒットチャート解説

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最近流行りの洋楽アルバムはこちらにまとめました。全20ジャンルあります。

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10/26付。今週の全米アルバムチャートから。

 

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今週の第1位はマイリー・サイラスの『Bangerz』。27万枚売れました。『Hannah Montana』のサウンドトラックを含めると5枚目の第1位です。また27万枚は女性ソロ・アーティストの発売第1週目のセールスとしては今年最高。UKではシングル「Breaking Ball」とともにアルバム、シングル両方のチャートで初登場1位でした。デラックス・エディションのジャケット写真は4種類あります。

 

今週はTOP10内にあと6枚も初登場しました。

 
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第2位がネヴァダ州ラス・ヴェガス出身のロック・バンド、パニック!アット・ザ・ディスコの『Too Weird To Live, Too Rare To Die!』が初登場。4枚目のアルバムです。84,000枚売れました。2008年『Pretty.Odd.』と並ぶ過去最高順位です。

 

第4位はプッシャTの『My Name Is My Name』。ヴァージニア州ヴァージニア・ビーチ出身のラップ・デュオ、クリプスの一人です。こちらも2002年のクリプスのデビュー・アルバム『Lord Willin’』に並ぶ過去最高順位となりました。

 

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第7位が2年ぶりのTOP10入りを果たしたグリー・キャストの『Glee: The Quarterback』。つい最近発売された『Glee Sings The Beatles』は3週間前に38位に初登場。これが最高位で今週は107位までダウンしています。今回は10/10に放送された、7月に亡くなったフィン役のコリー・モンティスの追悼番組で歌われた6曲が収録されています。今のところ、ダウンロードのみでの発売となっています。収益はコリーが支援していた「プロジェクト・ライムライト」に寄付されます。この団体は恵まれない子供たちに、演劇に触れさせる機会を与えるサポートをしている慈善団体だそうです。グリーとしては14枚目のTOP10アルバムとなりました。

 

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第8位がカリフォルニア州ベイカーズフィールドで結成されたベテラン・ロック・バンド、コーンの12枚目のTOP10アルバム『Paradigm Shift』です。コーンは14枚アルバムを発売していますが、94年に発売されたデビュー・アルバム『Korn』と2006年の『Live & Rare』以外はすべてTOP10に入っています。

 

第9位はアメリカNBC-TVの人気オーディション番組『ザ・ヴォイス』のシーズン3で優勝したカントリー・シンガー、キャサディー・ポープのデビュー・アルバム『Frame By Frame』です。『ザ・ヴォイス』では、シーズン1優勝のハヴィエ・コロンの『Come Through For You』が最高位134位でした。シーズン2優勝のジャーメイン・ポールと今年シーズン4優勝のダニエル・ブラッドベリーのアルバムは発売されていません。カントリー・アルバム・チャートでは初登場1位です。今年の女性ソロ・アーティストでのカントリー初登場1位はケイシー・マスグローヴの『Same Trailer Different Park』以来2人目。シングル「Wasting All These Tears」はカントリー・ソングス・チャートで今週17位から10位にアップ。6/22に7位に初登場以来4ヶ月ぶりのTOP10返り咲きを果たしました。

 

そして第10位に初登場したのが、フロリダ州タラハシー出身の5人組ロック・バンド、メイデー・パレードの『Monsters In The Closet』。4枚目のアルバムで初のTOP10入りです。所属レーベルのフィアレス・レコーズとしても2007年のプレイン・ホワイト・Ts『Every Second Counts』(最高位10位)以来2枚目のTOP10アルバムとなりました。

 

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10/26付。今週の全米シングルチャートから。

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今週も第1位はロード「Royals」です。これで3週連続第1位。ダウンロードで4週目、オンデマンドで2週目、そしてロック・ソングス・チャートでは7週連続第1位です。アルバムも発売されて、日本でもじわじわと人気が出始めています。

 

第2位は3位から上がったマイリー・サイラスの「Wrecking Ball」。今週ダウンロードは前週比40%マイナスの128,000だったんですが、アルバム発売ですでにこの曲をダウンロードで購入していた人が、他のアルバム収録曲すべてを一括購入して“Complete”すると、これはアルバム・セールスにカウントされ、すでにセールスが記録されていたシングル・セールスからは除外されます。そのため新たに「Wrecking Ball」を単独で購入した数から“Complete”によって返された数を引いた結果、128,000となったわけです。でもHOT100では順位はアップ。オンデマンドは3位変わらず、ダウンロードが3位から4位ですがエアプレイで10位から9位、ストリーミングも2位から1位に返り咲きました。

