最愛の妻、Lindaさんを失って、もう音楽活動もやめてしまうのでは!?
と思われたPaul McCartney
2000年代になって見事に復活!!
今や不動といえるバンド・メンバー
(Brian Ray、Rusty Anderson、Paul “Wix” Wickens(この人は以前から・・・)、Abe Laboriel, Jr.)
とともに活動を再開!!
そして還暦を迎えた2002年11月、日本でもその勇姿を充分に見せてくれたのでした。
・・・
と、それが11年前、以降、以前にも増して勢力的な活動を行ってきましたが・・・
日本に来ることはありませんでした。
それが2013年11月!!遂に実現です。!!
今回の2公演めにあたる11月12日(火)の京セラドーム大阪!!
会場に入ると、巨大なステージ脇のスクリーンには、Paul関連の写真が入れ替わりに映り、
そしてBGMとしてサンプリング(?)されたPaulのナンバーが流れていました。
・・・
定刻19時を10分くらい回ったところ、ちょうどBGMがThe Endになったところでライトダウン!!
場内絶叫!!
Paul McCartney登場です。!!
黒のロング・ジャケットを羽織って、若い71歳!!
Brian、Rusty、Wix、Abeも登場!!
お馴染みヘフナー・ベースを抱えて、カウントから
Eight Days A Weekでスタート!!
Johnが中心になって歌っていたとはいえ、満場の皆さんが見ているのは最新のBeatles!!
Hold Me, Love Me~で入る手拍子も一斉に!!
続いて新作NEWのオープニング、Save Us
力強いナンバー、まだまだ現在進行形のPaulなのです。
Beatles時代そのまま、All My Loving
「コンバン、ニホンゴ、ガンバリマス、デモ、エイゴノホウガトクイ・・・」
(2日めですが、初日よりかなり上達したとのことです。・・・)
曲は「ダンスタイム!!」と言って、Listen To What The Man Said
日本でもヒットしたナンバーですが、その年の来日公演が中止!!
以降、プレイされていなかったので、日本初披露!!嬉しい限りです。
尚、この辺りから、ステージ脇スクリーン下に同時通訳の字幕が出ていました。
ジャケットを脱いだPaulは派手なレスポールに持ち替えてLet Me Roll It
Rustyとの激しいギター・バトル!!いったん終ったところで、Jimi HendrixのFoxy Ladyがプレイされます。
ジミ・ヘンへのオマージュといったところ、再びギターを変えて
Paperback Writer
バックには看護婦(?)の映像、47年前の日本公演時は新曲だったのです。!!
ここでピアノに着いて「(奥さんの)Nancyノタメニ・・・」
My Valentine、これは外せないでしょう。
バックのスクリーンにはお馴染みのJohnny DeppとNatalie PortmanのPV映像が流れていました。
ピアノに着いたまま、力強くアルバムBand On The Run収録のNineteen Hundred And Eighty-Five
続いて定番といえるThe Long And Winding Road
そして「Lindaに書いた・・・」と、Maybe I’m Amazed
ここでは当時(’70年頃?)のPaulの画像が映されていました。
さてアコースティック・ギターに持ち替えて、I’ve Just Seen A Face
Fallin’ Yes I’m Fallin’~場内大合唱、「オオキニ」とPaul
続くWe Can Work It Out、まさにBeatlesマジック!!
そしてAnother Day、そう、Paulはこの曲で再スタートだったのでした。!!
・・・
「大阪から来た人は!?大阪以外から来た人は!?海外から来た人は!?」
そんなことを聞いて、And I Love Her、場内大歓声
Abeはボンゴを叩いていました。
「’60年代にツアーに出た時、黒人が迫害されていることを聞いた・・・」
そのことを歌った歌ということで、Blackbird
Paulの立っている場所がせり上がって行きます。
「オオサカ、メチャスキヤネン」
関西弁で、そして「Johnノタメニ」
Here Today、滝の映像、せり上がった台は下がっていきました。
バックにはNEWの電光表示、最近では巷でのオン・エアも多く皆さん耳馴染みでしょう。
「日本で(NEWが)No.1になったことに感謝!!・・・」ともう1曲、軽快に、Queenie Eye
でもやはりBeatlesナンバー!!Lady Madonna
バックのスクリーンには故ダイアナ妃や、最近ご出産されたキャサリン妃の写真も写りました。
再びアコースティック・ギターに持ち替えて軽快に、All Together Now
バックにはアニメの映像
「Sgt.Pepper~から、日本では初めて、いや2回目・・・」
そう言って、Lovely Rita、Beatlesの音を再現、バンドの力量を痛感します。!!
もう1曲新作から、Everybody Out There
いわば今回のツアーのテーマ曲、Hey!というかけ声も印象的!!
