佐藤直人の今週の洋楽この1曲!(第42回)
私が独断と偏見で毎週1曲ずつご紹介します。
私がまだチャートを聞き始めた高校生の頃、日本ではビルボードと並んでキャッシュ・ボックスというアメリカの音楽雑誌に掲載されていたチャートも紹介されていました。
当時小林克也さんがDJをしていたFM東京の「ナガオカ・ワールド・ミュージック」(だっけ?)という日曜深夜0:00からの30分番組があって、キャッシュボックスの本社に電話をかけて担当者から最新のTOP20を直接聞いて、その電話のやりとりをそのまま放送していました。
「ウィズ・バレット」という言葉をここで覚えました。「赤丸付」のことだったんですね。最初は何言っているのか全然わかりませんした。
キャッシュボックスのチャートを載せていた日本の雑誌もこの番組もなくなり、キャッシュボックスそのものも1996年で出版をやめてしまっていたんです。
このほど、キャッシュボックスの1952年から1996年までのメインのシングルチャートに入った全曲をアーティスト別に分けて登場順に並べた書籍「Cash Box Pop Hits」が発売になりました。ビルボードのそれが「Top Pop Singles」でこれは当店では出版されるごとに多くのチャート・ファンの方にお買い求めいただいております。
Cash Box Pop Hits 1952-1996
Billboard Top Pop Singles 1955-2012
ここでクイズ。
チャートファンなら常識?
知っている人は知っている。
キャッシュボックスのメインのシングル・チャートで1位をとってもビルボードHOT100で1位にならなかった曲、またはその逆はけっこうあります。
さらに、キャッシュボックスにはチャートインしていてビルボードにはチャートインしなかった曲も、その逆もあります。
それではクイズ。キャッシュボックスで1位を獲ったにもかかわらず、この曲はビルボードHOT100には、なんと入りませんでした。
そういう曲が1曲あるんですが、アーティスト名とタイトルは何でしょう?
ノー・ヒントでチャート・ファンへお贈りします。答えは...いつか発表します。
もちろん、この書籍には、キャッシュボックスには登場して、ビルボードに登場しなかったアーティストや曲に印がついていますので、この書籍をすでにお持ちの方はご存じでしょう。
そうじゃなくてもそんなの常識とおっしゃるチャート・ファンの方もいらっしゃるかもしれません。
ところで、「ナガオカ・ワールド・ミュージック」のオープニングでかかっていたインストゥルメンタルのかっこいい曲がありました。
何だろうって当時思っていたんですが、その後買ったLPにその曲が入っていて、偶然知ったときはうれしかったですね。自分でそのグループのベスト・ヒット・テープを作った時には1曲目に入れました。
ということで「佐藤直人の今週の洋楽この1曲!」は、「ナガオカ・ワールド・ミュージック」のオープニングでかかっていたかっこいい曲、アース、ウィンド&ファイアの「Biyo」です。
こちらに収録されています。
Earth, Wind & Fire / Spirit