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第3位はこちらもアルバムが今週発売になったケイティ・ペリーの「Roar」。エアプレイで4週連続、ポップ・ソングスで5週連続、TOP40アダルトでは4週連続第1位です。今週も上位3曲は女性ソロ・アーティストでした。これで5週連続この3人がTOP3を独占しています。

 

以下おもなところでは先週と変わらず第6位がイルヴィスの「The Fox」。ストリーミングで1位から2位、ダウンロードが12位から8位、そしてオンデマンドで今週50位に初登場しました。エアプレイはまだTOP100に入っていません。でもインターナショナル契約をしたワーナー・ミュージックがポップ・ステーションに向けてのプロモーションを始めました。エアプレイがないとこの先上がるのはちょっと難しいかも。

 
先週の77位からいきなり13位に上がったのがジャスティン・ビーバーの「Heartbreaker」。毎週月曜日に10週連続で新曲をリリースするそうです。それで先週77位に入っちゃったのは、10/6の23時にリリースされてたった1時間の集計だけで77位に初登場したそうです。

 
カントリーの話題を3つほど。

 

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まず、今週18位がルーク・ブライアンの「That’s My Kind Of Night」。HOT100での最高位は15位ですが、カントリー・ソングス・チャートでは24週1位を記録した「Cruise」の後、9週連続で第1位です。このチャートで男性ソロ・アーティストの9週1位は1966年のデヴィッド・ヒューストンの「Almost Persuaded」(9週)以来。

 

そしてその「Cruise」(今週50位)の大ヒットに続いて「Round Here」(今週67位)もカントリー・エアプレイ・チャートで1位を記録したフロリダ・ジョージア・ライン。現在3枚目のシングル「Stay」がそのチャートで30位上昇中です。ところで「Cruise」でネリーがフィーチャリングされたバージョンがCDで手に入らないかというお問い合わせをいただいておりましたが、朗報です。11/25に『Here’s to the Good Times』のデラックス・エディションが発売され、そちらに収録されるとのことです。

 

そしてHOT100で今週41位から32位に上がったのがテイラー・スウィフト・フィーチャリング・エド・シーランの「Everything Has Changed」。これでテイラー・スウィフトは42曲目のHOT100チャートでのTOP40ヒットを記録して、マーヴィン・ゲイ、ジェイZ、ローリング・ストーンズと並んでいた歴代10位タイから単独10位となりました。以下がHOT100でのTOP40ヒット曲数上位TOP10アーティストです。

1位 80 Elvis Presley
2位 64 Lil Wayne
3位 57 Elton John
4位 51 Glee Cast
5位 50 Beatles
6位 49 Madonna
7位 46 Stevie Wonder
8位 44 James Brown
9位 43 Aretha Franklin
10位 42 Taylor Swift

 

テイラー・スウィフトはすでに新曲「Sweeter Than Fiction」が出ることが決まっていますのでおそらくこの曲で歴代9位タイとなるでしょう。また来年にはニュー・アルバムも噂されています。“Red Tour”の間にたくさん曲を書き溜めているとか。そうすると歴代4位まで一気にいくか?ちなみに「Sweeter Than Fiction」は10/25にイギリスで公開される映画『One Chance』のサウンドトラックに収録されます。この映画はデヴィッド・フランケル監督、サイモン・コウエル・プロデュースで“Britrain’s Got Talent”で優勝したポール・ポッツのストーリーです。テイラーの曲はエンドロールで流れるそうです。ファンのギタリスト、ジャック・アントノフとテイラー・スウィフトの共作です。

 

最後に今週84位に久しぶりにグリーの曲が入りました。ボブ・ディランの曲でビリー・ジョエルで97年50位を記録した「Make You Feel My Love」です。他にガース・ブルックスが98年にカントリー・ソングス・チャートで1位、アデルのバージョンもHOT100に入りませんでしたが50万以上のダウンロードを記録しています。ビリー・ジョエルとガース・ブルックスは「To Make You Feel My Love」というタイトルでした。今回は10/10に放送されたコリー・モンティス追悼番組で歌われました。これでグリーとして207曲目のHOT100ヒット。もちろんエントリー曲数で歴代1位です。

1位 207 Glee Cast
2位 120 Lil Wayne
3位 108 Elvis Presley
4位  91 James Brown
5位  80 Jay Z
6位  74 Ray Charles
7位  73 Aretha Franklin
8位  71 Beatles
9位  67 Elton John
10位  65 Drake

 

なお、グリーは2009年6月6日付で初めてHOT100に登場、2009年には合計25曲が登場しました。その後2010年に79曲、2011年には75曲が登場。しかしその後はアルバムのセールス・ダウンに比例して2012年には26曲、今年は2曲という状況になっています。