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共同通信社刊 あめりかん☆ぱい佐藤直人編・著『ビルボード年間チャート60年の記録 1955-2014』は、5月15日発売です。
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3/28付。今週のビルボード・アルバム・チャートから。
http://item.rakuten.co.jp/americanpie/sny507788
今週の第1位は、FOX-TVの人気ドラマのサウンドトラック『Empire: Original Soundtrack From Season 1』です。換算枚数では13万枚(実売11万枚、実売では今週2位)のセールスです。3/11の放送では、プライムタイムの週間視聴者数ランキングで、『NCIS』(1620万人)、『Big Bag Theory』(1610万人)に次いで第3位(1490万人)でした。R&Bヒップホップ・アルバムチャートでも初登場1位で、TVシリーズのサウンドトラックとしては初の第1位でした。R&Bヒップホップ・ソングス・チャートではこの中から6曲がチャートインしています。TV番組のサウンドトラックとしては1968年12月9日に放送になり、R&Bアルバム・チャートでは1969/1/18から6週間1位を飾ったダイアナ・ロス&シュープリームス・ウィズ・テンプテーションズの『TCB』があります。
今週はあと2枚TOP10内に初登場があります。
第2位は、通算13枚目のスタジオ・アルバムのマドンナ『Rebel Heart』が初登場です。換算枚数(EAU)では121,000枚で2位ですが、実売では116,000枚で1位でした。スタジオ・アルバム13枚はすべてTOP10入りしています。さらにベスト盤など8枚がTOP10入りしていて、合計21枚のTOP10入りは女性アーティストとしてはバーブラ・ストライサンドの33枚に次いで歴代第2位です。
http://item.rakuten.co.jp/americanpie/capnb002254002
第3位に初登場したのが、カントリー・アルバムで5枚目の1位となったルーク・ブライアンの『Spring Break… Checkin’ Out』です。106,000EAUでした。また、ルーク・ブライアンの『Spring Break… The Set List: The Complete Spring Break Collection ZinePak』がカントリー・アルバムチャートでは5位に初登場して、1964年1月11日にスタートしたカントリー・アルバム・チャートとしては史上初のTOP5に2枚同時に初登場という大記録を作りました。ただ、このアルバムポップ・チャートである BILLBOARD200 では200位にも入っていないんです。不思議。
他には4位から7位に下っているのが、ドレイクの『If You’re Reading This It’s Too Late』です。まだダウンロードのみの発売ですが、CD発売が決まりました。4/21発売です。おそらくこのセールスが反映される5/9付ではかなり上位にランクされることでしょう。
下の方では、31位にシェパードの『Bombs Away』が初登場しました。HOT100では「Geronimo」が74位から最高位の58位にアップしています。2009年にオーストラリアのブリスベーンでジョージとエイミー・シェパードの兄妹デュオでスタート。さらに妹のエマなどが加わり現在6人組バンドで活動しています。デビュー・アルバムは昨年オーストラリアでは最高位2位を記録しました。彼らは、オーストラリアでは1位、HOT100では58位上昇中のデビュー・シングル「Geronimo」をAFCアジアカップの開会式でパフォーマンスしています。
199位から一気に33位に上がったのが最高位5位のディアンジェロ『Black Messiah』です。アナログLPが発売されて一気に上昇したとのことですが、今週はアナログ8,000枚のセールスを加えて合計11,000枚のセールスでした。アナログ・アルバム・チャートでは初登場第1位です。
52位に初登場したのが『The Renegade EP』、ケヴィン“K.O.”オルソラです。日本でも大人気となったペンタトニックスのメンバーで初のソロEPです。今週クラシック・アルバム・チャートで初登場1位でした。
114位にサウンドトラック『Glee: Season Six, We Built This Glee Club (EP)』が初登場しました。通算31枚目のチャートインです。2009年にスタートした『グリー』がついに放送終了となりました。ダウンロードのみのアルバムもありましたが、2010年代を語るに欠かせないTV番組であり、チャート上でも記録を残したアーティストです。アルバムは14枚がTOP10に入り、そのうち3枚が1位を記録しました。これまで合計790万枚のセールスとなっています。シングルは2009/6/6にジャーニーの「Don’t Stop Believin’」のカバーが4位に初登場。それ以来合計207曲をHOT100に登場させました。これはアーティスト別HOT100登場曲数で歴代1位(2位はリュダクリス125曲)です。合計4520万ダウンロードを記録。ただ171曲が登場1週でチャートから消え、TOP10に入ったのは3曲だけでした。エアプレイチャートには1曲も登場しませんでした。ここでグリーのダウンロードTOP10をご紹介します。
順位 ダウンロード数 曲名
10. 410,000 Poker Face
9. 413,000 Rumor Has It/Someone Like You
8. 418,000 Somebody To Love
7. 455,000 We Are Young
6. 492,000 Singing In The Rain/Umbrella (Feat. Gwyneth Paltrow)
5. 529,000 Defying Gravity
4. 617,000 Loser Like Me
3. 652,000 Teenage Dream
2. 783,000 Forget You (Feat. Gwyneth Paltrow)
1. 1,422,000 Don’t Stop Believin’