ステージは少し暗くなり、ドラムスのAbeも前へ
曲はEleanor Rigby、こちらもコンサートの定番です。
再びSgt.Pepper~から、Being For The Benefit Of Mr.Kite
Johnの曲ですが、かつてはライヴでの再現は考えられなかったでしょう。
バックにはサイケな映像、そしてドーム天井にはレーザー光線が当てられ綺麗でした。
・・・
ここでPaulはウクレレを持って登場!!
「Georgeノタメニ・・・」とお馴染みとなったSomething
・・・ですが、途中からバンド・メンバーが加わる時にスクリーンに
Georgeの画像!!これには感激!!
目頭が熱くなりました。
そしてこの頃のPaulとGeorgeは犬猿の仲だったはず・・・
色々思いがあるのでしょう。・・・
一転して「一緒に歌おう!!」と、Ob-La-Di, Ob-La-Da
Paulの歌では日本初披露、あまりにも知られた歌だけに場内大合唱です。
・・・で、ここからはクライマックスへ
Band On The Run、バックのスクリーンにはレコードのジャケット写真が!!
最後のパートに移るところでは場内は、最高潮に!!
いわばPaulのテーマ曲、そして亡きLindaさんのスピリットもここにありきでしょう。
ステージ上はハードにBack In The U.S.S.R.
バックの映像は一段と華やかでした。
Paulはもう一度ピアノに着いて
「震災に遭われた人たちに捧げます・・・」
Let It Be、歌い終えて「政治家がもっと聴くべきだ!!・・・」
続いてもお馴染みのイントロで、When You Were Young~
そう、勿論、Live And Let Die
そして大爆発!!さらには間奏部では何度も炎が舞い上がり!!
凄い!!この部分だけでは先日のKISS以上でしょう。(笑)
Paulはもう一つの派手なピアノに移り、Hey Jude
昨年のロンドン五輪のこともあり、皆さん感激の一入!!
後半のコーラス部分は、満場の大合唱!!
「男性だけ!女性だけ!」
Paulの歌唱指導もお馴染み!!
満場一体の大演壇となりました。
ここでいったん終了、アンコール時にはPaulが日本の国旗、そしてWixが英国旗を振りかざして登場!!
こういった演出は嬉しく思います。
曲は、Day Tripper、恐らくBeatlesのコピー・バンドをやる際、最も取り上げられるナンバー
やはりこれも現代のBeatlesなのかもしれません。
「ホナ、イコカ!・・・」
Wings時代以降、久々に復活している、Hi, Hi, Hi
日本初披露!!Lindaさんがノッていたナンバーですが・・・
いや、今回もLindaさんの心ここにありき、でしょう。
Oh!Yeah!と、ハードなビートから、Get Back
場内のノリもいうまでもありませんが、最後の方のブレイク時に
「帰りたいか!?・・・」
Abeの激しいビートに乗って、2度目のエンディングとなりました。
Paulはアコースティック・ギター1本で登場!!
ステージにはWixと2人だけ・・・もう何かわかっています。
Yesterday
満場の観客は立ったままですが、静かに聴き入っていました。
そう、いつでも新鮮な感動を与えてくれるのです。
Brian、Rusty、Abeが戻って、一転してハードなギター!!
近年では定番ですが、11年ぶりということで日本初披露、Helter Skelter
バックの映像も鮮やかに!!
Pat Benatar、U2など多くがカバーしていますが、やはり本家!!
もの凄いパワーでした。
・・・
「ソロソロ、カエルジカンデス・・・」
Paulがそう言うと、観客は一斉にNO!と・・・
Paulはスタッフに対し、「世界一のクルーだ!!」と謝辞を言って
続いてバンドメンバーに、そして最後に
You!と言っていました。
ピアノについて始まったのが、Golden Slumber
日本では近年映画に使われたことでも馴染みになったかもしれません。
続いて、Carry That Weight
Boy, You’re Gonna~と’90年の来日公演でLindaさんが腕を振り上げていたのが思い出されました。
そしてハードなイントロで、The End
Abeのハードなドラム・ソロに続いて
Paul, Brian, Rustyのギター・バトル!!
延々と続くような感じで・・・
And In The End The Love You Take Is Equal To The Love We Make!
あまりにも凄過ぎる夢の時間はここでジ・エンド!!
一度、メンバー勢揃い!!
そして最後1人残ったPaul
「マタキマス、See You Next Time!]
立ち去ると同時に場内には勢いよく紙吹雪が舞っていました。
11年前のPaulの来日公演で、「最高!」という言葉は、物の順位を表す言葉だけでなく
「感動、感激」を簡単に言い表す言葉であることを学びました。
そして今回は・・・
「生きていてよかった!!有難う、Paul!!」
それだけでしょう。
・・・
年齢的に今回が最後!?とも言われていますが、まだまだ元気!!
さらにはRingoとのリユニオンも見てみたいし・・・
「マタキマス・・・」の言葉を信じましょう!!
そのためには元気で生きていなければ!!・・・
そのようなことを思いながら、会場を後にしました。!!