最後にUKでの2000年から15年間のアルバム・セールス・ランキングが発表されましたのでその一部をご紹介します。1位はアデルの『21』ですが、人口6400万人の国で474万枚のセールスはすごいです。アデルの『19』も27位に入りました。TOP50のうち、2000年以前に発売されたのが2枚入りました。1998年に発売され、8位にランクされたデヴィッド・グレイの『White Ladder』と1992年に発売され19位に入ったアバの『Greatest Hits』です。TOP10では8組がUKアーティストで、他の2組はカナダ出身のマイケル・ブーブレとアメリカ出身のレディ・ガガが入りました。TOP50で最多登場アーティストは4枚でテイク・ザットとロビー・ウィリアムス、つづいて3枚がコールドプレイとなっています。39位以上が200万枚以上のセールスを記録しています。それではTOP10をご紹介します。
1位 Adele / 21(474万枚)
2位 Amy Winehouse / Back To Black(356万枚)
3位 James Blunt / Back To Bedlam(331万枚)
4位 Leona Lewis / Spirit(313万枚)
5位 Dido / No Angel(308万枚)
6位 Beatles / 1
7位 Michael Buble / Crazy Love
8位 David Gray / White Ladder
9位 Lady Gaga / The Fame
10位 Coldplay / A Rush Of Blood To The Head
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3/28付。今週のビルボード・シングル・チャートから。
今週も第1位はマーク・ロンソン・フィーチャリング・ブルーノ・マーズの「Uptown Funk!」です。11週連続第1位です。今週もデジタル、ストリーミング、ラジオ・ソングス1位で通算7週目の3冠達成です。HOT100で11週以上1位を記録したのはこれで19曲となりました。またデジタル・セールスでは189,000ダウンロードで11週目の1位となり、2007-8年にフロー・ライダー・フィーチャリング・T-ペインの「Low」が記録した13週に次いで、2014年のファレル・ウィリアムス「Happy」と並ぶ歴代2位となりました。
この曲を1位から降ろすべく3位から2位に上がってきたのがマルーン5の「Sugar」です。デジタル・セールス2位、ラジオ・ソングス4位、ストリーミング4位とまだ差はありますが次の1位の最有力候補です。「Maps」が6位、「Animals」が3位とアルバム『V』から3枚目のTOP10ヒットとなりました。
ということで8週連続2位だったエド・シーランの「Thinking Out Loud」は3位に後退しました。
4位は先週と変わらずでエリー・ゴールディングの「Love Me Like You Do」です。サウンドトラック『Fifty Shades Of Grey』からのカットです。収録曲のダウンロードやストリーミング回数がアルバム・チャートの集計対象になったため、この曲のヒットがアルバム『Fifty Shades Of Grey』のランクを押し上げています。
8位にはサム・スミスの「Lay Me Down」が先週の58位から一気に飛び込んできました。デジタル・セールスで3位、ストリーミングは9位ですが、ラジオ・ソングス・チャートにはまだ入っていません。『ノッティングヒルの恋人』などの脚本家のリチャード・カーティスが1985年に立ち上げた慈善団体“コミック・リリーフ”が行っているイヴェント Red Nose Day (奇数年3月の第2あるいは第3金曜日)に合わせてリリースされたようです。この曲の収益の一部を寄付するとのことです。“レッド・ノーズ”というスポンジやプラスチックでできた赤い鼻を1ポンドで購入して鼻につけるのだそうです。他にも募金を募り、このチャリティ・イヴェントでは100億円以上集まるとのことです。サム・スミスもアルバム『In The Lonely Hour』から「Stay With Me」(2位)、「I’m Not The Only One」(5位)に続いて3曲目のTOP10ヒットとなりました。
10位には12位からアップしたラッパー、フェティ・ワップの「Trap Queen」が入りました。ニュー・ジャージー州出身のラッパーで本名はウィリアム・マックスウェル。1990年6月7日生まれの24歳です。幼いころに先天性緑内障のため片目を失明しました。音楽活動はまだ2年あまりとのことです。ちなみにTOP10ヒットで「Queen」が付く曲わかりますか?5曲あるそうです。(答えは最後で)
http://item.rakuten.co.jp/americanpie/gn17002
31位にはフォーク・アルバム・チャートで『Sigh No More』が65週、『Babel』が32週間1位を記録しているマムフォード&サンズのニュー・アルバム『Wilder Mind』(5/4発売)からのファースト・シングル「Believe」が初登場しました。ロック・ソングス・チャートでは4位に初登場しています。
そして今週の100位が注目です。今週の100位に初登場したのがウィズ・カリファ・フィーチャリング・チャーリー・プースの「See You Again」です。
チャーリー・プースは1991年12月2日ウィスコンシン州ジェーンズビル生まれの23歳。白人のポップ・シンガーで、ソロでのデビュー・シングル「Marvin Gaye」のPVではメーガン・トレイナーが恋人役で出演しています。チャーリーもメーガンの新曲「Dear Future Husband」のPVに出演していて、さらに7月からのメーガン・トレイナーのUSツアーに参加することも決まっています。この「See You Again」は大ヒットが期待されている映画『Furious 7 (邦題:ワイルド・スピード SKY MISSION)』からのカットです。そしてウィズ・カリファの100位初登場といえば、2011年に100位に初登場した「Black And Yellow」はその後見事に1位に輝きました。初登場100位で1位まで上り詰めた曲は8曲。もちろん1人で2曲それをやったアーティストはいません。この曲が1位になれば大記録、いや大珍記録になるでしょう。
それではクイズの答えを。HOT100チャートのTOP10ヒットでタイトルに「Queen」がつく5曲とは?以下の通りです。
Queen of the Hop / Bobby Darin (58年最高位9位)
Dancing Queen / Abba (77/1)
Queen of Hearts / Juice Newton (81/2)
Caribbean Queen (No More Love on the Run) / Billy Ocean (84/1)
Trap Queen / Fetty Wap (15/10+)